2013.04.29


フェノーメノが見事に後続をねじ伏せました。

熱くなる展開でしたねー。3コーナーの攻防と直線のスタミナ勝負。見応え十分なレースになりました。

前にいくサトノシュレンと、後ろから襲いかかるゴールドシップと。それぞれがそれぞれのペースを保てるならその間の馬群はサンドイッチ状態のままスポイルされる展開になるかなー、などと予想していましたが、その見立てとはだいぶ異なってしまいました。ねー。


そのレースラップです。
13.0-11.9-11.6-11.4-11.5-11.6-11.7-12.5-12.1-12.4-12.5-12.8-12.9-11.9-11.8-12.6


重視してしまったサトノシュレン。

前走、湾岸Sはなかなか秀逸なラップでの逃げ切り。そこまで伸びやかなストライドではないのですが、返し馬をみて京都の馬場でも大丈夫かなと本命に近い▲という見立てになりました。単騎逃げ、そして1、2コーナーで後続を引き離すようなラップバランスで行ければ。有力馬の捲りをけん制するのに十分な戦略だと思っていたんですが、いやー、これは甘い目算でした。

前半、思った以上にきついラップを踏んでいきました。見た目では1、2コーナーでの引き離しには少なからず成功していましたが、これはいずれも直後にいたトウカイパラダイスとムスカテールの存在が作り出したものでしょう。この結果、前半溜めが効かなかった分、大敗という結果になってしまいました。

うーん、2頭のあの逃げ馬マークはそれぞれが勝つために妥当な戦略だったのか、ちょっと微妙にも感じています。。。 ムスカテールとかスタートからものすごく右にもたれてましたしね。あー、馬券が外れた恨みとかではないです。逃げ馬を買うならすんなりイニシアチブが取れるかも含めて「えいや」で決めないとダメでしょうからね。


勝ったフェノーメノ。

過不足ない位置取りから終始自分のペースを保っていたようです。そういえばマンハッタンカフェを導いてきた鞍上。あの時も按下のペースをしっかり守っていました。そうかー、そこが強調材料になるかー。

馬は仕上がっていました。パドックでも初輸送の影響は見せていませんでしたし、返し馬もよく見せていました。買う材料は整っていたんですが、直前で予想を修正する柔軟さは発揮できませんでしたね。前と後ろにピントを合わせ過ぎていました。

2周目の下り。トーセンラーが被せてくるまで手綱を引っ張ってアイドリングする姿は展開を味方につけていることを示していたと思います。4コーナー先頭からの押し切り。強い内容でした。

正直に言うと、予想の段階では鞍上のお尻トントンをマイナス材料と捉えていました。前日ヒラボクディープで青葉賞を勝っていましたが、どうもリズムが合っていないように映っていまして。フォームの試行錯誤中であることは前向きに受け止めつつも、軽さも求められる京都の馬場と考えた時にどうしても推しづらくなってしまい。。。

前傾ラップからのロングスパート。スタミナを絞り出す必要が生じた直線で、あのリズムは気持ちを切らさない効果があったようにも思います。気にしすぎましたね。でも結果がでているからよいとは言いたくないんですよね。キアラン・ファロンばりの屈伸運動なら納得感もありますが、これは今後の推移を見守りたいと思います。


ゴールドシップは捲りきれませんでしたね。

4コーナーで先頭を伺えなかった時点で敗戦かぁと思っていました。いまから思うと精神面でのコンディショニングにこれまでと違うものがあったかもしれません。返し馬もゲート裏でも、なんというか、ブイブイいわせるようなところがなかったといいますか。

レースでは外していましたが、パドック映像で見たメンコの上の大仰な馬具。どんな矯正を求めたのかはどこかで解説が読めるとよいのですが、あの矯正が気持ちの強さも押し殺してしまったのかなと邪推しております。

なにより展開、だと思っています。サトノシュレンの前傾ラップに後続馬群が動き出すタイミング、それらが複合した結果、残り1000mからのロングスパートを余儀なくされてしまいました。それでも突き抜けるかも、という可能性を考えていましたけどね。あの展開を突き抜けたら本当に化け物ですね。

ちょっと逸れますが、レース後、TwitterをROMっていましたが内田Jの乗り方を非難する声があるようで。僭越ながら乗り方に落ち度はないと思いますよ。すぐ乗り替わりの声を挙げるのも微妙でしょう。SNSとの距離感には個人差世代差あるのでしょうが、テキスト化する言葉に多少のブレーキはもっておきたいと感じております。悪態を否定するものでは全然ないですけどね(気の利いたイヤミならむしろ好物です)。

強いて言うなら、以前から特長と捉えられていたスロー過ぎるスタート。改善していないことを問題視したいのではなく、馬の気持ちを尊重してきた陣営の姿勢を象徴する所作だと感じていまして。これまではそれでメリハリの効いた豪快な競馬をしてきましたからね。ここに来てそれが裏目にでてしまっのかなぁと思っているところです。ただ内田Jもレースの前後では吠えてけん制していましたからねw 然るべき敗戦だったのかもしれません。

…昨年の有馬記念の際に懸念していたことが図らずも現実化したのかな。と自分の投稿を読み返しております。一応、参考まで。
有馬記念

いずれにせよ、仁川のグランプリに向けてフェノーメノと評価が逆転した感があります。4強?まだ2か月ありますからね。じっくりテンションを上げていきましょう。


トーセンラーは人馬とも見事なパフォーマンスでした。

最内から外に展開するタイミングを若干懸念していましたが、問題ありませんでしたね。むしろ失礼な邪推でした。それよりは2周目の下り。ゴールドシップをけん制しながら捲りきらせないように踏み込んでいく姿。ライバルの有利をつくらないけん制は観ている側を熱くしますね。結果として動き出しが早いかとも思いましたが、ああなると全馬が早いですからね。躊躇せずアクセルを踏む姿は信頼に足るなぁと思っているところです。

