2013.10.28


ジャスタウェイが豪快に突き抜けました。

台風が微妙に逸れたこともあり、当日の府中は終始雲のない晴れ。若干風がありましたが日中は上着がいるかいらないかというくらいの陽気でした。午後には良馬場に好転。乾くの速いですねー。土曜の馬場ならと泣きを入れるコメントもレース後出てきましたが、コンディションが整いすぎるのも贅沢な悩みを増やしますね。

9Rの1400mは1:20.3の好タイム。2、3着は離れた入線でしたが、前後2つに割れた馬群の、前だけで3着までを占める結果。4着のサクラディソールは後方馬群の先頭を走っていましたので(ペースに蓋をしていたかも)、内枠&先行馬有利の馬場という認識に至っておりました。ラスト1ハロンを失速しても残せる馬場。少なくとも後方一気は難しいという認識をもってメインレースのパドックを眺めていました。

馬場の乾きと心身の仕上がりを見れば、ジェンティルドンナから入りたくなりますよ。めちゃめちゃ仕上がっている印象ではありませんでしたが、力を出すには十分な8~9割の出来。多少はやる気持ちも見えましたが、影響は少ないだろうと踏んでの本命でした。…そうですね、展開よりコンディションを優位に取ってしまったのが痛恨でしたね。。。


レースラップです。
12.6-11.3-11.1-11.5-11.9-11.9-11.9-11.6-11.5-12.2

昨年のエイシンフラッシュのラップはこちら。シルポートの逃げですね。
12.5-11.2-11.1-11.2-11.3-11.6-11.8-12.0-12.8-11.8

トウケイヘイロー。昨年のシルポートの着順、そして重さの残る今年の馬場を考慮すると、やはり突っ込み過ぎましたね。前半力んでしまったというのは自身のテンションもあったのでしょうが、ジェンティルドンナが直後で展開したことも要因のひとつでしょう。向こう正面、離した逃げにならずマイペースで進められなかった11.1-11.5は堪えたと見ています。

パドックではよく見せていましたね。でも、馬場の回復を踏まえて、よくて連下、惨敗もあり得るという評価に落ち着きました。
トウケイヘイロー

サイレンススズカになぞらえる心情は自分にも少なからずありました。あの毎日王冠は現地観戦でしたし(天皇賞はなんでだったかテレビ観戦でしたが)。ただ、スズカの面影を託すにはギャップが大きすぎました。馬を見るとね。まぁ、スズカはスペシャルウィークの後押しをしましたからね、そんなにしょっちゅう後押しはできなかったということでw



ジェンティルドンナは2着。力負けというよりは岩田の所作に見るべきものがあると考えています。スタートがよすぎたとは敗戦の弁ですが、今回はちょっと苦しい弁明に聞こえていまして。

パトロールフィルムを観る限り、スタート後は外に張る動作でトウケイヘイローをけん制するような雁行になっています。トウケイヘイローは先手を取り切るためでしょう、スピードアップしつつ一度外に流れてからインに鋭角に入ります。アウト-インの動きでジェンティルの前をけん制しながら奪った格好ですね。

岩田は縦のペースより横のポジショニングに気を使っていたように見えております。スタートがよすぎたことがマイナスなら位置取りを下げることに注力していてもよいわけでして。おそらくは前残りの馬場状態を加味して前受けのポジショニングを重視していたのでしょう。

また、スタミナへの配慮があるならトウケイヘイローを深追いはしていなかったでしょう。どう乗っても最後伸びるという見積もり。これがラスト11.5-12.2の失速ラップで突き放された敗因だったのかなと推察しています。

…あー、ダメな騎乗だったとやっつけたいのではなく、鞍上がどんな評価で臨んでいたのかという推察の向こうにジェンティルドンナの再評価と次走でどう取捨するかを見通したいわけです。はい、目的は反省ですからねw

休み明けのG1、次走の距離延長。これらを理由に少し控えるポジショニングでもよかったわけで。そうしなかったのは4冠牝馬に対する信頼のオーバーフローが原因かなと考えているところです。前受け戦略が一切ダメとは思っていませんよ。

あえてダメというのであれば、ジャパンカップ前にジェンティルドンナのスタミナの底を晒してしまったこと、でしょうか。思い切って控える戦略も取りやすくなったかもしれませんが、今日の前半の行きっぷりからしてゆっくり道中を運ぶことが難しくなっているかもしれません。エピファネイアの弥生賞のような、レース中の落ち着きを取り戻すためのレースを一度挟まないといけない、そんな状況でなければよいと思っています。


観戦中は、直線入り口でトウケイヘイローを飲み込もうとした時点で敗戦を覚悟しました。ハイペースで突っ込んでの早め先頭。目標を失ったうえ自身が他馬の目標になっての長い直線。厳しい立ち回りですものね。

コスモバルクのダービー、というのは極端な例えですが、目標とする馬を探す五十嵐のキョロキョロを思い出して、本命に推した自分を反芻しつつ帰りの電車で沈んでおりました。そういう馬を本命視するリスクは見積もっておかないといけないなと。経験はちゃんと糧にしたいものですねぇ。。。



ジャスタウェイとその鞍上をちゃんと讃えておきましょう。

2コーナーを乗り切った時点で福永は手応えを感じていたかもしれません。前で有力馬がペースを下げきれない流れですからね。意識してスタートから出していったとコメントしていましたが、その判断も見事でした。

自分は向こう正面の縦長の馬群を見ながら、ジャスタウェイの位置がギリギリと思っていました。そこから後ろでは届かない、という見立て。しかし、そこからまとめて交わして突き抜けるとは。恐れ入りました。

ゴールドシップを突き放した追い切りとパドックでの馬体の張りはしっかり結びついていました。ただ、時々尻っぱね気味であったこと、パドックでの歩幅が妙に狭かったあたりを気にしてしまいまして。細かいことをw それより展開を味方につけられる脚質かどうか、この点を重視すればよかったですね。あぁ、こちらも反省会w

福永は2週連続のG1勝利。覚醒などという言葉も見つけましたし、「緑」の勝負服をプライベートと結びつけたりと、…外野はにぎにぎしくやっておいたほういいですよねw 気持ちの充実はあるにしても、個人的にはいつもの福永だったかなと。これまでの判断基準でレースを運んでいたと思っていますよ。

