2015.09.28


ショウナンパンドラの末脚、鮮やかでした。

コース替わりの内枠を引いた時点で期待値が上がっていましたが、返し馬でグッときましたね。その直前までヌーヴォレコルトを上位に取ろうと思っていたのですが、これで決心しました。

それまでの諸条件の見極めも後押ししてますね。9Rのプロディガルサンの4コーナー、少頭数ながらそこそこ外を回っていました。今日の阪神とは違い、イン突きでなくとも差し脚は効く馬場という見立ては得られていました。一方でマイネルミラノがペースを握るとして、前走新潟記念はかなり上手く溜めの効いたケースと見ていましたので、それよりはパフォーマンスは落ちるだろうと予測。

内々で溜められて好位付けできる馬にアドバンテージがあると見つつ、中団から4コーナーで外に回す馬にもチャンスがあることも考慮に入れました。…実はヌーヴォとパンドラのポジショニング、道中の前後関係、直線の内外のイメージはそれぞれ反対だったんですけどねw

あとは鞍上池添に内枠でうまく立ち回れるイメージがあったことも加わりましたね。何ででしょう、オルフェーヴルだけではないと思っていますよ。3、4コーナーでの十分すぎる落ち着きは3冠ジョッキーの胆力と受け取っております。お見事でした。

公式レースラップです。
12.5-10.9-12.4-12.4-12.6-12.6-11.9-11.7-11.4-11.7-11.8

残り1000あたりからペースアップを目論む野心的なラップとも見えます。ただし馬群がグッと縮まってくる箇所ですので、マイネルミラノにしてみれば結構なプレッシャーを受けたのかもしれません。リアルタイムの映像ではむしろペースが少し落ちたのかと錯覚していました。これを見て取れないわけですから、まだまだ修行が足りませんね。


ヌーヴォレコルトは終始インベタ。すてきなスタートダッシュだったのですが、鞍上のコメント通り、一つ前のロゴタイプの折り合いにお付き合いするガタガタした道中になってしまいました。スタートがよかったことと岩田、この条件の重なりが詰まり気味の追走を招いたと思っています。

しかしそれでもなお、すべての馬を振り切ったわけですからたいしたもの。ただしその振り切った瞬間に外差しに屈してしまいました。カラダが仕上がりすぎていたようにも見えていますが、次走に向けても、悲観する内容ではなかったと思っていますよ。しかし無理やりでもインを突きますねぇw


ロゴタイプは直線入口まで最内を閉めながらの追走。後ろにいるであろうヌーヴォ対策としては十分な戦略だったと思っています。結果になかなかつながりませんが、一頃に比べれば十分調子も戻ってきているでしょう。次走は富士Sとも。距離を短くすることは一長一短と思われますが、引き続き無視はできない存在になるのでしょうね。


ミトラ、マリアライトは切れ負け、サトノノブレスは外枠スポイル。比較的明快な敗因があると見ています。それぞれ調子は悪くない認識ですので、次走以降、適性のある条件で走れるかどうかで取捨を見極めるのがよいかなと思っています。有力どころでは後方ままのレッドレイヴンがよくわからず。何に敗因を求めてよいのやら、今のところは不明と認識しておきます。



神戸新聞杯もさっくりと。

リアファルがあれだけの着差で逃げ切るとは思いませんでした。ひとつ前の10R、こちらも逃げ切りでしたが、直線に向いてからの隊列がほとんど変わらずゴールまでなだれ込む展開。かなり前残りしやすい、というより外差しが全く効かない馬場という理解はしていたんですけどね。逃げるリアファルが早めのスパートを強いられる展開になるんじゃないか、という読みは外れてしまいました。

公式レースラップです。
12.6-11.1-12.8-12.9-13.0-13.1-12.7-12.4-12.0-11.0-11.4-11.7

ルメールが早くにペースを握ったことで、余力たっぷりな道中の運びになった模様。残り600からの11.0はちょっと速すぎるようにも思うのですが、自分からペースを上げて押し切ったわけですからたいしたもの。トラックバイアスの分大きく割り引いて考えるつもりですが、鮮やかなパフォーマンスでした。

