2015.10.26


キタサンブラックと北村宏司の冷静さが、淀の3000を制しました。

向こう正面から3コーナー過ぎまで、だいぶ出入りの激しい展開になりました。スタートから終始前に馬を置けなかったアルバートドック藤岡康太が口火を切ったでしょうか、つられる格好でタガノエスプレッソ菱田、それを察知して先回りするように加速したミュゼエイリアン横山。ペースアップしたことは、それまで逃げていたスピリッツミノル酒井の、追いつかれてからのピッチの変化を見るとわかりやすいと思います。

踏んだり蹴ったりだったレッドソロモン武豊を中心に見ると、ガチャガチャした流れは言葉にしやすいかもしれません。先の3頭をやり過ごした直後に、今度は敏感なリアルスティール福永が被せてきました。これで着火するレッドソロモン。外からアルバートドックが締めてきたことで進路を失って下がったら、ここと見て押し上げてきたタンタアレグリア蝦名と併せる形に。着火鎮火を繰り返すような流れ。そりゃ直線の余力はありませんね。

この内々で、自分のペースで加速していったのがキタサンブラック北村でした。やっぱりインなのかなw 向こう正面でペースアップしてしまった分、先団は3、4コーナーで強い加速をしなかったと認識しました。待機勢も3コーナーを待たずに手が動いていましたしね。京都外回りのセオリー、イン付きをしたキタサンブラックの上がりが最速の35.0。この馬場からすると、直線の攻防は切れ味を競うのではなく粘り合いを意味していたのだと理解しているところです。


うーん、でも、スタートからスピリッツミノルとリアファルが主張して、レッドソロモンとミュゼエイリアンが3、4番手に構えた時点でペースのコントロールが程よく効いた菊花賞を予見していたんですけどね。厳しい指摘かもしれませんが、酒井のペースダウンと藤岡康太のポジショニングにどのくらいの戦略性があったのか。もちろん人だけではなく、次々かかってしまう出走馬も含めて、もう少し長距離レースの機会と人馬の経験が増えないと、このあたりは解消されにくいのかもしれません。…やっぱりマイナスのスパイラルにはいっているんでしょうね、長距離戦。でもその中で有力馬はよく魅せてくれたなぁと思っています。


公式レースラップです。やっぱりラスト400がちょっと怪しい数値ですね。
12.7-11.1-11.6-12.3-12.5-13.1-13.7-13.7-11.8-12.1-12.0-11.9-11.6-12.2-11.6

えー、語ろうとするとポイントが多すぎるのは長距離戦の醍醐味なのですが、明日もあるのでw かいつまんでまいります。


リアルスティールは福永がよく運びきったと思っています。大きなマイナスは向こう正面ですが、4コーナーで力尽きた先行馬が下がってくる最内のリスクを回避しながら、3コーナーでインから3頭目を取ったあたりはファインプレーといっていいのではないかと。スタートして最初のコーナーでインから2頭目を取り切っていますしね。直線、目の前のタガノエスプレッソをパスするのに時間を要してしまいましたが、ここでは慌てなかったことは賢明な判断だったと思います。結果2着でしたが、鞍上のリードという点では内容のある2着と思っています。もともと距離不向きなのは前提でしたからね。

しかし、向こう正面での接触が堪えた、という評論的コメントは、もう少し別の形で伝えればよいのにと思ってしまいますね。3000を接触ゼロで、というのはさすがに現実的ではないでしょうし。


リアファル。激流に対して何とか逸らすルメールの苦心が見て取れました。4コーナーの下りを見ると、あのポジショニングを目指していたのでしょうね。スタートから意識して出していった時は往年の愛川欽也さんばりに「はい、消えた!」と思ってしまいました。スピリッツミノルの13.7-13.7にお付き合いできる気性であったことが、ラストまで勝負になった要因かなと思っています。押し出された1番人気という認識ですが、1番人気にしては野心的な運び方ではあったでしょうか。


ブライトエンブレムは田辺の一発狙いがはっきり見て取れました。1周目の下りでベルーフの後ろに回り込んでもうインベタ。向こう正面入口で馬群が広がったあたりでも、インを取れるポジションをキープしていた様子。このまま4コーナーまで行けば、ね。本命にしていたのですが、向こう正面で押さえの効かないペースアップが始まったときは一気にテンションが上がりました。嵌んないかなーと期待してたんですけどね。

