2014.07.30


8/3号の競馬ブックで、非常に興味深い座談会が収録されています。

「前編」と書かれているのですが、すでに内容がてんこ盛りでございます。まだ全然咀嚼できておりませんが、ざーっと思いつくままに書いておこうと思います。あ、ただ前提として、詳細は買って読みましょうという姿勢でまいりますのでご容赦を。いや、内容のあるものは伝聞とかコピペじゃダメですって。馬との約束事をどう積み上げていくか、という点に関心がある方は必見と思います。


パドックを右回りに、という提案は以前からあったのでしょうか。自分はとても新鮮でした。日本の競馬が左回りになった理由、反対にヨーロッパが右回りな理由については明確には示されないのですが、様々に類推するその議論のうねりが非常に刺激的。右回りだとお客さんと馬との間に引き手が入る、とはもっともな指摘と聞こえました。

自分が思い当たったのは、日本のパドックだと馬が甘えるように引き手に首を寄せながら歩く姿。あれは引き手が馬より内側を回っている分、角度的にやりやすいのかなと。これが右回りだったら、引き手が馬よりパドックの外側を歩くことで、心理的、物理的な「壁」の役割を果たせるでしょうから、ひょっとしたらまっすぐ歩く馬が増えるかもしれません。

そうですね、「壁になる」という表現は座談会通じてのキーワードだと思っています。このキーワードを意識して読んでみて、わくわくしちゃう方はきっと似たマインドをお持ちですのでぜひご一報をw


あとは「引火力の強い動物」という表現も見つけることができます。サラブレッドの場合、ひととの約束事を重ねた結果、レースに行って気持ちが前にでなくなるまで安心、信頼しきってしまってはまた別の問題が発生するわけですよね。「いつでもハミと引き手がコンタクトできる状態」をつくりつつ「空ぶかし」にしておく、「完全にエンジンを止めたオフ」とは違う気持ちのオンオフを求める必要がある、という主旨の議論も展開されていました。たまにジョッキーのレース後のコメント(主に敗戦の弁)にある「落ち着きすぎ」という感覚はこの議論につながりそうですね。


他にも一般的なサラブレッドの正しい引き馬のあり方について選択問題をだしたら、ウエスタンの関係者から正解がないと指摘を受けた話とか、ハートバミは効きが強いから取り扱いには注意とか、手綱とハミの強弱が上手い人はその馬の本来の首の動きを殺さない、とか。興味深い文脈がさらさらとでてまいります。一発で「あぁなるほど」といかない話ばかりですので、このあたり馬の世界に身をおいていないもどかしさがありますね。ぱっと質問にいける場所がないという。

ただ、マスコミでの競馬の語られ方はよくもわるくも定式化していると感じるところが大きいので、こうしたあまりお目にかかれない議論は楽しさを覚えるばかりです。後編も楽しみ。



もうひとつ紹介。オルフェーヴルにある、やんちゃ、暴れん坊というイメージ。レース後にジョッキーを振り落としたりコースアウトして戻ってきたりゴール前で急に内によれて見たり、というもろもろの所作を端的に形容した結果でしょうが、走りのブレについてバイオメカニクス的にちょっと解説がありました。…これは直接読んでくださいませw

個人的には「ギャロップのときすごく狭く、重心の真下を踏んでいる」という表現が刺さりました。いや、これ後出しで卑怯みたいですが、自分がオルフェーヴルに見て取りつつも言葉にしていなかった部分なんですよね。適した言葉が見つかっていなかったといえばいいでしょうか。ハーツクライの前肢の逆バージョンといいますか、モデル歩きといいますか、自分の体の真下にある直線をきれいに踏み違えずに接地し続けられる、といえばかえってややこしくなるかなw 個人的に自分の着眼した内容との接点を見つけた思いがしています。



最後に。

完全に個人的な事情ですが、実は日曜の雷でテレビとモデムが逝ってしまいまして。家族の話ではテレビから「バン!」という音がしたとか。かろうじて電源ははいるのですが画面上部1/3ほどがみにょーんとなってしまい終了状態w モデムにいたっては電源自体がはいらず。これらの手配に時間と気力がもっていかれてしまっていました。

いや、でも、この記事を読んだら元気でましたねw わかりやすいタイプなのでしょうw わくわくするって大事ですねw

まずは今週中に中京記念、エルムS、キングジョージをさくさく回顧して。そのあとでちょっと止まってしまっていた「競走馬ハンドブック」を読もうと思い直しております。金額的にも内容的にも、もったいないことをしないように。頑張りますー。


