2012.09.30

明日はスプリンターズS。

自ら招いている向きも多分にありますが、予想が難解になっています。というより、どのファクターが決め手になるかが非常に微妙で。予想の楽しさではあるんですけどね。さじ加減が悩ましい。いくつも皿のある上皿天秤を使ってコンマ何グラムの調整をし続けているような感覚です。


出走馬の中山実績がなんとも。中山1200mを勝っている馬はカレンチャン、ダッシャーゴーゴー、ブルーミンバーの3頭。ここ1年に絞るとブルーミンバーのラピスラズリSのみ。そして3頭とも1番人気での勝利ではなく。端的にコース適性を計るのは難しい戦歴が並んでいます。


強い勢いの台風が接近中。九州はすでに暴風域にはいっています。関東に中心が最接近するのは月曜未明のようですが、台風の東側は天気が荒れるのですよね。中山の降り始めがどのくらいのタイミングになるのか、これもとても悩ましく。土曜の芝レースはエクイターフの速さが発揮されていた様子。前半60秒で入って、上がりが11.9-11.1-11.2。ペースに蓋をしたにしても、サトノタイガーの逃げ切りは内側のバイアスを意識させます。


外国勢の軽い調整。トレーニングより体調アップを重視した調整なのは伝わるのですが、掴みにくいですね。シャティンやアスコットでの粘り込みが端的に中山へトレースできないのも悩ましく。



直前に整理することになりそうですので、いまいまはいくつか気になっている点を書き出しておきます。


カレンチャン。

1番人気だからではなく、最右翼と思っています。昨年は枠順、前半の展開がきれいに嵌まっていたことが大きいと理解していますが、その後の充実ぶりをきちんと評価しないといけない気がしています。外枠を引いたマイナスはあるでしょうが、ロードカナロアと逆だったらかなり黄信号と捉えていたはずです。


ロードカナロア。

春からの充実ぶりは1番だと思っています。ダッシャーゴーゴー相手の追い切りも先輩に胸を貸すようなパワフルさでした。それだけに大外枠は相当うらめしいですね。控えたら他力本願、スタートから行き切ればスタミナ切れの懸念、中途半端な先行では距離ロスと全くいいイメージが沸きません。展開の助けが必要だと、鞍上が認識している必要があると思っています。でもなー、最近の冗談めかしたビッグマウスぶりはどうも懸念を深める方に作用しております。


マジンプロスパー。

乗り替わりの鞍上は、前走と違う展開を考えてくるでしょう。前半のオーバーペースを避けつつ先行するとしたらおそらく逃げはないのかな。追い切りはド迫力。調子は上がっているはずですので最内枠の克服が課題と思います。個人的には鞍上継続で最内枠をどうこなすか見たかったんですけどね。


パドトロワ。

鞍上のインタビュー。ちょっとふっくらしましたね。脚を知り尽くしている点が引っかかっています。多少馬場が渋ったらプラスにさじ加減する必要があると思っていますが、連下までかなぁ。


エピセアローム。

どうしてこの鞍上はピンク帽をかぶってしまうのでしょうねw 期待感はありますし斤量も魅力なのですが、外枠を考慮するとね。おそらくスタートからプッシュしないでしょう。あくまで展開が味方しないと厳しいかな、と思っています。追い切りはよく見えました。充実してきましたね。


ドリームバレンチノ。

いまいま期待が膨らんでいます。内枠、函館SSのまくり、キーンランドの敗戦で人気が落ちていること。買い材料が揃っている印象です。昨年のラピスラズリSはひどい内容でした。最内枠からのスタートを豪快に出遅れ、一気に巻き返して馬群に取り付き、直線内で詰まって最後まで追えず、でも4着。馬の力は通用する可能性がありますので、あとは鞍上の胆力に賭けるのか、悩んでいるところです。


ラッキーナイン。

こちらも中山1200m最内枠で直線不利を受けた経験。軽い追い切りを含めなんとも評価のピントを合わせづらいのですが、外国馬ではこれかな、と思っています。「君、ドバウィーねー」というギャグが浮かんだのですが、旬を過ぎているネタらしいのでもう言わないことにしますw


スプリングサンダー。

ここ数戦から中団につけられるイメージが湧かないのですが、後方待機でなければ面白いかもしれません。セントライト記念での鞍上のコース取り、特に4コーナーのイン→アウトなコーナリングは好感をもっていますので。馬場が渋ってかつ末脚のスタミナが問われる場合は一考する余地ありと見ています。



最後に。

自分向けのメモ書きとして、G1の過去ラップをポストしていたのですが、安田記念と宝塚記念、そしてこのスプリンターズS、ラップタイム以外のファクターがそれなりのウェイトを占めるイメージがありまして。その見立てで臨んだレースでは、過去ラップにこだわらない自分がいるんですよね。ポスト出来ていませんでしたので、もしかしてご迷惑おかけしていましたら申し訳ありません。

明日は、多分に台風次第ですが、ゆったりウインズに繰り出す予定ですので、レース後になりそうですがポストしておこうと思います。

あ、天候には十分ご留意ください。予想のこともそうですけどw 身の安全も大事ですので。


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2012.09.28


ふわふわとしたイメージの連関をさらりと。

望田潤さんのブログで面白い記事を拝見しました。
母のBold Rulerクロス - 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

記事の中で、今週末のスプリンターズSに出走するパドトロワ、ロードカナロアがもつBold Rulerクロスについて、次のようなコメントをされています。

決して急坂がダメってわけじゃないんですが、カレンチャンみたいに地面を強く掴んで走るのとは違って、なんというかこう地上をなめるようにサササッと加速してフワッと流れ込むあの感じ、そしてゴール前の急坂でちょいと勢いが鈍るあの感じ、これはやっぱりBold Ruler的やなあ~と私には思えるんですね


これを読んで、個人的につながるイメージがありまして。コーヒー豆のテイストの表現が近いなーと。へ?って感じですよねw



平日は会社近くのシアトル系カフェでブラックをバリバリ頼んでいるのですが、一方で週末はスペシャルティコーヒー豆を扱っているお店で少量挽いてもらったコーヒーを愛飲しておりまして。いやこれはもう全然違うのですよ、味の深みというか、舌の残り方というか、ほんとに。

そのお店で豆ごとのテイストの違いを説明いただく際の表現とつながっちゃったんですよね。

例えば「アーモンドの風味」「爽やかさとすっきりとした後味」「滑らかな舌触り」「温かい時はアプリコットの風味」「少し冷めてラズベリーのような風味」のような。なんかそれっぽいですよねw

品種のクオリティを突き詰めるという意味では似通った点があるのかもしれません。そして双方とも、真剣に対象と向き合い切った時にでてくる表現は、とても主観的で感覚的な言葉を選ぶことになるのかな、と妙な納得感を覚えています。

ラップタイムからそのパフォーマンスにアプローチする量的分析とは異なっていますが、こちらも競馬歴を重ねるほど「味わい」がでてくる楽しみ方と再認識した次第です。パドックに労を惜しまず通うのも、血統と馬体についての我流のテイスティングのつもりなんでしょうね。そうそう、あれは半分「味わって」いるんですよw



…怖くなってきたので、お断りをしますw

それっぽく語っておりますが、コーヒーのテイストにほとんどこだわりはありませんw 望んだテイストを追求して挽き方淹れ方に一家言あるタイプではございませんですw 全く詳しくもありません。上記の「スペシャルティコーヒー」という呼称もいまさっき調べて確認した程度。コーヒー通の皆様には大変申し訳ないスタンスなのですが、お店で説明いただいた中からその時の気まぐれで選んでいる素人でございます。

なんというもったいない、という評価もあるでしょうが、そのくらいじゃないとさらっと楽しめないと感じておりまして。なんというか、自分が心血を注ぐものばかりで身の回りを固めるのはちょっと肩肘を張りすぎかな、と。コーヒーのプロフェッショナルの厳選とガイドを信じて、自分の好みと、そしてお財布と相談をしつつ選ぶのがちょうどよいスタンスと思っています。はい、ライトユーザーです。



その意味では、血統の厳密なテイスティングについても、同様にプロの方の分析を待つ立場です。そりゃそーですね。上記の連関したイメージについても、あくまで楽しみ方のスタンスについて書いたつもりです。


個人的には、持った能力と育成、調教のほうがレースの結果に占めるウエイトは大きいように感じています。(高いレベルで)力が拮抗した時に初めて血統の差異が顕著に表れる、というイメージですね。先のコーヒー豆だと、豆の質よりも、ローストや挽き方、淹れ方のほうがテイストを左右しやすい、といった例えになるでしょうか。豆の質が問われるのはあらゆるプロセスが高いレベルを保った時なのだと理解をしています。

パッと浮かんだのは、ジャングルポケットのジャパンカップ。早すぎるくらい先に抜けたテイエムオペラオーを外から差し切る胴長の鹿毛。府中への適性、スピードの持続力。トニービンでなかったら、と思う瞬間の味わい。こういう時に感じられれば十分かなと思いますし、自分のようなファンがこう感じられるためにはプロの緻密な分析と研鑽が広く一般に伝わっている必要があるのだろうとも思っています。


