2011.11.28
JC


ブエナビスタ、見事なレースでした。


これだけコンスタントに使われて
これだけパドックで淡々としていて
これだけコンスタントに高いパフォーマンスを維持できる牝馬は
ちょっと他に例えが浮かびません。

今回のレース内容よりもこれら心身の安定感を指して
「強さ」と表現しておきたいと思います。
なんという強さでしょう。


パドックで見たブエナビスタは
前走よりもしっかりした踏み込み。
トモのつなぎのスナップに調子のよさを感じました。

ただ、内々で行き場を失った前走の敗戦から
もう一度同じ戦略を取るとは考えづらく、
スタートから1コーナーまでに
好位をとるイメージも難しかったため
あらかじめ下げた評価を上げるまでには至りませんでした。


スタートの妙。ゲートを五分以上に出た後
ほぼニュートラルのまましばらく進め
他馬が締めて来たあたりでガンとハミを詰める鞍上。

しっかりとしたポジションの主張は1コーナーで
好位の内の確保につながりました。
自分のイメージはもうふたつ後ろでした。
すでにかなりの誤算ですねー。

トレイルブレイザーの直後、というのも
大きな安心材料だったことでしょう。


ウインバリアシオンのまくり。
鞍上の確信犯でしょう。事前の決め打ちではないにせよ
戦前からイメージしていたのではないでしょうか。
ラスト4ハロンのラップが締まりました。

レースラップです。
13.0-11.7-12.4-12.5-12.2-12.3-12.5-11.9-11.2-11.0-11.5-12.0。

3コーナーの下りを利してのロングスパート。
直線で内を取るのがその理由だったようです。

極端に内側にバイアスのかかる馬場状態も
このまくりを選択させる要因だったでしょう
前々で運んだウマがラスト1ハロンを12.0で凌いでいることから
スピードの低下しにくい馬場状態だったことが伺えます。

いやぁ、11.2-11.0の後に11.5で坂を上ったら
ラスト1ハロン、1秒はラップが落ちてしまうはずで。
このあたりがエクイターフの弾む馬場なのだと
受けとめています。

かつての鞍上。本人はそんなつもりはないでしょうが、
今回はラップを締めることでアシストした格好。
観ている側の文脈としては美しいそれですね。


4コーナー。トーセンジョーダンが遠心力を利して外へ展開、
トレイルブレイザーはラチへ誘導され、
ブエナビスタはその間隙へ飛び込みました。

岩田のファインプレーは内を突かなかったこと。
トーセンの動きを冷静に確認していたでしょう、
内を締めたトーセンのその外ヘ誘導できていました。
「のびのび走らせたい」という気持ちは、ここで活きたのだと思います。


あとはブエナビスタの頑張りですね。
ほんと、頭が下がります。


レース後の共同記者会見で、トレーナーが涙するシーンがあったようです。
スミヨンに申し訳ない、というコメントからしばしの嗚咽、と報道されています。

責任を果たそうとする人間の涙のタイミング。
伝え聞く限りですが、かくありたいものだと思う次第です。



トーセンジョーダン。

最も積極的に運んだウマでしょう。
クレイグの先行にいい思い出がなかったことで(アリゼオですねw)
評価し切れませんでした。

1コーナーまでと、4コーナー手前からの仕掛け。
ふつうあれだけ脚を使うと最後はパッタリなのですが
最後の最後までスピードを持続し続けました。
6番人気は少し低かったですね。



デインドリーム。

鞍上が東京初めてという点に目を瞑って、本命にしました。
その未経験を凌駕する末脚が観られるかもしれない、という
願望がこもっていましたね。

ただスタートから挟まれて後方待機。
そのまま4コーナーまでじっとしていました。
その位置では勝てない、という感覚に至らなかったのでしょうね。

上がりタイムは勝ちウマと0.1差。
後方から押し上げたほぼ唯一のウマでしょう。

着順的には以前の凱旋門賞馬と変わらない敗北でも
意味合いは大きく異なっています。
ナイストライでした。



ペルーサ。

前日は本命にするかどうか迷っていましたが
パドックでのチャカつき方を見て評価を下げました。
あれではペースが落ち着いたときかかるだろう、という見立てでした。

案の定、向こう正面で不本意なかかり方。
そのまま直線で加速できず、最後は鞍上がレースを止めていました。

精神的にまだ幼さを残しているのかな。
返し馬で気持ちよさそうにかっ飛んでいく様を見て
レースを通した力の配分がまだ不得手のはず、と感じていました。



トレイルブレイザー。

4着善戦という結果もさることながら
あのペースを好位で受けて崩れずに
フィニッシュできたことは評価に値すると思います。

似たようなペースが再現されるとは思いませんが
来月の香港が楽しみになりました。





最後に。

来場者数が10万を超えたようです。
場内の熱気は数字以上という個人的な印象です。

ブエナビスタのゴール直後から
自然に大きな拍手が何度も湧いていました。
いい雰囲気でしたよ。

売上額減少は別の議論に譲るとして
府中閉幕にふさわしい熱だったと感じました。




さぁ、有馬記念は
6冠牝馬と3冠馬の激突になります。

クリスマス?有馬記念のことですよねw
的テンションでまいりますー。


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2011.11.27
凱旋門賞馬デインドリームと
ドバイWC馬ヴィクトワールピサ。