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2014.07.26

ジャスタウェイとゴールドシップ、凱旋門賞へ向かうことが決まりました。

タイプの異なるステイブルメイト、仲がよいとの報道もありますね。以前からハープスターの渡仏が発表されていましたが、これで国内のG1馬3頭が欧州最高峰の舞台に望むことになりました。この図式だけでも楽しみですね。出走馬の厚みでいうなら、ドバイワールドカップを制したときに近しい印象がございます。…雑な連想でしょうねー。

鞍上はそれぞれ、ジャスタウェイは手が戻っての福永、ゴールドシップは引き続き横山。いずれも先週、派手な追い込みでメインをジャックしていました。2人がどんな準備で臨むのか。こちらも楽しみです。


さて、ジャスタウェイは直行、ゴールドシップは札幌記念を叩くローテーションも合わせて発表されています。現地の前哨戦を使えば必ず安心、とは言い切れないのでしょうが、札幌記念の選択には若干の違和感を覚えました。気性面?仕上がり?いろいろ理由を推察していたのですが、こちらの記事を見てちょっと腑に落ちるところがありました。まぁ個人的な妄想ですのであしからず、ですね。
編集員通信 競馬ブックweb|札幌記念はG1になれるのか(水野隆弘)

平たく言うと、札幌記念をG1にしようぜ!という動きがあちこちであるのかな、という妄想でございます。馬産地でのG1開催、セリとの連動。レースでの集客とセリでの売却益。軌道に乗った場合のベネフィットは大きい、かもしれませんよね。

そのためには複数年にまたがって一定のレーティング確保が必要、そのためには有力馬のコンスタントな参戦が必要。結果として、JRAが有力馬を抱える厩舎に参戦を打診していても不思議はないかなー、というところまでねっとりと妄想が進みました。まぁゴールドシップ参戦を待たずとも、札幌記念には十分「箔」はついていますけどね。

この妄想が的外れでないとしたら、札幌のロケーションに適性の乏しい馬にはもったいないローテーションになる懸念がありそうです。当初感じた違和感はそのあたりなのですが、それを言い始めるとじゃあ適性の高いレースだけを使うのが善なのか、という議論にもつながるかな。ないものねだりといいますか、この手の指摘はウオッカの府中偏重ローテを揶揄する感覚と表裏一体という印象もございます。

勝手に自己問答してみましたが、個人馬主の懐事情など様々な条件のなかでバランスを取った結論がこのローテーションなら、それとして楽しみにするほうがよいかなーという着地には至っております。凱旋門賞制覇とともに札幌記念の価値が増す未来かー。

結果として札幌記念はハープスター対ゴールドシップ。凱旋門賞は除くとして、このマッチアップがあとどこで実現するのかと考えれば、これもまた楽しみです。あー、異種格闘技の様相、とでも表現できますかねー。どちらの馬も適性の外という認識ですので、札幌2000mをどう攻略するのか興味深いところです。



視点をぐるっと変えて、アメリカ競馬については合田さんの記事にわくわくさせられました。おそらくご本人、わくわくしながら書いたことでしょうw
「空白期」とも「端境期」とも言われていたアメリカ競馬に復活の兆し | netkeiba.com競馬コラム

アンタパブル、今年のケンタッキーオークスを制したという認識はありましたが、改めてレース映像を観ると今年緒戦になったレイチェルアレクサンドラSのパフォーマンスが圧巻でした。前走マザーグースSは少頭数とレース慣れが加味されて着差ほどの強い印象はなかったのですが(もちろん強い内容なんですけど)、共通しているのは息の長さ。バテないタフさはかなり目立ちますね。

一方、ロスアラミトスダービーの映像を観る限りはシェアドビリーフ、まだ成長途上かな。秋の大一番に向けてもうひとつパワフルになっていくようなら本気で三つ巴になるかもしれません。3冠を逃したカリフォルニアクロームとBCクラシックでの対戦が叶うなら楽しみですねー。個人的にはアンタパブルが好きですけどねー。
Untapable Wins the 2014 Rachel Alexandra Stakes



最後に。

日本の秋のビッグレースにはわくわくしていないのかい、という記事の内容になっていますがw いやいや、イスラボニータが天皇賞に行くなら、そりゃあやる気スイッチはいっちゃいますよw ジェンティルドンナ、フェノーメノとの対戦ですものね。

個人的には良馬場のまま天皇賞を迎えていただいてですね、トーセンラーやワールドエースに参戦いただくとですね、ほらもうわくわく感がMAXw 誰がどの馬に乗るかも含めて、まだまだ先の話ですけどねー。