…誰ですか、オリビエがカフェエプロンしてコーヒー淹れてる姿を想像してるのはw


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2012.09.23


ゴールドシップ、強かったですね。

RACING VIEWERで日中のレース映像を観ながら予想の補正をしていたのですが、個人的なポイントは先行馬の鞍上の思惑だったかなと思っています。結果的にはゴールドシップの強さを際立たせるペースになりました。

レースラップです。
12.6-10.7-12.7-12.4-12.3-12.5-12.6-12.0-11.6-11.7-11.6-12.5。

阪神の雨は午後には落ち着いていたようですが、馬場状態は読みにくかったですね。というと言い訳に聞こえますねw 前半のスローはイメージ通りでしたが、先行勢が後半5ハロンを使ってスパートするとは思っていませんでした。早めの仕掛けで粘り込める、差しにくい馬場状態と捉えていたのでしょうね。このあたり、こちらの認識と乗り手の認識と流れと、総てが一致した思惑の中でレースが進むとは限りませんから。難しいものです。

UPされている映像ではちょうど逃げたフミノポールスターの仕掛け初めのあたりで引きの画になってしまっていましたが、そのフミノが引き離し始めたことでメイショウカンパクも、その後ろのナムラビクター、ブレイズアトレイルもなだれ込むような早目の仕掛けになりました。

ヒントはひとつ前のレースにあった、かもしれません。ムーンライドハンデキャップのラップです。
12.6-11.5-11.7-11.9-11.8-12.4-12.2-12.1-12.0-12.3。

勝ったのはアドマイヤタイシでしたが、つっこみ気味の前傾ラップを2番手追走したエドノヤマトがそのまま2着に好走。1年以上前の函館以来勝ち星はないのですが、そのHBC杯も前傾ラップと極端に落ち込まない上がり。マンハッタンっぽさといえばよいでしょうかね。内回り外回りの違いはあるにせよ、この粘り込みを許容できる直線のコンディションなら先行馬が色気を出してもおかしくないかな、と読み解いています。


ゴールドシップ。

この流れを捲くるように早めに仕掛けて最後まで伸び切りました。追い切りの様子からは仕上がり途上だろうと見ていましたが、このメンバーではスタミナ量が一枚も二枚も上みたいですね。しかしスタートは以前と変わらず。休み明けの分むしろ鈍かったでしょうか。前目のポジションを取りに行くつもりだとしたら当てが外れた格好です。勝利ジョッキーインタビューの表情からも、京都の3000mに向けて微妙な課題が残ったと見ますが、さて。


ロードアクレイム。

ラジオNIKKEIのレースぶりで軽視してしまいました。鞍上も勝ち馬の真後ろで進めてきれいに権利を取った格好。ただ、このタフな流れだからこその2着のようにも見えました。前半スローな展開になった場合本番では切れ負けしそうな気配もあります。美人だったお母さんも京都では良積を挙げられませんでしたが、どうなるでしょうね。そういえばトゥザヴィクトリーのエリ女で本命だったという記憶。なつかしいー。

閑話休題。べっぴんさんは変わらずでした。
レディパステルを訪ねて~ケイアイファーム | 名馬を訪ねて | 馬産地コラム | 競走馬のふるさと案内所


マウントシャスタ。

展開のイメージはローズキングダムのそれでしたので一番嵌まるのはマウントシャスタの切れ味かな、と思ってしまいました。早めにゴールドシップに来られる流れ、直線狭くなる場面含め、展開なりに鞍上は最善の判断をしたと見ています。4コーナーギリギリまで外に張っておいて内に進路を切ったハンドリング。ゴールドシップの距離ロスは少なからず発生しましたしね。勝負に行ったなりの3着と理解しています。

しかし、今日の走りを観る限り、いやレース前からですね、淀の3000mは向かないイメージがより強くなりました。3歳馬同士という点を重視する可能性もありますが、適性を探ってほしいなと思っています。京都1600mとか面白そうですが、このローテだと馬が戸惑うかな。


菊花賞に向けて。

ゴールドシップが上昇カーブを描けるかでずいぶん変わりそうなイメージです。連対という点では両トライアル上位とベールドインパクトの巻き返し、フェデラルホールまで考慮しておこうかなーと思っています。

しかし、ステイゴールド産駒は確変はいっていますねぇ。両トライアル、九十九里特別までステイゴールドですからね。先ほど確認したところ、お父さん自身は菊花賞8着。出走していたイメージが薄いのですが、マチカネフクキタルの年ですから激スローの上がり勝負に屈した格好。今年のペースはどうなりますかね。

いまいまは京都の馬場状態がわかりませんしね。少しずつイメージを重ねていくつもりです。



最後に。

東京は日中ずっと雨が降っていました。中山の馬場はもっと惨かったですね。特にダートは水が浮いていました。最終のダート1200mは馬場状態も難しくデルマダイコク以外に絞りにくかったのですが、ここで新サービスが光りました。RACING VIEWERで始まったパドック映像の配信。これでゲーリックストームを一本釣りw うまく嵌まってくれました。

先の神戸新聞杯とオールカマーをマイネルキッツで冒険した分、傷口が深かっただけにねw なんとか巻き返すことが出来てよかったです。パドック映像観ただけでわかるのかって?現地にいけばパドック派ですからねーw 運は大事ですよーw


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2012.09.21


オルフェーヴルが順調にプレップレースを終えてくれました。

当日はリアルタイムで観れなかったのですがちゃんとCSの中継を録画しましたので、時間差で堪能いたしました。もちろんようつべも便利なのですが、解像度しっかりな映像で観たかったですからね。西島さん興奮してばかりじゃダメ、とか邪念をはさみつつ確認しましたw

レース回顧といいますか、詳述については以下の記事で振り返るのがきわめて妥当と思いますので、勝手ながら紹介させていただきます。
フォワ賞 レース回顧 合田直弘リポート|2012凱旋門賞特集
2012 フォワ賞 回顧|上がり3Fのラップタイム検証

前者は言わずと知れた合田さんのレース総括。現地の雰囲気や関係者のコメントなどはこちらで確認するのがよいかと思います。以前のRACING VIEWERではこうした特集コンテンツは見られなかったような。充実してきた印象があります。レース後のトレーナーのインタビュー映像では作戦の一端が垣間見えて面白かったですね。有料コンテンツなので詳細は伏せておきますw ステマ?ちがいますよーw

後者はご自身で計測したラップからの詳細な分析とそこから見えるオルフェーヴルの特徴についてのブログ記事。向こうではJRAのようにラップタイムが計測、公表されているのかな?見当たらなかった分、自分がレース映像から感じ取っていた部分を数値で確認できたのは個人的にとても意義深く。参考にさせていただきました。


心象をいくつか、散らしておきます。


鞍上の意思。

スミヨンが実に頼もしかったですね。おそらく意識して「よっこいしょ」なスタートを切ったと思うのですが、そのあとの拳の動き。なんというか、我儘は許さんという一貫したシグナルを出し続けていたのだと理解しています。観念したのかペースが上がったから気持ちが遊ぶ余裕がなくなったのか、後半は反抗するような素振りは少なかったように見えました。

この一戦でスミヨンが完全に手の内にいれた、というのは早計と思っています。ただ手の内に入れることにこだわる必要もないだろうと思っています。例えば、最後まで鞍上がわからないなりに黄金旅程は大団円を迎えましたしね。レース中の適切なメリハリ、集中と弛緩、オンオフのシグナルをはっきり送ってあげることが肝要なのかもしれません。

今度は場の雰囲気も違うでしょうし、頭数も馬群もペースも違うでしょう。ペースが締まるであろう分、わんぱく坊主な側面は表に出ないかもしれませんけどね。なんといいますか、集中と弛緩の落差が大きいキャラクターなのかなというのが改めての感想です。スパートした際のカラダの伸縮はすさまじいスピードとピッチですからね。あの集中のスケール感を削がないためには、弛緩時の(心身ともに余裕がある時間帯の)コントロールが鍵になるのかもしれません。無理に抑え込むといい集中が引き出せなくなるかも?


