2018.02.02


年に1回開かれている関東装蹄師会による馬学講座。今年も参加してきました。

自分は通算、4回目の参加。場所は例年通り、現在は改装中の馬事公苑近くですね。

詳細はWebで、と言いたいところなのですが、これまでと変わらず、過去の開催に関するアーカイブページが存在しない状況が続いているようです。おそらく同じhtmlファイルを上書きされているのかと。以下のリンク、ではあるのですが、いずれかのタイミングで22回目の情報が上書きされてしまう可能性が。。。
公開馬学講座開催情報 関東装蹄師会 オフィシャルホームページ

というわけで今年のテーマもアーカイブしましょうかw 以下の通りです。
講師のお二人は昨年に引き続きの登壇ですね。


PART1 「愛馬の改装時期の目安と改装遅延のリスク」
講師:富山拓磨先生(日本装削蹄協会)
PART2 「後肢の動きはオートメーション! -エンゲージメントの秘密ー」
講師:青木修先生


参加した過去3回のテーマについては、個人的なメモ書きと併せてでよければ。以下のリンクをご参照ください。
more than a DECADE 第18回公開馬学講座
more than a DECADE 第19回公開馬学講座
more than a DECADE 第20回公開馬学講座


それぞれ1時間半ほどの講義、内容をつらつらと書いておこうと思います。


まずは富山先生から。

「改装」という言葉、自分には耳馴染みはなかったのですが、おおよそ想像していた内容と一致していました。削蹄と装蹄を併せた意。その適切なサイクルが今回のテーマでした。全く改装をしないケースと改装が遅れたケースを引き合いに、リスクの程度について話が進みました。

ナチュラルフットケアという表現もあるようですが、削蹄のみで蹄鉄を履かせない場合(=改装をしない場合)、やはり蹄の摩耗や損傷は大きくなってしまうようです。統計の出どころはメモし損ねましたが、野生の群れによってはその4~9割の個体で蹄葉炎に罹患しているケースがあるとのこと。…多いですね。人を乗せたり激しい運動を求められない分、罹患する確率は低いのかとイメージしていましたが、自然環境はなかなか過酷なようです。

装蹄せずに欠けていった蹄や、前掻しすぎて蹄がすり減り激痛で動けなくなった例など、いくつかの症例をスライドで紹介しつつ、「過度な摩耗からの保護」が改装が必要なポイントであることを訴えられていました。このあたりは、参加者の多くが乗馬をされている方(=日々のメンテナンスに直面されている方)という前提があるのでしょうね。

装蹄には「このマイナスを0にする」蹄の保護的な役割ともうひとつ、「能力発揮のためのオプション」というプラスの要因をつくりだす役割があることも紹介されていました。

競走馬ですと基本は路面に対してしっかりグリップすることでパフォーマンスをあげます。しっかりグリップできずすべるような動きが生じると推進力は逃げちゃいますよね。反対に後ろ脚がすべること(=グリップしないこと)が求められる場面もあるようで。ウエスタン乗馬でのスライディングストップが例えにあがっていましたね。講義を聞きながら、自分はF1でのレインタイヤを連想していました。インターフェースと摩擦係数という意味では同じかなと。


一方で装蹄するデメリットという視点も。簡潔にいうと、…いえるかなw、蹄鉄をつけたまま蹄が長く伸びてしまうことが脚元に負担をかける、ということ。

えー、ミステイクを恐れず自分なりに例えてみます。ストローをペンのようにもって、いわゆるペン先をテーブルなど固定面につけて、ストローを折り曲げようとします。短く持つと折り曲げにくく、長く持つと折り曲げやすくなりますよね。ストローを蹄と置き換えれば、…かえってわかりにくいかw

ストローでなくても長さがあってそこそこの強度のものであれば何でも。なんといいますか、球節から爪先までが長くなるほど上からの加重に対し負荷が大きくなる、ということで合っていると思います、間違っていたらすみません。

蹄の構造上、この負荷は蹄の内部で蹄骨を蹄葉から引き剥がす作用になってしまうようです(これが蹄葉炎の原因になる)。この負荷(=装蹄することによるデメリット)を回避するため、一定の周期で改装することが大事とのことでした。…伝わったでしょうか。