ブリーダーズカップターフの勝者セントニコラスアビーは
凱旋門賞で5着に敗れていますので
ほぼ芝の世界一決定戦の体裁が整いました。

デインドリームのオーナーに
微妙な空気を嗅ぎ取る向きもあるようですが
せっかくのマッチアップの構図ですから。
端的にアガった人が正解のような気がしています。

仕事が混んでなければもっと堪能しているんですけどねーw



ようやく録っておいた「武豊TV!II」と
今日の芝レース、追い切り映像を観終えました。


天皇賞レコードの反動が気になっていましたが
JCに駒を進めた各馬に目立った影響はなかった、かな。

追い切りで動きが目立ったのは、オウケンブルースり、ペルーサ、
ウインバリアシオン、デインドリーム、エイシンフラッシュ。


また、キャピタルSと最終レースを観る限り
まぁ内枠先行馬が有利でしょうねー。

武豊TV!IIでも天皇賞時の馬場を回顧して
「硬い」という表現が繰り返されていました。

速すぎる馬場への懸念が武豊からコメントされていました。
いろいろ思うところは前の投稿でも書いていますが、
いまいまは予想に注力しましょうか。


早めの仕掛けでも止まらない馬場とすると
先手を取ったウマが前残りを企図して
中だるみ気味のミドルペースに持ち込む予感がしています。

それを見越して前々で立ち回るトレイルブレイザー、などと
イメージが膨らんでいますが、そのあたりは
直前の馬場も見たうえで判断しようかな、と思っています。




ブエナビスタ。

追い切りで動かなくなって久しいですが
前走も含め、若干完歩がせまくなっている印象があり。

直線広いところでのびのび走らせたい、というジョッキーのコメント。
完全に個人的な憶測ですが、それで結果が伴わない場合
これで幕引きというシナリオがあるような気がしています。

それ以前に、広いところでのびのび、には
内枠過ぎるかな。

この内枠を活かすにはいつもより前々で運ぶ必要があるはずで。
ないしは4コーナーの遠心力で外へ展開する戦略がありえますが、
いまの馬場は内側が止まらない可能性が高いですからね。。。



デインドリーム。

いまいまはこのウマの評価と戦っています。
追い切り映像では一番よく見えました。

カラダの柔らかさ、手先の素軽さが非常に好感。
運動神経のある才女、という印象でございます。
追い切りは公開していたのでしょうか。生で観たかったなー。

ハイペースで展開した場合は未知数と思っていますが
そうでなければ、1コーナーまでに
どの位置が取れるかがポイントになりそうです。

好位を取れなかった場合、そのまま
スポイルされてしまう末脚なのか、ここで悩んでいます。

週中の計測では、最軽量の430kg。
馬群の内々に潜り込むのは厳しいでしょうからね。



トゥザグローリー。

枠順と脚質から考えると非常に有利な条件と思います。
前走の不利な外枠からの善戦を思えば、なおさら。

その有利さを素直に受け取れる性格かどうか。
って問われているのは予想する自分の素直さですかw



エイシンフラッシュ。

出来は間違いないですね。とんでもない充実っぷりです。
が、外枠がどうしても気になります。

テンション高めの傾向に、前走ハイペースを追いかけた影響。
スローのダービーを制していますが、あの時は最内枠でしたよね。
乗り替わりも決してプラスとは捉えづらく。
折り合いに関しては少し慎重に見る必要がありそうです。



ヴィクトワールピサ。

追い切りは確かに動いているのですが
肩周りの肉付きなどに休養明けのかほりが。。。
1回使えていれば全然違ったはずですね。

東京未勝利という事実は重く受け止めています。
同じ左回りのドバイWCも(まぁ「同じ」ではないですよね)
超変則な展開で制していますし。
もちろんその偉業を否定するものではありませんが
今回の舞台設定には向かない適性を持っている、という認識です。

例えば、トゥザグローリーと同じくらいの位置からスパートして
若干置かれてしまうようなイメージでおります。
その意味ではデムーロがどう乗るのか、
逆境へのチャレンジと捉えれば興味深いですね。



ペルーサ。

ド迫力ボディですねw
追い切りの全身を使ったアクションは圧巻でした。

あとは藤澤師の、相変わらずのリップサービス。
去年はゲートをでて喜ばれたけど、今年は喜ばれないだろうから
ゴール前で喜んでもらえるよう…だそうですよ。

いつも心にユーモアを?どうなんでしょうw

なお、今回を紐解くヒントは「武豊TV!II」にありました。
天皇賞回顧の際に「典ちゃんの位置は完璧」というコメント。
なるほど、と思いました。

鞍上は、いいスタートを切った後、すぐに
ほんのわずか拳を引いて位置を下げる判断をしていました。
ハイペースを見越した対応だと思いますが
結果的に内が止まらない馬場の分届かなかったという見解でした。

土曜の最終。外枠から逃げた横山は
そのままスローに落として
3ハロンの上がり勝負に持ち込んでいました。

結果は2着でしたが、容易に前が止まらない馬場を
再確認したのではないでしょうか。
ペルーサの位置取りにプラスの補正が可能なように
思い始めたところです。





さて、少し寝ないと。
明日(今日だ)は悪友と現地観戦の予定です。



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2011.11.23


netkeiba.comに「激白 ~G1勝利のヒント」と題した
インタビュー記事が掲載されています。

インタビュアーは島田明宏さん。

島田さんの記事を初めて認識したのは、Numberだったと記憶していますが
「武豊の瞬間」以降、稀代の騎手に関するその記述は
とても楽しみに拝見しました。

ここのところ自分なりに言葉がまとまってきまして、
島田さんの記事の特徴から少し、思い当ったことを書いておこうと思います。



競馬評論という切り口でマスメディアに登場する方は
もともとトレセンで働いていた関係者の方、ないしは
予想や著述を生業にされている方が多いと思われます。
島田さんも著述業の肩書で活動されていますし。

登場の際には「競馬予想家」「コラムニスト」「ホースコラボレーター」など
様々な肩書が使われていますが(最後のは特定の方になりますけどw)
ここに「インタビュアー」という定義が欲しいなー、と思い始めています。