アヴェンティーノ。

もしオルフェーヴルが凱旋門賞を獲ったら、年度表彰でこのウマに特別賞を贈るべきですねw この馬がいなかったら3冠馬のチャレンジはさくっと醜態をさらして終了していたかもしれません。リアルタイムにいくつかエピソードが報道されていたりしますが、この遠征の大きな功労者(馬?)で間違いないでしょう。いいよいいですとも、BLネタにでもしてやってくださいw


展開面で気づいたこと。

フォルスストレートのあたりでだいぶストライドが伸びていましたし、直線に向いてからすぐに各馬ゴーサインを出していましたので、ラスト1ハロンは我慢比べの展開になるだろうなと予測しつつ観ていました。ラスト1ハロンの減速も含め、自分の見立てはおおむね外していなかったのは先に紹介したブログで確認させていただきました。

映像を観た直後は正直、あの減速具合に不安を覚えました。1馬身差で凌ぎ切ったもののこれで本番は大丈夫かなと。ただ、いろいろ逡巡して、いくつかのレース回顧記事を読んで、向こうの展開で互角以上にやれた、という理解でよいのかなと思い直しているところです。本番、前半から突っ込んだラップだったり、スパートのタイミングが早過ぎたりという極端な流れにならなければかなり楽しみなのではと思っています。


ニエル賞。

勝ったSaonois。直線の伸び脚、ワンテンポ遅れて仕掛けているにせよフィニッシュまで力強いピッチでした。デインドリーム、スノーフェアリーと有力かつ日本でも有名な牝馬がクローズアップされていますが、このレースっぷりを観る限り、スローからの4ハロン上がり勝負になった場合、オルフェーヴルを差せる馬であるかもしれません。レイルリンクのような展開もあり得るのかなとイメージしています。


で、かえってワクワク感が増してきました。

レース翌日にはデインドリームと並んで1番人気という報道も。日本の馬が欧州の価値のなかで互角に評価され、そのステータスの頂に手をかけようとしているんですからね。あー、決して欧州競馬の価値が世界の競馬の頂点だと申し上げるつもりではなく。異種格闘技的に相手の価値基準に挑戦して、いうならアウェイの雰囲気とルールの下でレースに挑んで、それを奪取できるなら快哉ものじゃないかと、その意味でワクワクしております。

いわゆる欧米コンプレックス的な一般論にのっかる形でもよいと思っていますよ。競馬に普段関心のない方に、ヨーロッパで勝つくらい強いのか、って端的に思ってもらえる機会も大事だと思っています。オリンピックの金メダルに近いでしょうかね。端的すぎるかもしれませんが、誰しも、競馬に興味を覚えたきっかけは端的なものでしょう。多くの注目が集まる瞬間になればよいなと思っています。それは回りまわって我々が競馬が長く楽しめることにもつながるんじゃないかと。


…いや、理屈をこねましたねw
端的に超ワクワクしていますw
あ、危なっかしさも感じていますのでハラハラしてもいますねw

翌日が祝日でほんとによかったですよねーw




最後に。話の軸が少しずれますが。

先に紹介したブログ記事にこんな一文がありました。

日本の競馬はガラパゴス馬場が問題だという声が圧倒的ですが、ガラパゴス化しているのは馬場以上にレース形態だと私は思うんですよね。ムダにやたらとペースを落とす事とか、最たるものはスパート開始の遅さですね。


以前からエクイターフについて手前勝手な見解を披露してきましたが、エクイターフ即ガラパゴス競馬でないという見解に達しつつも、表現すべき言葉を探しあぐねておりました。えー、これがそのひとつですw 人の言葉を借りるな、というツッコミに対してはこのSNS全盛のご時勢説得力に欠けるのではと牽制しつつですねw これです。

自分は、ひとつふたつ余計にペースが落ちたり仕掛けのポイントが遅れた瞬間、レースのレベルが下がるというより別の質が問われる競馬になると受け止めています。ただし、そんなレースばかりでチャンピオンに立てる価値が蔓延してしまった場合、トップスピードの持続力を厳しく問われる場面に出くわしたチャンピオンは、とても頼りない存在になってしまう可能性があります。あー、いまだサイレンススズカを最強と推す方の根拠はそのあたりにあるかもしれませんね。

日本の競馬がガラパゴス化するとしたら、日本競馬のもろもろの特性が国際的なマーケットで評価されなくなる、そしてそれはかなり理不尽な形でじわじわ現れると推測しています。マーケットの主要なプレイヤーが日本の競馬を妥当に評価するとは限りませんからね。ものすごく極端に言えば、なんかわからないけど母国には合わない血統やペースで競馬してるんだろ、割に合わないんじゃないか、という先入観のもとで投資を控えられてしまった場合に、本格的にガラパゴス化が起こってしまうのではないかなと。市場の動向は妥当な理屈でもありうべき理想でも動いてませんから。

海外に挑戦し続けるべき、という考え方を披露されるトレーナーやオーナーの方がいるのは、そうした日本競馬のブランディングともいえるイメージ作りを重視されているのではないかな、と勝手に推察しています。

日本の競馬はどこに行っても凄いんだぜ、というアピールが凱旋門賞でできるのなら。気持ちよいイメージを世界に発信できるじゃないですか。昨年それは震災の色を帯びつつドバイから発信されましたよね。ロンシャンとメイダンではもちろん評価も異なるでしょう。その意味でも期待感が増しているところです。

なんといいますか、ぶっちぎりで絶対勝つよ、という情勢でないところがますますハラハラドキドキワクワクさせられますねw 菊花賞回顧で「ポップな3冠」などという言葉を漠と書き記した記憶がありますが、まさかこんな展開になるとはw


10/7までの落ち着かないワクワク感は非常に貴重なものになりそうです。


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2012.09.18


フェノーメノ、快勝でした。

月曜開催の今日はもろもろありまして、メインの数時間前に馬券を購入、映像は先ほど確認しました。やはり地上波で放送がないと不便ですね、ワンセグでちょっとチェックも難しいですので。…RACING VIEWERはスマホに対応しているのか。うーんWMPだからなー。

あとはTwitter。レース結果をつぶやいている方も祝日はお休みだったでしょうかね。いやいや、揶揄でも暗に催促でもなくて。ふだんお世話になってる分今日は不自由だったなぁと依存の度合いを確認したところでした。長く続けるなら無理は禁物ですからね。


レース回顧の前に、事前にどう考えたかを書いておこうと思います。

予想の参考にしたのは前日日曜の白井特別。チェリーメドゥーサが向こう正面で捲り上げて、そのまま押し切ったレースですね。勝ち馬のコーナー通過順位を見ると大井か?と思いますけどねw セントライトとは別に、これはこれで一見の価値ありだと思います。

後半5ハロンのラップは「12.3-11.4-11.5-11.2-11.3」。3コーナーを先頭で通過しましたので後の4ハロンはチェリーメドゥーサのラップです。大井の捲くりと違うのは鞍上のアクションに豪快さを感じないことでしょう。むしろ先頭に立ってからいったん息を入れているように見えるくらい。相当馬場がよいのだなー、という感想とともに、馬場を強く「叩き続ける」パワーとスタミナがあれば早い仕掛けでも最後までラップが落ちずに済むのかな、という着想を得ました。

チェリーメドゥーサの母父はブライアンズタイム。エクイターフはロベルト系だ、というキーワードをどこかで目にした記憶があるのですが、そう考えると納得するところもあります。グラスワンダー、タニノギムレットのイメージあたりはイメージが結びつきやすいでしょうか。

ただ今年のセントライト記念はディープ産駒が多いんですよねw 数えてみたら17頭中7頭。ディープ産駒の特性として、筋肉量が少ないながら軽い馬場で軽快にストライドを伸ばすには効果的なフォームをもつ、という理解をしています。「中山 with エクイターフ」でかつロングスパートが求められる場合、ラストの登坂でスピードを持続するために必要なパワーが不足する傾向がでてくるのではないかなー、という仮説が浮かびました。あー、個体の能力差もありますから一概にいえませんし、何よりだいぶ主観を基にしていますから話半分でお願いしますねw

前置きが長くなった格好ですが、自分の思考の順序を記しておきたくて。日記ですしね。ご容赦くださいませ。


で、エタンダールを本線にしました。

バリバリディープ産駒じゃんw いやいや、上記の仮説をベースに追い切りの動きやこれまでのレース映像とラップなどをごにょごにょした結果、個体の集中力と母父Montjeu、チェリーメドゥーサの鞍上のエスコートを加点材料と考えた次第です。一応中山の山吹賞を逃げ切っていますが、評価できるのはコース経験でもラップでもなく粘りきるだけの集中力のほう、でした。

ただ、ロングスパートの押し切りに一抹の不安を覚えたこと、そして一般的な見立て通りフェノーメノの実力が抜けていると感じていたこと。これを踏まえて、内枠と相対的に能力上位と考えたベストディール、エキストラエンド、そして追い切りと前々走の福島の勝ち方からスカイディグニティを加えて馬連BOXにいたしました。フェノーメノより外枠は思い切って目をつぶった格好です。


えー、長々と書きましたが、馬券自慢みたいになってますねw おかげさまで当たりました。仮説の方向性については少なからずあってたのかな、という控えめな理解をしています。というのも、直前の豪雨?けっこう降ったようで。これがどれくらい影響したのかがちょっと計り切れていません。おそらく父ステイゴールドと父ブライアンズタイムにはプラスに働いたのでしょう。謙虚に振舞うつもりではなく、多分にラッキーな的中だったと思っています。