言葉を加えるなら、今日のジェンティルドンナのような負け方はしないタイプのジョッキーという理解です。逆に先の岩田の思考が読めていればその間隙をつけるのは福永、という予想も可能だったかなと。

思い出したのはストロングリターンの安田記念。あのリズムで買えるなら今回重視できたかもしれません。いや、わかっていても本命は難しかったかな。


ハーツクライ産駒の初G1。お父さん同様、後躯がパンとするまでに時間がかかるタイプが散見される印象があります。ジャスタウェイも今年のエプソムCから充実してきたとのこと。そーですねぇ。

奇しくも2着はディープインパクト産駒。あの有馬記念の時は現地になんとも言えない空気が漂っていたみたいですが(テレビ観戦でした)、今回はスタンドもお祝いモードでした。

次走の話も聞こえてきました。ジャパンカップには登録せず、有馬記念にでるかもとのこと。脚質、実力というより体質に起因する判断のようですね。誰ですかゴールドシップと使い分けなんて言ってるひとはw



さて、他の馬も少々。

ヴェルデグリーンは展開待ちのような乗り方になってしまいました。あれしかなかったのかまだ飲み込めていませんが、次走以降で改めて見直しかなと思っています。ジャスタウェイの位置でも勝負できるという見立てでしたので。

コディーノはリスポリの騎乗が大きいでしょう。出遅れずに好位の内で展開できました。あのハイペースをお付き合いしましたので直線伸びあぐねるのはやむを得ないかな。パドックではパリッとした肉付きと、前々に向いた気持ちが好感。カコッカコッと踏み込む音がきれいに響いていました。改めて、やっぱりマイルかなと印象でしたので、距離短縮で狙うことを忘れないようにしたいと思います。



最後に。

帰りは京王線に乗ったのですが、車内の吊り広告がまるっと天皇賞でした。
2013天皇賞当日の京王線車内

行きに乗っていれば高揚感が増したのにねー。先に書いた通り、帰りは反省モードでしたので堪能し損ねたように思っています。競馬ファン以外にはどう見えているのかも気になるところですが、続けてほしい企画ですね。



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2013.10.27


台風27号は東京からは逸れていきました。

この天皇賞ウィークは接近する台風とのにらめっこでした。雨風の被害はどうなるか、もちろん気になっていましたが、競馬ファン的には馬場への影響も重要ですものね。結果的に東京の南の海上を通り抜けるコース取りに。金曜から土曜の午前中までは強めに降ったり止んだりという天候でした。

土曜の府中は不良馬場。メインの紅葉Sはコスモソーンパークの粘り込みでした。ラロメリアをゴール前で差し返すような図式でしたが、上がりが11.6-11.3-12.5。ラスト1ハロンの失速っぷりは馬場によるものでしょうか。先週日曜の最終レース、ガチバトルの差しとも似ているように思いました。この時のレースの上がりは11.9-12.3-13.4。前の失速をスタミナで捉えるタイプの外差しですね。

どうやら日曜は晴れ間が戻ってくる様子。この傾向がそのまま継続するとは思えませんので、当日の馬場を見極めることが大きなポイントになりそうです。当初、エイシンフラッシュは完全にお客様と思っていましたが、馬場の回復次第でそうとも言いきれなくなるかなー。



土曜の京都メインはスワンS。コパノリチャードの逃げ切りでした。

同型のエーシントップが出負けしたことと、テイエムオオタカが早目に競り合いを避けたことで、比較的楽に直線を向けたことが勝因と思っています。もともと力があると思っていましたし、月曜に最終登録を見た時は面白いかなとか過ぎっていたんですけどね。浜中の、テイエムオオタカに一瞥くれる瞬間は「おおっ」と驚いた次第。もう若輩とした存在感ではなくなっているのでしょうね。

馬体の膨らみ方に好感を覚えたレッドオーヴァルから入りましたが、結果としてペースと最内枠がアダになったと見ています。前に入られないようにスタートをだした分、ずっと力んだ走り方になってしまっていました。ミルコは拳を上げて力を逸らしていたと思われますが、持ったままにしては力を溜められなかった様子。中途半端な敗戦になりましたがが、鞍上継続なら次走は思い切った後方待機も可能でしょう。マイルCS、エントリーしてくるならヴィクトリアマイルへの布石も含んで面白いかなと思っています。

ちょっと残念だったのはラトルスネーク。スタートから後手後手を踏んでしまいました。前走と同じジョッキーが
乗っているとは思えず。待機策から秋華賞2着まで押し上げるような切り替えはみられませんでしたね。消耗が大きいうえ着順は上がらず得るものも少ない、という厳しい結果を招いてしまいました。辛口の心象になっているのは、マイルCSで観たかったのに、という思いが強いせいですね。はい、POGで指名してるといつまでも引きずる悪い癖ですw



さて別の話題ですが、この週中に来年度の番組が発表になりまして、そのことを少々書いておこうかなと思います。
2014年度開催日割および重賞競走について

まず、ジャパンカップダートがなくなりました。あ、いや、あくまで個人の感想ですよ。チャンピオンズカップとして中京へ移設、というのが正の見解ではあります。でもねぇ、国際招待競走としての名目と実態、そして「ジャパンカップ」という看板。これらを外した時点で、あーなくなったなぁと。

アメリカから強豪馬を招待する動機は低減しているんですかね。いっそ中京はタペタにしちゃってメイダンとの連携を強めるとか。オールウェザーとひとくくりにするにはいろいろ難しそうですけど。

…どうも世界の主要レースとの連関より国内の調整に終始したように見えている点が残念で。ローテーションの組み方は新しい価値の提案にもなり得ますからね。それなら武豊Jが再三訴えている、いわゆるお祭り開催日(複数G1の同日開催)を試みる方がよほど意味があるのかなと。既存のファンだけでなく広く関心を集めるには、打ち上げ花火も大事かと思っておりまして。多少忙しさはありましたが、2004年のジャパンカップ、ジャパンカップダートの同日開催はいい昂揚感で迎えたことを覚えています。…ちょっと話が逸れてますけど。


2歳重賞にもだいぶ変更が。朝日杯が阪神に移設、その分ホープフルSがG3になっています(ラジオNIKKEI2歳Sを中山に移設という名目?のよう)。発表には「マイルG1競走に加えて、2歳中距離路線の頂点」という表現がありますので、中距離重賞には別の価値を見出している模様です。