関係者の声を、ファンに伝えるための言葉として引き出すスキルは
非常に難しいバランスが要求されます。

重要なのは、質問の切り口とその際の言葉の選び方、
これが読み手ないし聞き手に充足感を与える回答を
引き出せる体裁を整えているか。

例えば、あまりに相手任せに投げ出す質問は、
答える側に裁量がありすぎるため、無難な言葉、ないしは
とりとめがなくなるかのどちらに陥ってしまいがちです。

一方で、聞きたい結論ありきでなされる質問には
うなずく程度で回答が済んでしまい、ふくらみのある答えが
かえってこない場合が容易に起こります。
(追い切り後のインタビューはこのパターンが非常に多くて残念)

トレセン関係者がインタビュアーというケースも一定の効果を生んでいますね。
同僚や先輩後輩の関係性ありきでぶっちゃけたラフな言葉を引き出す。
その場合は、触れられたくないことに自然と配慮する空気が
掛け合いから深みを削いでしまうことがあり得ます。
プロ野球OBの取材にがっかりする場面、という例えでよいでしょうか。

また、勝負の一環として明かせない手の内、というものもあるでしょう。
それがG1直後の、ジョッキーへのインタビューの定型化を助けているとも推測されます。
関係者に感謝します、的なアレですね。



これらの事情を踏まえたうえでなお、秀逸な切り口を持って質問をするには
ケイバに関する深い造詣と配慮、取材者への一定のリスペクト、
状況に対する懐疑と、読者(テレビだと視聴者)のニーズ、
これらのバランスを取りながら、目の前の取材対象に相対し
その都度の言葉に即応する反射神経を持ち合わせている必要がありそうです。

個人的には、こうした難しさを潜り抜けた質問には
十分な真摯さをもった応答がかえってくると感じています。



野暮な詮索などではなく、ファンの関心の充実を助けるような言葉が
適度な体裁と熱を持ってこちらまで届いてくれると
理解も深まりますし、思い入れ方も変わりますよね。

知りたいという声の、そのレベル感に
インタビューという手続きを通して適切に応えるというのは
プロとしてのサービスたりうるものと理解しています。



…なにか前提のような議論をしましたが
現在、この「インタビュアー」として秀逸な存在が
島田さんではないかなー、と思っているところです。



その引き出す力は、著作のための取材の中で磨かれたものと
推察しますが、その切り口、そして引き出された言葉を
再構成して事実をあぶりだすレポーティングは
現在トレセン関係者以外では最も信頼できるものと受け取っています。

著作でいえば、例えば前田長吉騎手の一冊など
インタビュアーという視点ではとても上質な作品と思います。



netkeiba.comの中に、この引き出す力を
見出した方がいらっしゃるのかな。
G1直後の関係者コメントからレース回顧する記事を
書かれていたこともありました。

特にウオッカの天皇賞の記事は、関係各位のコメントという「点」を
島田さんの観察力と構成を加えることで
検量室の空気感という「線」に昇華した、
すばらしいレポートだったと記憶しています。
一生続けてくれないかなと身勝手な期待をしていましたね。



冒頭の「激白」。
今週、JCに合わせて角居調教師へのインタビュー記事です。

はい、やばいですw
記事に「いいね!」ボタンがないのが惜しまれるくらいw
おすすめです。

一部無料で読めますが、有料配信なので
詳細は割愛させていただきます。
自分はモバイルで拝見しました(こちらも有料です)。

…なんか宣伝みたいでアレですが
もちろん利害関係はありませんし
はりきっておすすめしたい内容でしたので。



あー、島田さんの記事について一応書いておきますと
たまにおや、と思うこともあるんですよね。

自分が引いた視点を好んでいることもあるのですが
読者に思い入れに委ねたほうがよいような件で
先に端的な感情が吐露されるところがあったり。

ご本人の思い入れの強いテーマと察しがつくこともありますし
その熱が支持にもつながっていますので
全く揶揄するものではないのですけどね。
先に好きって言われちゃった感、とでも申しましょうかw
ちょっと気になる瞬間もございます。はい。


そのうち、どれか書かれた本を取り上げて
感想をまとめてもよいかなー。
と思いつついろいろ書かずにスルーしていますね。

時間はつくるものだ!でも1日は24時間だ!
…折をみて書きたいと思いますw





最後に。

もう一人、秀逸なインタビュアーとして
フジの福原アナを推して、締めたいと思います。


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2011.11.20


エイシンアポロン、でよかったんですよね。。。

最終的にリディルから入ってしまいました。
只今、猛省中でございます。


4コーナーのイメージは合っていたんです。
エイシンアポロンと馬体を合わせて直線に向いたあのポジション。
あの位置が今日の絶好位だと思っていました。
ROUNDERS的に表現するなら「勝ちポジ」ですね。

ただ、そこまでにリディルは
相当引っかかってしまいました。

出負け気味のスタート。
これを巻き返すために押したのでしょう。
これまでのレースを観る限り
かなり折り合いに繊細な面を見せていましたから
このプッシュが致命傷になったと受け止めています。

ひとつ内が絶好のスタートだった
クレバートウショウと武豊というのも
出負けのロスを大きくした要因ですね。

クレバーをパスして内に切れ込むためには
それなりに押していかないといけませんので。



レースラップです。
12.4-10.8-11.2-12.3-11.9-11.8-11.6-11.9。

前走の内容もあり、今年の京都金杯からしても
シルポートが控えたペースを作るだろうという
予測は立てていました。

ただ、ギリギリオーバーペースというラップにしなければ
シルポートに勝機はないとも思っていました。

上記の3ハロン目から4ハロン目。
1.1秒もラップを落とした時点で
後続の追走が易くなったものと映っています。

自分的にはここが大きな誤算だったのですが
誤算が生じたのは馬場状態、という推測を立てているところです。

レース後の各ジョッキーのコメントで
下がゆるいという発言が散見されました。
(なかには言い訳のひとも混ざってるかもしれませんw)

そうすると、こういう馬場でシルポートに
これ以上のパフォーマンスを望むこと自体が酷だった、とも
一方で、ゆるい=差せない馬場だったからこそ
引き付けた逃げを選択した、とも推測可能なように思います。