しかし、東京でも10~20分バラバラッと降っては晴れる、というわかりにくい天候。これが続くのなら10月の府中がちょっと心配になりますね。。。



レースラップです。
12.4-11.0-11.8-12.2-12.8-12.4-11.8-11.7-11.5-11.4-11.8。

この距離でクラスがあがると4ハロンの持続力勝負になるというイメージですが、ちょっと早めからラップがあがっていますね。勝ち馬より前にいた先行馬が壊滅していることから、後半ちょっと厳しかったかなと推察されます。それを考えると、今年のセントライト記念は(特に勝ち馬)けっこう菊につながるかもしれません。


フェノーメノ。

終始、好位の外を追走。ここから押し切るのですから横綱競馬でよいと思います。鞍上のコメントからはサンレイレーザーに早めにこられた分、先頭に立つのが早かったとのこと。直線仕掛けてからだいぶ内にささったように見えていますが、このあたりも影響したのでしょう。父ステイゴールドの分のご愛嬌、でもあるでしょうか。淀の3000mに向けて好発進と思っています。

スカイディグニティ。

見立ては先ほど書いたとおりでしたが、鞍上が上手く導いてくれました。パトロールを見ると3コーナー付近で前がつまるシーンが確認できましたが、終始外へ出す意識を持っていたのでしょう、4コーナーは遠心力を利用したきれいなコーナリングになっていました。4ハロンの持続力勝負のイメージはおそらくロックドゥカンブのせいだと思われますので、適性的に菊花賞につながるかというと、むむーというところ。適正を抜きに楽しみではありますね。

ダノンジェラート。

先の通り外枠を理由に切りましたが、実は鞍上も切る理由でした。前段で参考にしたチェリーメドゥーサのレース、断然の1番人気だったのがジョングルール、その鞍上でもありましたので。最内枠があだになった格好でもアルですが、捲くられたあとの騎乗にあまり印象を覚えなかったんですよね。確かに直線まで前が開かなかったのですが、この馬場に対して不必要な溜めを意識しているような気がしまして。

ただ、セントライトの4コーナー、勝ち馬の直後で早めに仕掛ける姿を見る限り、こちらが見立て違いをしていたようです。3連単は勝っていませんでしたので馬券には影響しませんでしたが、ここは自分の脳内を補正するところですね。最後スカイディグニティにかわされたのは、馬場かパワーか個体差か。ディグニティなめんな、という方は個体差と結論付けた方がいいのでしょうねw



最後に。

サンレイレーザーの鞍上。スタートからゴーグルがヘルメットにあがったままレースを終えましたw 例えばダート戦だと重ねてかけておいて、前の馬が蹴り上げた砂がぶつかると一枚下げる、という所作になるのですが、その場合だと下げたゴーグルは首にぶらさがりますからね。まして芝のレースですし、エクイターフですし。

おそらくかけ忘れたのでしょうね。終始フェノーメノをマークする攻撃的な戦略と、おでこにサングラスみたいなリゾート感とのギャップ萌えがございますw 是非再確認してみてくださいw


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2012.09.16


ジェンティルドンナ、順調な再始動でした。

返し馬の映像を見た時点で、いや、ハナズゴールが取り消した時点でしょう、2強でそのまま決まるだろうなーとほぼ予想が固まっていました。返し馬で見た馬体はパンプアップという表現がふさわしく。アクシデントさえなければ。その意味では上位3頭は順当にゴール板を通過した、でよいと思っています。


5Rの新馬戦のラップ。
13.3-12.1-12.9-13.5-13.2-12.7-11.7-10.3-11.4。

残り4ハロンから、先行したカレンバッドボーイがひとつひとつギアを上げていきます。直線に向いてトップスピードに。坂を登り切るところまでにピークを持ってくる仕掛け。残り400mのスパートで勝負を決められる馬場コンディションである、と鞍上が判断したようですね。勝ったのはカレンの直後にいたダンツクロノス。結果的に目標になる仕掛けであったことと、タニノギムレット&ダンスインザダークのスタミナが上回ったことがカレン惜敗の理由かな、と思っています。

そしてローズSのラップ。
12.7-11.8-12.0-12.5-12.4-12.0-11.4-10.4-11.6。

ラップの速さは比べようもありませんが緩急のウェイヴは相似してますね。意識的に先行したジェンティルドンナの我慢が効いた時点でほぼ勝負ありました。サトノジョリーが外から突っ掛けて来ましたが、うまく抑えが効きましたね。秋華賞に向けて着実にステップを踏めた(=先行するレースを経験できた)という理解をしています。こうなるとちょっと他馬の抵抗は難しいかな。


ヴィルシーナ。

ジェンティルドンナを前に見る展開でした。スローが見えていた手前「消極的」という意見もでそうですが、2冠牝馬に目標にされる展開の方がトライアルとして得るものは少ないでしょう。ジェンティルが気性面で自滅しなければ惜敗、という前提で、いまいま使える脚を計ったと見ています。もともと先行策をとれますからね。本番で極端な枠を引かなければ。逆転の可能性はイメージしておきたいと思います。


ラスヴェンチュラス。

オークスで手綱を取った鞍上がどんなアプローチをするか、興味深く見ていました。どうやら力の違いを前提にした後方待機だと思われます。坂をあがった後、1、2着が脚を使いきった後で差を詰めるところまででした。現状、本番は展開の助けが要るでしょうが、牝馬重賞戦線では面白い存在になっていきそうです。あとは馬体ですね。ちょっとギリギリの感がありましたので、次走までにボリュームを取り戻せるかもポイントになりそうです。



最後に。

秋華賞の陣容ですが、紫苑Sの惜敗組も含め、伏兵探しになりそうなイメージに収斂しています。トライアルを回避したイチオクノホシはちょっと適性が短めにシフトしているという使われ方ですしね。サウンドオブハートの復帰も報じられていますが、やはり今日の1、2着が中心になりそうです。

3冠にむけての課題は鞍上のビッグマウスくらいでしょうかw いや、フジの中継でコメントしているVTRを見ましたが、あれが表にでるのはあまり印象がよろしくなく。冗談めかしてはいましたが、過剰な自意識のアピールは馬の成績を下げるときもありますのでね。メイズイしかり、サクラローレルしかり。思いついた例えが古いですがw 歴史の堆積は侮れないと思います。


もうひとつ、最後に。

カレンバッドボーイの行く末がちょっと面白く感じています。配合的にはボレアスっぽいんですよね。今日のラップ構成もレパードSに相似していたりして。坂をあがりきった後で手前を変えてからの踏ん張りにスタミナの不安を覚えているのですが、前脚を外に振り出すようなフォーム。厩舎の先輩にハーツクライっていましたよねぇw トモが強化されてきたときの走りに期待値があがっています。端的にかっこいい、と素直にいえるベテランファンでありたいですねw JBIS-POGで登録しとくかなw



さて、まもなくフォワ賞。リアルタイムでは見れなさそうなのですが、順調に「トライアル」をこなしてくれることを期待しています。録画予約はいたしましたので後でじっくり。もちろん西島さんにも期待ですw いやいや、この3連休は国内外のチェックで忙しさを覚えますねw


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2012.09.16


Camelot、惜敗でした。

42年ぶりの3冠は成りませんでしたね。Ladbrokes St Leger Stakes は伏兵Encke が先に抜け出し、Camelot を3/4馬身押さえて優勝。先ほど映像を観ましたが、Mickael Barzalona の仕掛けからゴール手前まで、ゆっくりと3冠の可能性が失われていく二十数秒。複雑な心地で堪能いたしました。

Barzalonaを褒めるべきと思います。スタート直後から最内をキープ、しかし真後ろにCamelot を背負う展開。最後の直線で外に張り出しつつ、Camelot の進路を塞ぎながら自分のタイミングで仕掛けることに成功しました。加速を促す一連のアクションは秀逸ですね。力強く追うピッチが上がり、比例してEncke のフォームが沈んでいく様は圧巻。ゴール後の派手なアクション(の結果落ちそうになってましたがw)も含め、魅せるジョッキーですね。

最終コーナーの立ち上がりで一瞬外に膨らむEncke 。それをいったん内に修正し改めて外に誘導する間。この間で内から外へ切り返されると、直後の馬はその間、Barzalona のアクションを待ってからの仕掛けになります。外に持ち出す決断も難しいでしょう。自分は後方の馬への牽制、戦略的な間だと受け取りました。結果、Camelot は内に導かれ、先行勢に前を、Barzalona に外を塞がれる形になってしまいました。


ポイントは見たまま、Camelot の仕掛けが遅れたことでしょう。「遅らせる」意図があったかもしれませんがそこはなんとも言えませんね。春先にダービーを連勝した際にも比較的かかるような素振りを見せていたCamelot 。鞍上Joseph O'Brien の未知の距離に対する慎重さは妥当なものと思っています。その慎重さが、出負け気味のスタートから仕掛けの直前までずっと前に馬を置いて内々を進んでいたことにつながっているのでしょう。早めに外に進路が取れなかったことは本人がこれから反芻すべき点と思いますが、内での我慢は必要十分な判断だったと理解しています。