半兄クリソライトのイメージからすると、わかりやすい能力の発揮の仕方だったでしょうか。ダート実績からでしょう、菊花賞からチャンピオンSのローテーションを希望するコメントも(これは半笑いさんですねw)。でも実現したら面白いですね、自分もこのローテに一票です。そうそう、TwitterのTLではクロスクリーガーの名前がちらほら。兵庫CSではワンツーでしたね。過剰でなければ、ファンの側が思い入れるストーリーを紡ぐのはよいことと思っています。


リアルスティールはなかなかにパンプアップした馬体。ただしテンションが落ち着くことがなく、道中もなだめるのに苦心する姿が見て取れました。ラスト200はリアファルと同じ脚色に。完敗といっていい内容だと思っています。

逃げ切りを許したことで鞍上福永の判断がバットなテイストで話題になっていますが、使える脚の短さも含め、この前受けできない性質の馬を、あの極端なトラックバイアスのなかで勝ち切らせるのはなかなか難儀なことではないかと。距離延長となる次走を考えると、極端にだしていくわけにもいかないでしょうしね。折り合いを壊してまで獲りに行くG2か、と予想する側も問うべきで。その結果安定の2着、とはこちらも苦笑いするしかない部分もありますけどね。。。


アルバートドック、タガノエスプレッソ、キロハナあたりは馬場とペースに見事にスポイルされたと見ています。マッサビエルは中山のサトノノブレスのような外枠スポイルですし。レイクヴィラファームにとっては受難といいますか不運といいますか…。これらの馬はさくっと巻き返してくる可能性を忘れずにいようと思っています。


またティルナノーグは前走の押し出されるような逃げが色濃く反映した先行策だったと見ています。結果リアファルに鈴を付けに行く係になってしまったのが、こちらも不運であったでしょう。慌てずに仕切りなおしてほしいと思っています。


さて、これで菊花賞トライアルが終わったわけですが、不在の2冠馬に替わる磐石の本命はでてきませんでしたね。ちょっと繰り返しっぽくなりますが、トライアルで着順を落とした馬が条件ひとつであっさり巻き返してくる可能性を忘れずにしておきたいと思っています。ということは予想が悩ましくなるってことなんですけどね。それもまた醍醐味ということで、えぇ悩ませていただきますともw



最後に。

さくっと宣伝ですw 優駿10月号の表紙、ゴールドシップが超ステキですのでお求めはお近くの書店ないしターフィ通販クラブまでw

今井寿恵のような時にゾクッとするようなそれとは異なり、日常のつぶさな観察からあの瞬間をきれいに切り取った一枚という印象でした。こうした写真がもっと市井にあふれるようなら、競馬へのイメージにもいい影響があるのではないかなーなどと思っています。なお優駿はまだ読んでおらずw 読まずに勧めた格好で申し訳ございませんーw

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2015.09.22


タッチングスピーチ、きれいな差し切りでした。

二の脚がつかない格好での後方待機から、外を回しての差し切り。上がり3ハロンは残り600からのラップが最速という後傾ラップですから、待機策が嵌った部分と息の長い末脚が披露できた部分と。きれいなトライアルライド。この後の本番が府中や京都外回りなら額面どおり、というところなんですけどねー。

公式レースラップはこちら。
12.5-11.0-11.6-11.6-11.7-11.9-11.2-11.5-12.2

スタートからたまりかねたように先頭に立ったレッツゴードンキ。12秒台がひとつも計時されない緩みのないラップ。多少の力みは見られましたが、許容範囲のそれと映りました。あくまでトライアル。直線の粘り腰に京都内回りに向けた手応えはつかめたのではないでしょうか。ただし、あくまで秋華賞を見据えた場合の話。その先にあの逃げしか打てないとなると、なんとも難しさが出てしまいそうな予感もあります。


ミッキークイーンは反応いまいちというスタート。その時点で突き抜けるイメージはなくなっていました。オークスの末脚が鮮やかだったのはスムーズなポジショニングも込みでしたからね。タッチングスピーチを追撃し、坂で脚色が鈍り、坂を登りきって手前を変えてからの粘り。仕上がり途上の中でも力のあるところは示してくれました。