なお、関係者へのアンケート結果から割り出した、望ましい改装の周期はおおむね1カ月ちょっと。フットケアは毎月欠かさずに、という結論になるようですね。その他、蹄への負荷は爪先<かかとであるとか、いろいろなエピソードがあったのですが、長くなりすぎてしまうのでこのあたりで。

あ、講義の最後に、しっかり有料の講習会の宣伝をされていたのは頼もしさというべきでしょうねw



次に青木先生。

なぜこの馬学講座が始まったか、というもはやおなじみの口上からスタート。馬体のトラブルを明確な根拠なく装蹄の責任にされてしまうことがあったそうで、その「冤罪」に対して科学的分析をもって反論したい、という主旨でしたが、例年のごとく圧がすごいw 個人的にはまったく好意的に受け取っていますし、会場もいつものアレという感じで笑っているのですが、圧はすごいですw

イントロダクション的にホワイトボードに馬の絵を描かれて、背骨の説明から。

頸椎7つは哺乳類で共通、対して腰椎はサラブレッドの中でもまちまちとのことで5~7つ。まちまちなんですね、これはびっくりしました。胴長に見える馬の腰椎の数は他より多いかも、という指摘は興味深く。胴長にでる血統には腰椎の数に特徴が?…パドックでは数えられないですけどね。

頸椎の動きは自由度が高い一方で、胸椎→腰椎→仙骨に至るいわゆる「背骨」はがっちりとしていて曲がらない構造になっています。青木先生から言わせると、この背骨の固さで馬はひとを「乗せちゃった」そうで。背中がぐにゃぐにゃだったらよかったのに、というあたりは特有の馬への愛情表現のようです。確かに、ひとを乗せること自体が負担ですものね。

ひとを乗せていることの影響から、胸椎と腰椎、腰椎と仙骨の間に負荷がかかりやすいそうで、ほとんどの馬がその部位に変形性の関節炎を発症しているとのこと。そこでいう「ほとんど」が乗馬を指すのか競走馬を指すのか、はっきり覚えていないためちょっとモヤッとしておりますが(先生がデータ元を明言していなかったような…)。ただ、鞍を置いて乗ることの影響を具体的に聞いたのは初めてかな、その意味では貴重な見解でした。

そこから、ブリティッシュの乗馬が何故後ろ重心なのかと、対してエンデュランスが前重心である理由とを対比。このあたりは長くなりすぎますのでちょっと割愛しましょう。馬の負担を軽くするには前重心なのだそうですよ。

とはいえのっていると鞍は後ろにずれていくわけですね。この理由をシンプルに表現されていました。馬の重心は馬体を横から見ておおよそ肋骨の12~13本目あたり(高さは胴の中心あたりですね)。そこを中心に前後の脚が運動するため、前目につけた鞍もその重心によっていってしまうそうです。なるほど。個人的にはドバイワールドカップのカリフォルニアクロームで脳内のイメージがいっぱいになっていました。あれは危なかったですからね。

本題はここから。前脚の肩から肘関節の角度と、トモの膝蓋骨より上、腸骨と大腿骨の角度。ちょうど不等号の記号が対照しているように模式化できますが、このミラー構造をパンタグラフに例えておりました。自分はピンときましたが、電車の屋根にあるひし形のアレですね。上下の衝撃緩和にはちょうどいよい構造とのことでした。

で、その後ろ脚ですが、蹄洗(洗うことですね)の際の脚の上げ方を例にとりながら、各関節が一斉にワンセットで動くことを指摘。確かにトモを引き上げるときは、どこかの関節が個別に動くことなく一連の動きになっています。この動きを指してオートメーション化と呼ばれていました。確かに球節から先だけが急に前を向いたりはしませんものね。

講義では腱がどのように連動して収縮していくかを詳しく解説されていました。動き方が決まっていることで、シンプルに推進力を発揮しやすい構造になっているとのこと。引き合いに出されていたのが車の後輪駆動でした。後輪駆動者は前輪が方向舵、後輪が推進力と役割が明確。馬も基本的にはトモで推進しますものね。