でも、Barzalona を追撃しようとして急に追い動作のピッチがあがった結果、馬の首が起き上がってしまう瞬間がありました。このあたり焦りはあったかもしれないですね。好対照なアクションと映りました。


勝ったEncke はこれが重賞初制覇とのこと。これで次走はArc でしょうかね。なんとなく走りを見た限りの印象ですが、Maiden のDubai World Cup が開催されるタペタの馬場なんか合いそうな気がしました。実際はどうなるでしょう。


レース結果の記事です。Racing Postの記事ですね。
Encke thwarts Camelot's historic Triple Crown bid



さぁ、今度は古馬。日本時間で今夜にはQatar Prix Foy がスタートします。どうやら日本の3冠馬は大外枠という超懸念材料を抱えた様子。Soumillon は乗りやすいとコメントを出していますが、実際はどうでしょう。なにせOrfevre を指して「Frankel のような好印象」というリップサービスがさらりと言えちゃうキャラですからね。とりあえず本番に向けてヘンに遊びのないレースをしてもらえれば、と期待しています。

なお、追い切りとインタビューの映像はRACING VIEWERにUPされていました。
有料ですがよろしければ。


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2012.09.15


右前浅屈腱炎のため、先日引退が発表されました。

ショックというより潮時かなという感想を覚えているのは、年齢と春の敗け方のためでしょう。府中のG1は2戦とも現地観戦でしたが、パドックで見る5冠馬の馬体は仕上がりきらない陣営のもどかしさが伝わるようでなんとも言えなかったのを思い出します。特にひと叩きしたヴィクトリアマイル、これまでアパパネのひと叩きはプラスに働いてきましたが、可もなく不可もなくという仕上がりと結果になってしまっていました。主戦もコメントを出していましたが、もうひとつ、獲ってほしかったですね。


印象深いのはオークスとヴィクトリアマイル。オークスはお察しの通り同着の興奮がなにより。長年やっていればいるほどその稀少さが実感できますからね。勝利ジョッキーインタビューのはしゃぎっぷりも納得。いいおっさんふたりで肩組んで、みたいなツッコミはなしですよw もう一頭のオークス馬は復活に向けた手探りを続けているところ。アパパネとの戦歴は対照的な軌跡を描いています。ここ4戦はダンスインザムードを復活に導いた鞍上を迎えて奮闘中。そこまで強い感慨を覚えているわけではないのですけどね、ライバルの分も頑張ってほしい。次走はオールカマーと聞いています。

ヴィクトリアマイルはいいレースでした。早め先頭からブエナビスタを抑え込んだレース内容。当時の記事を読み返してみましたが、テン乗りのブエナビスタ本命という自分を確認。いまならそんな愚行は犯さないですけどねーw 継続騎乗の蛯名がしっかりガソリンを使い切ったことが好レースを生んだ要因と思っています。追いすがる前年チャンピオン、凌ごうとする3冠牝馬。減速するレースラップ「11.6-12.0-12.4」では推し量りきれない迫力があります。まだ観ていない方は是非映像で。


栗東留学、という言葉がマスコミを賑わせたのもこのウマの賜物と認識しています。それ以前からも行っていたと思いますが、アパパネやマイネルキッツの活躍で注目を浴びました。効果のほどは個体や目的によって違うでしょうし、詳細は理解していないのが正直なところですが、現在の仕組みの中でベストを尽くした先に新たな管理手法が見出される、というストーリーは非常にポジティブな印象をもっています。西高東低の話はここでは置きますね。


さっそくお相手の話が報道にのっていました。おそらくという注釈つきでトレーナーからディープインパクトの名前が挙がったようです。12冠ベビーという響きは何かこう、手垢がついていてアレな感じを覚えていたり。字数が少なくて端的に伝わるのは確かにと思いますけどね。ちなみにメジロリベーラはまにあっていないクラスタです。


ひとつだけ、ないものねだりをします。今春の主戦の骨折、たらればをいうのは不謹慎と前置きしつつ、これがなければ生涯成績で乗り替わりのない記録が残ったのですけどね。もちろん乗り替わった鞍上に非はないのですけどね(馬券は買って外しましたが)。きれいな記録が見たかったという贅沢な感慨ももっています。


過去の3冠牝馬、メジロラモーヌ、スティルインラヴ(涙)ともにしっかりレースキャリアを踏んだ(完全燃焼し切った)ように受け止めています。キャリアは豊富ですが、5冠牝馬、故障は完全燃焼を留めるストッパーの役割を果たしたかもしれません。そう思い至ってようやく自分的な納得感がでてきました。次世代に期待して待ちましょうか。お疲れさまでした。



最後に。

この秋、順調なら3度目の偉業を目の当たりにできるかもしれませんね。札幌記念経由というハナズゴールが感冒で回避した分、前哨戦の人気は2冠牝馬に集中するでしょうか。できれば新旧3冠牝馬のマッチアップを見たかったという思いもありますが、こうした「相関しないバトンタッチ」は長くファンを続ける醍醐味のひとつと心得ます。明日はローズS、ジェンティルドンナはどんなレースで本番を見据えるでしょうかね。




おー、もひとつ最後にw

1970年のNijinsky以来、英国3冠への挑戦も目前に迫っています。Camelot、体調は万全と聞こえてきています。道中適切に「遅く」走ることができるのか、それがクリアできれば偉業達成なるのでは無邪気に構えておりますよ。古き良きクラシックの価値を再確認することは、かの地で競馬文化を再確認するきっかけにもなるでしょうか。日本でいうなら、ディープの3冠以後は菊花賞距離短縮という論調は少しトーンダウンしたような印象がありますのでね。

しかし今週は日欧、チェックしないといけないレースが間断なく組まれていますねー。3連休でよかったですw


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2012.09.12

レース直後の第一声は「きもちわるっ!」でした。いや、すごいいい意味ですよw ゴール板のリプレイを観た後でツイートしましたが、さすがに「きもちわるっ!」は書きにくかったですけどね。エピセアロームのスピードもさることながら、鞍上。お見事でした。久しぶりにぞわっとさせていただきました。



マジンプロスパーが本命でした。カレンチャン、ロードカナロアよりも中間の調整が順調であること、鞍上、枠順、先行脚質。上位人気3頭では最もマイナスが少ない認識でした。…こういう絞り方の時は気を付けないといけないんですよねw

結果的に3頭のうち、最も内枠だったことがマジンプロスパーの主な敗因と捉えています。スタートを決めたカナロアの鞍上はいったんプッシュして内を牽制しました。プラス体重も少なからず影響したでしょうか、若干立ち上がりのスピードが遅かったカレンチャンがプッシュされながらカナロアに追いつく横で、前にはいられたら終わりというリスクを回避するために全力でプッシュし続ける浜中。プロスパーの競馬は先頭に立った時点でほぼ終了していましたね。安田厩舎2騎の立ち振る舞いが上回った格好です。「2頭の」作戦だったかもしれませんが、個人的には岩田の牽制が功を奏したのだと理解しています。ゴール直前までは、ですね。

レースラップです。
12.0-10.3-10.9-11.0-11.2-11.9。

いったんプッシュしてからググッと控えたカナロアは4コーナーで早めの進出。岩田が意識的に出し入れした結果は、11.0-11.2のラップを凌ぎ切って坂上で先頭に立つ理想的な展開。いけると思ったでしょうね。少なくとも自分はそう思いましたw その後ろで虎視眈々としていたとはw


エピセアローム。

改めてスタートを見るとカレンチャンよりスムーズにスタートしているんですね。そのまま出し入れせず、ニュートラルなまま3強の直後、それも馬場のいい内側のポジション。4コーナーまでロスなく流れに乗っていました。理想的な追走ですね。ハミも抜けていたようです。この誘導はもう鞍上のなせる業。リプレイを見て感動する始末ですよw

そういえばダイワメジャーもパワフルな先行から豊富なスタミナで押し切る競馬を勝ちパターンとしていました。北九州記念のような後半の切れがエピセアロームの特長として強くイメージされていたのですが、今回の好位追走もダイワメジャーをオーバーラップさせるとしっくりきますね。まぁ、開幕週の馬場を考慮してパワーとスタミナは割り引く必要はありますけどね。

ラストのひと押し。武豊は上体を伸ばし切るというよりはエピセアロームのリズムを見つけて首を押し込むような追い方。3着のアンシェルブルーが相当手綱のリズムを崩しながら追い込んでくるのとは対照的でした。「計ったような差し切り」。リーディングだったころの怖さはこの感じですね。前々で勝負あったと思った瞬間後方からかっとんでくる感覚。交わすかもという予感が目線をどうしてもそちらに向かせて、あとはゴール前通過まで緊張を強いられるわけです。最近競馬を始められた方、これぞ武豊の醍醐味です。で、先の第一声とあいなったわけですね。あーこわかったーw