惜敗しやすい脚質、というイメージも改めて。成長途上で飼い食いの細いコンディションもあったでしょうが、クイーンCの2着は典型的な取りこぼし方と映りますし、岩田の緩めないペースは対ミッキークイーンのトライアルだったのかもしれません。クラシックホース2頭はそれぞれ特徴と課題を示して本番に臨む格好。しかしスタートからのポジショニングが決まれば、というたらればは全幅の信頼とは少し離れますものね。ミッキーの2冠に期待している分、予想と応援の間で悩みそうです。えへ。


トーセンビクトリーは好スタートから控えての追走、直線よく粘っての3着。前走小倉の条件戦は直線向いてからの軽い仕掛けで勝負を決めていましたので、人気ほどの確証はありませんでした。武豊はミッキークイーンが後ろにいることを意識していたでしょうか。結果だけ見れば1、2着には末脚の長さに見劣ったわけですが、序盤のポジショニングには柔軟性がありそうですからね。本番に向けて面白い存在になりそうです。お母さんとは異なるレースになりそうなのもまた面白いですね。…あの時はブゼンキャンドルでしたねぇ。


クイーンズリングは積極策での5着。デムーロもまた本番に向けたオーダーを課していたものと思われます。先行策が裏目にでたように受け取っていますが、これも本番に向けた布石になる可能性がありますのでね。G1で勝ち切るイメージまでに至ってはいませんが、立ち回りひとつで連下はありうるかもしれません。


予想はミッキークイーン本命でタッチングスピーチ抜けでした。ひとつだけ明確な反省がありまして、前日に観ていた調教映像でタッチングスピーチとサンクボヌール、石坂厩舎の2頭がいい動きに見えていたんですよね。何故それを馬券を買うときに忘れていたのか。。。 サンクボヌールは力負けでしたが(それでもトーセンに食らいついていておおって感じでしたけどね)、この見立ては改めて忘れないようにしておきたいと思っています。

※9/25補記:タッチングスピークって。。。というわけで何箇所かあった間違いを訂正いたしました。失礼いたしました。



セントライト記念もさっくりと。

キタサンブラックの先行策が嵌りました。というよりはミュゼエイリアン横山の蓋がしっかり効いていた結果だと思っています。

馬場もあるでしょうね。コジトモさんの指摘では、エアレーションを施した馬場は開催が進むにつれて踏み固められて差し→先行にバイアスが変化するとのこと。もちろんペースを加味する必要はありますが、開幕週の馬場状態からブライトエンブレムの差しを警戒していたのですが、全然読みが外れてしまいました。このあたりは馬場の傾向をオンタイムで追いかけないと看取できない部分なのでしょう。予想する個人個人の見立てが問われるなら、面白がるべきポイントでしょうね。とってもマニアックですけどw

公式レースラップはこちら。
12.6-11.6-12.2-12.3-12.4-12.6-12.5-12.6-11.9-11.5-11.6

この抑制の効いたラップは上記の2点で生み出されたという認識。1桁着順の走破タイムはコンマ3秒差の中にひしめいていますので、上がりタイムの上限も決まっている馬場コンディションだったとも受け取れます。直線は余力を残した状態での差し比べ。みんなフィニッシュまで力強かったですものね。

ブライトエンブレム田辺はその展開を察知してか、ひとつタイミングの早い仕掛けでした。個人的に4コーナーの捲り方にディープインパクトの弥生賞を思い出した次第。もちろん諸々の条件は異なりますが、余力をもった内枠先行馬にたっぷりアドバンテージがある流れは共通していたと受け取っております。…いや、まぁ、そんな根拠こみで思い出したのならなかなかの記憶力と自分を褒めたいですけどねw 単に捲る姿が似ていたと思っただけでございましょうw

ともあれ、これを差しきっていたら相当な器。コンマ4秒差の10着なら悲観するものではないという認識です。ただし、そもそも長距離に向く特徴ではない、とも思っていますので、次走が別路線でも不思議はないかな。淀でみてみたいですけどね。