むーん。以前からそれをはっきり打ち出せていれば、例えば2000年の最優秀2歳はアグネスタキオンだったかもしれませんね。朝日杯という唯一のG1が年度末表彰の選定基準につながる傾向があったと理解していますので(レースの格が、という議論は消極的な姿勢とも思っています)これで変わるのかなー。ホープフルSの方がメンバーもパフォーマンスも上、結果として評価も上という年があってもよいですね。


いちょうS、京都2歳Sの重賞格上げによって2歳のローテーションにボリューム感が増しました。個人的には、2歳戦線の拡充は、馬主の購買意欲アップを狙った対策なのかなと感じています。古馬の準オープン、オープンクラスの馬を大事に使って入着を繰り返せればある程度ペイできるし楽しめるし、という安定感があるなら新規購入への意欲は減退して不思議ないかなと。こんな景況感ですしね。

購入から賞金獲得まで、早期にペイしやすい環境が促進されるなら、その循環に期待する購買も比例するかもしれません。ホントのところはわかりませんけどw

ただそこに狙いがあるなら、むしろダート重賞の充実に力を振り向けてほしいかなと。交流重賞との兼ね合いはありますが、プラタナス賞とか重賞にしちゃいませんかw サウスヴィグラスとかワイルドラッシュとかスウェプトオーヴァーボードとか、いまよりもっと値段がつくかもしれません。…的外れですかねーw



はい、またまた、全く別の話題ですが、島田明宏さんのコラムについてもさらりと。

netkeibaの金曜のコラムがなかなか響いております。
大人の遊び | netkeiba.com競馬コラム

以下のフレーズはまさに自分が馴染んできた競馬を表しておりまして。

私が20代前半のころから競馬にのめり込んでしまったのは、競馬が「ひとりで遊べる」ものだからだと思う。


初心者が競馬場で時間を持て余してしまうのも、こなれたファンがレースとレースの間を慌ただしく活動するのも、ここがポイントだと思っています。個々人のイメージや思考が、目の前の馬の動きと連関することが楽しいんですよね。初心者はもちろん、そんなイメージや思考パターンを駆使することができないわけですから、そりゃ持て余すわけです。必死に新聞の読み方や馬の見方を聞いて、なんとか楽しさに気づけるなら深みにも嵌れるでしょうけど。

社交の材料として競馬の話題が機能することも経験していますし、複雑怪奇なひとり遊びに興じないたくさんのライトユーザーを許容することも興業として競馬が続いていくポイントだと思うようになっていますが、ひとり分のイメージにのめり込むことこそ感じてきた面白さなんですよね。これまでも「イメージをくゆらす」などと表現してきましたが、まさにこの「ひとり遊び」なわけでして。ちょっと高揚しながらコラムを読み進めた次第です。



トウケイヘイローはどれくらい前傾ラップで突っ込んでいくのか。ジェンティルドンナが道中必要以上に自分のペースを守るとしたら、前残りの可能性?乾いた馬場で差しこめるのは、トゥザグローリー?アンコイルド?ヴェルデグリーン?レインスティック?…はい、こんな調子で枠順がでてからは「大人の」ひとり遊び全開でございますw

そうやって自分のイメージに宿る願望や癖が表出する様を楽しめるようになったから、長く続いているんでしょうね、きっと。




最後に。

改めて、今年の秋の天皇賞。個人的にはトウケイヘイローとジェンティルドンナ、どちらの単勝をもっていたら楽しめるかという基準で、当日の馬場とにらめっこする予定です。天気も回復するでしょうし、気持ちよく現地観戦しようと思っています。


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2013.10.20


エピファネイア、終わってみたら圧勝でした。

本命視というスタンスはずーっと変わらなかったのですが、まぁー人馬とも全幅の信頼といかないあたりにやきもきさせられてしまいました。…うーん、まんざらでもなかったのかなw


トレーナー、ジョッキーとも折り合いがポイントと話す追い切り後のインタビューは、どこまで不安視すべきなのか。神戸新聞杯と違って本番の仕上げがある分、テンションは上がってしまうのではないか。スタートから3コーナーあたりの接触等々でガツンとかかってしまわないのか。

一方の鞍上は土曜の古都S、菊と同じ2枠3番のジェントルマンで尋常でない直線での詰まり方。そして当日の新馬戦、ドリームアドリームでは直線向いて落馬競走中止。。。

ドリームアドリームは夢を叶えろという意味のようですが、そこで落馬とはどんなフラグかとw エピファネイアから見れば初G1制覇、福永Jからすればクラシック初勝利。ホントに叶うんかいと粗野なツッコミを入れつつの観戦になりました。


レースラップです。
13.0-12.5-11.7-12.3-11.7-12.1-13.0-12.7-12.6-12.6-12.8-12.1-12.0-11.8-12.3

スムーズなスタートから3番手、と思ったら早速行きたがる素振り。1周目のスタンド前までかなり行きたがったのはディープインパクトばりの勘違いがあったようにも見えました。違うかな。ゴール板過ぎて落ち着いていましたから案外合っているかもしれません。

1番人気が力んで先行していますから、その後ろは間を取って静観、になりますね。3ハロン目の11.7は下りを含んだあたり。バンデとネコタイショウが互いに勢いをつけるように下ったためラップがあがったようです。ここで後続の隊列もほぼ決まりました。

1コーナーにはいって逃げ馬のラップが落ちます。このあたりで仕掛けるのはそれこそ自滅を招きますので、後続に大きな動きはなく。ほのかに大本命の自滅待ちのような展開になりました。翻せば、3番手の本命馬は己との戦いを強いられることになりました(ちょいちょいリアルインパクトがきてましたけどね、それも含めて)。

エピファネイアの折り合いが保たれていたのは自身の成長と呼んでよいのでしょう。少なくともダービーの頃からすれば大きな改善。2周目の3コーナーまでを綺麗に乗り切ったことが大きな勝因だったと見ています。

春の2冠がともに2着。ラスト1冠に向けて断然の1番人気という構図をビワハヤヒデになぞらえるテキストも目にしました。馬のタイプは違うなーと思いつつ、直線を向いてからの盤石さは似ているかな、などと。あー、よい例えにあまり厳密かつ野暮なツッコミは無用ですね。着差5馬身は結果論でもありますが、他馬との力量差と受け取っています。