レース後のトレーナーのコメント。「未来が開けたね」。きっと淡々としたニュアンスだったのでしょうが、こちらからすれば鞍上への素晴らしい賛辞と聞こえてしまいまして。3歳馬の将来性を引き出した騎乗ならしっかり評価されてほしいところ。仕事帰りの電車内でしたが、ちょっとジーンときてしまいました。

蛇足ですが、勝負服が勝負服ですしね、これでノーザンとの距離は名実ともにいい方向に向かうかもしれません。安田記念のパドックでそのオーナーとジョッキーの会釈のシーンがあり、その節はどうも、まぁまぁ、みたいな空気を勝手に感じまして、個人的には安心感を覚えておりました。当事者間でのわだかまりは騒ぐほどではないのかな、と。はい、信じるか信じないかはあなた次第ということでw



スプリンターズSに向けて。

カレンチャンは順調にステップを消化したといえるように思います。ロードカナロアは前半プッシュする競馬を試せたことが大きいでしょう。ただ、スタミナに全幅の信頼がおけるかというと微妙かな。マジンプロスパー、エピセアロームは中山の馬場がどのくらいの状態かによってかなり左右されそうな印象です。個人的にはアンシェルブルーが面白くなってきています。




最後に。

この週末、アクセスカウンターが珍しく上昇しておりまして。なにがあったのかな、と当人だけ置いて行かれている状況ですw 不快感を与えていなければよいなと思いつつ、相変わらずなペースでやっていくスタンスは変わりませんので何卒ご容赦くださいませ。そして、ついでのお願い事。記事がなにかの足しになるようでしたら、過去記事、新着を問わず、拍手をお願いできればと思っています。1つ2つポチッとされていますと、結構励みになっていたりします。面倒な記事ばかりかもしれませんが、引き続きご愛顧いただけると幸いです。マイペースで書いていきますね。


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2012.09.10


日本レコード、驚きでした。

競馬ブックの記事で中山がエクイターフを採り入れているのは了解していましたが、それにしても速かったですねー。そのひとつ前のレース、セプテンバーSでもトロットスターのレコードをコンマ1秒短縮。中山で1分6秒台が見られるとは。。。 しかも勝ったニシノステディーは外差し、逃げたシルクヴェッジがそれから1馬身差でまとめる展開。開幕週にありがちな内枠先行馬とは少々趣も異なっているように見えました。4角ではブルームーンピサの完勝かと思ったんですけどね。

出走馬のレベルが拮抗するなり中盤が少しでも緩むなりすれば、やはり内枠先行馬には有利に働きやすいのでしょう。同じ差し脚なら距離ロスが少ない方が有利ですものね。はい、スマイルジャックよりネオサクセスを買っていたひとが物申しておりますよーw


レオアクティブの勝因。クッション性の高い馬場と軽快な切れ味、そして内々にこだわった鞍上。すべてきれいに噛み合ったのだと理解しています。なんといいますか、新潟で見せた適性をそのまま持ち込んだような印象で。今回「コース適性」の違いで嫌気された方もいたんじゃないでしょうか。コース形態が全然違いますが、意外とリンクするときもあるみたいですね。

レースラップです。
12.2-10.9-10.9-11.1-11.1-11.2-11.5-11.8。

中盤が22.2。びっしり締まりました。これはとにもかくにもゼロスですね。レース後の鞍上のコメントは馬に行こう行こうという気持ちが強かった、というもの。速い馬場=止まらない馬場、と考えたのか、鞍上も軽快に逃がしていましたね。結果前傾ラップのように見えつつ、上がりもまとまって見えるラップ構成となりました。

面白いのはコスモセンサーの鞍上のコメント。特別速い流れだとはかんじなかった、平均的に速かった、というものでした。そうなんです、観ている自分もその感覚だったんですよね。フォームの見た目、は完全に主観ですのでそれを含んで読んでいただきたいのですが(個人の日記ですしねw)、各馬の追走するフォームにあまり無理を感じなかったんですよね(力んでスピードを出す、あるいはストライドを目いっぱい伸ばすなど)。ほぼ11秒フラットが続くペースの追走に無理がないとしたら馬場のクッション性の賜物かな、と邪推をしているところ。このあたりが根付いたエクイターフの特長と思っている次第でして。



エクイターフの件、自分なりですがちょっと整理しますね。

これまで野芝のクッション性は馬場が壊れる(=蹴って掘れる)ことで担保されてきたと思っています。その場合脚元の衝撃は緩和されますが、馬場を掘っている分スピードは鈍ります。エクイターフは根が網目状に張ることで馬場を壊さずにクッション性を担保することに成功しているため、根茎を蹴った際の反発力を推進力として利用しやすく、結果的に時計がでやすくなっているのではないかな、と考えています。

そうすると、この反発力を利用しやすいフィジカルとは何ぞや、という発想に至るわけですね。自分はストライドを伸ばして馬場を「叩く」ように走るフォームがマッチしやすそうだな、と認識をしています。トーセンジョーダンはまさにこのイメージですね。このあたりはまだまだ議論が重なってほしいところです。

ただ、エクイターフの根茎にも耐久性の限界はあるでしょう。いったん掘れる様になってしまえばこれまでの荒れ馬場と変わらないコンディションになると推察します。エクイターフはコンディションのよい時のタイムが速い分、荒れてからの平均タイムの落差も顕著になるかもしれません。

というわけで、よく見かける高速馬場=故障、という端的な図式はちょっと乱暴かな、と思っている次第です。むしろクッション性は高まっていますからね。故障リスクをいうなら、あくまで仮説的ですが、コンディションがよいことを各ジョッキーが最大限利用した時、カラダを使いすぎることによる疲労のほうが懸念点かなと思っています。疲労回復に時間がかかるとか、かしら。



レース回顧に戻りますー。

横山Jは馬場の速さを見越して、極力内々で構える戦略でいたのでしょう。あとは前が空けば。ただそれも単なる他力本願ではなく、前の馬たちが4コーナーで外に振られるように仕掛けることを予見しつつの最内キープだったんじゃないかな、と見ています。評価しすぎ?どうでしょうねーw

G1で通じるか。個人的には次走がレオアクティブの試金石だと思っています。どんなローテを取るでしょうね、楽しみです。


着順以上に評価したいのは、コスモセンサーとスピリタス、そしてネオサクセス。コスモセンサーは必ずしも仕上がり十分とは思っていませんでしたので、叩いて良化するなら次は期待できそう。スピリタスは鞍上の好騎乗もありますが、前走と同等、それ以上のパフォーマンスだった印象。ネオサクセスは出負け気味のスタートがすべて。ひそかに狙っていたんですけどね。東京なら前進があるでしょうか。



最後に。

昨日までのコースレコードホルダー、ゼンノエルシド。そのレースも京成杯AHでした。ユーワファルコンの爆走を好位追走から直線でぶっちぎるパフォーマンス。藤澤厩舎っぽいあふれるフィジカルが存分にはじけております。レースラップは以下の通り。ちなみにこのときは雨でした。

12.1-10.9-10.7-11.1-11.2-11.6-12.1-11.8。

今年のそれとラップ構成は近いでしょうか。ラスト1ハロンはほぼゼンノエルシドが出したラップです。同じ開幕週の馬場ですがこちらの方が迫力がありましたよ。ノスタルジーから来る贔屓目?いやいやw

その映像、2001年のレースなのでRACING VIEWERでは観られないのですが(2002年以降ならあります)、ニコ動にはUPされていましたので、是非。

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2012.09.09


9月の中山と阪神が開幕。まだまだ東京は暑いですけどね。9月にはいってからは気持ち湿気と気温が緩和したように思っています。開幕初日、自分は午後からパークウインズ府中におりました。えらく天気がよかったので、繰り出してみようかなと思い立った次第です。しかし、いまだにパークウインズという響きがしっくり来てません。開催のない府中、というような言い方のほうがピンと来るんですよね。あー走ってないな、という理解がスムーズになります。というわけで「開催のない府中」におりました。

Tokyo Racecourse Paddock

このアングルがピンと来る方は京王線ユーザーですねw 中山は微妙な天候だったようですが、写真の通り府中はいい天気でした。


お目当ては中山のアスター賞。ミヤジタイガの複勝でしっかりプラスでした。新馬の走りからJBIS-POSで指名していたこと、ネオユニ産駒っぽく11秒前半の切れより長めの脚が使える特徴、中山の開幕週、少頭数、そしてロードシュプリームの能力と気性。このあたりが狙った理由ですね。

レースラップー。
12.5-11.1-11.1-11.9-11.9-12.2-12.2-11.6-11.9。

1番人気のロードシュプリームは逃げ切りのデビュー戦、新潟の向こう正面で持っていかれての逃げになっていました。急に改善するとは思えず、むしろ開幕週の馬場を利して早目早目の展開にするだろうなーという読み。ミヤジタイガの鞍上ならつかず離れず、これをうまく追走してくれるのではと期待していました。ふふ、我ながらお見事w