残念なのは3コーナー入口。一つ前にいたサトノラーゼン岩田がアウト-インの動きでブライトエンブレムの進路をカットする形に。これで大きくリズムを崩してしまいました。…いろいろダメでしょう。田辺はサトノラーゼンの内をひとつ早く主張して首まで進入している状況ですし、一方の岩田は一度振り返ってから内を締めにいっていますから、岩田の目算が合っておらずかつ危険なアクションと映ります。どうやら過怠金扱いのようですね。むーん。自分が本命視したかは置いておいて、今後は避けてほしい判断です。


キタサンブラック。逃げないことは想像ついていましたが、折り合いの付くことがこれだけアドバンテージになるとは。前走セントライト記念を受けて、バランスオブゲームぽいなーと思ってしまった先入観を恨んでいるところです。3コーナーを待たずに手を動かしているあたり、仕掛けを待って待ってという一発狙いのそれではなさそうですね。何度もリプレイをみながら、この菊花賞にはふさわしい勝ち馬だと思い始めております。

父ブラックタイドにとっても初G1タイトル。いやー感慨深いですね。あの皐月賞は本命にしていたなぁ、ダイワメジャーにばっちりやられておりました。ブリーダーズSSに行った際に会っているはずなのですが、写真が見当たらず。見つけたらアップしようかな。勘違いならすみません。



最後に。

フジの実況も奮っておりましたね。北村が抜け出したあたりで「淀は祭りか、キタサン祭りか!」の名実況。いやいや、エンターテインメントですし、馬主暦50年のオーナーに初タイトルがかかるなら、実況に折り込むのはウィットの範疇でしょう。ポイントを押さえながらしっかりまとめてくれた実況だったと思っています。

ジョッキーインタビューの途中からサブちゃんに交代。公約通り、アカペラの「祭り」が披露されました。映像はTwitterで速報を、追ってYouTubeで確認しましたが、いやー、現地で観たかったですねぇ。ファンの気質のせいかノブレスオブリッジ的な何かがあるのか、いままで馬主さんが前面にでるインタビューは少なかった認識。自分もファン暦が長くなったせいですかね、今回の演出、例外的なパフォーマンスになるのでしょうが十分アリだと思っています。16:25の最終レースが5分遅れたことで、16:27に買った複勝が当たりましたしねw

そして、個人的には「祭り」を聴くと一年のしめくくり、というくらい紅白中心な年末を過ごしてきておりますので、いまいま軽く年末気分なんですよねw 後は「ゆく年くる年」を観るだけだなぁなどとw 「ごおぉぉーん」という鐘の音が聞こえませんかw

えー、2015年も大変お世話になりました、よいお年をお迎えくださいませーw

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2015.10.20


ミッキークイーンが強さと速さを示しました。

過去の同レース、大外18番枠からの連対実績はなし。前走ほどの出遅れはないとしても、出遅れてもリカバリーしやすいメリットがあったとしても、やっぱり着順を上げるための先行策は難しい、というイメージを払拭できませんでした。過去に2つ3つ外を回して敗れていった差し馬を見てきていますからねぇ、今年でいうとタッチングスピーチやアンドリエッテのような外差しスポイルをどうしてもイメージしていた次第です。

浜中のプッシュ。すばらしいの一言ですね。二の脚を使ってレッツゴードンキの真横までポジションを押し上げるとは思いませんでした。あとで映像を確認したのですが、ぱっと思いだしたのは昨年のダービー。勝つためにリスクを負ってのスタートからのプッシュ。そうでした、昨年の秋華賞もリスクを負って4コーナーでインを突いた鞍上ですものね。個人的にはアースライズの後ろから内に潜り込んで、実際よりも1、2頭分後ろになってしまうと思っていました。その分評価を上げられなかったのは痛恨。いやー後味のよろしくない月曜ですよw