…馬場が渋るとこのあたりが難しいんですよね。。。

なお、このラップに対してチグハグに動いたリディルだけが
先行した有力馬の中で大きく着順を下げたと見ています。


なんといいますか、4コーナーまで強めにハミをひっかけたリディルが
カラダのキレの差でエイシンを交わしていくような夢を見たんですよねw
やっぱり夜更かしはいけませんねw

勝つためのハードルが高い方を選択してしまいました。
残念。次、がんばります。




リアルインパクト。

テン乗りの影響はスタートからのプッシュにあったと見ています。
確かに10.8-11.2は速いのですが、ここでもうひとつ
前目のポジションを取る気がない様子でした。
敗因はここではないかと思っています。

馬場状態もありますので
これからに向けて大事に乗った、ともいえるでしょうか。

あー、先行策を強引に主張するタイプのジョッキーではない印象からすると
人馬の特徴がマッチしなかった可能性もありますね。

押し出された1番人気でもあり
素直に評価を下げました。



サプレザ。

強いですね。あの流れでよくあそこまで差してきました。
昨年同様、展開に(馬場にも?)スポイルされた恰好ですが
パフォーマンス自体は見事だったと思います。

いまいまレース映像を観返して、
一度府中で見てみたいと思いました。
連闘しろとかではないですよw




気づいたこと。

ちょっと気持ち悪いなと思ったのは、着順と馬番の相関です。

マイルCSのレース結果を見てもらえれば分かりますが
9着までに1ケタの馬番が7頭、
10着以下に2ケタの馬番が7頭。

ペースが落ち着いて展開すると
内が有利で外が不利、という傾向。

この傾向があまりはっきり続いてしまうと
予想が単純化してしまいそうです。

複雑だからこその予想。
あまりに端的なセオリーが示されてしまうのは
ぼくらの楽しみが奪われてしまう可能性があるような気がしています。

…そのセオリーに抗いきれなかったレジスタンス・リディル。
というのは言葉の装飾が過ぎますねw





さて、いろいろ興味深い本を買い込んでしまったので
週中、読み進められればと思っています。


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2011.11.19


東京の雨と風はなかなか止みませんね。。。
夕方にはぬるくて強い風が吹いていました。


今日は早々に「見」を決め込みました。
BSの中継はこの天気だと途切れ途切れですしね。

その分、週中にできなかった情報収集にいそしんでいました。

お、新刊の「ROUNDERS」も読み始めました。
まずは表紙のキネーンの表情を堪能しているところw
いいから読め、って感じですねw




東京スポーツ杯2歳S。

ディープブリランテはほぼ負ける展開だったと思っています。

直線に向いて、直後にはディープをターゲットに定めたであろう
他馬がずらっと横並びに。
道中のラップよりも、マークするされるの位置関係に
大きな不利を感じました。

馬場を考慮してスタートから出していったのは納得なのですが
引っかかり気味の2番手は決して臨んだものではないでしょう。
失策に近い展開だったように見えたのですが、ね。

道中のラップです。
13.3-11.9-12.3-12.9-13.2-13.2-12.2-11.5-12.2。

上がりは最速タイの35.9。
突き放してからからフラフラしたあたりは2戦目のそれでしょう。
突き放せること自体が強さの証明という印象です。

しかし、朝からあの雨量で、かつあの大跳びで
11.5が計時できるということは
パワーを兼備していると考えてよさそうです。
映像を観る限り、さすがのエクイターフも
けっこう掘れていましたので。


同じディープ産駒でいうと、ボレアスの筋肉質な馬体(特に肩周り)に
トーセンラーのストライドをブレンドしたようなキャラクター。

バブルガムフェローが出ている母系ですが
骨格からフォームから全然違うあたりは
ディープの影響でしょうかね。


予感として、もう少しリラックスした先行を覚えられなければ
中山は向かないような気がしています。

次走はラジオNIKKEI、というレース後の談話は好印象。
じっくり上昇カーブを描いてほしいなー。

楽しみな素質馬が重賞の舞台で
道悪を克服してくれました。





さて、明日。

京都の最終、ドナウブルーの進路取りを見ると
やはり内は避けるのが無難でしょうか。

ただ、小雨の不良馬場という発表にもかかわらず
上がりの4ハロンは、12.1-11.5-11.3-11.7。
ほぼドナウブルーのラップですが、速い上がりが計時されています。

府中の芝と違って掘れていませんでしたし
明日は雨があがる予報ですしね。
走破タイムは案外速いかもしれません。


3冠ジョッキーはいい流れですね。
テン乗りでエイシンアポロンが回ってきました。
来週もエイシンフラッシュを任されています。

内からシルポート、ライブコンサート、エイシンアポロンの順は
エイシンの位置取りに奏功する可能性があり。
もちろんペース次第ですけどね。

いまいま気付いた点はこんなところ。
これから悩んでいきたいと思います。



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2011.11.14
スノーフェアリー、強かったですね。

展開の利もゼロではないと思いますが
力が抜けていた、という結論でよいと思っています。

レース前の懸念は3つほどでしょうか。
ローテーションのきつさ、中間の一頓挫(その結果の軽めの調整)と
大外枠、でしたね。

あちこちの予想記事から受けとった空気感は、
その懸念の部分を重く受け取り
「強いのは認めるけど…」というもの。

オッズもバラけた形になりましたが
結果的に上記の懸念は杞憂に終わっていました。



レースラップです。
12.4-10.5-11.4-11.5-11.7-12.4-12.8-11.8-11.8-12.9-12.4。

展開を読むうえでの大きな前提は
ダンシングレインが逃げウマだということ。

自分の読みは、ダンシングレイン+αで先手争いが拮抗し
道中は抑えの効いたミドルペースに落ち着くのでは、というものでした。
シンメイフジが先手を狙うのも、想定内ではありませんでしたが
許容範囲内ではありました。