サトノラーゼンは折り合い重視のトライアルライドと見ました。前残りの展開にスポイルされてしまいましたが、脚色は確かなもの。この敗戦ひとつで見限るのは早計、と留めておくことにします。

あぁ、キタサンブラックの勝ち方はバランスオブゲームっぽいなーと思っています。条件が整えば他場でも好走しそうですが、とりあえず菊花賞では過信は禁物、と心得ておくつもりです。



最後に。

右前繋部浅屈腱炎によるキズナ引退の報。残念の一言です。ロンシャンを見据えたパンプアップ、という認識はこの春にはありましたが、帰厩して調教のペースが上がり始めたタイミングでしょうから、やはり心身のバランスに起因するのかなぁ、と邪推しているところです。

うーん、ケガの影響からトップスピードを忌避していたのなら、賢さの証ともいえるでしょうか。結果として無事に種牡馬入りできるのですから、キズナが自分でピリオドを打った、…とはロマンチズムが過ぎる表現ですね。

個人的に印象深いのはダービーの直線と、凱旋門賞のフォルスストレート。ダービーは自分の本命を打ち砕く脚色、アークのそれは世界を獲りに行く期待感にあふれた脚色。この天皇賞でも見られると思っていたんですけどね。あぁ、血統についてはよく整理された認識をもっていませんが、ディープインパクト×Storm Catの体型、特にあの直飛感はキズナにもよく出ていたと思っています。

ディープ産駒にタフなロンシャンをこなすためのパワーをつけるチャレンジであったのでしょう。その凱旋門賞へのトライは「3代目」にバトンが渡ることになりました。伸びやかなストライド、もう一度観たかったですね。お疲れさまでした。

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2015.09.18


アクティブミノルの逃げ切りでした。

いやー、先週末からこちら、とても書き物をできる勤務状況ではありませんでした。土日の競馬はもちろん、後味微妙な愛チャンピオンSも、ロンシャンの凱旋門賞前哨戦も(特にトレヴね!)、ワイズダン引退も、ショウナンアデラの捻挫も(残念。。。)、チェックはしているんですけれども、いろいろ思い巡らす余裕がないのはなんとも、ね。ようやくの先週末の回顧。いまいまも軽く睡眠時間を削ってはいますのでw さくっと書いておこうと思います。

公式ラップはこちら。
11.9-10.8-11.3-11.1-10.9-11.8

ハクサンムーンの内からハナを叩いて、そのままマイペースで直線まで。ハクサンムーンが気持ち早めに控える判断したように見えていまして、道中のリズムをよく整えられたことがラストの粘りを生んだと思っています。

54kg、人気薄などもろもろの要因は上手く重なったのでしょうが、馬場状態は違うとしてもハクサンムーンがロードカナロアを凌いだ2年前とラスト2ハロンのラップは同じ。このレースについてはアクティブミノルの強さが存分に発揮された、という評価が妥当でしょうね。

ウリウリは二の脚がつかずの最後方。そこからが岩田でしたね。道中内ラチまで寄せてから直線に向いてなお一呼吸待つ落ち着き。外に回さず、メイショウイザヨイが外によれるのを待ってその間を突いてきました。二の脚がついていれば、というタラレバはなんとも言い難く。うまくでてしまったら内ラチまでは辿り着けなかった可能性がありますからね。ラストの差し込みを見ると、やっぱりG1でも面白い存在になるでしょう。今回より買いやすさがでてきたように思っています。

気づいたのは岩田のフォーム。トントンの質が変わってきたように見て取っています。腰を落とすたびに重心が後ろへ、膝を立てるたびに力が上方に逃げている、というイメージが続いていたのですが、その上下動が少なくなり、前後左右に体がブレなくなっているようでした。またゴール前に向けて、右で握った手綱を丹田(へそ)にグッとひきつけて、重心を前にずらしながら首の推進に自身の体重を乗せるような追い込み。おおおおぉ、と唸りながら録画を何度も巻き戻しておりました。円熟期?といっていいような。ディープブリランテのダービーと比較するとね。さすがにそれは意地悪かw すごいですよ。