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2014.07.21


ラブイズブーシェの捲くり勝ちでした。

バウンスシャッセ、アドマイヤタイシを展開と外枠で軽視し、出来と内枠でステラウインドの評価を上げるリズムはよかったようなのですが、グランデッツァを高く見積もってしまったのがかなりお手つきでした。あーでもそれ以前か、ラブイズブーシェにあの捲くりができるとは思っておりませんでした。どうやら古川もスタートが決まらなかったが故の苦肉の策だったようですしね。いやー読めませんでした。

レースラップです。
12.3-11.3-12.2-12.0-11.8-11.7-12.0-11.8-12.3-12.7

終わってみると先入観に溢れていたなぁと思うばかりなのですが、ゼロスが先手を取ってトウカイパラダイスが番手、というイメージが強かったんですよね。なんでだろう。でもラップと着順、着差をみれば、ハナを獲りに行った柴山が深追い気味で、ゴール板通過までにハナを譲った丸山のほうが冷静にペースを見ていたかもしれません。

というか、向こう正面含め、ゆるむところがなかったようですからね。このあたりはグランデッツァ2番手、が大きく影響していたのでしょう。

グランデッツァはバウンスシャッセのプレッシャーを受けながら1コーナーまでに2番手に進出。外枠寄りの発走だったことが前目のポジションを求める動機になったと思っていますが、結果トウカイパラダイスを刺激しながら自分もゆるめることができない、突っ込み気味のペースをつくりだしてしまったようです。直線を待たずに脚があがってしまいました。残念。

捲くったラブイズブーシェ(とはいえ函館の4コーナー手前ですからね)、その後ろからストライドロスを抑えるように外へ展開したアドマイヤフライト、1コーナーまでに無理をしなかったダークシャドウ。待機勢が上位に顔を出しているあたり、このラップを先行して押し切るには重ための馬場だったのかもしれません。

復調途上と見てダークシャドウを買わなかったことを合わせて、1、2着馬の秋の評価は個人的にネックになりそうな予感。コパさんからは有馬記念というコメントもあったようですねー。ちゃんと見極めたいなぁ。十分気をつけたいと思ってます、はい。



他場のメインも印象的でした。

福島メインはバーデンバーデンカップ。マヤノリュウジンの「超」大外一気が決まりました。前半の待機策は馬のペースを重視したそれなのでしょうが、おそらくは外目にはいった3着アンバルブライベンが前半突っ込んでいく=追い込みが嵌る可能性、は織り込んでいたのではないかと。

しかしそれにしては外でしたねー。横山典弘ならではの印象的なレースになりました。あー、父キングヘイローの高松宮記念と順番に振り返りながら酒の肴にするのもいいですね。百聞は一見にしかず、という類のレースです。ぜひ映像で。



一方の中京メインはジュライS。ヴォーグトルネードは福永祐一の待機策が鮮やかに嵌りました。やっぱり中京で控えてタイミングを計るのは上手いですね。直線に向いたときはメイショウコロンボの余力ばかり見てましたので、外からなんか来た!と意表をつかれておりました。

前走ブリリアントSの内容と相手関係からすると、これから重賞戦線でいいところがありそうですね。サトノプリンシパルはよい比較対象でしょうし、前走で4着だったクリソライトが今日のマーキュリーCで2着。かかり気味に道中で先頭に立って粘りこむ、磐石とは言いがたい展開でしたが、ちょっと重めな馬場では重賞で勝ち負けできる力は改めて証明した格好ですから、こちらと比較しても府中や中京なら分がよいでしょう。

そうでした、今年から中京でG1ですものね。この後のローテーション含めて、楽しみが広がります。あ、ネオユニヴァースのダート追い込みというとデスペラードが思い浮かびますが、ちょっとタイプが違うでしょうかね。



最後に。

函館リーディングは三浦皇成。ギリギリまで接戦でしたが、最終日も勝ち星を積み増して確定させました。函館記念のステラウインドでは3、4コーナーでアドマイヤタイシの真後ろ。くしくもリーディング争いの岩田に蓋をされた格好でした。あー、これは岩田がうんぬんではなく単にコース取りの問題だったと思いますが、ちょっと象徴的だったなという感想をもちました。

個人的には、この春の府中開催からコース取りとペースがよく見えているような印象があります。グランプリボスの安田記念2着や、タガノブルグのNHKマイル2着はそのごく一部という認識。秋にはG1の表彰台でみてみたいですね。

JRAを通じたコメントは流麗なものでしたので、リンクを貼っておきます。あー裏表なく皮肉でもなく、いい印象でした。
開催競馬場・今日の出来事 2014/7/20

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2014.07.20


アクティブミノルの逃げ切りでした。

一週間の疲れがでたのか、夕方まで眠りまくっておりまして、レースは録画で確認。金曜に枠順を見た時点ではマイネルエスパスかアクティブミノルが本命かしらねーとざっくり思っていたので、見立ては合っていたようです。