馬の脚の故障は前肢と後肢でおよそ7:3。ただし後肢は一度発症すると長引く傾向にあるそうで。

馬場馬術は特に後ろ重心であることから、後肢への負荷が大きく、こういった構造を理解したうえで、日ごろのケアや適切な筋力アップに努めてほしいという締めくくりでした。

あ、講義の合間合間に、ご自身が監訳された『馬のバイオメカニクス』をがっつり紹介されていましたw ツイートした通りその場で買ってしまいましたから宣伝効果は抜群だったかなw



最後に。

こうしたテーマは専門書で読むことはできるのですが、専門家の方がとりまとめて話されるとやはり理解しやすいものですね。今後も可能な限り参加したいと思っています。

ただ、日曜メインを犠牲にしないといけないんですよね。PATでちらっと買っていたのですが、週中の雪の影響も含めてとても読み切れず。ノンコノユメもファインニードルも評価を下げてしまっておりました。馬学講座の課題と言えばそのあたりかな。贅沢を申しておりますです、はい。

2018.01.13


2年連続、ただし2017年の方が圧倒的な説得力がありますね。文句なしです。

年度代表馬の票はどう割れるかなと思っていましたが、まさかオジュウチョウサンに3票とは。あ、とても肯定的な意味での驚きでした。投票された方のツイートも拝見しましたが、障害ファンの枠を超えたアピールとあの中山大障害、このあたりに重きを置く価値観で投じられた1票のよう。いやー感心してしまったというか、優先順は異なるもののとても納得する3票でした。

個人的には、まぁそのままといいますか、キタサンブラック1択ですね。名実ともに古馬戦線の中心であり続け、京都の高速馬場も府中のド不良馬場でも結果を残し、今年だけでG1を4勝。歴代最多勝に並ぶ通算7勝と歴代最多勝金獲得と。選ばない理由はないですものね。

「2017年度JRA賞」決定!年度代表馬はキタサンブラック号! JRA

2017年度JRA賞競走馬部門 記者投票集計結果 JRA

今年は部門賞のラインアップ、順当でした。割れたのは最優秀3歳牝馬でしたが、オークスの直接対決を制した分が大きかったでしょうか、ソウルスターリングに軍配が挙がりましたね。

最優秀2歳牡馬はすんなりダノンプレミアム。タイムフライヤーにもう少し流れる?とも思っていましたが。前崩れの分末脚が鮮やかに映った展開と、レースの評価がまだ定まっていないことも背景にあったでしょうか。

初期のNHKマイルカップがシーキングザパール、エルコンドルパサー、クロフネ等を通じて価値を高めたように、今後ホープフルをステップに名馬が出てくるようになればレースの評価も上がっていくのかな。ラジオたんぱ、ラジオNIKKEI時代の評価が高かったですからね。京成杯との近さは気になりつつ、今後に期待しています。…あ、牝馬が制することも期待したいですね。

最優秀古馬牝馬、エリザベス女王杯を差し切っていればミッキークイーンだったかもなぁ、というイメージはバッチリ思い入れの産物でしょう。ヴィブロスは国内未勝利ですからドバイターフに重きが置かれた結果。これは国内の活躍にとどまらず評価する視点が浸透していることの表れ、ですね。評価が難しくなる面はあるでしょうが、個人的には歓迎したい流れです。


えー、ほぼ毎年語っている、ベテランファンの世迷言ですが改めて。
・部門賞(最優秀~馬)と年度代表は別の基準で選定してほしい
 →年度代表馬はファン投票を導入してもよいのでは
・該当馬なし、という選択ができない制度設計にしてほしい

詳細は昨年の投稿で書いていますので、関心のあるこじれたファンの方は以下でどうぞ。
more than a DECADE 年度代表馬はキタサンブラック

昨年はこまごまとした私案を書いていましたが、現在も大きくは変わらないかな。各最優秀は実力やパフォーマンスを評価して。年度代表馬は多くのファンの心象が重なって。選出基準を分けてほしいと思っています。