…ダンシングレイン、出負けしましたからねーw


シンメイフジの鞍上はその出負けに気づいたのでしょう。
いったん外に張り出して、ダンシングレインの進路をけん制してから
ハナを奪いに行きました。
ここは信頼できる所作だったと思っています。

ただし、ラップはね。。。
最後の直線はかなりガス欠状態。
フラワーCで一度逃げているとはいえ
ちょっとオーバーペースだったという印象です。

でも、2:12.4で7着としっかり残しているんですよね。
安易な比較はあまりよろしくないと前置きしつつ
昨年のスノーフェアリーが2:12.5で走破していることからすると
戦略的には妥当だったかもしれません。

今後もこのラップデザインは京都外回りの先行策に
現れてくるものと思っています。
ちぇけら!ですねw



アヴェンチュラ。

こちらも強かったですね。連軸と思っていました。
どのペースで展開しても、前々につけて直線押し切るような内容で
勝ち負けまでもってこれるだろうというイメージでした。

前走までのパフォーマンス、内枠を引いたこと、
前で運べる有利さを考慮して上位に取った、
その目算自体は合っていたと思っています。



ホエールキャプチャ。

スタートで外のウマと軽く接触していたことが原因?でしょうか。
勢いがついたまま2番手、というより馬群の先頭に。
事実上逃げている形になりました。これだと厳しいですね。

シンメイフジの爆走ラップに巻き込まれた格好になってしまったのは
ホエールとグルヴェイグだったと思っています。

直線、だいぶフラフラ走っていましたね。
明らかに鞍上の脇が甘い、とは思いませんが
鞭で大きく寄れるウマに鞭で矯正を図っているように見えました。

ああいうときは手綱をびっしり絞って、ウマに対して
力の支点を作ってあげられると寄れも少ないような気がしています。
…すみません、門外漢が偉そうに申しましたが
端的に危ないと感じた次第です。



アパパネ。

前走の大敗がオッズをバラつかせる要因のひとつだったでしょう。
実際、追い切り内容からも心身の仕上がりに
悲観的に評価をくだす報道が多かった印象です。

TV観戦でしたが、パドックの映像をみて翻意しました。
勝ち切るまで行かなくとも
馬券圏内にくいこんでくるだけの出来に見えました。
レースに向けた前向きさを受け取れましたので。

このあたりはデータ分析だけではないところですね。
強烈に主観ですので。



レーヴディソール。

超▲でした。
さきほどの展開予想の通り、整然としたミドルペースで流れた場合に
あの切れ味が観られるかもしれない、という可能性に賭けました。
このあたりはアヴェンチュラの連軸予想とは別で、期待をしていました。

感覚的には3歳時の(当時は4歳かな)グラスワンダーの有馬記念、
あのレースの事前予想に近かった印象です。
いわゆる「怪物」のポテンシャルに賭けるかどうか。

結果的には、常識的な休み明けの影響がでた格好と見ています。
1コーナーまでに外から他馬が接近すると
むきになって力んだ走りを始めてしまいましたし。

この一戦で一気に評価を落とす必要はないと思いますが
次の目標をどこに定めるでしょうね。
適した条件も含め、もう1、2戦は手探るような内容になる予感がしています。



そして勝ったスノーフェアリー。

追い切りは確かに軽いものでしたが
そこで魅せる馬体の柔らかさ。
疲れを取りきれていない、いったん緩めてしまった、というような
調整しきれないが故の綻びはなさそうでした。


ハイペースが奏功したと思っています。
馬群が縦長になったことで
大外から最内に潜り込むことができました。

なんといいますか、ムーアは最内が開くと
読んでいたように思います。
直線向いて、ほら開いた、みたいな感じでしょうか。
深い馬場を苦手にしているわけではありませんから。


昨年のラップです。
12.7-11.2-12.3-12.3-11.6-12.1-12.1-11.9-11.8-12.7-11.8。

最後から2つめに12秒台後半が計時されるのは
逃げウマがハイペースで失速しているあたり。

入れ替わるように好位勢が差し込んでくるのは
昨年の展開と近いようです。
スノーフェアリー、今年は
もっとゴール手前で交わす形になりました。


史上初の外国馬の同一G1連覇。
平地では、だそうです。
そういわれてピンときちゃいましたw
障害ではカラジが達成していますね。


このあとはJC、でしょうか。
であれば、相当JCは豪華なメンバーになりそうですね。

天皇賞(秋)、エリザベス女王杯、ドバイWC、凱旋門賞の勝ちウマが
一堂に会するという異常事態w

JCダートはスマートファルコン回避の報。
その分?芝では役者が揃ってほしいと
安易に期待しています。





最後に。

エリザベス女王杯の週のGallop。
表紙のトーセンジョーダンが
何とも言えない表情をしていますw

カメラマンさんの切り取り方の妙、だと思うのですが
レース後の表情にしては非常にほんわかしております。

気付くのが遅かったんですよね。
よければ探してみてください。



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2011.11.08


川崎競馬場で中央の馬券が売られるようです。
先ほどニュースを見つけました。
ようやく、という感がありますけどね。

国内競馬のながーいダブルスタンダードが
じんわり解消されていく一歩になればよいかな、と思っています。




さて、先のみやこSの投稿に質問をいただいたこともあり
もう少し言葉を足した形で、レースを振り返っておこうかなと思います。

いただいた質問は、トウショウフリークがハナを主張すると読んだ根拠は?という内容でした。

あぁ、書く前にお断りですが、あくまで自分は普通のファンですので
ご納得いただける内容でなくても憤慨などされませんようw
切にお願いを申し上げます。

余計な言葉を加えるなら、すべてのレースで
ロジカルな分析や予想が可能である、という保証は
どこにもないと思っていたりしますしね。

だから確かなアプローチでロジカルに予想する、プロの方の努力たるや
すさまじいものだと一目置いている次第です。

自分は分析可能なところまで進んだら、あとはお腹に力を入れて。。。
みたいな感覚で予想を固めていますからね。




…あー、トウショウフリークの前走、馬券当たったからw
では納得いただけないでしょうねw
覚えがよかったのは確かですけどね。





では、参考程度にお読みいただければと思います。



まず、トウショウフリークについてはこんな分析をしていました。

・前走、前々走と馬場状態があるにせよ同条件を速いラップで押し切り
・ラスト1ハロンは失速しているものの後続に差しこまれていない
・前走より斤量減
・乗り替わりがない
・内枠=先行しやすさ
・フォームやこれまでのラップから、瞬間的な加速は得意ではなさそう