ようやく福永がクラシックを獲りました。正直、いいから早く獲っちゃえとか雑に思っていましたw エピファネイアという性質が招いた展開ながら、引っかけながら前受けして4コーナーまでインをキープして抜け出すというのは、リーディングでしのぎを削る岩田のお株を奪う様でもありました。

この馬場、このペースで強い馬に乗って前につけるなら、レースのイニシアチブを取る形で馬にアドバンテージをつくってあげることも可能だと理解しています。どちらかというと今日は馬の地力と仕上げを損なわなかったという騎乗。もうひとつレースを支配する姿、は望みが高すぎですかね。僭越ながら、今後G1でそういったレースが見られることを楽しみにしている次第です。



当日の雨で馬場は不良まで悪化。不良の菊花賞は57年?ぶりとのことですが、急激に緩くなった印象もなく、馬場の評価をうまく定めきれない格好になってしまいました。前が残る展開を想定しつつも、番手であろうヤマイチパートナーやインパラトール、マジェスティハーツの差し脚への警戒心を払しょくできず、相手がむやみに散らばっちゃいましたね。

はい、馬券的にはサトノノブレスまで印が回らなかったという痛恨の結果。前受けするジョッキーなのに抜けてしまいました。個人的にはJBIS-POGで指名していたので余計に痛恨です。3歳秋に活躍というのもPOG指名の見立てとしてはなんともむむむですw

バンデも同様。オーソライズドの凄さは現役時代から確認していたのにー。週半ばでは重視するつもりだったのですが、馬場悪化と3番人気(人気し過ぎでしょう)を嫌うリズムで、ヤマイチパートナーの評価とあべこべになってしまいました。函館の馬場までは悪化していないですよね。そのあたりの物差しを取り違えたと反省をしています。



別の角度から。長距離は騎手で買えとは、いまに通じる格言でよいでしょうか。各ジョッキーの戦略も面白かったと思っています。

攻撃的な川田、インにこだわりペースに先手を打つ岩田、4角イン強襲を狙う横山、有利とはいえない距離延長を補う浜中、スポイル覚悟で後方待機する武豊。エピファネイアの強さが目立ちますが、それぞれの持ち味はしっかり出ていたのではないでしょうか。リプレイを観るたび、勝手な深読みにふけってしまっています。



最後に。

さぁて、これで勝ち馬の次走が楽しみになりました。JCか有馬か。あー香港での勇姿も見てみたいですね。いったん休養をいれて、はもったいないかな、ドバイシーマクラシックとか。いろいろ膨らみますねー。

母は古馬との戦い未経験。シーザリオの向こう側。期待して待ちたいと思います。


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2013.10.15


祝日の月曜開催、指定席での観戦でした。

Club A-PATで定期的に指定席をプレゼントしているのですが、初めて当たりまして。仕事の流れがちょっと怪しかったのですが、無事に行けてよかったです。メモリアルスタンドの最前列とは粋な計らいでしたねー。今後も応募しますのでよろしくお願いしますーw
府中メモリアルスタンドからの4コーナー

昼前に到着して午後のレースから参戦したのですが、まぁうららか。いい天気と最前列は緊張感を損なう最高のロケーションでした。すっかり弛緩したまま、3レース連続で本命が4着という泥沼予想に陥りましたw

順に、クレバーデステニー、チャペルプリンセス、ケイティープライド。まぁ緊張感を持てば当たるのかといえばアレですけどw

ケイティープライドは初ダートながら積極策。直線早目に先頭に立ったところを待機策のゲマインシャフトに豪快に交わされました。川田Jのアクセルを踏んでいく姿勢とケイティープライドの強めの前進気勢がラストを甘くした感がありますが、こういう馬をしっかり狙えたのは悪い気しないです。と一応書いておきますよ、もうw



府中牝馬Sはホエールキャプチャ。

逃げ馬不在、決め手を補う意味でコスモネモシンの逃げかな、というくらいしか先行争いが読めないメンバー。スローペースをコントロールよく好位追走して直線ビッと切れる馬を重視するつもりで評価の上げ下げ。ドナウブルーやホエールキャプチャの評価をあげて、アロマティコ、ハナズゴール、ゴールデンナンバーをさげるリズムはうまくいったようです。

あとはどれを本命視するか。軽ハンデの切れ味と前走で五分にゲートを出ていたことを見込んで、スイートサルサに寄せてみました。単勝は外れましたが、3連複を選んだことで馬券的にもうまくいきました。うし。

レースラップです。
13.1-12.0-12.8-13.1-12.8-12.2-10.8-10.7-11.3

しかしすごい上がりですね。レースのそれが32.8で、最速だったゴールデンナンバーの上がりは32.0。器用さと加速力が強烈に問われる展開になりましたね。スローだとひとつ前、ひとつ外というポジショニングがセンシティブに影響するという認識ですので、勝敗に加わるにはスイートサルサの位置でもギリギリ、ひとつ後ろではアウトだったということなのでしょう。


ホエールキャプチャ。思えば勝ったヴィクトリアマイルでも比較的スローな流れを巧みに立ち回っていましたから、それをキャッチアップできていれば無難な結果ともいえそうです。体調が下降していた時期のイメージがあった分、強くは推せませんでしたね。一応、前走札幌記念をノーカウントと見積もっていたことはいい手応えとして残っています。


ドナウブルーは万全の仕上げとは思えなかったのですが、展開利と地力で2着を確保したと見ています。テン乗りのメンディザバルもかなり研究していたでしょうか。これで体調が上向いて来れば京都でも面白い存在になるかもしれません。個人的にはやっぱり体型や身のこなしが(顔もw)好きなんですよね。スイートサルサに決めるまでは結構逡巡してしまいました。


ハナズゴールはちょっともったいない展開。パトロールフィルムで観る限り2コーナーを回ってから最内のミッドサマーフェアがふらつき、マルセリーナ、ハナズゴールと玉突き的な馬体の接触があったようです。それをきっかけに手綱を抑える仕草がしばらく続きました。ここで力をロスしてしまったかもしれません。直線までホエールキャプチャの直後でしたのでそこから弾けたらと思って観ていましたが、10.8-10.7のレースラップではね。

次走はどこになるでしょう。マイルCSなら一発狙いの乗り方に徹してほしいなと思っています。


あとはスイートサルサ。鞍上は力負けとコメントしていたようですが、今日の負け方はある意味度外視していいように思っています。展開に合わせてポジションを前後できる分、あとは条件ひとつかなと。引き続き人気しないのなら忘れずに狙っていきたいですね。本命にした分の贔屓目?いやいや。あ、でもちょっとはあるかもw