この土日は仕事で出ずっぱりでしたので、レースのペースとミッキークイーンのポジショニングがうまく噛み合う可能性についてしっかりイメージをつくることが出来ないでいました。いや、ハイペースの可能性は感じていたんですよ。レッツゴードンキをスローで逃がしたら桜花賞の再現ですから、ノットフォーマルやシングウィズジョイは少なくともそれを阻止するようなプッシュを見せるだろうと。桜花賞馬は前を追いかける気質が前面にでていましたから、そのウィークポイントを突いておきつつ、逃げ馬が着順を上げる術は相手と馬体を併せないハイペースの単騎逃げ。図らずもその通りになりましたものね。

ただなー、それとミッキークイーンの立ち回りやすさがどうもリンクせず、時間もないまま昼のウインズで予想を固めることに。ミッキーを外した馬連BOXと、それでもあきらめきれないミッキー単勝を仕込んで、あとは仕事にいそしんでおりました。。。 集中して予想したかったなー。BOXの中にはクイーンズリングもマキシマムドパリも入っていますしね。えぇえぇ、この美しいタテ目、職場では理解されにくい憤懣やる方なし、というところでございます。

だってねぇ、本命の女の子を信じきれなかったわけですからw そりゃあもう「サイテー」ですよw 実際、複数人から言われましたしw まぁ自分でネタにするから「サイテー」というセリフは返ってきやすいわけなんですけどね。あ、「サイテー」のイントネーションはお察しの通りですw


公式レースラップです。
12.0-10.5-11.3-11.6-12.0-12.3-11.9-11.8-11.6-11.9

ノットフォーマルがなかなか緩めないラップ。前に馬を置き損ねたレッツゴードンキが、どうしようと思っていたのかが不明のままだったテンダリーヴォイスと煽りあうように引っかかっていきました。あの位置から盛大にかかると後半は推して知るべし、でしたね。

高速馬場が差し馬の台頭を許しにくいことを理解していたでしょう、このハイペースのなかアンドリエッテ川田、タッチングスピーチルメールが次々と捲り気味にポジションを上げる展開。4コーナーで外を回りすぎないための布石であるとも受け取れます。でもあそこから差し切るのは厳しいですよね。

ミッキークイーンは3コーナー前後で外に出すチャンスがあったでしょうか、それをスルーしてインにこだわりました。4コーナーの手応えの悪さは咀嚼し切れていないのですが、ギリギリ被されずに進路を主張しきったことでイン突きを活かし切りました。しかし、直線の抜け出し方は底力の証。オークスより凄みがありましたね。強かった。

1点だけ。あーもう水を差すばかりなのですが、桜花賞を除外になっていなければ3冠の可能性、という語りが散見されていまして。食いが細く、クイーンC後の短期放牧が吉と出たわけですから、その時期に春G1を連勝、いや連戦できたかというと何とも。ましてレッツゴードンキに鈴をつけにいくにはトモもまだ非力だったでしょうし。その分前半抑え目、そして後半の持続力に頼るスタイルだったからこそ、新馬やクイーンCのような取りこぼしでもあったのでしょうから。個人的には強い2冠馬、でよいと思っています。

なお、オークス、秋華賞の2冠ですとカワカミプリンセスを想起しますが、だいぶ馬のタイプが異なりますかね。週明けの記事もこのキングヘイローの2冠牝馬をなぞらえるものは目にしませんでした。記録で並んだだけでもたいしたものなんですけどね。


クイーンズリングは追い切りの姿が好感。当日確変気味だった鞍上デムーロと相まって、巻き返しの予感がたっぷりでした。4コーナーまでじっとできたことが着順を押し上げた要因と思いますが、強い馬が1頭前にいましたね。くしくもトレーナーは師弟関係。今回は師匠に軍配が上がりましたが、まだまだ、面白いマッチアップを期待しております。次走、距離を懸念してエリ女ではないようですね。

マキシマムドパリも追い切りで見直した1頭。思ったよりも積極策でしたが、流れに乗って上位争いに加わってくるイメージは概ね合っていたようです。こちらも次走が難しいでしょうか。来春の府中で観たいですね。

トーセンビクトリーはかかりっ放しでした。首を右に左に、有り余る前進気勢を逸らし続ける鞍上の苦心が伝わってくる道中の姿。そうですよね、お母さんも同じ舞台で強烈なハイペースを追走しての失速。先ほど映像を観てみましたが、娘のほうががっつりかかってましたw 勝ち馬から0.5差ですから、かかることがなければ、とは思ってしまいますね。ここから2、3走は適性を探るレースが続くような気がしています。