惜しかったのはマヤノリュウジン。横山が中団追走を決めて(これができるとは)、あとはどれだけ伸びるかという直線に向いたところで進路を阻まれてしまいました。メイショウイザヨイの外ヨレがストレイトガール、マヤノリュウジンと玉突く不運。それがなければ、とは思いませんが、スピードにのったらどうなっていたでしょうね。北九州記念では1戦早く買ってしまいましたが、この次までは楽しめそうな出来と見ています。体調を維持して、G1で見たいですね。

ストレイトガールは上手く流れにのっての差し損ね。あの流れなら差してほしかったですが、ひと叩きとしては及第点でしょうか。伸びの物足りなさに、マイル寄りにシフトした心身の特徴を見て取る必要があるように思っています。

バーバラは先行馬の直後のエアポケットでストレスの少ない追走。あの位置をすっと取った鞍上の好プレーと見ています。逆に言えば相当うまく運んでの3着ですので、これ以上を望みにくいとは思っています。直線に向いてきれいに前も開きましたしね。



京成杯オータムハンデにも触れておきましょう。

まぁ、アルビアーノが負けちゃった時点であまり語るところはないのですけどねw すみませんねー好みなものでw

もとい、フラアンジェリコというより田辺の思い切りのよさが勝利を引き寄せました。腹を括っていたでしょうね。こちらも開幕週の馬場、53kgの軽ハンデが奏効したのでしょう。道中の抑制の効いたラップがかえって待機勢の末脚を際立たせたと理解をしています。

その馬場コンディション、コジトモさんによると(netkeibaの亀谷さんとの対談ですね)中山の馬場がけっこうてこ入れされていたようで。去年の夏とのことでしたが、排水をスムーズにする暗渠管が設置され、また粒の揃った砕石層が路盤にはいったことで、かなり水はけがよくなっているようです。確かにどうしようもないグチャグチャなコンディションは見ていないような。

またエアレーションを施したエクイターフ。開催週は適度なクッションをもち、踏み固めていく開催後半は開けた穴が埋まっていくことでかえって締まった、時計のでやすいコンディションになるとのこと。今回は開幕週ですものね。適度なクッションは逃げ粘りを許しにくいバイアスを担保しているようです。

しかし嵌りましたね。1~5着まですべて写真判定の同タイム。自信を持って切ったヤングマンパワー、ショウナンアチーヴも勝負になりましたので、…まぁまともに予想する時間は皆無だったのですが、こちらのイメージした馬場状態とはちょっと違っていた様子です。惜しかったんですよね、5頭BOXでフラアンジェリコがはいっていて、ラスト1頭をエキストラエンドからシャイニープリンスに変えてしまう余計な判断。大胆に攻めたつもりだったんですけどねー。


アルビアーノは好位追走。あのラップから直線先頭ですから、押し切ってほしかったなー。前半力み気味に見えましたので、その分坂が堪えたかな。走破タイム、上がりからして、ここから秋華賞に向かうなら面白いかもしれません。前で運ぶならペースも握れますしね。


エキストラエンドは4コーナーの手応えからすると大善戦の2着。ただし3コーナー過ぎから内のスマートオリオンとずっとやりあう流れ。けっこうな回数接触しながら、直線の坂でかなり荒っぽくスマートの進路を斜めにカットしていました。取りたい進路がずっと重なっていたようなのですが、あれしかなかったかな、という後味の微妙さは残っています。


グランシルクの4コーナーは、セントウルSのバーバラのような勝てるポジショニング。あの位置から差し切れないのは瞬間的な加速を担保するパワー不足なのかなーと思っています。なにやら、マイルが最適かというとちょっと違うような気がしていまして。あー、距離というよりコースレイアウトで嵌るところがどこか、というアプローチの方がよいのか。…良馬場の札幌記念?とりあえず淀のマイルとは少し違う印象をもっています。