最後に。

府中の最終が終わった後、ひとの流れは盛岡の馬券売り場へ。あっという間に小さめのエリアがごった返していました。あわてて馬券を購入して再びスタンドへ。ターフビジョンで南部杯を観戦しました。

エスポワールシチーがホッコータルマエを突き放した瞬間、府中のスタンドが揺れました。悲鳴とも歓声ともつかない興奮した声援がぐわっとボリュームアップしていました。後藤Jの復帰後初G1制覇。レース後じわじわと、エスポワールにしておけばと思ってしまいました。素晴らしい復活劇。佐藤ジョッキーだったらどう乗ったか、なんてコメントは用意していたかどうかを問わず素晴らしい限りと思います。エンターテイナーが帰ってきましたね。

合わせてホッコータルマエの特徴もひとつ見えたかなと思っています。ニホンピロアワーズがいればなおよかったんですけどね、2頭ともJBCなら予想が非常に面白くなりそうです。


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2013.10.14


メイショウマンボ、鮮やかな2冠でした。

予想はもう全然読み違えでした。ビーナストリック、ノボリディアーナ、セキショウ。逃げると思しき馬がもっと溜め逃げに持ち込んでのロングスパート勝負かなと考えていました。そこから、好位の外で器用にポジショニングできて粘り込める馬を探す形に。穴馬でもいろいろ目をつぶって買ってみようと思っての、ウリウリ本命でした。買った傍から不安になっていましたね。。。

はい、メイショウマンボはパドックでよく見えていましたw ハイペースからの地力勝負を想定していれば、シャトーブランシュとどちらを本命視しようかな、という選択になっていたと思います。あーあ。

レースラップです。
12.1-10.4-11.9-12.2-12.3-12.3-11.9-11.8-11.8-11.9

幸四郎Jはインタビューの言葉通り、馬の地力を信じたレース運びだったと思います。11秒台が4つ続く上がりラップを追いかけて突き放すのは、内回り2000を器用に立ち回るだけでない、力の証明といっていいでしょうね。

スピードもスタミナも。同じ2冠ということだけでなく、今日のレース運びはカワカミプリンセスの様に映りました。クラシックの時期は本田Jでしたが、幸四郎Jも一時期乗っていて、G1では結果がでなかったと記憶しています。あくまで個人的な心象なのですが、妙な符合だなーと思いつつ、2006年の秋華賞をおさらいいたしました。結構似ていますよ、レース運び。

あとはジョッキーの面構え。勝利ジョッキーインタビューでの表情がよかったですね。いい仕事の循環の中にいることは収入の高低と同じくらい重要と思います。信頼関係をしっかり紡げているのでしょうね。上からでも下からでもなく、表情からそう受け取った次第です。


スマートレイアーは出遅れからの2着。レース後のコメントからはゲートの中で出遅れを覚悟した模様でした。自分の見立ては馬群で溜めた結果、4コーナーで進路が見つけられないというスポイル。出遅れによってそれは避けられたのですが、やはり後方一気では秋華賞は厳しいですね。戦歴を考えれば善戦ですが、重賞を獲る力は見込んでよさそうですね。あ、ちなみにこちらにはベッラレイアのイメージを持ちました。


デニムアンドルビーは僅差の4着。こちらは案の定、コースと展開にスポイルされてしまいました。ゴールドシップをなぞるようなタイミングで動いていきましたが、最後はメイショウマンボに突き放され、後ろから来たスマートレイアーにも捕まる結果に。

向こう正面のポジショニングを考えると直線は相当頑張っている印象。京都なら外回りに変わる方がよさそうですね。しかし、今回に関しては鞍上の動かしていくタイミングが微妙だった気がしています。鞍上がポジションに嵌めようとし過ぎてしまったかな。後半の追い込みだけに徹しても結果が出ないかも、という板挟みは察するところなのですが。


もったいなかったのはシャトーブランシュ。4コーナーで詰まってしまいました。その後の脚色からすると、スムーズだったらと思っちゃいますね。失礼な心象かもですが、3、4コーナーでどう捌くつもりだったのか、ちょっと伝わってこなかったんですよね。ヒットザターゲットの再現には条件が違い過ぎていました。

デニムアンドルビーともども、京都外回り2200のコースレイアウトなら巻き返し十分と思っています。明日の府中牝馬S次第でもありますが、エリザベス女王杯は面白いメンバー構成になりそうですね。



最後に。

週中もさらっと競馬関連の記事はチェックしていたのですが、『幸四郎「マンボのリズムで」』という記事タイトルを目にしていまして。ダジャレかい、と心中で軽く扱っていたのですが、そういえばティコティコタックも音楽からみの命名なんですよねw いろいろサインは出ていたということでw


さて、明日も開催はございますね。3日間開催の最終日は府中にばっちり繰り出す予定です。府中牝馬Sはまださっぱりピントが絞れていませんが、それ以外のことはいったんリセットしてのんびり時間が使えそう。天気もよさそうですし、堪能してくるつもりです。


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2013.10.13

一週間経ってしまいましたが、京都大賞典の話をば。「遅!」と思ったアナタが正解ですw

改めて振り返ってみましたが、北村友Jがレースの重心からうまくずらした騎乗をしたというレース直後の理解でよさそうです。位置取りも重要ですが、ペースアップするタイミングの方が勝敗のポイントになったようですね。結果として無欲の?ヒットザターゲットが差し切りました。

レースラップです。
12.9-11.6-11.6-12.7-12.6-12.4-11.7-11.4-11.1-11.6-11.3-12.0

スタートしてから1コーナーまでの間。外からわっせわっせとゴールドシップが押し上げてきたところで、ヒットザターゲットは反対に手綱を抑える所作がみえました。ゴールドシップに突かれたニューダイナスティが3ハロン目をググッと押し上げる中、ポジションを下げていく勝者と敗者のコントラスト。映像は観返してみるものですねぇ。ちょっと象徴的に映りました。

周囲と逆に手綱を抑えるのは3、4コーナーも同様でした。ラップを見る限り、勝因と敗因はこちらの方でしょうね。人気薄の気楽さもあるでしょうが、ジョッキーのペース判断も少なくなくプラスに作用していたと思います。