あの下りを活かした勝負ならトーセンラーの得意とするところでしょう。鞍上のコメント通りスタミナに一抹の不安を覚えていた分、本命視はしませんでしたが、単勝をもっていた方はアガッたでしょうねーうらやましい。次の目標をどこに置くかがなんともですが、今日のパフォーマンスは最高に堪能できるものでした。さすが。


失礼ながら率直に。レッドカドーはよく来ましたねー。

ドバイワールドカップの馬場が全くピンとこなかったので香港のパフォーマンスからイメージしていたのですが、追い切りからは評価をあげられなかったなー。関係者のコメントをまだ目にしていませんが、どう評価しているか気になります。あ、半笑いさんがしっかり△で評価していたのはTwitterで見つけて恐れ入った次第。◎○△とは完ぺきな予想でしたね。こちらもさすが。


また、前走の展開と伸び脚、見立てたスタミナと展開、3200mのコースレイアウトなどなどから、アドマイヤラクティ、デスペラード、レッドデイヴィスの評価を下げたのは自分向けのメモとして。買い目を増やさない絞り込みはうまくいったと思っています。今回の評価を下げただけですので次は次で見極めが必要と心得ていますよ。



最後に。

レースはウインズ後楽園で観戦しました。水道橋駅から橋をわたって左手にウインズの入口(まっすぐ行くと東京ドーム)なのですが、その付近でクイックピックの宣伝を目撃しまして。マイクをもった職員の方が一生懸命説明をしておりました。うーん、たぶんしっかり説明してもひとの往来の多いポイントですしね。コンサートに向かうEXILEファンにフックしたいなら「競馬の宝くじ、販売中です!!」くらいシンプルなセリフの方がささるかなー、などと余計な頭を使っておりましたw


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2013.04.27


エアグルーヴの強さを認識したのは、マーメイドSでした。

秋華賞の骨折から戦列に復帰する緒戦。当時はシングライクトークから馬券を買っていたと記憶しています。というより骨折休養明けというハンデ、そしてなにより、当時自分が目撃したエアグルーヴは秋華賞を惨敗した姿しかなく。結果、軽視という判断につながっていました。

映像を観るならDVDしかないでしょうか。稍重の馬場をパワフルに差し切り。それもシングライクトークと馬体を合わせた後ゴール前でグンとひと伸びする完勝劇。フィジカルの差が許すその光景に、一瞬気持ちの置き所をなくした感覚がありました。強いという事実を落ち着いて見届けるにはまだ経験が足りない時期でしたね。


札幌記念でのジェニュインとの手応えの差は天皇賞(秋)で本命視する大きな手掛かりになりました。当時から出ていたはずの、伊藤雄二調教師の盾を狙っている的コメントにあてられたのもあるかもですね。天真爛漫さの勝っていた頃のサイレンススズカが誘導した、あの府中の直線は本当に熱かった。

三宅アナの実況。印象深いのはゴール前の「バブルか!エアか!バブルか!エアか!」のフレーズではなく、その前。「エアグルーヴが来たー!」というシンプルなひと言。の声の張り方。

札幌記念からのローテーション、牝馬による天皇賞制覇。常識にかからない挑戦と結果を訝しく思う声は少なくありませんでした。本当に来た。バブルガムフェローへ外から挑みかかる姿にファンが視線を奪われるタイミングを、実況はしっかり押さえていました。いまでも震える瞬間です。三宅アナ、おそらく単勝をもっていたんでしょうねw



ふう、ようやく落ち着いて言葉を綴ることができます。

週中の一報を受けてからは、時間の合間をぬって様々な語り口を目にしていました。功績なり血統なりという切り口での総括は、以下の秀逸な内容にお任せしたいと思います。勝手紹介で恐縮ですが。

【競馬】常識を覆した「女帝」。 永遠に受け継がれるエアグルーヴの魂

エアグルーヴ死す - 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

追悼~エアグルーヴ | 馬産地ニュース | 競走馬のふるさと案内所


また、こちらは非常にソフトに綴られたエアグルーヴ回顧。勝手紹介ですみませんが。

カラリとした名花: まったり血統派の茶飲み話


また先ほどまで、ずいぶん前に購入していたDVDを観ていました。いろいろ気づきますねー。

ふるさと案内所の記事にカメラマン泣かせというエピソードがありましたが、クラシックに向かう頃の映像でも、カメラの前を横切りながらガン見する姿が確認できました。そうとう「気にしい」ですね。でもこんな意思のはっきりした目だったなぁとも感慨深く。

デビュー戦と2戦目は1200mを選んでいます。追っ付けながらの追走。いまなら少なくともマイル以上の距離を選ぶ素質と思うのですが、これは当時の桜花賞に向けたトレーナーの戦略なのだろうと想像が及びました。改修前の阪神は小回りで前々が残りやすい傾向にありましたからね。スタートから無理なく好位から中団にポジショニングできるセンスは、この使い出しの妙があるものと理解しております。

あー、ミーハーな視点でいえば阪神3歳牝馬Sとチューリップ賞。ビワハイジ×エアグルーヴという2度の対戦は、今から遡ると非常に豪華。どちらも繁殖牝馬として素晴らしい産駒を送り出していますからね。

調教師のコメントからも、常に一生懸命走りきるタイプだったことが伺えます。戦歴に安定感があるのはそうしたメンタリティも影響しているのでしょう。そのひたむきさからでしょうか、成績が奮わなくてもへんに悲壮感が漂うようなことはなかったように思います。

女帝というニックネームはありますが、自分の見立ては当時と変わらず頑張り屋さん。女帝に対する睥睨感が必要ならまだダイワスカーレットの方がしっくりきます。女傑も違和感がありますねー。ちょっと上の世代だとヒシアマゾンの枕詞ですしね。あー、どっちが強いかと聞かれて困った覚えがありますw