最後に。

オルフェーヴル、殿堂入り。いやーまぁ、そりゃそうですよね。95%を超えた得票率も納得。種牡馬としての活躍を待たずの選出も納得でございます。歴史の証人ですのでね、今後も長く語ってまいりましょう。心配なのはメモリアルホールのスペースくらいかなw

ちょっと気になったのはそれ以外の馬の票がまとまらなかったこと。ひとり2→4票に増えてなおあれだけバラついてしまうと、今後はどうなってしまうでしょうね。変にハードルの高いデファクトができあがってしまうのも、あまり歓迎しにくいかな。そうか、来年の投票はオルフェーヴルがいない分、ちょっと楽観しててもいいのかなw

個人的には「世界の」ロードカナロアがしっかり選出されてほしいと思っています。トータルの戦歴もそうですし、ラストランの香港スプリント連覇は圧巻でしたからね。短距離馬の選出にバイアスがかからないでほしいという願いも込めて。来年はよろしくお願いします。


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2015.09.10

既報の通り、週が明けて騎手免許の取り消し申請は受理されました。藤田伸二、引退ですね。

週中の今日は私用で有休を取っていました。夕方前にはあれこれと藤田伸二を記憶から引っ張り出す時間を得ております。あ、雨足が強くなる前に自宅に戻れたのはよかったようです。週末まで台風の影響が残るようですし皆さまも引き続き用心くださいませ。

「騎手の一分」は読んでいましたので「電撃引退」の文字には違和感を覚えるところ。詳細を知らない層に訴えるにはよいコピーなのでしょうね。いまかぁ、とは思いましたが。思ったより冷静に受け止めております。


フサイチコンコルドのダービーで競馬に覚醒した自分にとって、藤田伸二は、…実はそこまで特別視してきた訳ではないんですよねw 身も蓋もない表現になってしまって申し訳ないのですが、ファンをはじめてしばらくは有力馬に乗ってくる怖いジョッキーのひとり、という認識が続いておりました。このあたりはジョッキーに嵌ったわけではなかった、ということなのでしょう。

全然思い入れがないわけではないあたりが、好きなり嫌いなりスパッと語りにくいところ。一番古い記憶、「藤田だから」買っていたのはフサコンではなくシルクジャスティスでした。ダービー、ジャパンカップ、有馬記念と本命にし続けた自分はほんとに懐かしいですねーw 自分の馬が強いといい続けての97年有馬記念。後年振り返って、結果が伴わなく追い詰められていたという本人のコメントに触れた記憶があります。いまいま改めてレースを観ると、よく本命にしたなぁとw フサイチコンコルドの鞍上でなければ注目していなかったのだと思っています。

レース自体もすばらしく。オリビエ・ペリエのエアグルーヴが敢然と横綱競馬で抜け出すところを、超攻撃的な武豊マーベラスサンデーがねじ伏せにかかる直線。静と動、勝負どころからの2頭の手応えは目立つんですよね。対照的に4コーナーでシルクジャスティスを探せた方はすごい着眼点をお持ちだと思います。レース未確認の方には是非。必見、と書いておきますね。
9R 有馬記念|1997年12月21日(日)5回中山8日|JBISサーチ(JBIS-Search)


藤田の成績をゆっくりなぞる時間が取れた結果、こんなページから情報を取っております。netkeibaの成績。年度別、1~3着別で成績を一覧することができます。年度ごとの2着を通して観る、などというジョッキーには失礼な検索も可能になっています。馬券を買う側には重宝しますね。
藤田伸二の年度別成績|競馬データベース - netkeiba.com

眺めていて気がついたのは、重賞戦線でお手馬にしていた馬の2着。クラスを問わず、たいがい複数回見つけることができまして。ダンツキッチョウ、アイポッパー、チアフルスマイル、ブロードストリート、タガノゲルニカ、ヒルノダムール。一発で結果を出すというより惜敗を経ながら重賞に手が届く、また重賞ウイナーを安定して活躍に導く姿が数字から読み取れそうです。

そういえばアドマイヤドンやビワシンセイキのように手を離れてからさらに活躍した馬もいましたね。もちろんそれぞれ事情は異なるのでしょうが、先を見ながら騎乗していたことが暗に含まれているようにも受け取れます。