レースラップはこうでした。
12.1-10.6-11.4-12.0-11.9-12.2

スタートが決まりましたもんね。他の馬は横並び、その中から12番のゼッケンだけはっきり見えていました。最内に寄せながらマイネルエスパスを制したことは大きかったでしょう。そのまま突っ込み過ぎず、溜め過ぎない逃げ。後続との4コーナーでの手応えの差は、小回り逃げ切りの典型的な見栄えと思いました。あー逃げ切るなー、的な予感ですね。藤岡康太、仕事きっちりでございました。

マイネルエスパスはペースを握られてしまったこと、3コーナー手前で一回前につっかけて引いたロス、このあたりが敗因かなと思います。レース展開の狙いと実際の進め方にどのくらいギャップがあったかは気になるところですね。

トウショウギフトは案の定外枠が堪えた格好。馬体の成長がこれから見込めそうな印象がありますので、本賞金を加算できなかった3着はかえってよい結果をもたらすかもしれません。



小ネタをひとつ。

土曜のテレ東を録画していたのですが、福島メイン安達太良Sでの原良馬さんの予想が振るっていました。1番人気のアンアヴェンジドが本命だったのですが、馬体重プラス16kgがなんとも残念だったようで。絶妙な間をもって「何を食べたんですかね?」というコメントw そんなdisり方は初めて聞きましたよw

おまけにレースは磐石ともいえる北村の好位差し。巧みにインをキープして1コーナーに入っていましたからね。予想が当たった勢いはこわいもので、ステーキを食べたんじゃないか的コメントまで飛び出しておりました。原さんからこれだけ気の効いたコメントを引き出しただけでもういい番組ですわw



最後に。

この土曜は函館競馬場にてスペシャルウィークとグラスワンダーのお披露目がありました。JRAのサイトにかっちょええポスターがUPされていましたのでさらりと画像リンクを貼っておきます。
両雄再会 グラスワンダー×スペシャルウィーク来場

自分はTwitterのTLで情報を眺めていたのですが、どうやら前日のスクーリング時点で両者が興奮してしまったため、2頭別々にパドック周回することになったらしく。…もうこの時点でオールドファンの脳みそはダメでしたね、「あいつらまだ戦ってるのか!」的な発想になってしまいましてw はいバカまっしぐらでございます。実際、ワンダーの馬っ気はバキバキだったみたいですけどねw

若い頃の、と表現した方が手っ取り早い年齢になってきたようですが、99年の両グランプリは個人的にはそれは熱かったのでね。以前、4cm差の有馬記念について書いた記事がありますのでよろしければ。…なにか、ちゃんと書きたいが故に力が入りすぎた文章になっているようですが、何卒ご容赦を。
more than a DECADE 1999年有馬記念

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2014.07.13


メイショウナルトの逃げ切りでした。

週中、田辺の乗り替わりを確認した瞬間なら単勝一本だったんですけどねー。昨秋以降、レースに集中できなくなっているというコメントを見つけていましたので、乗り替わりがどうでるか、端的に楽しみでした。内枠を引いた時点で田辺の狙いがシンプルにまとまっていると読むべきでしたね。

レースラップです。
12.2-11.4-11.2-12.0-12.1-11.9-11.9-11.6-11.8-12.6

フィジカル面でのコンディションはずっとよかったようです。精神的な問題で成績がふるっていないのであれば、レースでのストレスを緩和する作戦が妥当ですよね。

早めに先頭を奪ってしまい、周囲に馬を置かずレースを進める。作戦は陣営が考えていた通りだったようです。スタートは普通に決まりましたからね。ただ、実際にそれを実現するためには、鞍上の思い切りのよさと判断力が問われるところ。ペースを緩めませんでしたねー。田辺の指名も見事だったというべきでしょう。

準メインはツインターボカップ。こちらもレモンチャンの逃げ切りでしたが、1200mではツインターボのイメージとは離れてしまいますよね。七夕賞の内容の方が「らしさ」がでたように思っています。ツインターボはリアルタイムで見ていないのですが、メイショウナルトに予想を寄せ切れない自分が当時のツインターボを買えたかなー、などと考えてしまいました。

ニューダイナスティはもっと買えませんでしたね。内枠の分考慮するにはしたのですが、大跳びと荒れ気味の馬場がマッチしないだろうとばっさり無印。内からスルスルと2着を確保できたのは、先行勢が深追い気味に追走したことも奏功したためと思います。が、見立ては甘かったなー。反省材料ですね。