そして最大の相手となるエスポワールシチーの抱える状況はこう整理していました。

・目標は先(JCD)
・復調途上
・疲労の点からオーバーペースは控えたいはず
・前走で早すぎるペースを踏んでいるため、気持ちが前のめりになる(癖がつくような)スタートダッシュは控えたいはず
・ひとつ内に逃げてきた上がり馬、かつ溜めても切れないウマ


トウショウの鞍上は事前に戦略を立てる上で、
上記の状況くらいは頭に入っていたと思うんですよね。

これらを加味して、トウショウの戦略は
ハナを切ることで速めのマイペースに持ち込み、力を出し切る展開にしたうえで
エスポワールが追走に手間取るようなら、あわよくばそのまま先頭でなだれ込みたい、
ではないかな、と予想しました。



反対にエスポワールですが
上記の背景から、ハナを主張する可能性は低いと読みました。

主張した方が持ち味が活きるトウショウが内。
逃げウマを行かせて控えたいエスポワールがひとつ外。

一方、エスポワールより外枠のウマがハナを取りに行く場合は
エスポワールにケンカを売りにいかなければならなくなります。

エスポワールが出遅れるようなら別ですが
まともに先手争いすれば、力量差がでるはずですので。
先にバテちゃうリスクが上がりますからね。これもないだろうと。



そうすると、エスポワールという壁を利してトウショウがハナを叩き
前の2頭のペースで直線まで、という展開は成立しやすいのではないか、
という順序で予想を固めていきました。




実際、画的にはエスポワールがトウショウを行かせた、とも見えますが
トウショウも単に逃がされたのではなく
しっかりとパフォーマンスできていたと思います。

最後1ハロンの失速はあるにせよ、京都の稍重ですからね。
他馬がトウショウを差し切るためには、速めのペースを中団で追走し
36秒を切るくらいの上がりが必要とイメージしました。

…そんなウマいなさそうw
という結論に至りまして、
エスポワールシチー-トウショウフリークでよいのかな、と。



さらに補足するなら、3、4コーナーで無謀な大まくりという展開も一応イメージしました。
でもその戦略はやはりエスポワールにケンカを売ることですからね。
仕掛けた鞍上の評価ダウンにつながるような展開は予想しづらかったです。
大まくりが嵌りそうなウマもいませんでしたし。



ポイントをあげるとすれば、エスポワールが抜けた評価をされていて
各陣営ともそれを前提に戦略を組み立てるだろう、という前提でしょうね。
それを軸にシンプルな思考が可能になったと思っています。

だってねぇ、こんな考えの手順で、エスポワールが信用できないとなると
ものすごい数の「展開のif」を考えることになりますからね。
おすすめはできないと思っていますw


…以上、参考になるのかな?なれば幸いでございます。




最後に。

トウショウフリークですが、交流重賞にでられるようなら
面白い存在になっていくかもですね。

少しオープンでもまれてからかもしれませんが
次走以降、京都以外で走るなら要チェックと思っています。



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エスポワールシチー、無事に試走を終えました。

今日のポイントは1コーナーまでのハナ争いだと思っていました。

トウショウフリークが主張しきるのは見えていましたし
エスポワールがハナにこだわる理由が見当たりませんでしたし。
この両者の思惑が1コーナーまでどんな軌跡を描くか。
ここに不測の事態が起きなければ、順当だろうと読んでいました。


実際、強烈な先行争いはありませんでした。
が、その代わりにエスポワールの鞍上が
序盤のダッシュを緩めなかったと見ています。
2ハロン目、11.0。トウショウを楽には行かせませんでした。

エスポワールが1コーナー手前で2番手を確保し
ペースに蓋をしたことで
3番手以降の上位進出はかなり苦しくなりました。

結果的に1:49.1の時計をもっている逃げウマが
それなりのペースで先手を取りましたからね。

枠順が逆だったらだいぶイメージも違っていたはずですが
序盤の攻防から決着まで、卓上の計算は割と
見通しが立てやすいレースだったという印象です。



もちろん、エスポワールのパフォーマンスが
確かであることが前提となりますし
平穏に収まるための積み上げたるや、
大変かつ繊細なものでしょうからね。

JCDに向けて、期待に違わない内容だったと思います。
JBCクラシックを避けたことを
プラスに転じることが出来たのではないでしょうか。

4コーナー出口の、直線の入射角の丁寧な感じ。
あたりまえのことかもしれませんが。
ね、ステキでしたw



気になったのはゴルトブリッツ。

4コーナー手前で息切れ感があったのも残念だったのですが
直線半ばで内ラチに大きく寄れた後、歩様を乱しながらの入線でした。
大事なければよいと思っています。





さて、これでJCDがますます楽しみになりました。

ドバイに向けた上昇カーブも大切にしないとですが
次走浦和記念とか、残念すぎますのでね。
でてこいや!ってところです。古いですねw

あーでも、府中の2100mだったら
個人的にはもっとアガりましたねw
「まだ言ってる」感がものすごいですけどw


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2011.11.04


寝ないとアレなので、さっくりと。

なんというか、G1.5の名勝負、という感想です。
いやいや、楽しみましたよw

レースラップはこう。
12.6-11.8-12.4-12.1-11.8-12.0-12.1-12.3-11.9-13.1

比較として、今年の帝王賞はこちら。
12.2-11.0-12.0-12.3-12.3-12.6-12.7-12.6-11.3-12.1

前走より2ハロン目は遅いとしても
トータルではきつい内容と思います。

トランセンドは道中深追いしませんでした。
この締まったラップもあるでしょうが
直線からの仕掛けで交わせなければそれまで、という
直球勝負で負けた恰好に見えました。