最後に。

オジュウチョウサンが満票を逃したことで少しSNSも荒れていました。100点ではなかったことが何かしら美意識に触ったのでしょうかね。画竜点睛、的な。マイノリティーな意見をただ排除する類の価値観は議論の中心であってほしくないと思いつつ、どういう考え方で該当馬なしと判断したのか、確かに聞いてはみたいところではあります。

それよりは、「相対的に」2017年の最優秀馬を選ぶのに「該当馬なし」の意味がよくわかりませんのでね。…まぁ、満票ばかりの表彰ですと、予定調和が過ぎるといいますか、何らかの強迫観念が強いといいますか、必ずしも健全な選出ではなくなってしまうかもしれませんしね。

あーあと、最優秀短距離馬でイスラボニータに1票。どうやら柏木さんのようですが有難いですねぇ。もう1票足しておいてくださいw

2017.12.31


2017年、最後の投稿になります。

的場文男の騎乗停止に?となっている真っ最中ですがw 今年の競馬も終わりましたね。 (追記:詳細はわかりませんが、ご親族に何かあったようで。やむを得ない事情かもですね)

東京大賞典の後、連れ立った悪友と夕食がてら2017年を振り返っておりました。レースオブジイヤーは2人とも天皇賞・秋で一致。不利な状況からのリカバリー力とあの馬場をこなしたフィジカルとメンタル。あわてずにサトノクラウンの直後をとって最内を選択した鞍上の胆力も、宝塚記念をノーカウントにできた厩舎力も。感嘆すべきことが多いですねぇ。

個人的にはうリベンジになりましたねー。2009年日本ダービー、同じ不良馬場をロジユニヴァースが押し切ったレースですが、午後になって雨足が強まってきてから、全く予想が組み立てられなくなってしまいまして。思考停止になってしまった自分がずっと引っかかっていたんですよね。不良馬場の府中G1を最後まで読んで的中というのは、トラウマ克服のようでもあり。キタサンブラックの体幹の強さで本命をまとめた自分を褒めたいと思っています。まさか顔面でゲートをこじあけるとは思いませんでしたけどねw

おっさん2人の夕食はさらに面倒なテンションになりまして。見てみたかったこの馬とこのレース、という組み合わせをお互い思い付きで言い合うという。悪ノリ最高、たられば万歳ですね。結果、以下のようなラインアップとなりました。順不同で。

  • マイネルセレクト アイビスサマーダッシュ

  • シンボリクリスエス ドバイワールドカップ

  • ペルーサ 直線コース(ニューマーケットかな)

  • クロフネ ドバイワールドカップ

  • 古馬のダンスインザダーク 凱旋門賞

  • シーザリオ 有馬記念

  • メジロマックイーン 阪神2400


えーお酒ははいってないですw 改めて見ると好き放題ですね。
このあと、実現しなかったマッチアップにも話が跳びまして。以下のようなたらればも。

  • モーリスとモーニン オールウェザー馬場で

  • タイキシャトルとメイセイオペラ フェブラリーS

  • スペシャルウィークとグラスワンダー 1998年ダービー

  • スペシャルウィークとグラスワンダー 阪神2400

  • キタサンブラックとドゥラメンテ 2016年ジャパンカップ

  • グラスワンダーとエルコンドルパサー 有馬記念


阪神2400の2つは自分が挙げています。あのロケーションでいろいろなレースパターンを試してみたいんですよね。いまのところ神戸新聞杯しかないのがもったいないなと思っていまして。印象深いのはワンアンドオンリーが他馬を退けた神戸新聞杯。長く走りましたねぇ、お疲れさまでした。

タイキシャトルとメイセイオペラは悪友が。濃い血統ファンにはいまさらなのかもしれませんが、いずれも血統表にNijinskyを、そして父系にBalladeという牝馬をもっているという共通点がありまして。いやー与太話のつもりがすごいのを出してきたなとw そのままGlorious Songの牝系を眺める時間がやってまいりまいた。RahyがいるねーSingspielがいるねーおおハルーワソングはシュヴァルグランまで辿れるねーダノンバラードはいまはトルコだねーなどなど。(その後調べたら、ダノンバラードは政情不安定なためトルコからイギリスに移動しているようです)