今年20歳の出産を最後に繁殖牝馬としての勤めを終える予定だった、という報道も目にしました。最後まで頑張ってくれたという理解でよいのでしょうね。キングカメハメハの遺児はルーラーシップの全弟になります。一方で先に挙げたビワハイジも娘ブエナビスタが同じくキングカメハメハの仔を受胎しました。大きく俯瞰するなら、血の連鎖はまだまだ楽しみをつないでくれそうです。


むやみに思い入れがある分、まとまりのない文面になったでしょうか。
何かしら書き散らしておかないと春天の予想に入れないテンションでもありましてw
なにとぞご容赦ください。


競馬を始めた頃に好きになった牝馬でした。
長い活躍、お疲れさまでした。どうぞ安らかに。


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2013.04.22


デニムアンドルビー、素晴らしい末脚でした。

単勝オッズがなかなか拮抗していましたが、直前で1番人気に。あたまひとつ抜け出た格好になりました。押し出されたというよりはパドック、返し馬を経て評価が積み増しされたようなオッズの動き方でした。1勝馬への評価としては過大に映っていましたが(といいつつ本命でしたけどw)それにしても強かった。

レースラップです。
12.8-12.0-12.4-12.5-13.4-13.3-13.3-11.6-11.2-11.4

前日から降った雨のため稍重でしたが、開幕週の密な絨毯馬場を利用した上がり勝負に。数字見たままですね。逃げ馬の動きがなかったとはいえ4コーナーまで13秒台とは思いませんでした。

残り800mからのシフトアップ。最後方から先行馬群まで取り付く脚は目を見張るものでした。サンデル先生みたいな形容でアレですがw 馬群のペースが上がっていないためより鮮やかに見えましたね。内田Jは馬のペースに合わせて進めたとコメントしていましたが、ゴールドシップしかり、このタイミングでの押し上げは内田Jならではの感覚でしょう。この1ハロンをいわば常識的にじっくり加速したら。いやー、グランプリボスへの騎乗を調整してまでこの馬を引き寄せたエージェントの見立てはお見事という他ないですね。

グリップが効きやすく加速にそこまでパワーを要さない馬場だと、今回のように4ハロンを段階的にスパートしてもラストまで息をもたせることが可能になるのでしょう。根付いたエクイターフ馬場の特長だと認識しています。乗る側も予想する側も、このインターフェイスをいかに味方に引き寄せることができるか。あー、府中開催が始まったなーという実感が湧いてきました。

もちろん馬の力も素晴らしく。勝った未勝利戦はゴールまでずっと加速ラップでした。12.0-11.8-11.3を差し切る息の長さと切れ味。これを重賞の予想で即評価するかどうかは確かに意見が分かれますね。直線に向くところで外に弾かれましたが、その後の加速からすると若干華奢に映る馬体ですが体幹はしっかりしているのかな。

課題は馬群を経験していないこと、でしょうか。今回と同じ展開で勝ち切れるかはオークス予想のポイントになりそう。フジの福原アナよろしく、アユサンは何を思うでしょうねw


エバーブロッサムの戸崎Jは極めて妥当な乗り方に徹していたと思っています。中団外目、ブリュネット、スイートサルサ、エバーブロッサム。このあたりがレースの重心に嵌まっているなーと観ていました。フラワーSの末脚を評価しない手はないですからね。オークスに向けて、という前置きがあれば3/4馬身差は完敗とは言い難いでしょうか。

予想としては切れ味不足とみたイリュミナンス、テンシンランマンの評価を下げてブリュネットを重視しました。テンシンランマンは軽視しすぎた感がありますが、馬券に絡む可能性で絞り込むところまではうまくいったという勝手な手応えを得ています。3連複か3連単にしておけばよかったなー、というあたりが今後の課題、というか永遠の課題ですねw


最後に。

父も母父も近親(おば)も。デニムアンドルビーの血統はオーナー冥利につきるでしょうねー。キングカメハメハ牝馬にディープインパクトという配合は初めて認識しましたが、なんといいますか、軽いシャーシと柔らかいステアリングにパワーを加えるイメージでしょうか。伝わりませんかねw

オークスに向けて。桜花賞直後はアユサン、レッドオーヴァルを中心に考えることになるのかなーと思っていましたが、かなり心が動いています。わくわくしたいならデニムかなー。鞍上はぜひ継続でお願いしたいです。


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2013.04.18


年度も替わり仕事量が落ち着いてきましたので、先ほどまでレンタルしていたネオユニヴァースのDVDを観ていました。近場のGEOでDVDのラインナップが充実しているのに最近気が付きましてw

3冠のかかった菊花賞があったためでしょう。DVD中盤は特に瀬戸口厩舎とミルコ・デムーロのドキュメンタリーといったほうがよいつくり。あ、揶揄ではなく面白く拝見しました。せっかくDVD化するなら凝ったつくりの方が見ごたえありますからね。まだベビーフェイスなミルコのはにかみインタビューが観たい方には特におすすめですw

一部報道で、外国人騎手にJRA騎手免許を受験可能にする検討がされていると目にしました。おそらくはミルコが該当する、というよりミルコのための改定なのでしょう。思えば短期免許の例外ルールができたのもネオの3冠を前にしたミルコがきっかけでしたしね。ルール改定を特定の人の評価に依存し過ぎるのは賢明とは言い難いのですが、過剰な関税のごとき免許制度が段階的に変化していくなら(より実力重視になるなら)今回の改定も前向きに見守ってよいのかなと思っています。

ネオの印象もまた少し整理されたので、どこかで書こうかな。3冠すべて本命視しなかったのですが、いい馬だったんですねー。失礼ながら見直しているところです。



気になった記事をさっくりと。

Twitterで見つけた、丹下さんのポスト。
丹下日出夫コラム【記録は連動する】 : 【競馬コラムサイト】ヨミトクケイバ

先日の皐月賞回顧記事なのですが、そのなかにこんな一文がありました。

レースの帰結を展開云々に持ち込む評論は、実は無意味であることの意味を、敗者たちこそがギリギリと噛みしめている。



エピファネイアとコディーノの敗因、接触とかかったことを指しての表現なのですが、ともすると展開の分析、評論活動の否定?と言っているようにも読めまして。最初読んだ時はちょっと目を疑ってしまいました。