タッチングスピーチはスタートからポジションを下げてしまったこと、直線半ばで進路がタイトになったことが敗因として挙げられそうです。ただ、いずれも馬自身にパワーがあればひとつ早く予防的な動きもとれたようにも。ごくノーマルな感想ですが、外回りだったらもっとなめらかな加速ができたでしょうね。エリ女に向かうなら侮れないと思っています。

…漠然としたイメージですのであしからずですが、いまいまのルメールがひと頃のユタカのように思えていまして。差し損ね方とか柔らかい道中の運び方とか。ディテールはいろいろ異なるのかもしれませんが、個人的な心象。ふーん、くらいで流しておいてくださいませ。



最後に。

川田が騎乗停止になった結果、ラブリーデイもベルーフも浜中に乗り替わり。川田の乗り方も観てみたかったですが、いまの浜中なら引き続き楽しみです。

…秋華賞前は前受けできないだろうとか軽くののしっていたわけですけどねw いや、ですから、ミッキークイーンは信じていたんですよw あのサタデーがサタデーじゃないですかw とかこうした雑なイメージが予想に影響しちゃうから問題なんでしょうね。反省いたします。…「サタデー俊」でググッたのですがほとんどでてきませんでしたので、このネタ、関東圏オンリーの可能性がありますねw

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2015.10.14


ラブリーデイが究極の上がり勝負を制しました。

開幕週、そしてニューダイナスティ以外に逃げ馬が見当たらないメンバー構成でしたから、スローの上がり勝負と「ひとつ前」「ひとつ内」というポジショニングがゴール前でモノを言う展開になるだろうとは容易に想像がつきました。が、勝ったラブリーデイの上がりが32.3とは。。。

公式レースラップです。
12.8-11.0-11.5-12.6-12.6-12.5-12.8-12.9-11.9-11.1-10.9-11.0

ラブリーデイは終始サウンズオブアースを外に置く展開。川田の作戦とは断言しきれないように見えてはいますが、サウンズオブアースを内ラチに付けなかったことはひとつの勝因になったと思われます。4コーナーでインを突くことができたのは内々で主張し続けていたためでしょう。直線は少頭数「だからこそ」馬と馬の間をぬうように進出、カレンミロティックと再び馬体を併せてきたサウンズオブアースの間を叩き出されて先頭ゴール。ラスト1ハロンを切って、このレースラップの中でグイと抜け出す力はしっかり評価しておかないといけませんね。

パドック映像で観た馬体は、春よりひとまわりボリューム感が増した様子。グランプリホースの看板に馬体の完成が追いついてきた、このレベルの仕上がりはこの馬しかいないな、などと思いながら府中でモニターを眺めておりました。他の有力馬の動向を考えると、このあとの天皇賞もかなり有力視することになりそう。東京実績の乏しい点をどれだけ斟酌するかがポイントですね。

ちなみに、レース展開をイメージするなかで記憶から引っ張り出したのはローズキングダムの京都大賞典でした。タフなスタミナではなく前々につけられる機動力と際立った末脚の切れ。返し馬まで本命はラブリーデイでした。ええ、返し馬まではねw


ワンアンドオンリーは近走にない出来だったと思っています。パンプアップしてこなかった馬体にようやくボリューム感を見ることもできました。返し馬の伸びやかさを確認した時点で、前受けできるルメールとのマッチングに賭けてみようか、という邪念がw えぇ、4コーナー手前の下り坂で加速しにくいタイプ、という認識をもってはいたのですが、1コーナーまでに先行策が取れるなら。そのディスアドバンテージが相殺されるのでは、と考えてしまったんですよね。結果、締め切り直線で本命を変更してしまいました。

2、3ハロン目は11.0-11.5。ここで無理をしなかったは半分納得ではあります。ただ、無理をするならここだよな、とも思っていまして。スタート直後のスタンド前、ラブリーデイとサウンズオブアースに挟まれて下がった時点で、あぁ終わったと思っていました。。。 自身の上がりは32.9、サウンズオブアースとコンマ1秒ですから確かな切れ味ではあります。縦のポジションでスポイルされた、という理解でよいのでしょうね。