レース後のサンスポの記事で、昨年の関ケ原Sと今回の1、2着が同じ、という指摘を見つけました。うーん、一応レース映像を観てみたのですが、今回につながるとすれば暑くなる時期に極端に調子を落とすタイプではないなー、ということくらいでしょうか。符号する部分があったことと因果関係はちょっと違いますものね。という真正面からの突っ込みは野暮かしらw

内枠のアドバンテージを大きくとってダイワファルコンを軸にしていたのですが、レース映像からは2、3頭目より外はけっこう力が要る馬場だったように見えますね。こうなると距離ロスも抑えられますし、逃げ馬のコースが最適な選択になったということなのでしょう。

連覇ならなかったマイネルラクリマ。端的にハンデの分かもしれませんが、この春のローテーションを考えると一戦多かったようにも思っています。宝塚記念の登録しかり、どこまで積極的なローテーションを踏んでいけるか調子を見ながら判断する、というような陣営の姿勢を読み取っていますが、このキャリアの馬の調子が手探りというのは何とも。。。ラクリマの難しさの表れなのかもしれませんが、目標となるレースを定め切れなかったとしたら。陣営のブレがもたらした惜敗という言い方も成立するかもしれません。



プロキオンSも少々。

こちらは外々を回らされる分を考慮してベストウォーリアを切り、ノーザンリバーの複勝だけ買ってみていました。案の定4着という安定感はなんでしょうねーw

キョウワダッフィーは福永がもたらした2着。中京で溜めをつくらせたら上手、というイメージは概ね合っているでしょうか。ベストウォーリアとは排気量の差がでたような印象です。

自分の根性なし具合がでたのはガンジス。追い切りの内容はよかったのにどうして複勝をこちらにしなかったのか。最後2頭で迷ってノーザンリバーにしちゃったんですよね。人気で尻込みしたのと、アグネスタキオンの伸びやかな馬体が外々を回るイメージが勝ってしまいまして。…最後は馬体の好みにするくらい迷っていたということですね。

この迷い方、少し前の治郎丸さんの記事を思い出しました。仕事にしている方ですからね、その振幅の大きさは比べるべくもないでしょうが、気持ちの揺れ方そのものはいっしょかなーと思っていたり。昨年のジャパンカップ、トーセンジョーダン本命がありますので自分はまだ大丈夫と思っていたりしますがどうでしょうねーw
ガラスの競馬場: 守りは習性となり、いつのまにか生き方となる

あー、奇しくも同じ矢作厩舎の馬が対象ですね。それだけ厩舎の狙いと仕上げに対して人気が相関しないのでしょうか。そういうデータへのアプローチもアリですね。



最後に。

JBIS-POGが再開していますね。ログイン画面&アカウント取得はこちら。
ログイン|JBISサーチ・プレミアム(JBIS-Search PREMIUM)

ただなー、ルールが一部変わっていまして、個人的にはちょっと困っています。

デビューした馬を指名できるのはこれまで通りですが、獲得賞金分は10倍されて購入金額に上乗せされるという斬新な改定が。。。 正直苦行ですわw いや、これまでの参加の仕方が、デビュー戦の動きを見て期待馬を指名するというものでしたので。POGという観点からは邪道なのかもしれませんが、その方が思い入れしやすくて楽しみにも出来たんですよね。

…やっぱりPOGの発想が苦手なんでしょうね。青田買い的な指名がその後の予想でノイズになってしまうことが頻発してしまうんですよ。POGで指名したから評価を下げられないとかね、あるんですよ。男性は一度好きになったら嫌いにはならない、みたいなw

というわけで、いまいまはフォワードカフェを指名するかで迷っております。というか、今後の指名どうするかなー。ゲーム上借金しまくりでも、これまでのスタンスを継続しようかしら。たかがゲーム、されどゲーム。ちょっと思案のしどころでございます。


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2014.07.10


カゼノコ、3冠を阻む末脚でした。

当日は有休をいただいていまして、日中にいくつか所用をこなして、夕方から現地に向かいました。勢いあまってモノレールに飛び込んだら羽田まで停車しない快速だったというおまけつき。大井競馬場をいったん通り過ぎるのはつらかったですねーw 余計な夜遊びでございました。あー、大井到着直後に佐々木竹見さんとおぼしき方とすれ違ったので、まぁ差し引きゼロということでw やっぱり驚きますよw

沖縄から徐々に北上する大型台風の影響、東京にはまだ及ばずでしたが、それでもメインレースのパドック直前から雨足が強くなっていました。返し馬で確認した際は水が浮くような状態ではありませんでしたので、稍重の発表からイメージ可能な、脚抜きの良い馬場だったといえそうです。ここまでは考慮していたんですけどね。