おそらく真意は、ロゴタイプは展開に言い訳を求めていないよね、ということ。そして、敗因を口にした関係者こそが誰よりも「言い訳がましい」と思って発言している可能性に触れたかったのかなと。それだと納得なんですけどね。真意はどこだったでしょうねぇ。


個人的には当事者(特にジョッキー)にばかり敗因分析をゆだねる姿勢は基本残念に思っています。彼らはあくまで一プレイヤーですから、あらゆる要件を俯瞰して分析できているとは限らないわけです。その俯瞰目線はレースを外側から観るファンやマスコミが(多少的を外していても)しっかり担っている方が健全だと思っています。そのレースそのプレイヤーのパフォーマンスを俯瞰で評するからこそ、評論に専従する役割を十二分に果たしたことになるはずで。果たさないと大変です。どんなパフォーマンスに価値があるのか不明になってしまうということは、楽しみ方も不明になっているはずなんですよね。

ジョッキーが馬の背に乗って感受したことを言語化する作業(一部苦手な方もおりますがw)とは別に、ファンの側もスタンドやテレビでレースを見届けた際に感受したことを言語化、数値化して誰かに伝えること。これが競馬を見る目を深く面白くするために、かかせないフィードバックの在り方であるはずです。

展開を云々するのは、今の結果への言い訳ではなく次の勝負への布石。それは関係者もファンもマスコミも同じでしょう。で、目的を違えた言葉が敗戦ジョッキーからでてくるならちゃんと歯噛みしていなさい、というのが丹下さんの意図するところだったと受け止めています。良心的な解釈?どうでしょうw



最後に皐月賞後。

コディーノはダービーに的を絞ったようです。課題が見えた2、3着馬と不安の少ない皐月賞馬。カミノタサハラの戦線離脱は残念ですが、それぞれの陣営がどんな分析とフィードバックをもとにどう仕上げてくるか。やはり楽しみには違いないなと思っています。府中の馬場がどう推移するのかにもよりますけどね。コパノリチャードがNHKマイル?ペースは?逃げウマは?いやーわくわくしますねーw






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2013.04.15


ロゴタイプ、完勝でした。

「1コーナーで接触して力んだ」「1、2コーナーで掛かり気味になった」。それぞれコディーノ、エピファネイアのレース後のコメントです。勝ったロゴタイプはどちらの状況もクリアしました。なによりコディーノの接触の相手はロゴタイプですから。チャンピオンに言い訳は不要、ですね。

レースラップです。
12.0-10.6-11.5-11.6-12.3-12.1-12.0-11.9-12.0-12.0

前半1000mが58.0。コパノリチャード、クリノヒマラヤオーがしっかり引っ張りましたがその割に後半のペースは落ちませんでした。直線の坂下まで粘ったコパノリチャードもなかなか。前半スローよりは次につながるパフォーマンスだったかなと思っています。結果的にびしっとレースを締めてくれました。ラップの見映えには現われない出し入れも多かったと見ています。総合力が問われた分、実績上位の馬が順当に掲示板に並びました。


ロゴタイプ。

1コーナーの接触で位置取りをひとつ下げましたが、そこから慌てず中団最内をキープ。これまでのレースよりコーナーの通過順は後ろですが、レコード決着の前傾ラップなら妥当だったでしょう。4コーナー手前のイン→アウトのコース取りは大胆でしたね。なかなかギアの上がってこないカミノタサハラと厳しいせめぎ合い。勢いが勝った分カミノタサハラは遠心力で膨れていました。直線に向いて確保したコースは内から6、7頭目の芝がきれいに見えるギリギリのところ。あとは持続力にあふれた末脚を伸ばし切るだけでした。強かった。

パドックも返し馬もよかったですねー。馬体の柔らかさや息の深さ、精神的な安定感は人気3頭のなかでは一番でした。実は珍しく前日時点でロゴタイプ本命で単勝を買っていたので、パドックと返し馬の好印象は期待を膨らませる方に働きました。前日に買っていたのは日曜に予想する時間が取れない見込みだったからですが、前走スプリングSのパフォーマンスが素晴らしかったですからね。7番枠もロゴタイプの脚質なら3、4コーナーで外にだしていくのに十分な枠順ですので、あとはミルコの日本人力を信じるだけでしたw

1200mでのデビュー、朝日杯から200mずつ距離を延ばすローテーションから距離の壁に関する懸念もあったようですが、これは陣営の判断が慎重に過ぎたためかもしれません。…うーん、もう少しはっきり表現しますか、あくまで個人的見解ですが、ロゴタイプ陣営は当初、適性や能力を測り損ねていたように見えていまして。もう少し踏み込んだ邪推をすると、札幌2歳Sがロゴタイプの評価を見直すタイミングになったのではないかなと思っています。他の厩舎だったらデビュー戦が1600mや1800mであったかもしれませんし、そうなると戦歴もローテーションもデビュー戦の時期もずいぶん異なっていたかもしれませんね。あー、この陣容だからこそこの結果もあるわけで、あくまで外野のたらればですけどね。

おそらく1ハロンの瞬発力ではコディーノ、エピファネイアに劣るのでしょうが、あの自在性と持続力はレースの主導権、ペースの主導権を握りやすいでしょうね。ダービーは400mの距離延長ですが、昨年のような府中の馬場コンディションなら懸念は少ないと思っています。ただ、もっと得意な馬がいるようにも思っていますので。これからのトライアルも含めじっくり観ていきたいですね。