しかし、ヒットザターゲット。買えませんでしたねー。個人的には昨年の福島が印象深くて。復興競馬初日のメイン、福島民報杯。現地に乗り込んでいまして、パドックで自信を持って切っていたんですよねw

一応言い訳をしておくとw 晴れの良馬場として記録は残っていますが、薄曇りから小雨という天気で微妙に馬場が読みにくかったんですよね。でも、開幕週のパンパン馬場で福島2000で1:58.2、京都2400で2:22.9ですから、このリズムで買えば、って後の祭りでございますねw


それでいうなら、2着のアンコイルドはキャラクターが捉まえにくくなっています。札幌記念のドボドボ馬場でも諦めずに3着。一方勝った白富士の上がりは33.5。勝つための最適な条件はどんなでしょうね。もうわかっている方もいるのでしょうが、自分には課題ですね。ジャイアンツコーズウェイかー。ストームキャットが鍵ですかねー。


目を見張ったのはトゥザグローリー。3、4コーナーの厳しいペースでポジションを押し上げていきました。11.3のラップで先頭に立ったのは地力の証と思います。蹄の不安で春は全休だったようですが、休養明けを考えたら出来過ぎくらいのパフォーマンスでしょうか。

次走も引き続き池添Jが乗るようですし、そもそもが叩いて良化するタイプですし、ちょっと楽しみが増してきました。これから気温も湿度も下がりますので、まずは無事に。


ゴールドシップの敗因。シンプルにスピード不足とはアンカツツイートの弁でしたが、馬場もコースもペースも違う状況下で宝塚記念のパフォーマンスを再現しようとしたこともポイントだったかな、と思っています。

スタートから押して押して好位に取りついた時点でニューダイナスティを引っかけてしまい、我慢しきれず3コーナーを待たずにペースを上げたニューダイナスティを追撃するような格好になりました。あ、和田Jに罪はないですよ。燃えやすい気性に対応した結果の展開かなと理解しています。

上がり勝負にはせず、生涯ベストのような走破時計だったと思われますが、結果には結びつきませんでした。ゴールドシップ自身はグランプリと変わらないパフォーマンスだったかもしれないですね。いまいまは、阪神と京都のギャップにスポイルされたと見ています。

オーナーの要請から同じ戦略を取ったという話も目にしましたが、事前の算段はともかくとして、これで次走は立ち回りやすくなったのではないでしょうか。チャンピオンの矜持を背負う必要がなくなるのは、今のゴールドシップにとっては大きなプラス材料になるでしょう。

あとは、ふた月使い込んだ府中で大まくりが出来るのか。ジャパンカップでの後方待機策は、オルフェーヴルのようにある意味無茶するポイントが必要になると見ていますので。自分のパターンに引き摺りこめるか、見極めることになると思っています。



最後に。

週中は仕事三昧で、このリズムでは落ち着いて回顧もできないなーと割り切りモードでした。土曜の競馬も眺めるに留めて、エネルギーを充電する感じでした。

府中メインの白秋S、ラトルスネークはハッとする切れ味でしたね。メンディザバルがシンプルに乗っているように見えていて、あーいう時は自然と掴めているのかなと。乗り馬にもよりますが、ここ1、2週は逆らわない方がよいかもしれないですね。というくらいは中継を観れましたw


さて、秋華賞。実はこれから追い切り映像を観るので、もうすぐ夜明けですがまだなんともw

心肺能力ではデニムアンドルビーが抜けていると思っているのですが、京都内回り2000で後方に置かれるタイプはね。いまいまは前走をノーカウントとしてエバーブロッサムか、1、2枠から攻めるか、といったイメージをもっています。

ただ、これを上回って捲り切るならデニムかっこいいなー、みたいなこともふんわり考えていまして。さてさてどうしましょうね。はい、気持ちよく集中して予想したいと思います。

※すみません、すでに訂正をしていますが当初「心配能力」と書いておりました。お前が心配だよって話ですね。。。


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2013.10.08


トレヴ、完勝でした。

レース自体は見応えたっぷりでした。スタートからオルフェーヴル、アンテロ、キズナ、トレヴのポジション確保に向けた動き。キズナが外へ張ってそれをトレヴが避けるように前へ。オルフェーヴルは下がりつつも外へ張り、当初外へハンドルを切ったアンテロはそれを封じ込めるように内を閉めてポジションを上げる。うわー、うわー、と思いながら観ていました。我ながら童心に返り過ぎw

レース映像中の通過ラップから計算すると(あんまり正しい計時ではないらしいですがw)、ラスト1000mはおおよそ60.5、600mはおおよそ34.7。実質3ハロン、いや600m-200m間の加速力勝負だったと思われます。馬場の掘れ方を加味するとかなりパワーも要したでしょう。

勝ったトレヴはフォルスストレートでぐっと進出しました。内のオルフェーヴルに蓋をしながらギアを上げ、そのまま直線へ。残り400mまで手綱を持ったままの時点で勝負ありましたね。ジャルネの勝負するタイミングは素晴らしかった。

その残り400mからの加速力。今度はトレヴが切れ味で応えました。斤量もあるでしょうが、斤量差もルールのうちですからね。前半の登坂で折り合いの怪しい場面もありましたが、馬群の中でもまれなかったことのアドバンテージが結果的に大きかったかもしれません。昨年のオルフェーヴルももまれずに外々でしたからね。



強いてオルフェーヴルの敗因を邪推するなら、道中のプレッシャーとテンションの高さかなと思っています。前半のアップダウンの間の物理的、心理的プレッシャー。映像を観る限りですのでたぶんに主観ですが、少し力んでいるような。手綱も抑えているというか、軽く吊り上げているようなテンションに見て取れます。十分にリラックスした追走ではなかったでしょう。

多頭数でタイトな馬群にあって接触しながらでもペースを守る。昨年求められなかったそれは、トレーニングを通して本番まで経験ができなかったことかもしれません。とはいえ、その前進気勢はむしろ持ち味であるわけで。気持ちをきれいに畳んで遅く走るのは日本のスピード競馬ではアドバンテージになりにくいですもんね。ここが価値の越境の難しいところかなと思っています。