全然読めていなかったのは勝ちタイム。レコード、ねぇ。11.1を前半にふたつ連続してもラスト11.9に首差でまとめられる逃げからして、能力の証というよりは馬場かなと。でも1、2着馬、速いタイムでもこなせるという証明にはなったかな。暮れのG1に向けてどこを使うかは鍵になりそうです。ミヤジタイガ、京都は微妙に合わないような。直接G1でも面白いかもしれません。


その後、東西のメインをさくっと買ってから競馬博物館に向かいました。ちょうど開催初日だった「日本近代競馬史展」。いやーためになりますねw 趣は大学の一般教養のそれでした。これから行かれる方は、競馬史概論、みたいな心構えだとちょうどいいのではないでしょうか。ひとり一部パンフレットをいただけますので、レジュメがわりにどうぞw

あー、展示されていた中で気になったのはエイシンプレストンの肩掛。香港で獲った2つのG1の肩掛なのですが、日本のそれより幅が細く、かえってシャープな印象でかっこよかったですね。フォントと生地の光沢とのマッチは、実物をご覧いただくのが一番と思いますw なにか宣伝のようになってますねw

ステマついでにw 一応リンクを紹介しておきます。
近代競馬150周年記念 特別展示「日本近代競馬史展」を開催


東西メインにも触れておきますね。

西宮Sはフレールジャック。前々で運ぶ鞍上の判断が大きかったですね。「前のオレならもたせられんかったかも」というコメント。レースを通したスタミナの使い方や追い出しのリズムの乗せ方あたりで、遠征から得た手応えがあるのかなと受け取っています。実際はどうでしょうね。本人にしかわからないかもしれません。数字に表れる手前で、こうした変化を感じ取って憶測を膨らませるのも楽しみ方のひとつと思っています。ただ、これに費やす時間がねー。極力アンテナの感度はよくしておきたいのですが、なかなか。


紫苑Sはパララサルー。切れで勝負するタイプではありますが、よく捌いてこれたなという印象。一方2着の最内ブリッジクライムはラスト100mまで前が開かず。それでも連にからみますからね。

レースラップ。
12.3-10.7-11.8-11.6-12.5-12.7-12.2-11.6-11.4-11.6。

中間に12秒台が3つ続くのは、この馬場ではペースが緩んだ印象。緩急のついたこのラップを見るとメイショウスザンナを選択した自分が相当勘違いをしていたことがわかりますね反省ですw 4コーナーまでの運び方はステキすぎましたからねー。一方、外枠の人気2頭が馬群の外々を回って掲示板を外すあたり、緩急のラップと多頭数、そして開幕週の馬場に抗しきれなかった、という理解をしております。少なくともアイスフォーリスは全然見限れない印象。本番への期待感はジェンティルドンナ次第と思いますが、今年の紫苑Sは多士済々という認識に至っています。


最後に。

Twitterのアイコンを上記の写真に替えてみました。本当は以下の写真にするつもりでしたが、ちょっと微妙になってしまいまして。。。

One Corner of Tokyo Racecourse

季節違いでこれまでと同じアングルなのですが、木々の葉の色が濃くてですね(これまでの写真は冬のもの)。アップすると画像の上下が収まらず、空の青とのコントラストがない上に画面中央を深い緑がベタ塗りした感じに。何の写真か識別が難しくなってしまいまして、あえなく却下となりました。相変わらず気に入っているアングルではありますので、こちらにもUPしておきます。


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2012.09.06

残念なニュースが重なっています。

この時期は秋が楽しみ♪という趣旨の投稿を無邪気にUPしている頃なのですが、戦線離脱のニュースが次々と耳にはいってきておりますので、テンションを上げていく前に少しまとめておこうと思います。


スマートファルコン引退。

左飛節腱鞘(けんしょう)炎の慢性化とのこと。ついに中央のダートG1を走ることはありませんでした。特に1ターンのフェブラリーSで見たかった。どんなパフォーマンスになったでしょうね。以下は全成績です。
競走成績:全競走成績|スマートファルコン|JBISサーチ(JBIS-Search)

…皐月賞、走っているんですね。全く記憶に残っていませんでした。芝へのチャレンジがあった、という程度の記憶でしたから改めて新鮮な印象です。

こうして眺めていると戦歴は大きく3分割できそうですね。この皐月賞後のJDDまでが第1フェーズ。適性を手探る時期と読み取れます。第2フェーズはKBC杯から6着敗退の帝王賞まで。岩田でG2、G3を連勝していた時期。そして第3フェーズは日本テレビ盃3着からドバイWCまで。こちらは武豊で地方G1を連勝していた時期。第2と第3はそれぞれ鞍上できれいに分けられますね。

武豊は完成期のスマートファルコンの戦法を明快にしました。ウマの充実期とも重なっていたのでしょうが、他馬を圧倒できる武器を確立した、という言い換えも可能でしょう。鞍上替わりで戦略を練り直しやすいタイミングだったともいえるでしょうか。思い返せば第2フェーズの頃は勝っても勝っても揶揄されていましたよね。なんでG1にでないんだ、というニュアンス。いまのスマファルからすれば隔世の感とは言い過ぎでしょうが、そのニュアンスになつかしさは覚えてしまいます。

印象深いのは2度の東京大賞典。自分の心象ですが、2010年は逃げのスタイルが確立されたターニングポイント、2011年はチャンピオンとして受けて立った逃げ、横綱の意地という見栄えでした。強さの示し方の異なる両レースだったという認識です。週末改めて見直そうかな。あー、褒め言葉として「G1.5」のJBCも美しいレースでしたねぇ。

すでに社台SSへスタッドインしているそうです。ちょっと周到すぎるきらいもありますが、ゴールドアリュールの後継、3年後に期待をつなぎたいと思います。この秋までは見たかったですけどね。お疲れさまでした。



3歳有力馬の相次ぐ離脱。

ワールドエース、アダムスピーク、トーセンホマレボシ。それぞれに因果関係はうすいと思いますが、相次ぐ戦線離脱に「ダービーの高速馬場」と「ディープインパクト産駒」という共通項が、語りの切り口としてキャッチみたいですね。あくまで因果関係と相関関係は別と心得ておきたいと思います。

個人的な見解ですが、エクイターフでの激走は、瞬間的な強いダメージを被るのではなく、筋肉や腱に長く疲労を残してしまうのではないかと考えています。このあたりは以前の投稿で。当時は日本の競馬が変わってしまうのでは、という必要以上に強い懸念を持っていましたね。そのあたりは斟酌いただきながらご参照くださいませ。
エクイターフ考察
続・エクイターフ考察

春のダメージの蓄積が秋に向けての強い負荷を許さなかったのかな、と邪推しております。治郎丸さんはご自身のブログで、ディープブリランテについて秋は全休でもよいのではとコメントしていますが、これは自分も賛成するところ。少なくとも秋は府中でお願いしたいかな。あのフォームで下り坂で加速するには、なにやら不器用な印象を覚えていまして。

他のダービー参戦馬も例外ではないと思われます。サバイバルとはいったものですが、できるだけレベルの高いレースにしてほしいですからね。各馬無事に本番を迎えてくれるよう願っています。


※9/7追記
言葉足らずだったかなと思い、追記いたします。レース自体の負荷はもちろんですが、疲労の蓄積はダービーへ至る過程全般がスコープだと認識しています。故障発生のトリガーが最も負荷が強いと思われるレースになることは十分あると思っていますし、今回のダービーが相当タフであったことは想像に難くないと思っています。頂点を決めるレースはダメージのピークでもある、とはきれいにまとめ過ぎかもしれませんが。

また、エクイターフであることが、すべからく高速馬場であることやダメージを残しやすいことを意味するわけではない認識ももっています。根付きが良くクッション性の高さを維持している「壊れない」馬場コンディションであれば疲労を引き摺りやすいのではないかな、という仮説をお話ししたつもりでした。使い込んで掘れる馬場になれば、エクイターフもこれまでの野芝と大きな差はなくなっているのだろうと思っています。

治郎丸さんのブログを拝見して言葉の足りなさを反省したための追記でした。その記事、勝手ながら紹介させていただきます。見事な姿勢でした。
日本ダービーの栄光と屈腱炎はコインの裏表



あー、牝馬路線は戦線離脱がないなーと思ったのですが、グルヴェイグが。。。 少し前に引退していますけどね。秋は相当期待していたのですがこちらも残念な結果に。。。 自分のブログで検索したところ、オークス本命だったことに気がついてしまいましたし。。。

あー、さらに、エアグルーヴつながりですが、優駿で稀有な対談がありましたね。ちょっと書いておきたいなと思っていますが、時間取れるかな。がんばります。



どうしても、走る馬ほど故障のリスクは高くなってしまいますからね。残念なニュースに触れる可能性も高いのは承知しているのですが。ちょっとテンションの上がりにくい投稿になってしまいました。故障したウマに罪はないですからね。しっかり残念に思うこともまた、大事なマインドと思い直すことにします。