エピファネイア。

今日の2着は福永Jのファインプレーでしょう。本番までの積み上げという点で、前走弥生賞のかかり方はそれまでの折り合いの経験がひとつ手戻ったはずです。これを取り戻すために、そしてレース直前に入れ込んでしまうことを含め、外枠から折り合いに専念する分後方から差し届かず、という展開を色濃く予見していました。

ギリギリを攻めていきましたね。スタートから無理をさせすぎず、決定的に折り合いをかかない範囲で、前々のポジショニングを狙っていきました。向こう正面でようやくクラウンレガーロの後ろに入れられましたが、かなり引っ張り合いが続いてしました。鞍上の敗因コメントは正直なそれなのでしょう。ただし、ペースを比較的前で受けていく経験は府中の2400mに向けた布石として十分であると見ています。加えるなら、お母さんの1冠目は2着、鞍上は昨年の皐月賞を2着。こちらの積み上げも十分でしょう。今年こそ、かもしれません。


コディーノ。

週末までは本命視していました。が、ロゴタイプの持続力に及ばない可能性を強くとらえて評価を下げました。勝つとしたら4コーナーでエピファネイアの位置取り、かつ自分から仕掛けて粘りこんでいくパターンかなと思っていましたが、締まったペースを受けて4コーナーでは仕掛けを待つ姿がありました。レコードのペースを受けての判断、妥当だったのでしょう。

ただこれで、スタミナの底という点では1、2着との差が示されたように思っています。以前例えた気がしていますが、以前よりいっそうローズキングダムとイメージが重なったきました。エイシンフラッシュのようなダービーになるかというと…。うーん、いまいまはNHKマイルCの方が良績が見込めるのかなと思っているところです。


それ以外に気づいたこと。

クラウンレガーロの鞍上。馬の特性を捉えたいい進め方だったのではないかなと。馬に坂を踏ん張る力がなかった分、早めになだれ込む判断をしたかもしれません。道中もスムーズでしたしね。皇成J、思い切りのよい騎乗と見えています。買い目に加えていても悔いはなかったでしょうね。

テイエムイナズマの鞍上。大外という記号でさくっと切ってしまったのですが、与えられた条件なりにベストを尽くした結果でしょうね。6着まで押し上げてくるとは。武豊Jの凄さはこういうところに現われてくるのだと再認識しています。

メイケイペガスターの鞍上。継続騎乗が裏目にでたでしょうか。スタートから終始馬群を避け、折り合いに専念する戦略。いや、勝負に加わっていない分戦略とは呼べないかもしれません。パトロールフィルムを見ても、直線大外に回してからの右ムチ。さらに外に膨れていきました。どこまでが指示だったかはわかりませんし結果として次走以降の布石になる可能性も否定しませんが、重賞ウィナーがほぼ勝負に参加しない姿勢は少なくなく興奮を削いでしまったなと。



最後に。

皐月賞上位馬にレッドレイヴン、キズナが加わるであろう日本ダービー。いいですねー、楽しみになってきました。これだけのレースですから各馬の消耗度も大きいはずですので、まずは各馬無事に。そして良馬場で。できれば強い風も吹かないコンディションでお願いしたいですw


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2013.04.11


自分は1996年から競馬を始めていますが、ダービー以前はいわゆる覚醒する手前。ちょこちょこレースを観てはいましたがこの伝説のマッチレースはリアルタイムでは確認していません。その価値もよくわからないピヨピヨッとしたライトユーザーでした。はっきりレース映像を確認したのは井崎先生のNumberビデオだったと思います。ギリギリでリアルタイムに間に合っていない分、その後の反芻に時間を費やしてしまったのかもしれませんね。ブライアンズタイムの想い出語りも兼ねて。いまいま感じているポイント、ほぼ妄想かもですが、書いておこうと思います。


…前置きはどれくらい書きましょうかw
いいからググれでもいいのですが、2頭の主役に簡単に触れるところから。

かたや、ナリタブライアン。1994年の年度代表馬にして史上5頭目の3冠馬。95年シーズンは春先に右股関節炎を発症し、その影響から秋の成績を落としてしまいました。このあたりは横綱というの価値観がオーバーラップするのですが(自分はすばらしい価値と思っていますよ)、チャンピオンとしてのパフォーマンスが十分できなくなっていることで引退の二文字がちらつき始めていたようです。痛みがでるかもしれないというブライアン自身の加減も以前のパフォーマンスが見られない原因と見られていました。心身ともにかつての姿を取り戻せるのか。復活か引退か、チャンピオンの矜持を懸けた96年の緒戦がこの阪神大賞典でした。

こなた、マヤノトップガン。1995年の年度代表馬。ナリタブライアン低迷の間にG1を2勝、特に有馬記念はブライアン以下古馬を完封しての勝利でした。それでも全盛期のナリタブライアンに比べれば…、という声。暫定チャンピオンのごとく評価される状況を打破するために。96年シーズン緒戦はチャンピオンとして、最良のブライアンズタイム産駒として評価を得るために重要な一戦でもありました。

…こんな感じでよいでしょうかw 若干書いてて恐縮してきましたがw

で、この2頭が天皇賞の前哨戦で次元の違うパフォーマンスを魅せることになるわけです。
競馬 阪神大賞典 ナリタブライアン vs マヤノトップガン - 高画質 -


レースラップはこう。
13.7-12.3-12.0-12.2-12.8-12.4-12.7-13.5-13.0-12.5-12.0-11.3-11.3-11.0-12.2

残り1000mを切ってからのラップが尋常ではありませんね。エクイターフ以前ですよ、念のため。あーもう、展開の説明は割愛w 映像で堪能してください。ないしは脳内で再生してくださいw



最近、改めて観なおして気づいたこと。

まず、2頭抜け出してから4コーナーまで、いやラストまでですね、きれいに真っ直ぐ走っていること。これは2頭のチューニングが十分な状態にあることと、2人の鞍上が実に巧みであることを示していると思います。特に4コーナーの加速しながらのコーナリングは美しい!曲線がステキ!そりゃあノーザンポラリス的場Jが空気を読んで軽く手綱を引いたようにも見えますw