雑な話のなかでも今年の話題につながるあたり、競馬というのはなかなか語り尽くせないものですよねー。いい時間でした。


Gallop年鑑を眺めながら今年を振り返ってみると、やっぱりキタサンブラックが中心だったなぁと、とても当たり前な感慨がわいてきます。中長距離G1、6戦すべてを皆勤したのはキタサンブラックのみなんですよね。レースを数使えることも強さの証だなぁと改めて。

ジョッキーでいえば、やはり「デムルメ」。G1での強い印象はデムーロも凄いのですが、レースを支配する力でいえばルメールだと思っています。オークス、ダービーは鮮やかでしたものね。初のリーディングは199勝で確定。200を超えたら語り方もすっきりしたのでしょうが、来年の目標になるなら楽しみもつながりますよね。その戦略性と、スタートから出していってホールドする力。ヘッドワークとフィジカルが噛み合っている点でルメールのほうが好みのスタイルですね。

凱旋門賞へのチャレンジは惨敗という結果に終わりました。シャンティイの馬場は全く向いていなかったのでしょう。馬場だけでは敗因を語り切れないとは思っていますが、来春のローテーションが発表されつつ凱旋門賞という明言がなかったあたり、必ずしもこだわらないという姿勢の表れかもしれません。そのあたりは年明けにまとめようかな。海外のディープインパクト産駒への注目も含めて、つらつら書こうと思っています。

有馬前日、中山大障害ではオジュウチョウサンが新旧王者対決を制し、阪神カップではイスラボニータがラストランを飾りました。府中のスタンドで観ていましたが、どちらも素晴らしいレースでしたね。記憶が鮮明なことが大きいかな、でも年間を通じても印象的なレースとして挙げられると思っています。

…個別に挙げているとキリがないのは昨年の投稿と同じですね。


追い切りで仕上がりを確認し、コース形態と枠順と脚質そしてスタートダッシュの巧拙で展開をいくつかシミュレートしておいて、当日馬場状態とジョッキーの馬場への理解度を読みつつ、パドックの雰囲気と返し馬での馬場へのフィット感で評価を上げ下げする。予想のスタイルはおおむねまとまってきましたが、これは多分に時間を要するんですよね。プロセス自体を楽しんでいるので省力化する話でもないですし、さてこのまま来年もいくぞ~というスタンスでよいかは、…今後の仕事の忙しさで考えようかな。

でもようやく、上記のような予想プロセスをしっくりくる表現で説明できるようになってきました。20年かかりましたねw


今年も本ブログのご愛顧、ありがとうございました。

相変わらず「確からしいこと」を語ってきたなぁと思っております。それが競馬の懐の深さと言いますか、いろいろな見解やイメージを持ち寄れる受け皿というのは、このご時世貴重になっているようにも感じている次第です。来年もきっと相変わらずでしょうね。わくわくする場面を逃さないように楽しんでいきたいと思っています。きっと身勝手で長文だらけになってしまうのでしょうが、許容範囲広めでお付き合いいただければ思います。ちょっと短くする努力も、ね、頑張ります。

まもなく2018年、よいお年をお迎えください。

2017.11.21


あまり驚いてはいないのですが、残念には違いないですね。

当初は香港ヴァーズと有馬記念、両にらみという報道でしたが、ねぇ。海外遠征の旅路+あのシャンティイの馬場でのレースですから、勝っても負けても、いや勝ったらよりダメージが残っていたでしょう。来年も走るのであれば年内は…と想像していました。

どうやら1月ないし2月の京都開催で復帰、というプランがあるそう。まぁ、日経新春杯か京都記念ですよね。得意の京都からリブートするなら悪くない気がしています。京都2200だとちょっと紛れが気になりますけどね。

勝手な想像ですが、京都記念ならその先にドバイミーティングという選択肢も。シーマクラシック、観てみたいですねー。国内なら天皇賞春への再チャレンジでしょうか。ただ大阪杯から天皇賞春というローテーションはあまり現実的ではないような。キタサンブラックの経緯がありますからね。使ってよくなるサトノでも積極的に選択してこないように思っています。せめてもう1週でも空けばね。