さぁ、気を取り直して秋競馬。正直今夏は、忙しさにかまけたかな、集中して臨む時間が少なかったと思っていまして。集中力は年々落ちていきますしね、バシッと巻き直したいと思っています。


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2012.09.03


マイネルエテルネル、力を見せました。

パトロールフィルムを見ると、4コーナーでクラウンレガーロに捲くり切られている姿が確認できました。直線で外に切り返してからの追い込み。交わされるまでアクセルが踏めなかった分溜めが効いた、ではなさそうですね。端的にロスだったと思います。それを巻き返しての差し切りですから、力を示したのは確かですね。

レースラップです。
11.8-10.1-10.8-11.5-11.8-11.9。

レースレコードタイだったんですね。ラップ構成は例年通りですが、ラスト1ハロンを11秒台でまとめたあたりは1、2着馬の地力だと思っています。どちらもデビュー戦から1秒以上時計を詰めている点も好感です。

マイネルの課題は前走が逃げ切りだったこと、でしょうか。スタートの出し方はじわっとしたもの。レース後のコメント通り、今後の距離延長が念頭にありましたね。そんなにムキになって追走しているようにも見えず、2戦目で気持ちが入りすぎるということもなかったようです。軽快に追走した方が力が出せるかな。中距離のスローペースで遅く走れるかは未知数ですが、1600mまでは心配は要らない印象です。

タマユズ産駒は重賞初勝利。というか本馬しか登録ないですからね。詳細はこちらのブログを参照しました。紹介させていただきます。7月時点での投稿ですのでその点はご注意を。
マイネルエテルネルの父タマユズ Tamayuz は英愛新種牡馬リーディング7位 - 競走馬カジノドライヴ ベルモントS.に至る


クラウンレガーロ。

デビュー戦の秀逸さから、この馬の単複だけ買っていました。そのデビュー戦、レース後半に12.1-11.9-11.5という加速ラップを、好位追走からラスト1ハロンまで虎視眈々と追走。ラスト1ハロンの加速力で差し切るパフォーマンスは、連闘を割り引いてもよいなーと。もちろん相手関係も加味しなければいけませんが、あとは自分の感じたスタミナの底の深さに賭けました。

スタートして2ハロン目あたりで、中団を1頭ポツンと追走する姿に鳥肌が立ちました。先団はハイペース、1番人気はその中、外に馬がいない。これは捲くり切れる!という予感。その通り動いてくれた鞍上。2歳重賞は大概どこかでアクシデントやオーバーペースを心配しながら観ているので、気持ちがアガることは少なめなのですが、久々にきましたね。そして4コーナーで馬群の外々を押し上げる栗毛はもう親父さんそっくり。97年朝日杯を是非ご覧くださいw

結果としてハナ差惜敗したことで仕掛けが早かったという意見もあるようですが、自分もそう思いますw いや、いい意味で早かったと思っています。おそらくですが、直線入口でマイネルエテルネルの前に入ってしまおうという意図があったと読んでいます。3コーナー過ぎのポジションから、外から被せてエテルネルの進路を絞り込み、仕掛けを遅らせることが目的だったのではないかな、と。自分の手応えとバランスして思い切りよく捲くった鞍上のファインプレーと思っています。しっかり応えた鞍下とあわせて、評価すべき捲くりですね。

こちらも距離が延びて面白いと思います。鞍上はどうなるでしょうか。連闘の分、ローテーションも考慮されるでしょう。秋の動向が楽しみな1頭になりました。


勝利ジョッキーインタビュー。

終始、冷静で柔和な姿が印象的でした。あの精神的なバランスで競馬に向かっていられるのは、非常に頼もしく映ります。不要な諦めごとをせずに勝利へのマインドを保ち続けるのは難しいと思っています。キャリアを積むほどに難しくなるでしょう。競馬に向かう姿勢に心地よさを感じ取りました。

そのコメントから、4コーナーで前に入られたのはやはり不本意だったようですね。慌てずに対処したことがハナ差につながったようです。反対に熱くなったのは最終レースの4コーナーかな。先団馬群を交わすために少し外に膨れてしまいました。あれがなければ小倉リーディングだったかもしれません。が、あのアクセルの踏み方は信頼に足るなー。肝心なところで気合が入るってやはり大事ですよ。観ていてわくわくするのはそういう瞬間だったりしますからね。



最後に、小倉リーディング。

ギリギリまでわかりませんでしたが、2着の差で浜中が掴みました。ただ本人は「内容は和田さんの方が良かったと思うので、まだまだ満足してません」という一歩引いたコメント。こちらも頼もしく感じております。謙虚なコメントがだせることも重要ですが、単に字面だけではなく事実を冷静に捉えていると理解をしておりまして。例えば2歳戦の成績。ここ2ヶ月の新馬、未勝利の勝ち数を数えてみましたが(最終週は除く)和田は6勝、浜中は3勝。小倉2歳Sを過去2年連勝しているリーディングジョッキーが、最終週の2歳重賞を蹴って新潟に行く理由はこのあたりにありそうです(数え間違ってたらごめんなさい)。夏、2歳馬がうまく回ることも有力ジョッキーの大事な要素。このあたりは来夏に強化すべきポイントになるかもしれません。

ちなみに浜中、8/26のビキニブロンド、リルダヴァルで後方から内を割る乗り方を「試して」いるように見えました。どちらも直線詰まって3着でしたが、内がまだ伸びる馬場を考慮するという妥当な理由のもと、いい意味でチャレンジができていたように思いました。オーナーやトレーナーからのオーダーだったかもしれませんが、難しいオーダーをされるだけの存在であることもまた稀少であるでしょうしね。現在2勝差で全国リーディング。こちらも秋が楽しみです。


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2012.09.02
腰痛の悪化、とのこと。

最後は起立不能になってしまったという報道でした。ずっと悪かったんでしょうね。スペシャルウィークがダービー馬の世代。個人的にもテンションが高かった時期ですので、この世代の訃報はちょっと堪えます。先日のマイネルラヴしかり、17歳という年齢では「まだ」とも「もう」とも言い難いですし。残念です。

死亡記事の中で、2009年に種牡馬を引退していたこと、受胎率が悪かったことも初めて知りました。アグネスジェダイは大井でよく見ていた印象がありましたので、そのままコンスタントにそこそこ産駒を出していると勝手なイメージをもっていました。改めてJBISの成績を見るとなかなか厳しい数字が並んでいました。種馬としては順調ではなかったということなのでしょう。


イメージの補正でいうなら、競走成績の方も。2度のスプリンターズSはどちらも「なんとかゴールまでもつはず」という期待で連軸にしていた記憶があります。ちなみにどちらも相手を見誤った記憶もありますw 改めて成績を見ると、これは中山では買いづらい馬ですねw
競走成績:全競走成績|アグネスワールド(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)

古馬になってからの5勝のうち、3勝が小倉で、あとはロンシャンとニューマーケットの直線で1勝ずつ。凄まじいバイアスですねw 前傾ラップを押し切る当時のイメージに間違いはなさそうですが、ここまで偏っているとは。。。


1200mの日本レコードを叩き出した北九州短距離S。アグネスワールドの特長がしっかりでたラップだと理解をしています。
11.7-10.2-10.4-11.0-11.3-11.9

前半32.3で爆走したマウントアラタ(!)の逃げ。太宰すげーなw と思いつつも、それを馬なりで外から追走する武豊。前でラップを受ける戦略(度胸とも言いますか)はアメリカから持ち帰った感覚が加味されていたでしょう。改修して間もなかったんじゃなかったかな、当時の小倉の馬場は相当良かったはずで。これを味方にばっちり押し切りました。ちなみにマウントアラタは大きくバテつつも5着。全くの暴走でもなかったか、小倉のアンジュレーションがなせる業か。

このレース、1999年のオープン戦なので公式サイト(JRAとRACING VIEWER)には動画がアップされていません。日本レコードのレースくらい当時の動画は載せておいてほしいところですね。自分はニコ動で見つけました。井崎先生のビデオ(当時はVHS)の映像で「これは凄い!名馬十番勝負」というシリーズのもの。99年版に収録されていました。興味のある方は探してみてください。なおDVDで再販されていまして、先ほどAmazonで新品最後の1枚を注文しちゃいました件はすいませんあしからず。



ちょうど今日、北九州記念短距離S。前半3ハロンを「11.6-10.2-10.7」で突っ込んだハクサンムーンは4着。やっぱり小倉のアンジュレーションは特殊かなぁと思いつつ、勝ち馬ツルマルレオンは後方からの外差し。もちろん荒れてきた最終週の馬場を考慮しないといけませんが、このペースを2番手追走で押し切るようなあふれるフィジカルを発揮する馬はいませんでしたねー。そりゃそうそう出ませんよねそんな馬。


YouTubeにあがっていたジュライCのレース回顧。合田さんの弾んだ声と武豊のガッツポーズ。直線の走りを見ると各処で添えられた言葉通り、新潟直線1000mで一度見てみたかったと思ってしまいます。安らかに。


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