もうひとつ、気づいたこと。

ナリタブライアンは直線に向いてから右手前のまま、手前を変えていません。残り200mからの鞍上の鞭は左から2回、右から1回。そのあと左の手綱を引き直したタイミングで左手前にスイッチ。残り100mを切っていました。ここから追い上げてゴール前アタマ差差し切ります。

上記は映像で見て取れる事実ですが、はいここからが自分の妄想。

右回りの場合コーナーでは右手前、つまり推進力になる脚は対角線上の左後脚になります。直線にはいると片方の後脚ばかりで推進するには疲労が増してきますので逆手前にスイッチするのが普通です。マヤノトップガンは直線に向いた直後にスムーズに左手前にスイッチしています。

一方のナリタブライアンは右の股関節を負傷していました。痛みの記憶から加減した走りになっているというコメントも関係者から聞こえていた、ということは右回りのラストスパートは左手前、つまり痛めていた右後脚でスパートしなければいけなかったわけです。

さらにマヤノトップガンの鞍上は早めのスパートから持久力勝負に持ち込む戦法を取りました。これはブライアンの調子を計り、トップガンの力量を改めて確認する良質なトライアルライディングであったと推察します。そしてこの田原Jの仕掛けに武豊Jは間髪入れずに反応しました。

つまりナリタブライアンはロングスパートでスピードとスタミナを問われたうえで、最後に痛めていた右後脚のエンジンを十分に点火させることができるか、という高いハードルを鞍上から課されたわけです。

もはや熱血スポーツ漫画ですよ。残り200m、手前が替わっていない(痛めた脚を使おうとしない)ブライアンに対し、右側に重心を移し左から少し大仰なアクションで鞭をいれる豊J。その所作に手前をスイッチさせたい意図が見て取れます。そして替わらない手前。左からもう1回、まだ替わらない。持ち替えて右鞭、まだ替わらない。残り100m。チャンピオンの復活はならないのか。あのケガは克服できないのか。もうこのあたりは鞭を振るいながら「替わってくれ、替わってくれ、替われぇー!!!」みたいな熱血主人公(=鞍上)の声が聞こえるところですよw え、豊Jはそんなタイプじゃないってw

そして左の手綱を引き直した瞬間、左手前へのスイッチ。「左!!」で踏み込むのは「るろうに剣心」でいえば奥義が発動するところでしょうw ブライアンが右脚で加速することを決めた瞬間。この瞬間の胸アツ感、たまりませんね。

そしてアタマ差交わし切ったあとのガッツポーズ。これはチャンピオン復活という結果と同時に「右(脚のエンジン)が使えたじゃないか」というプロフェッショナルな安堵感でもあったのかなと。



…ヒートアップし過ぎましたかw

一応冷静に回収しておきます。真実はわかりません。上手く記号がつながっただけの勝手なストーリーテリングかもしれません。とっくにブライアンの中で痛みへの躊躇はなくなっていたかもしれませんし。一方で名馬のウィークポイントの詳細ってよっぽどじゃないと関係者は語らないと思っていますし(戦略上の秘匿事項ですし繁殖馬としての評価にも影響するかもですしね)。でもこうした文脈で観ると、復活を期する姿はより引き立って見えると思います。ええファンはいつだって身勝手ですから。ちゃんと心得たうえで面白がりたいと思っております。



個人的な見立てでいえばナリタブライアンは、故障によって骨格と筋肉のバランスが崩れ、ついに全盛期のフォームを取り戻せないまま引退を迎えていたのではないかな、と思っています。そして悲しいかな、物議を醸した高松宮杯の直線の伸びは、96年の3戦で一番躍動していたように自分には映っていまして。取り戻しかけていたのかな、というのも身勝手な見立てです。

あーマヤノトップガンにスポットを当てて回顧しておきたくなってもいます。デビューからしばらくはダート短距離を使っていたこととか。道中トップガンの背中に逆三角形のシルエットで収まる鞍上と、黄色い長手綱。かっこよかったなー。なつかしくレースを観返しておりました。



最後に。このレースの評価について。

詳しくはWikipediaがよいでしょうか。…先の2頭の紹介もWikipedia参照でよかったかもですねw まぁ勢いそのままにしておきます。
第44回阪神大賞典 - Wikipedia

ナリタブライアンのパフォーマンスが全盛期のそれでないのは同感です。また、G1の前哨戦としてどちらもトライアルを前提にした仕上げと展開であることも同感。つまりベストパフォーマンスでないという観点から評価を上げないという見解はひとつの見識と思っています。

ただ、これらを前提として踏まえてなお、年度代表馬それぞれの矜持が試される、まして引退の際に追い込まれたチャンピオンの復活劇。フィジカルの極みを競うのももちろん名勝負でありますが、観る側の文脈をしっかり巻き込んだ美しい力の試し合い、これもまた名勝負と呼んでよいのではないかと思っています。



…あまりブライアンズタイムの追悼には見えないかな。いやー、これだけ語るためにはお父さんの存在は欠かせないわけですからね。感謝の意も込めて改めて振り返ってみた次第です。


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2013.04.08


アユサン、もうひと粘りの強さを見せました。

午後からWINSにおりましたが、所用で9Rの忘れな草賞までしか確認できず。10R、レッドデイヴィス復活のコース取りとトップゾーンの伸び脚を確認できていたら、もう少しひねった予想になっていたかもしれません。前日の風雨と当日の直線の向かい風。どれだけ馬場が乾くか。また当日の傾向としてラスト1ハロンが失速ラップになっていましたが、これを粘りこめるのはどの馬か。うーん、もう少しリアルタイムで追いかけて翻弄されたかったですねw

思った以上に追い込みにパワーが要求され、前受けできた方が有利かなと思って、割り切ってクロフネサプライズを中心に決め込みました。先行勢の外々で力んだ追走にならなければいいなーという負の懸念を飲み込んだ結論でした。はい。