次走への布石だったのかな、という邪推が働いています。

ラスト1ハロン、13.1。
スマートファルコン陣営からすると
少しスタミナの底を見せてしまう形だったかな…?
11秒台前半のラップを踏まない中での13.1ですからね。
内側の馬場は少し深かった、とか?
トランセンド陣営にはひとつの収穫だったように思います。

スマートもラストを除くと最速と最遅のラップ差は0.8。
安定したラップを刻んだ結果、比較的負荷の少ないパフォーマンスに
軟着陸した恰好。本格的な仕上げはこれから?




どちらの陣営にもJCD、そしてドバイWCという目標を見ています。
レーティングを落とさず、パフォーマンスも落とさず、
疲労を残さず、でも勝負するためには。。。

なんというか、ナリタブライアンとマヤノトップガンの阪神大賞典が
そんな印象なんですよね。
本当の勝負は先だけど、ヘンな内容にはしたくない、という
ひと叩き感のなかでの高パフォーマンス。

アジュディミツオーとカネヒキリの帝王賞とは違う、という感じですね。



さて、これを踏まえてJCDはどうなるか。
先が楽しみになっているじゃないですか!

常時死力を尽くしたガチンコじゃないとイヤ、だと楽しめない一戦と思います。
両鞍上とも、お見事な手綱さばきでした。


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2011.11.04

先日の天皇賞、1:56.1のレコードを担保した一要因として
各所で散見される通り、エクイターフの導入が挙げられそうです。
JRAが研究開発した芝の品種のことですね。

特徴をざっくりまとめるとこんな感じでしょうか。
・以前の野芝に比べ根付きがよい(=掘れにくい)
・クッション性が高い

実際、Bコース替わりとはいえ、天皇賞の直線はわずかな砂埃が立つ程度。
土の塊が蹴り跳ぶようなシーンはほぼ見られませんでした。
興味ある方はウマの脚元に注目しながらレース映像を観てみてください。
個人的にはきれい過ぎて、ちょっと気持ち悪かったんですけどね。

このエクイターフについて検索すると、いろいろな書き込みを見つけられます。
一部で馬場の改悪という論調が見られる一方、
一概に「高速馬場=故障率UP」ではない、という見解もあり。

福島で先行導入されるなど、数年前からその存在は知っていたのですが
影響の範囲について、自分の認識は漠としていました。

先のレコードを現地観戦した結果、多少なりとも言葉が収斂してきたため
少しまとめて書いておこうと思います。


なお、事前のお断りなのですが
あくまでいちファンの立場から得られる情報を駆使したうえでの
投稿時点での見解ですので、もろもろの情報の信頼性に欠ける場面があり得る、
という前提でご覧いただければと思います。

あー、ちなみに自分がこうしたテーマについて考える理由ですが
自分の目の黒いうちはケイバが続いていて欲しいから、だと自覚しています。
そのために、誰かしらに何かしらの気づきになれば幸い、という距離感で。参ります。





エクイターフに見られるクッション性の高い馬場を紐解くにあたって
陸上競技にヒントをみました。

現在、国立競技場など主要な陸上競技場のトラックは
ウレタン製の全天候型。タータントラックと呼ばれているそうです。

20年ほど前から普及が進んでいるようで、競技者は練習時から
このトラックの特徴を想定したトレーニングを進めるように変わっていったそうです。
…伝聞形式ばかりですみません。門外漢ですのでご容赦を。

参考資料はこちら

かいつまんで説明すると、タータントラックの反発力を利用するため
地面をひっかけるようなフォームから、地面を叩くようなフォームへ
効率的な走り方が変わった、と要約できそうです。

派生した負の影響としては、接地面が一定になったことのようです。

クレー(土ですね)の上を走る場合、地面から受ける反動は
土の一定しない表面によって力の分散が見込めたのですが
タータンはきれいにフラットなため、そのまま体の特定部位
(例えが大腿二頭筋、ざっくり言うとモモの前面)に負荷が集中し、
疲労しやすかったり、故障の原因になったりするようです。

なお陸上用のスパイクは、競技用になると
スパイクの長さが短くなっていますね。
アシックスのHPにビギナー向けの説明がありました。
はじめての陸上



端的に、これらの説明が競走馬と馬場の関係にも応用が効くと考えました。

人工素材による馬場ですので、むしろ
オールウェザー(タペタやポリトラックなど)の馬場に通じる話とも
受け取れそうです。




で、エクイターフがクッション性を向上させるという前提に立って
その影響を推測してみます。
理科の授業で実験前に行う「予想してみよう」程度でご覧くださいw

■適した走法が変わる?
クッション性の高い馬場でトップスピードを引き出すためには、
凹凸を意識した馬場を「つかむ」走法ではなく
より躊躇なく「叩く」ことで効果的な反動を得る走法が必要になりそうです。
かつてエルコンドルパサーは欧州遠征で逆の学習をしていますね。

■故障の頻度は変わらない?
トップスピードが高いウマほど、故障時の症状が甚大になることに
変化はないと思われます。
今後明らかになるでしょうが、故障率に顕著な差異はでないかもしれません。
ただ、一回の故障がよりひどくなったり、一回のレースの疲労が
なかなか取れなかったり、という影響は出るかもしれません。