また、思い出したのがグレースアドマイヤの府中牝馬S。折り合いを欠きながら早め先頭、ふわふわしているメジロドーベルをトニービン感たっぷりのロングスパートで追い詰める姿も思い出しました。本命だったなー。近藤英子オーナーの最初の頃の持ち馬。確かブリリアントベリーとともに小林稔師が購入を勧めた、と優駿だったかな?読んだ記憶があります。いずれも藤田騎乗で勝ち星がありますね。


さらにさらに、先日の新潟記念を勝ったパッションダンス。アドマイヤキッスの下、と気がついて久しぶりに当時のローズSを観返してみたところ、思わぬ発見が。中京代替開催の2000m、アドマイヤキッスは13番枠から二の足を求めないスタート、1コーナーまでに最内に潜り込み、直線最内から外へ展開して粘り込みを図るシェルズレイを交わしてゴールしました。…勝ち馬のコース取り、96年のダービーとよく似ているなぁと。馬番もいっしょですしね。

えぇ、もちろんアドマイヤキッスの鞍上は藤田ではなく武豊です。ただ、インを取って勝負をかけるレース観は通底しているのかなーなどとイメージが膨らみまして。懇意にしている先輩後輩だからなのか、トップジョッキーの辿り着く共通見解なのかはわかりませんけどね。あ、カンパニーの産経大阪杯、2着マッキーマックスの藤田にも近い判断を見ることができます。



…つらつらと書いてきましたが、実は秀逸な回顧を目にしておりまして。このくらい短くてよいんですよね。騎乗スタイルは書かれていることと変わらないイメージを持っていました。
藤田伸二が突然の引退 - 血は水よりも濃し 望田潤の競馬blog

書かれている通り、奇をてらわない戦略を腹を据えてこなす度胸があるかないかもまた重要。たとえば秋の開幕週の中山を外々をまわして差しきるキストゥヘヴンは、この鞍上の度胸なしでは見られなかったと思いますしね。自身が武豊TVでうまくいったと語っている通り、フサイチコンコルドの菊花賞はまさに正攻法、こう乗るべしという手本のような運び方と理解もしています。


本人が引退の理由、背景としてあげたエージェント制については、引退とは切り離した文脈で議論が進むことを期待します。ことの是非はともかく、あくまでジョッキーひとり分の弁ですのでね。エージェント制の恩恵をしっかり享受したジョッキーが新潟、小倉、札幌の各リーディングを獲った日に引退というのが、何ともいえないコントラストを生んでしまっていますけれども。

個人的には引退後にゆっくり言葉にしてほしかったかな。競馬の世界に引き続き関心を持ち続けていくのなら、騎手としての幕引きはより「静か」に進めてほしかった、という思いもあります。このあとカフェバーにいる?らしいことも含めて、引退のメッセージはこちらから。
藤田伸二騎手引退メッセージ UMAJIN.net


あー、よろしいやん的ないい時期の打ち出し方が基本肌に合わないのもありますねw いや、あれは肯定的に受け取っているんですよ。自分がなじまないだけなので。エンターテインメントとしては全くよろしいやん、とはいえないかもしれませんがw 自分から発信する力とその自己顕示の程度感に少し過剰さを覚えていたのは事実ですが、ただそのことで忌憚ない言葉を目にすることもできましたから、是非は何とも、でしょうか。自身が努めて「男」を打ち出していた、という認識込みで観ていましたよ。あーでもとりあえず上半身裸のGallopは買いにくかったやんw



最後に。

先ほど96年のダービーを見直してみました。鞍上に注目するとまた違って見えますね。あー、このあとトランセンドVSスマートファルコンの武術の演武の型をみるようなJBCクラシックも堪能しようかな。こちらもまた味わい深い魅せ方になっているはず。…ほとんど晩酌はしないのですが、今日はやんちゃ水をお供にしてみましょう。計らずも休日ですし、飲んでもよろしいやん、ということでw