凱旋門賞を獲ったら今年で終わりだったでしょうから、もう少し楽しめることは有難く思っています。あの成長曲線ですからもうひとつ上があったらなお素晴らしいなと。

凱旋門賞に再チャレンジすることの是非については様々に議論があってよいと思っています。できれば上半期のパフォーマンスが異論を封じ込めるような流れが理想的ですね。期待して待っています。




さらっとサトノダイヤモンドのことだけ書こうと思っていたのですが、同日に同世代の皐月賞馬、引退の一報が舞い込んできました。ディーマジェスティ、どうやら爪の状態がなかなか上向かなかった様子。天皇賞春で下馬した姿が最後の勇姿となりました。

全成績はこちら。
競走成績:全競走成績|ディーマジェスティ|JBISサーチ(JBIS-Search)

やはり共同通信杯と皐月賞が圧巻でしたね。あのパフォーマンスのまま昨秋以降を走れていたら、ラスト1冠はあんなにあっさり決まらなかったでしょう。皐月賞後の凱旋門賞1次登録に名前があった通り、期待の大きさに沿う順調さがあれば。

Twitter のTLでみた情報ですから真偽のほどは確認できていませんが、鞍上蛯名は皐月賞後のコンディションに自信をもっていなかったとのこと。秋口のコメントにはそのニュアンスを感じていましたが、ひょっとしたらかなり早いタイミングからずっと爪との闘いが続いていたのかもしれません。

加重を抑えるためか、十分な運動ができないためか、そのいずれもかな、爪がわるいとなかなか上体をつくっていけないのでしょうね。例えばグレーターロンドンにしても、排気量に対してもう少し馬格があっていいように感じていますし。あ、多分に個人の感想ですけれども。

トレーナーからはマイラーとして理想的、という主旨のコメントがでていたと記憶していますが、個人的には欧州の中距離戦線でその姿を観たかったですね。プリンスオブウェールズS、エクリプスS、アイルランドチャンピオンS、ブリティッシュチャンピオンSなどなどなど。いいなー。今年だったらクラックスマンとマッチアップとか、どうなっていたでしょう。…はい、妄想終了w

アロースタッドで種牡馬入りとのことです。オセアニアへのシャトルの可能性など開けるといいですねー。爪との戦いは続くでしょうから、まずは無事のスタッドインを祈っています。多分に残念ですが、お疲れさまでした。



最後に。

モズカッチャン、ペルシアンナイトの連続G1制覇で世代論がちらほら散見される、時期といえばそうですね。個人的にはG1の結果で象徴的に世代の強い弱いを語るのは、何といいますか、お酒の肴にはちょうどいいかな、という程度で捉えております。真剣に討論するにはあまりに切り口が粗いといいますか。

でも、「強い世代」という語り口は、こう、ざっくりと競馬の話題を口にするにはちょうどいいんですよね。学年の区切りのなかで育つ文化が背景にある分、わかりやすいのかもですね。

3世代のダービー馬が直接対決する、今回のジャパンカップのような場面なら具体的な比較も可能でしょう。あくまで個体間の比較ですものね。おそらくはメイショウサムソン、ウオッカ、ディープスカイの3頭が揃って以来でしょう。

…この流れだと、マカヒキ頑張れ、になりますねw

前走は復調傾向であることを示してくれたと思いますし、同期の分もいいパフォーマンスを期待したいと思います。…あぁ、こういう言い回しこそ、学年で区切られてきたからこそですね。違和感が少なく締めにできるのはそのためでしょうか。競馬が我々になじみやすい仕掛けをもっているということとして、前向きにとらえて楽しんだ方がよいかもですねぇ。


2017.08.06


久しぶりに北海道へ、牧場を巡ってまいりました。

ブログを振り返ってみると、2009年以来のよう。自分のことながら8年ぶりとは思いませんでした。当時はフサイチコンコルド目当てでブリーダーズスタリオンにお邪魔していましたね。その後は青森に3度ほど足を運んでいることもあって、久しぶりの北海道となりました。というか、青森もフサイチコンコルド目的なので何ともですね。