パドックではハッピースプリント。スケール感がひとまわり抜けている印象がありました。落ち着きを伴って大きく外々を周回する様は好感。JRA勢は善戦というイメージに留まりました。馬場状態と展開を考慮して、前々で立ち回るノースショアビーチと、京都の切れが鮮やかだったカゼノコを相手として重く取りました。

カゼノコが差し切るイメージもあるにはありましたが、パドックでの比較だけでいえばハッピースプリントを取らざるを得なかった、というのが自分の見立て。カゼノコは肩の出がちょっと固めに映ったんですよね。脚抜きのよさをプラスしても差し切るという確信には至りませんでした。展開と着差を見ると悪くない見立てだったようです。


レースラップです。
12.1-11.5-11.9-13.3-13.3-12.4-12.2-12.8-11.9-12.5

ハッピースプリントにとって不運だったのは、スタートから1コーナーまでのマキャヴィティの動きだったと思っています。スタート直後、大外のトーコーガイアが大きく内に寄れてマキャヴィティに接触、玉突き的にハッピースプリントも影響を受けています。その後、引っ掛かり気味になったマキャヴィティに外からプレッシャーをかけられる状態で1コーナーまで強めに踏んでいく展開になりました。

強気な先行策というよりは、前にはいられないようにするための対策。2コーナーから向こう正面でペースは落ち着きますが、その後の最加速と粘りこみを含めて、厳しい展開を招いてしまったようです。それでも強い内容。速くなった馬場よりは少し力が要るほうがよかったかもしれません。

トーシンブリザード以来の3冠は成らず。1倍台の人気にふさわしく、ゴール直後と着順掲示板が点灯した瞬間のスタンドは、やっぱり嘆息が大勢でした。今後が楽しみではありますが、適距離をどのあたりに見出していくのか、まだはっきりはしないかな。あーむしろこれからの楽しみと心得ましょうか。


カゼノコはその玉突きの影響で最後方まで下がって1コーナーを迎えました。結果論でしょうが、苦しい先行勢のペースにお付き合いしなかったことが奏功したような印象です。にしても4コーナー手前からの捲くり上げ(向こう正面からペースアップしてますけどね)、ゴールまで持続した末脚は見事なものでした。直線フィールザスマートと併せられたことや雨が味方した部分はあると思いますが、1コーナーの入りを見る限りは、地力がないと届きませんものね。切れ味たっぷりのジャパンダートダービー馬、秋はどんな内容になるでしょう。

帰宅してから、アグネスデジタルがテイエムオペラオーを差し切った天皇賞がじわじわと思い出されまして。父仔で似るものだなーと。あー、母タフネススターの追い込みをほうふつとさせる部分もありますね。どっちも、でよいかw このあたり経験の蓄積を馬券に活かせると良いんでしょうけどねー。馬券的には無難に馬連を取っただけとなりました。

そうそう、帰宅途上では引退レースのタイキシャトルを捉え切ったシーキングザパール(勝ったのはマイネルラヴですけど)を思い出していたり。強い先行馬がすべて振り切ったところで追い込みが届く、というのはゴール前まで見栄えがする展開になりますね。


ノースショアビーチ。逃げたエスティドゥーラが向こう正面中ほどで下がってしまったため、早め先頭となりました。鞍上村田もその時点で覚悟したでしょうか、むしろ手綱を軽く動かしながらエスティドゥーラをパスしていきました。ここでもうひとつ溜められたら、いろいろ違っていたかもしれません。が、これは今後ノースショアビーチを買う上での見立てにしようと思っています。レパードSで先行する姿に早くも期待したくなっております。よく粘ってくれました。


フィールザスマート。JRA勢の中では一番うまく立ち回っていたのではないでしょうか。大変失礼ながら、乗り替わって内田だとばかり思っていたので、このレース運びはお見事の一言。田中勝春のレース後コメントはしっかりチェックしたいと思います。パドックで見た馬体ももう一回り成長しそうな印象がありました。崩れていない戦歴も合わせて、これからに期待ですね。



最後に。

オオエライジンの献花台にも立ち寄りました。パニックを起こすことなく馬運車を待つ姿を思い起こしつつの記帳。ただ残念としかいいようがないのですが、こちらも静かに受け止めなければいけないですよね。年の功、キャリアの功は感受性の「鈍」であってほしくないな、とも改めて思い直しているところです。

個人的にオオエライジンのイメージは夏の大井。3歳限定の重賞はアメリカのトラヴァーズSにイメージを重ねるとしっくりきています。その優勝レイが展示されていたのはうれしくも驚きでした。どうぞ安らかに。
2011年黒潮盃 優勝レイ