フォルスストレートでトレヴに蓋をされたことは昨年からの布石。早い仕掛けが2着を招いた部分もあるでしょうから、万全を期す意味で直線まで前に壁を作る判断は、スミヨンにはごく自然な流れと受け取っています。結果的にジャルネに見透かされた格好かな。直線の加速も含め、今年の展開では見たまま完敗だったという感想です。



キズナのフォルスストレート。トレヴの進出に間髪いれず追撃を開始しました。武豊のロックオン。今年の天皇賞春のトーセンラーのようでもあり、同じく天皇賞春でサクラローレルをマークしたマーベラスサンデーのようでもあり。色気たっぷりの好騎乗だったと思っています。大善戦の4着。レース後の晴れやかな表情からして、パフォーマンスには悔いがないのでしょうね。

ひとつ。トレヴの後ろからオルフェーヴルに蓋をした形。「日本馬」というくくりで応援しているならチームジャパンで何してんねんという感想になるかもしれませんが、お互いライバルですからね。決して潰し合ったようには見えませんでしたし。然るべき騎乗がそこにあったと思っています。



あとはアンテロ。というかオリビエ・ペリエ。このペースをじわじわ先行して下りでは外の4番手という好位を無理なく取りました。鮮やかな振る舞い。やはり要警戒でしたねー。オルフェーヴルとの加速力勝負で僅差の3着ですし、事前の距離不安を2400mをしっかり乗り切って見せました。来年は現役続行でしょうかね。使えるレースの幅が広がったように受け取っています。




1着という結果が出なかったことは残念ではあるのですが、昨年とずいぶん趣きが異なっています。なんだか悔しさが少ないんですよね。完敗だったからかもしれませんが、ロンシャンへの挑戦がもはや人事を尽くして確率を待つ、という状況だと受け取っていることが大きいように思います。

以前の優駿で角居調教師が、日本により近い馬場を選んで遠征を行っているというコメントを残しています。伊藤雄二元調教師との対談の記事ですが、そこでは「残るはヨーロッパの芝とアメリカのダート」「本腰を入れて取り組まないといけない相手」というコメントも見ることができます。

ここにすべての議論を依拠するつもりはありませんが、海外への遠征実績を多数持つトレーナーの見識。今年の凱旋門賞の結果も踏まえて、日本のチャンピオンと凱旋門賞は同一線上では語りにくいのだろう、と改めて思うようになっております。例えが適切かアレですが、パリッパリのレーシングカーがオフロードのレースへチャレンジするなら入着するだけでも喝采ものかな、とか。…例えがうまくないかなw


結果として、異なる価値を制する楽しみは残されました。G1馬遠征への補助金がうんぬんというツイートも見かけていますが、引き続き関係者の挑戦が途切れないことを願って止みません。ファンの好奇心と日本競馬の持続と。2つのテーマの交点に凱旋門賞をはじめとする海外への挑戦があるものと思っています。たとえばオルフェーヴル産駒のフランス産馬とか、そんな副産物ならぜひ見てみたいですねー。

一応、海外遠征について今年の年初にポストした記事です。書いた頃とそんなに見解はかわってない、と思っています。
more than a DECADE 越境すること



最後に。

日本の競馬が凱旋門賞に憧れを覚えるように、ジャパンカップや有馬記念は他国から羨望のまなざしを受けているのか。ふっとそんなことを考えてしまいました。過剰な誇りは健全ではないかもしれませんが、いずれそんな挑戦を受けることが当たり前になるならよいなとも思いました。ファンも襟を正していないといけませんね。

…んー、さすがにこの締めはふわふわしすぎかなw
やっぱり凱旋門賞の熱に当てられてますかね。


帯同馬の2頭も含め、まずは無事に。
関係者のみなさま、おつかれさまでした。


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2013.10.06


エイシンフラッシュ、きれいな差し切りでした。

メインのパドックにギリギリ間に合う形で府中入り。凱旋門賞仕様のレープロはばっちり確保しつつ、強くなった西日にさらされながらパドックを確認するところから参戦しました。

抜群の出来、という馬は見当たらなかったかな。秋緒戦の馬もいますしね。その中ではクラレント、ジャスタウェイの出来を上位に取りました。その2頭を軸で3連複流しでもいいかなと一瞬思ってみたり。まぁ、そのまま素直に決めればよかったんですけどねw

逃げ馬不在でどれが引っ張るのかが一番悩ましかったのですが、先頭でも2番手でも大丈夫かなと思ってクラレントを軸に取りました。川田Jが強気に引っ張る流れなら、他馬がけん制しながら早めにくることもないかなと。あとは馬場。前々にいないと厳しいと読んでいましたので、ショウナンマイティと後ろから折り合いに専念するであろうコディーノは評価を下げました。

レースラップです。
13.0-11.0-11.5-12.7-12.6-12.6-11.1-10.9-11.3

クラレントがうまく逃げたなーと思って直後に目をやった時に、単騎の4番手にエイシンフラッシュが収まっているんですよね。このポジショニングと道中の折り合いは大きなアドバンテージになったと思っています。

あーでも生で観戦しているときはその後ろのジャスタウェイを見てましたね。うまくいっているなー、ペース的にジャスタウェイの後ろだと厳しいかなー、などと思っていました。エイシンはジャスタウェイに飲み込まれるイメージでしたし。それは余計でしたねw

福永Jの直線向いてからの繊細な加速は見応えありました。残り400m手前まではほぼ動かず、400mから200mまでは加速のリズムを確かめながら重心と手綱で扶助の強さをあげていって、残り200m手前から本格的なGOサイン。残り200mからの追い出し、という響きだけだと往年の岡部さんのようでもありますね。エイシンの強みを活かすトライアルとしてはお見事だったと思っています。やられました。

レッドスパーダを交わさせなかったクラレントも、完全に目標になりながらのパフォーマンスですから十分な内容と思います。少し引っ張る馬がいれば勝っていたかもしれません。と負け惜しみ半分で書いておきますw

ダークシャドウはショウナンマイティ同様、急加速が要求されるスローな展開とゴールまで止まらない馬場にスポイルされるかなーと思い評価を下げました。安田記念での、積極的に行った結果の惜敗とは異なる、不得意な条件が重なった敗戦と見ています。ペース次第ですが、アルゼンチン共和国杯なら嵌る展開が待っているような気も。

コディーノは後方から。行きたがる気性を収めながら直線まで進めるレース経験を一度踏ませるだろうと見ていましたので馬券の対象にはしにくかったですね。出遅れに場内はざわついていましたが、鞍上は半分そのつもりだったでしょう。ひょっとすると四位Jのワンポイント騎乗は、その経験をしっかり踏ませる目的だったかもしれないですね。ただ次走につながったかというと、…むーん、4コーナーから直線にかけて気持ちにもフォームにも溜めが見えないんですよね。マイルがよいかなとは思いますが。。。



一方の京都大賞典ですが、まだ整理がついておらず。

ゴールドシップは圧勝か惨敗かと思っていました。結果、惨敗には違いないのですが、今回の負けをどう理解するかはちょっと整理しきれておらず。ざっくりイメージはあるんですけどね。明日以降で時間をとって整理しようと思います。だってねぇ、凱旋門賞まであと1時間切っていますからw

京都じゃなくてロンシャンで走っていた方がよかったんじゃねw というのはナシで振り返ろうと思っています。


さぁ、わくわくする時間ですよ!