諸事情で今回は日程を絞った上でひとり旅。奥さまには後腐れない了解?を得ましてですね、…後々恨み言をいわれる可能性はあるのかしらw 8月にはいったら見学可能な牧場も多いだろうと読んで、8/1出発の1泊2日というちょっと強行軍なスケジュールで行ってまいりました。


まずは新千歳からレンタカーでノーザンホースパークへ。今回の目的のひとつ、ウインドインハーヘアに無事会うことができました。ブラックタイド、ディープインパクトの母だけでなく、ダービー馬レイデオロのひいおばあちゃん。今春はさらに子孫の活躍が広がりましたものね。年齢も年齢ですから会えるうちに、という思いもありました。

馬房に向かうと張り紙があって、パドック2にいるとのこと。スタッフの方に質問しながらパドックに辿り着くと、お仲間といっしょに佇んでおりました。終始のんびりしていましたねー。写真はTwitterにあげましたので、そちらをご覧いただければ。
Twitterの投稿はこちら

訪問時は陽射しがあって、柵沿いは日なただったためか、頃合で木陰のほうに離れてしまいました。このままかなーと思っていたら、今後はパドックの角にある水飲み場へ。上記Twitterのアップ写真はその際に激写しています。どうしても最初は耳を絞り気味になるわけですが、歩調を合わせながらのんびり動いていると徐々にこちらに関心を向けてくれまして、最後は「ウインドインハーヘアと私」的な自撮りが可能に。ご協力ありがとうございましたw


その後は日高自動車道から国道235号線を伝って静内へ。日高自動車道は門別の先まで完成していたのはけっこうびっくりしました。やはり所要時間は短縮できますからね。静内に着いてからさくっと昼食。グルメ目的でないなりに、北海道でしか食べられないものをと思いセイコーマートへw いやでもこれが正解で、豚丼がおいしかった。激しく口に合いましたね。東京に来てくれないかなw

その豚丼を車内でさくさくいただいてから、ひとつ所用を済ませて、ちょうど8/1から見学解禁になった優秀スタリオンステーションにお伺いしました。


15時ギリギリで記念館にはいって記帳を済ませ、スタッフの方と雑談。「今日からなんですけど(知ってました?)」という問いかけには、あまり宣伝してないけどどれだけ集まるかな、という期待感がストレートに表れていてちょっと微笑ましかったですね。
優駿スタリオンステーション | 馬・牧場・施設検索 | 競走馬のふるさと案内所

記念館の裏手、少し上がったところに厩舎があり、十数名の見学の方といっしょに徒歩で向かいました。右手にはマヤノトップガンという贅沢なロケーションでしたね。歩きながら、このタイミングで見学開始した理由についてスタッフの方に質問してみました。オグリキャップの頃から長らく一般見学ができなかった記憶がありまして、何故このタイミング?という疑問があったんですよね。回答は実にあっけらかんとしたもので、記念館で観光客を誘致しているのに種牡馬見学ができないのはいかがなものか、という議論があったとのこと。…それもっと前から検討できたのではという言葉は飲み込むことにしましたよ、ええこちらもオトナです。。。

印象的だったのはヘニーヒューズ。いろいろ男前でしたねw 媚び過ぎず、かといって馬房の奥でいやだいやだし過ぎず、見学時間の後半にはしっかり顔を出してくれていました。カメラを向けると目線をくれましたしね。種牡馬ですからカメラ慣れする面があるのかもしれません。
ヘニーヒューズ

一方、エスポワールシチーはなかなか顔を出してくれるところまでいかず。写真の通りちょっと隠れているんですよ。こちらに関心は持ってくれていたんですけどね。全盛期のパフォーマンスは凄かったのに、という謎のコントラストが脳内で渦を巻いておりましたw
エスポワールシチー