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2014.07.07


ROUNDERS vol.4、ようやく読み終えました。

ここ2、3週間、いち早く入手した方のツイートを治郎丸さんがRTされていて、まぁ何度と目にする表紙の画像に完全におあずけ状態でございましたw いや、たくさんツイートされているのはいいことなんですけどね。

落ち着いて読む時間が取れないのがわかっていた分、購入自体を保留していました。我慢が効かなくなる、というほどではありませんでしたが、いやーこのおあずけ状態は毒でしたねw

感想でもありますが、いもづる式に脳裏に浮かんだこともありますので、かいつまんで書いておこうと思います。



吉田直哉さんのテキスト。

非常に参考になりました。今回「馬見」というタイトルから、初心者に違いを説明するヒントが得られることも期待していたのですが、以下の表現にそのヒントを見たと思っています。

新馬とオープン以上の出走馬を見ることは、馬の良し悪しと理想の形を理解することに寄与すると思います。



初めてのパドックですと毛色くらいしか個体間の違いが伝わらないはずですが、このくらい馬体が違えば端的に映るでしょうね。中学生の陸上部とウサイン・ボルトくらい違っているでしょうから。…適切に例えられているかしらw あ、初心者には昼前からメインまで間が持つかがひとつのハードルになりそうですけど(既存ファンのレース間の忙しさはまずわからないですものね)。でもこの比較ならはっとする瞬間を得てもらえそうです。

個人的にはそれこそ世界陸上のビッグネームのウォーミングアップにヒントを得ていまして。仕上がったカラダが軽くランニングすると、力をいれていないのにグンッグンッと推進するんですよね。そこから、鍛えられた筋力は軽い動きにも表れる、という認識を持つに至っています。そのイメージを得たのはマイケル・ジョンソンなんですけどね。いまMJっていっても伝わらないかな。

で、この感覚をパドック観察に転用しています。力を入れずに歩幅が伸びるといいますか、リラックスした歩様ながらより余分に、メリハリをもって、大きく推進している馬は好感をもって見る癖があります。パッと思い当たったのはカネヒキリですね。この基準だとたまに仕上がり過ぎた馬をチョイスしてしまうのですが、あとはそれこそ「勘」でさじ加減を調節しています。

あー、角居厩舎のボリューミーな仕上げにやられやすいのはそういうことかw 必要な筋肉も絞り上げるようなギリッとした仕上げよりは好感もちやすいのは確かですね。書きながら自己確認。



また、以前から「容積」「スケール感」という言葉で、総排気量といいますか、スタミナの器の大きさといいますか、肺活量の値の大きさだけではない胸前から肩にかけての充実感を感じ取ってきたつもりでいます。この捉え方、多分に我流だったのですが吉田さんのテキストでちょっと答えあわせができたように思っています。合ってたみたい!と軽く高揚しました。以下、引用します。

(新生子について)肩や臀部に広さと奥行が感じられ両方ともしっかりした容積を持っているかどうかを観てみます。

(米国のセリで前半身、肩と首に重きが置かれる点に言及して)肩は胸腔のサイズを図る尺度となり、心臓・肺を収納する十分な空間を持たなくてはいけない。



容積が大きいということはより多くの酸素を取り込んで体内に循環させられる証拠、そして十分な栄養と運動が身になっている証拠。パドックでその「膨らみ」を確認できるのは、これらの意味でアドバンテージなのでは、と推察しています。より酸素を摂取し、より食べてより動ければ、もって生まれた容積がより成長を担保する、という理解なのですが、違うかな。

ずれた理解だったとしても、仮説検証ができたと思えば少しずつでも理解に近づきますものね。引き続きこの視点でパドックでの馬の迎え方に気を遣っていこうと思っているところです。

ちなみに昨年のダービーや今春の皐月賞はその観点で予想を組み立てていました。備忘録をかねてリンクを記しておきます。
more than a DECADE ダービー
more than a DECADE 皐月賞

…あー、容積ばかり見ていて外すパターンもありますね。超スローペースになった場合とか、スタミナの底を問われないケースでは顕著なイメージ。馬見の楽しさの一方で、予想のファクターは様々ですから焦点の定め方は難しくもありますね。



意外だったのはハリケーンドクターさんの記事。購入前の構えとして「馬見」の響きから馬券予想や一口馬主に向いた内容かなと想像していたのですが、この記事はいい意味で裏切られました。これもまた「馬見」ですね。サラブレッドの日常(生老病死すべてですね)を目の当たりにする機会はなかなか得られませんので、貴重なエピソードを披露いただいたと理解しています。ここでの詳述は避けますね。是非ご一読ください。