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2013.10.06


府中開幕、なんですけどねw

開幕週の傾向をTVで観つつ、凱旋門賞の情報を追いかける土曜日になりました。一応ペルセウスSとデイリー杯2歳Sはそれぞれサンライズブレットとアトムの単勝をちょこっと。はい、外したのは気もそぞろだったということでw

日本馬、というくくりにちょっと違和感を覚えつつも、わくわく感は去年とかわりません。たまに気持ちが大きく触れて誰彼問わず「凱旋門賞ですよ!」とか唐突に問いかけたりする感じですw えぇえぇ迷惑千万ですねw



土曜になってキングジョージの勝ち馬ノヴェリストが熱発で回避。ヴェルメイユ賞を制したトレヴは鞍上のフランキーが週中に落馬骨折、それまで乗っていたジャルネに乗り替わりになりました。昨年はデインドリームが伝貧の影響で出られませんでしたし、わかっていることとはいえ順調にゲート入りすること自体、十分に高いハードル。ノヴェリストとの直接対決、実現ならなかったのは残念です。JC来るかも、らしいですけどね。

一方のオルフェーヴル、キズナとも最終調整まで順調に来ている様子。それぞれ理想的な枠順を引き当てたようですしね。その枠順はこちらで。
2013 凱旋門賞特集 ~出馬表

自ら抽選に臨んだキズナのオーナーは、10~12番枠でなければ切腹しようと思ってた、というコメント。ご本人の緊張のほどが伝わるコメントですが、現地ではちゃんとジョークとして伝わっているでしょうかねぇw

ユタカJもキズナの意味をあきるほど質問されているそう。フランス語に置き換えて「リヤン」と答えているようですね。リヤンドファミユ経由でオルフェーヴルとも絆があるねぇと、いつもの騎手会長の節回しが炸裂しているみたいです。取材記事がまったくでてこないスミヨンとは対照的ですね。あー、どちらの姿勢が正しいとかはないですよ。コンセントレーションの高め方に違いがあるものと認識しています。



レースに向けての冷静な分析を勝手紹介しておきます。凱旋門賞のラップ分析はあまり目にしていないので貴重かもですね。
「破滅へのカウントダウン」~“半笑い”のやさぐれ博打日記:ロンシャン2400m戦のラップを見てみよう ~凱旋門賞予想 - livedoor Blog(ブログ)

個人的なニエル賞の印象は重なるところ大です。ただ3歳馬の成長力は過去の計時だけでは計りにくいですのでね。ダービーのパドックで感じたスケール感を信じて、予想を上回るパフォーマンスを待つ方が前向きと心得ているところです。

あー、余計なひと言を。努めて議論対象を相対化するスタンスを取る方と理解していますので、分析にかける熱量の分きっと楽しみにしているだろうなーと感じ取っています。あくまで個人の感想ということでw



武豊TV!IIでは面白い企画。前哨戦前の収録でしたが、中野区からいらっしゃった世界の合田さんとw ライターの平松さんをゲストに出走馬分析の企画がありました。期待と緊張とほのかな高揚感が入り混じる、なんともいえない空気が感じられました。

合田さんがユタカJにキズナの馬場適性を聞く件など、合田さんの立ち回りがいい感じでしたね。収録に臨んでいる4名(ホストの福原アナを含めて)それぞれに積年の思いがありましたしね。

「手綱を握る男の表情に、これまでにはなかった明鏡止水の境地が読み取れるキズナを、わずかではあるが上位に見たいと思う。」合田さんの今週のコラムにはそこで確かめたものが反映されているように受け取りました。思い入れたっぷりが心地よい印象です。
日本人ホースマンの悲願達成を阻む精強な敵とは?凱旋門賞展望 | netkeiba.com競馬コラム



競馬歴が長くなるにつれて、積年の思いという言葉はより切実に響いてしまいますね。長さ自体が即自慢になるものではないと思っていますが(あのレース観てないの?的ジョークはよくやりますけどね)、様々に経験が堆積してしまった分、ファンになりたての方とは違った待つ姿勢が生まれるものなのでしょう。合田さんの思い入れたっぷりの文章は20歳そこそこの自分ならあまり響かなかったかもしれません。エルコンドルパサーでいうなら、年々その実績の重みは増していますしね。

日本勢以外ではトレヴとアンテロが気になっています。特に仏ダービー馬アンテロは距離延長に未知の部分を持っています(夏は1600mG1を使っていたり)。トレーナーもジョッキーもやらしい存在ですからね。ハンドルも非常に効きやすいようですので、要注意すべき1頭という認識です。気をつけてー。



最後に。

ユタカJがサラブレのインタビュー記事で、フランスのペースに対応するために、日本よりもゴーサインを「待つ姿勢」が求められると発言していました。前進気勢が強すぎるのはArcではウィークポイントになるということです。そうすると残り300mまで待てたニエル賞のキズナにロンシャンへの適性を見ているのは納得するところ。対照的に、今日明日の自分の一喜一憂具合ではロンシャンでは折り合えなさそうですねw

まぁまぁ、せっかくの大一番、変にテンションを抑え過ぎてもね。期待が失望に変わる瞬間は確かに直面したくないものですが、その気持ちの落差にあまり先回りしても堪能し損ねてしまうかな。

腹を決めて、一喜一憂しながらしっかり見届けようと思います。
というか、もうしてますけどねw


…触れそこなっていますが、毎日王冠も京都大賞典も楽しみにしてますよもちろんw


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