帰り際のヘニーヒューズも。たいがいスタリオンごと、1頭はこんな「いっちゃうの?」感を出す馬がいる印象があります。見学者の最後尾から、振り返っての一枚ですね。
名残惜しそうに見えるヘニーヒューズ

現在は見学不可にしているキングヘイローなどは、体調の問題などはなく見学案内の管理上対象から外しているとのこと。見学した厩舎の馬房の数を超える頭数がいますので、別棟への案内などに懸念があるのかなと推察。事実、スタッフの方もいろいろ戸惑いながら案内されていましたし。見学に関するノウハウ蓄積はこれからでしょうから、今後リスクを見極められれば見学の幅も広がるかもしれませんね。

あとはオグリキャップ像。実は一口参加していまして。ようやく実物を見ることができました。ピカッと銀色。
オグリキャップ像

カネヒキリの墓石も確認してきました。見学が叶うなら北海道訪問、8年ぶりにはならなかったかな。写真も撮るには撮ったのですが、お墓の写真ですから感じ方もいろいろと思いますので、ここでは控えておきますね。


その後は門別競馬場へ。初参戦でした。後半6レースほどこなしてマイナスでしたが、面白かったですね。2番人気の馬がちゃんとどこかで勝負にいって少し着順を下げている印象がありました。その分予想が単調にならず、程よい難しさでした。1日だけしか見ていませんし、これまでの傾向もよく理解していない中での手探り予想でしたからあくまで個人的な印象ですが。

移籍初レースで勝利したサクラゴスペルが何とかお財布の傷を浅くしてくれました。ブリーダーズゴールドジュニアカップももちろん観戦。前走のパフォーマンスからパドックから抜けていたサザンヴィグラスが人気どおりの快勝。転厩うんぬんはともかく、南関東の重賞で見るのが楽しみになる勝ち方でした。



8/2は初訪問となるビッグレッドファームへ。札幌に宿を取っていましたのでけっこうな走行距離になりましたが、まぁ苦にならないのは好きなことだからでしょうね、はい。

建物も牧場内もきれいでしたねー。入口すぐの建物で受付の記帳、見学者用のネックストラップを取って牧場内へ。受付ではどこにどの種馬が放牧されているか案内図があったのですが、1頭の姿も見当たらず。ひょっとして収牧?と思い、少し上がったところにある厩舎に向かうと、いました。…全馬紹介するのは長くなりすぎますので、印象的だった2頭だけ。

ゴールドシップは食べてましたねー。食べ切った後も桶の端っこを加えて空気を飲み込むようなグエグエという音。この種の癖はよくないのでは、と思いつつもこちらはなす術ないですものね。判断が確かかもわかりませんし。馬房から顔を出してはくれたのですが、写真の通りずっと傾いだ状態でブンブンし続けていました。アブ対策?のようにも見えず。何だったのかな。サービスショットとあわせて。
首を傾げるゴールドシップ

ゴールドシップのバックショット


そしてグラスワンダー。ブリーダーズスタリオン在厩時に会っていますが、モーリス後という感慨もありますのでね。ええ、スペシャルウィークよりはグラスワンダーでしたよ。

馬房を覗くと座り込んでおりまして、そのうち鼻先から寝藁に崩れ落ちるという…。寝落ち、ですねw 完全に横たわって白目をむいてしばらく、急にハッとして起き上がるところが下の写真ですw
グラスワンダー寝起き

その後はしっかり決めてくれました。ジッとしてカメラを迎える様はあまり変わらないような気がしています。しばらくいちゃいちゃ?してお別れしました。
グラスワンダー



…自分で立てたスケジュールながら、やっぱり、もう少しゆっくり回りたかったですねぇ。次回がいつになるかわかりませんが、その際は是非。ダーレースタリオン・コンプレックスも未訪問ですし、社台スタリオンにもまたお伺いしたいですし。できれば帯広にも足を延ばしたいですしね。ミーハー大公開なのでしょうが、予想の面白さやレースのわくわく感とは別の楽しみ方だなぁと改めて確認した次第です。

何より東京に比べて湿度が低いんですよね。とても過ごしやすくて。豚丼と過ごしやすさを求めて夏だけ拠点を変えられ、ないかw