今井壽惠さんの名前も久しぶりに目にしました。ハイランド真理子さんの記事ですね。ファインダー越しの「馬見」。その今井さんを通した競走馬もまた楽しみのひとつでした。以前、清里まで展示を見に行った際の記事を引っ張り出してきましたので、よろしければ。
more than a DECADE 今井寿惠

文中に今井さんの作品に関する件があるのですが、自分も例に漏れず、あのヌレイエフを挙げてしまいます。ポストカードあるいは清里フォトミュージアム発行の写真集で目にすることができますので、興味のある方は是非。なにかステマという表現もすっかり目にしなくなりましたねぇ。ピュアにお勧めいたしますよ。以下のリンクにて。
株式会社ニューマーケット|写真家 今井寿恵 競走馬・競馬 関連グッズ 販売サイト



肝心の治郎丸さんの「馬見」。

スター馬体チェック法と題して治郎丸さんオリジナルの切り口も披露されていますが、これまでにない斬新な見方というより、あちこちで既出のメソッドをわかりやすく整理した内容になっていると理解をしています。あ、これまでの馬見に関する文章はわかりにくかったのでは、という見解も合わせて述べられていますね。

詳述は避けるとして、個人的には、以下の言葉が本書での治郎丸さんのスタンスを象徴していると思っています。

全体を理解するために、部分(パーツ)を解剖(分解)してみても、結果としては全体を見失ってしまうことになる。



部分の足し算が全体とは限らない、ということですよね。目、口、鼻と部分の印象を足してみても顔全体の印象とはイコールにならない、というのはゲシュタルトという概念を引っ張ってくればよいのかな。かえってわかりにくいか。自分もちゃんと勉強してないですしねw

全体をわしづかむ力を磨くには部分を見つめる必要があるとは思っています。そのためのTipsや着眼の仕方について読み物を探している方には、今回のvol.4はお勧めの内容かなと思っています。


正しく見ることができているのかはわかりませんが、個人的には、パドックや返し馬で個体の躍動感にやられる瞬間は馬券を当てるのと同じくらいエモーショナルですのでね。以前より時間を見つけては府中に通っているのは、馬を見ること自体を愉しんでいる面があるからなのだなーと、読み進めながら再確認した次第です。



僭越ながら、ROUNDERSについての心象も少し。

これまでの3冊からさらにトーンが変わってきているようにも思いました。なんといいますか、コンセプチュアルに整理されつつも治郎丸さん個人の見解の吐露、という特徴はこれまでと変わらないのですが(広報誌の類ではないですからそれ自体は問題ないと思っていますし、むしろそれが読みたいわけですけれど)、受け手の好き嫌いが生じる余地もまさにこの点にあるなぁなどと勝手に心配をしておりました。より多くのひとに触れてほしい内容である分、編集長の見解が強くでることがかえってノイズにならないかと。この意味でこれまでのROUNDERSは、よしあしでなく、同人誌という印象がありました。

前回のvol.3は野平師に直接親交のあった方の言葉を並列させつつ、治郎丸さんの思いを語っています。対して今回のvol.4はご本人の記事が中心ではあるのですが、そこからもう一歩下がって自身の言葉をつむいでいるように受け取っていまして。深堀りできない面は別の方にしっかり委ねているような構成に見えているんですよね。

ROUNDERSとして期待されている役割を果たす姿勢の模索、がきっとあるのでしょう。それはROUNDERSが作り手の思い入れを少し離れて、いい意味で一人歩きし始めている表れなのかな、などと感じております。

Publicationは出版を意味しますが、なぜROUNDERSがPublicに向けて言葉をつむぐのか、その内実がもうひとつ熟成されているのかもしれません。ひとり分の見解の吐露ならそれこそブログが適当ですものね。いち読み手としては歓迎すべきベクトルだろうと勝手に理解をしております。

…そうですね、多分に勝手な読み取り方ですので、全くピントがずれているかもしれません。平たく言うと、面白かった、次回vol.5も期待しておりますということです、はいw



最後に。

日曜のラジオNIKKEI賞。パドック映像でウインマーレライをピックアップできたのはROUNDERSのおかげかなと思っていますが、勢いでクラリティシチーを切ってしまいまして。だって以前ほどの出来になかったんですものw 結果的に馬連を買って1、3着。ウインフェニックスとの馬連ならワイドにしておけばよいのにねw 予想には馬見以外の事前情報が必要だという証左かもしれません。あー、あいかわらず馬券力がないだけ、でよさそうです。

…ウインフェニックスをピックアップできた理由?葉牡丹賞やNZTのイメージ、中山と福島の相似、スズカフェニックスとアグネスデジタル、内枠、パドック映像での馬見、石橋脩、そしてこれらの混ぜ合わせ。…うーん、「勘」ではなく「たまたま」といっておきましょうかw


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