レースラップです。
12.4-11.0-11.4-12.1-12.0-11.9-11.5-12.7

外回りの3、4コーナーで内を回るのは厳しかったのかな。ペースも合わせて先行馬は壊滅していました。クラウンロゼを気にしていたんですけどね。正攻法でこのペースに飛び込んでしまった格好でした。


勝ったアユサンは先行馬群の中で少し下げたポジショニング。勝手ながらこの縦のポジショニングの柔軟性に前日負傷乗り替わりとなった主戦・丸山Jの痕跡を見ています。前走の先行策はここで活きましたね。本人は胸中複雑かもしれませんがグッジョブだったでしょう。

びっくりしたのはラスト1ハロン。レッドオーヴァルが並びかけた後の粘りですね。オーヴァルの失速はあるのでしょうが、アルテミスS2着の差し切れなかったイメージが残っていた分、グイとでたクビは印象深いですね。オークスに向けた評価の整理ということで、忘れずにいたいと思います。


レッドオーヴァルの戦略は熱かった。ミルコはひとつ前のレースを観てあの待機策に決めたのでしょうか。先行馬群から離れた追走。外から見れば妥当と映るのですが、実際にやる方の胆力たるや。直線入口でどうやらプリンセスジャックに押圧されたようですが、外に展開してからの末脚はすばらしかった!

紅梅Sが評価されての2番人気だと思うのですが、チューリップ賞の負け方で前のペースに左右されてしまうタイプと見立てていました。それはこのレース前後で変わっていないのですが、ミルコのパフォーマンスを見るとね。オーヴァルの単勝をもっていた方をうらやましく思っているところです。

次走はどうなるでしょう。馬場を差し引いても、ゴール前の脚のあがり具合を含めた今回のパフォーマンスは出し切った感もありまして。府中の2400mならどう色気をだすべきでしょうか。


クロフネサプライズのペース配分。レース後に逃げたかったという鞍上のコメントを目にしましたが、内枠の馬がとばした際の対応策はもともと少なかったと見るべきなのか、ちょっと悩ましく思っています。レース中盤からもっていかれる姿はやっぱり感もありまして。

前走は3、4コーナーを耳を立てて走っていましたから、今回その再現というわけにはいかないだろうと予想はしていました。でもなー。逃げたサマリーズのペースにお付き合いせざるを得なかったのか、いまいまは評価し切れていません。ただ、距離があった方が先手を取り切るメリットは大きいかもしれませんしね。見限るのは早いと思っています。


あと気になったのはトーセンソレイユとサンブルエミューズ。どちらも鞍上の判断についてなのですが、前者はソレイユの持ち味と相反する進め方になってしまったように見えています。エルフィンSは印象的でしたけどね、ペースをずらした待機策からの差し切りでしたから、どちらかというと消極的な方向で未知の魅力という存在だと思っていました。今回はメリハリのある追走にはなっていなかったための失速と見ています。

対するサンブルエミューズ。岩田Jは思い切った最後方待機でした。がっつり前受けか待機策か、極端な策で臨むだろうと思っていましたが、これは好感をもって受け止めています。桜花賞を勝ち切る戦略ではなかったでしょうが、展開待ちの姿勢を取りつつも次につながるメリハリの効いたレースになったのではないでしょうか。伏兵の域を出ないかもしれませんが、次に向けてこちらも覚えておきたいと思っています。



最後に。

週中、知り合いのあゆさんに「絶対勝てないって」という冗談まじりの極端な前フリをしていまして。週明け、謝罪とともに頑張り屋さんだったねー的に褒めちぎっておかないといけないかなーとw 面倒なタネを撒いてしまいましたw

あー2冠獲ったりしたらどうしましょうw



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2013.04.05
放牧中の骨折による安楽死とのことです。

netkeibaの記事はこちら。
大種牡馬ブライアンズタイムが放牧中の事故で死亡

事故という表現にはなるのでしょうが、28歳という年齢、種牡馬として現役であることを考えれば、老化という背景を色濃くもった右後大腿骨骨折だったのかと推察しています。カラダは衰えますからね。安楽死の判断も妥当なものだったのでしょう。自分はほとんど大往生と言ってよいのではないかな、と受け止めています。もちろん残念ではありますが。

JBIS-Searchのページも。もろもろ成績が確認できます。
ブライアンズタイム(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)

筋肉質で息の長い末脚。重賞の舞台に顔を出す産駒からは、おおむねこんな印象を受け取っていました。サンデーサイレンスのしなやかで軽快な加速とは異なる、パワーで持続するスピード。走り込んで仕上がっていく筋肉。サンデーサイレンスとほぼ同時期に産駒が走り始めたこともあるでしょうね、その特長は対照的だなーなどと思ってまいりました。ハラボテ?ジャスティス?それは言わないのw

競馬を始めたのが1996年ですので、デビュー戦からリアルタイムで確認できたのは1997年クラシック世代からになります。この年はブライアンズタイムの当たり年と言われていました。あー、この世代の話をすると長くなる予感がw 詳細は以前マイネルマックスが死亡した際に極力コンパクトに回顧しているのでこちらで。
マイネルマックス死亡

1997年春の天皇賞、迷える鞍上込みで単勝勝負したマヤノトップガン。2002年のダービー、しなやかさが勝っていたシンボリクリスエスを肉食獣よろしくねじ伏せたタニノギムレット。強く印象に残っているレースならこの2つでしょうか。ナリタブライアンの3冠に間に合っていない自分が、こういうときには歯がゆくなりますね。

2009年に牧場巡りをした際にブライアンズタイムにはお目通りが叶っております。ふふ。

Brian's Time(2009)

育成シミュレーションゲームなどを長くプレイしていると馬の名前はより記号的に響くかもしれませんが、こうした生気溢れる凛々しさを目の当たりにするのもまたよいものです。あー、自分はどちらの価値も大事と思っていますよ。