上体の筋力全体でリズミカルに手綱を引き、押すではなく、ひじのスナップで前方に力を送り出すような独特な追い方。見られなくなるのは残念の一言です。あのダービーの記憶にはそのシルエットが付随していますのでね。

自分の競馬の端緒となるダービーを制したジョッキー。改めて、それだけで十分過ぎるほどの感謝がございます。
長い間、お疲れさまでした。


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2015.09.07


パッションダンスかぁ。なによりマイネルミラノの競馬でもありましたね。

JRAの発表ベースでは、7Rで小雨から雨へ、芝コースは10Rから稍重へ。含水量の測定方法から考えると、短時間での天候と馬場表面の変化のスピードは発表のそれより早かったものと推測されます。あ、先の測定方法についてはコジトモさんの著書「馬場のすべて教えます」の第3章、135ページからをご覧くださいw 宣伝かいなw

フジの中継から見始めていましたので、天候の変化を確認した時点で予想も金額も力を抜こうと決めていました。メイン発走まで残り時間からして、馬場を読んだうえでの展開予想まで辿り着けないですものね。えぇえぇ、傷口は浅くて済みましたよw こういうときの悪いほうの予感は当たりますねぇw

レースラップです。
13.2-11.0-11.3-11.3-12.0-12.3-12.0-11.6-10.5-13.0

マイネルミラノのスタート。柴田大知の静かな滑り出し方は秀逸だったと思っています。巴賞の勝ち方、少し速めのイーブンラップをギリギリまで継続し続けていました。この息の長さがストロングポイントでしょうから、極端な加速を求めない姿勢は特徴を引き出す理にかなったものと思われます。ゴール前までの粘りこみを生む大きな要因であったでしょうね。

ですので、ちょっと逸れますが、ラスト400からの10.5はさすがに速すぎるのではと感じています。Mahmoudさんのような検証方法があれば精度の高い反証もできるのでしょうが、ここでは違和感だけ提示しておきましょうか。


勝ったパッションダンスはこれを直後で追走、直線の進路も含めデムーロの戦略がぴったり嵌った印象です。逃げバテてきたアーデントに右鞭で併せ、今度はマイネルミラノに照準を合わせながら左鞭で馬場のよい外へ展開、最後は再びの右鞭でマイネルミラノを外側から飲み込んでいきました。いやー見栄えがしましたねー。

次走は天皇賞とのこと。予定されている豪華メンバーからすると見劣りする印象は否めませんが、似たような馬場になったら、あるいは面白い存在になるかもしれません。でもなー、アドマイヤキッスの下、という響きからは息長く府中を粘りこむイメージはちょっと湧いてこないような。。。

予想はメドウラークから。差し馬のなかでパワーと充実度を認めての本命視でしたが、パッションダンス以降の有力馬がことごとく差し損ね。このあたりに、マイネルミラノが作り出したペースにスポイルされたのだろうと見ています。調子が維持できるなら秋の府中で巻き返せるのではないでしょうか。富士Sかな。

3歳馬2騎、ミュゼスルタン、アヴニールマルシェはともに大きく着順を下げてしまいました。秋を見据えた仕上げ、距離適性、あるいは追走のペース。敗因は様々に考えられますが、この惨敗が今後にどう影響するのか。どちらも適性が限られるタイプになっていくような予感もございます。



最後に。

日曜メインを待たずに、藤田伸二引退の一報。なかなかリアルタイムの競馬に集中しにくい流れがありました。どうしても情報取りたいと思ってしまいますものね。本人の直筆メッセージを確認してからこちら、なにかしらまとめておこうと思って過去のレースやコメントなどを振り返っております。週中には別途記事にするつもりですので、しばしお待ちいただければと。…待ってる方がいるのかわかりませんけれども。

一点だけ。引退のニュース記事に一番多く使われている写真が96年のダービーなんですよね。引退報道に驚きつつも、久しぶりにフサイチコンコルドの写真が大きく出回っていて、そちらはちょっと誇らしかったりしております。

…そうですね、本人が以前から仄めかしていましたし、残念には思っているのですが引退自体そこまでショックではないんでしょうね。

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