■故障の種類が変わる?
馬場からの反動が分散しないなら、走法によって特定の部位に
負荷が強くかかる可能性はありそうです。
必要以上に馬体の伸縮を促すなら、疲労も著しいでしょうし。

■トレーニング方法が変わる?
馬場からの反発力を筋肉や腱の伸縮で受け止めるとすれば、
スピードが生み出す衝撃に相応な、強度と柔軟さが求められると想像できます。
鍛え方もそうですが、疲労の蓄積の仕方、解消の仕方も変わってきそうな気がしています。

■グリップ、パワーの必要性が逓減?
根付きがよくなるほど、馬場をグリップする力は相対的に不要になるかもしれません。
馬場の反発力を効果的に受けとめるには、重い筋肉はマイナス?かもしれません。


そして、腱は鍛えられませんから、
・しっかり鍛えられた筋肉をもった古馬→筋肉への負荷大
・筋力の弱いウマ→腱や骨へ負荷大
という影響の違いがでると推測されます。

トーセンジョーダンの天皇賞より
ダノンシャンティのNHKマイルCに故障が多かったのは
この仮説にあてはめると飲み込めそうです。
若駒なので筋力というクッションに欠けた分の故障、という推察です。

また、疲労が取りきれず、硬い筋肉のままレースした場合
やはり筋肉がクッションとして機能しにくいと考えられそうです。


ここまでの議論は、クッション性の高いエクイターフが、
速く走る個体ほどスピードのMAX値を増幅させることを可能にさせる反面、
運動後の疲労も増幅させ、これまでにない故障を誘発する可能性もある、
という総括でよいかと思います。




はい、そしてここからは妄想の域に突入しますw

こういう特徴の馬場でケイバを続けた場合、国外からの参戦はどうなるか。
懸念はそちらに及びました。

これまで以上に極限のスピードを追求するケミカルな馬場。
そこに適性を持つウマの見極めや、遠征のコストパフォーマンスなど
日本遠征の実現に向けて国外の有力馬が
越えなければならないハードルは増える印象があります。

日本に遠征するウマは今まで以上に少なくなる、というのが
賢明な見通しのように思われます。

逆もまたしかりでしょうか。日本馬が海外遠征をする場合は
馬場の特徴のギャップを埋める準備が今まで以上に高いハードルになる可能性があります。
…あー、日本からだとまだ適応しやすい可能性はありますね。

結果的に、日本競馬のガラパゴス化、という懸念はないのかなと
思ってしまっています。

あー、遠征馬がいなくなるガラパゴス化自体が問題なのではなく、
国内でしか通じない価値観で興業として成り立っていくのかな、という
漠とした懸念が首をもたげた次第なのです。
端的すぎるでしょうかねー心配し過ぎかなー。

もちろん馬場状態だけがケイバの価値を決めるものではありません。
欧米ともサラブレッドの生産頭数は減少傾向にありますし
ワールドサーキットにコミットしなければ生き残れない、という論法も
ひょっとしたら微妙かもしれません。

むしろ、こうした馬場は日本競馬の最大のセールスポイントだと
プロモーションすることが功を奏するかもしれません。



品種登録されたエクイターフの概要です。
エクイターフとは

読む限り、バイオメカニクスや興業的なメリットとは
異なる価値観のもとで長期間にわたり研究が続けられていたことが伺えます。
つまり、興業面での戦略的な導入ではないという推測が成り立ちます。

…エクイターフ導入の目的は正式に謳われているんでしたっけ?
そこが問題のような気がしてきました。
推察可能なのは馬場保全と維持コスト削減、でしょうか。

そして、おそらくこれが今後のJRAが施行するレースのキャラクターになりそうです。
突出して異質なスピード馬場で興業を続けるなら
ケイバはどう継続していくことになるのか。




…なんか、大丈夫かなって思っちゃったんですよね。
端的に。

以前、国外の関係者が日本の競馬を観戦した際(JCだったでしょうか)
芝コースの野芝が茶色に枯れている様を見て
「芝コースはどこ?」的な皮肉?ジョーク?を口にしたそうです。

おそらく「芝が茶色いぜ」と口にするマインドと
「エクイターフはスピードが出過ぎてウマ(=エクイ)向きじゃないぜ」と
口にするようなマインドはおそらく同じだと思いますしねw




一応、考えました。
エクイターフの付加価値を内外ともにポジティブにするなら。
思いついた方策です。

■エクイターフの輸出
パートI国など競馬主要国でも導入するよう働きかける。
香港あたりで導入されると諸刃の剣になるかもしれませんが。
あと、環境が違うと生育が難しいとか。案外ハードル高いかな。

■オールウェザーとの親和性を証明
タペタをこなせばエクイターフでも大丈夫、みたいな
親和性を証明するウマがでてくると注目のされ方は変わりそうですね。
胴元が意図的にやるのは難しいか。

■蹄鉄の改良
故障を回避するため、よりクッション性を高めた素材を開発する。
…ゆってはみたものの、できるんでしょうか。





最後に。

しばらくはウマの仕上げと馬場のミスマッチが続くような気がしています。
これは少し長い目で見る必要がありそうです。
有力馬の故障なり休養期間の長期化が
これまでより平均して長くなる可能性を感じていますので。

あとは内枠天国。
これも過ぎると興ざめですね。
最悪、開催後半は適度に掘れる馬場の方がよい、なんていう議論も
ありかもしれません。

様々な見解が持ち寄られて
継続的に議論が続くことを希望します。




先ほどJBCが終了しました。
現地に行きたかったんですが、体調がくるいまくっており。。。
TV観戦でしたが、なかなかアガリました。

レディスクラシックとスプリントで
レコードが塗り替えられています。

大井も高速化かー、いまの馬場なら
ブロードアピールは勝てたかもなー、などと
感慨にふけりつつw
筆を置きたいと思います。



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