サンデーサイレンス、トニービン、ブライアンズタイム。御三家とくくったのはどなたでしょう。当時は野暮ったく感じた言葉も、あの頃の勢力図がぱっと思い浮かぶキーワードに変化しています。圧倒的な存在感であったこの3頭はこれですべて鬼籍に入りました。

そうですよ、牝馬でダービーを獲った孫娘だってもうお母さんですから。昨年もばっちり種付けしていたようですし、BT産駒の活躍、長く楽しませてもらっているはずです。スカイディグニティもいますし、もう少しお付き合いできそうですね。

お疲れさまでした。ゆっくり休んでください。




…そうですね、先日、ことのはずみで1996年の阪神大賞典を観返していたのですが、自分なりにいまいまの心象を書こうかなという気になってきました。ブライアンズタイムの傑作2頭による世紀のマッチレース。凡戦?いやいや。天候の心配な桜花賞の後になりそうですが、まとめておこうと思います。哀悼の意に代えて。


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2013.04.01


オルフェーヴル、順調に結果を出しました。

なんでしょうね、3冠馬の年明け緒戦で心配感の方が強かったのは。昨年の阪神大賞典がミラクル過ぎましたし、折り合いに進捗があったのか。あぁ、有馬記念をスキップしたことでしっかり回復しているのかも見極めたかったですしね。

メインレースの前後30分くらいウインズへ。あまり予想の時間を取れませんでしたが、パドック映像を見た時点でようやくわくわく感の方が勝ってきました。1頭だけ筋肉のしなやかさと強さが違ってみえましたねー。テンションもこれまでと比較して落ち着いていたようですし。あー、落ち着き過ぎはいやだなーとか思ったりもしましたけどねw

予想のポイントはショウナンマイティの仕掛けどころでした。前走京都記念での引っ掛かり方は決して褒められたものではありませんが、そのまま勝ち馬からコンマ3秒差で粘りこんだ内容。折り合いを考慮する分道中のポジションは下がり目としても、1度叩いて調子を上げているなら、そして野心的な捲くりをうつ事ができるなら。あるいは。なんて思っていました。

それは疲労とのバランスからウッドコースでのトレーニングを躊躇する3冠馬の、心身ともに仕上げることの難しさに死角を見ていたこともあるでしょう。ええ、アラサガシというやつですねw

最終的にはオルフェーヴルを上位に。ショウナンマイティはその後ろから届かず2着、折り合いに進境を見せて次走以降への流れを作る、という結果が順当かなーと。


レースラップです。
12.6-11.4-12.7-12.2-12.6-12.2-11.6-11.3-10.9-11.5

前半はスロー。残り800mくらいまではほぼ動きはありませんでした。ショウナンマイティもここまで動きませんでしたね。まぁ常時チェリーメドゥーサ的な仕掛けが見られるというのもね。ここからあとはオルフェーヴルのエンジン点火だけに注目していました。

まぁー速いですねw 終始おっ付け気味だったこともありますが、4コーナーでヴィルシーナをあっという間に交わす映像はカメラワークも相まって迫力満点。あのトップスピードまでもっていく加速力は世界最高クラスなんでしょうね。堪能させていただきました。

直線に向いてエイシンフラッシュを捉えるあたりで右ムチをしっかり。内にもたれないためのサインでしょうね。ジャパンカップでは使えなかった内ラチ側のムチ、あらかじめ使うつもりだったでしょうか。ゴール前にスピードは緩んでいましたが、右の見せムチを使いながらのゴールでした。ムチへの慣れを促すという目的ならちょっといまさら感もありますけどね。順調に5歳緒戦を終える3冠馬は初のようですし。この後に期待が膨らむ結果になりました。


ショウナンマイティの上がりはオルフェーヴルを上回っていたんですね。4コーナーの手応えからは惨敗という言葉もよぎっちゃったりしましたが、最後まで伸び続ける息の長さはさすがでした。内をしっかり締めて大回りすることのなかった鞍上のコーナリングも見事。こちらも次走につながる内容でした。春天、はないかな。


エイシンフラッシュは正攻法。オルフェーヴルに早めにこられた分の3着でしょうか。ロングスパート勝負になったときに分の悪さを感じていたのですが、最後まで頑張っていましたね。コンスタントに高パフォーマンスができるタフさはホントに素晴らしい。今日も個人的にはベストターンドアウト賞に輝いていますのでねw

レース前に香港遠征が決定していました。疲れが残らなければ最高の前哨戦になったのでは。結果がでてほしいですね。まずは無事に。



さて、これでOGGはすべて今年緒戦を終えました。

一番安心してみていられたのはゴールドシップだったでしょうか。それでも3者3様のパフォーマンスはばっちり見せてもらったと思っています。いやいや、こーでないとね。

リアルタイムでは観れませんでしたが、ドバイミーティングも終了。いろいろ感想をもってはいるんですけどねーゆっくり書いたり整理したりする間がねー。さくっと触れるなら、ジェンティルドンナは結果的に枠が大きなファクターになってしまったかなという感想。もうひとつペースを引っ張る馬がいれば違ったかもしれません。ペースメイク、トラックコンディションも含んでの戦いになりますからね。ジェンティルの強さだけに頼りすぎたきらいも少々。

動物王国じゃなかったアニマルキングダムが強かったー!パワーのいるオールウェザーという見立てをあちこちで確認しましたが、それに合った先行押し切り。長い直線を粘りこむ姿は、ふいにナドアルシバ時代のイメージと重なりましたね、シルヴァーチャームとかキャプテンスティーヴとか。全然違うといえば、はい、単なる懐古の感覚だけかもしれませんね。



さて、来週は桜花賞。
メンバーも展開読みも難しいと思いつつ、まずは桜の開花が早かった分、なんとか散らないでほしいなーと願っております。


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