サウンズオブアースはラブリーデイを意識した運び方と見えました。外枠が堪えるという見立てでしたが、4コーナーで進路を外に切り返すあたりは「やはり」という率直な感想をもっています。あれでインを突いたら鞍上の胆力と無謀のバランスについて評価をし直すことになったでしょうね。多分にリスキーですから。

馬場状態ひとつですが今秋の府中で観てみたいなと思っていたところ、どうやら次走はジャパンカップとの報。楽しみに待ちたいと思います。


ラキシスは勝負に参加できなかったと見ています。ある意味ではいつものラキシスの内容なのですが、馬場とペースが向かないそれでした。着順、着差ほど悲観することはないと思っていますが、問題は馬体。マイナス16kgは狙ってのことでしょうが、それにしても細く仕上がりすぎてしまった印象があります。次走はエリザベス女王杯、連覇を狙うのでしょうかね。これ以上の細化は厳しい、と思っています。どうなるでしょう。



南部杯も少々。

府中の最終をパスして岩手の馬券売り場へまいりました。最終が終わってからですと混みますからね。案の定、人の流れを逆らうように売り場から出る形になりました。はい、レースはターフビジョンで観戦いたしました。

戦前はハッピースプリント最大のチャンス、などと思っていましたが、パドック映像を見てのベストウォーリア本命。ハッピースプリントは仕上がり途上かピークを過ぎてしまったか。スローにしても前々でけん制するような流れにしても、ちょっと可能性に乏しいかなーという評価に落ち着いていました。

タガノトネールは最内枠を引いた時点でほぼやるべきことが決まっていました。あとはそれが出来る仕上がりと鞍上か。いずれもクリアとみて単穴っぽく重視した次第です。さすが康太、スタートからしっかり出していって4コーナーまで引きませんでした。アレをやらない限り1着は狙えませんからね。馬連1点で何とかなりました。ぶい。



最後に。

当日は悪友と久しぶり府中に繰り出しておりました。年齢的に体力が大事よねーナムラタイタンも元気だよねーとか、どちらの親父も健康がねーとか、パドック脇でコーヒーを飲みつつ、わらわらと近況報告をしておりました。なんといいますか、口さがない語りはひとと場所を選んでするよう配慮をしておりますが、この関係ですと言いっ放しでもまぁ大丈夫ですのでね。月曜の府中、木陰だと暑さも和らいでいましたよ。

語れる範囲でいいますとw 競馬場をでるあたりでしたか、ふいに思い当たりまして。毎日王冠でイスラボニータ本命、京都大賞典でワンアンドオンリー本命ですから、どれだけ昨年のダービーに心を奪われているんだよ、という自虐ネタをいっしょに雑に笑い飛ばしておりました。一応こっちは真剣にへこんでいたんですけどね。…はい、これくらいだときれいにまとまりますでしょうかw

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2015.10.12


エイシンヒカリが逃げ切りを決めました。

前日からのお湿りは昼前からの天候回復でほとんど意識しなくて済む形になりました。いや、排水がよい分、内々が締まったというべきでしょうか、内から3頭目より外はもうベストなコース取りでないと見て取れました。7Rを勝ったトルークマクトや9Rで2着だったローズマンブリッジが典型でしょうか。いずれも直線は内ラチ沿いを使っての差し込み。縦のポジションはともかく、直線で目いっぱい内ラチ沿いを走れる馬をチョイスする必要があるなぁ、というのが事前の見立てでした。

それを踏まえてもエイシンヒカリの逃げは侮れないと思っています。馬場のバイアスをどの程度と見積もるかで天皇賞に向けての同馬の評価が割れることになりそうですね。個人的には抜けた存在でもなく、とはいえ武豊の「もう1ランク強くならないと…」というコメントを鵜呑みにするほど足りないわけでもない、という…中途半端ですかねw いやー、パシュファイヤーばっちりで首をブンブン唸らせているパドックを見たら、ねぇ、イレ込みというよりファイティングポーズだと了解する部分があっても不安にはなりますよ。


公式レースラップです。
13.0-11.2-11.7-12.0-12.0-11.7-11.0-11.3-11.7

参考までに。昨年のレースラップはこちら。逃げて2着したのはサンレイレーザーでした。
12.9-11.0-11.5-11.7-12.0-11.8-11.2-11.3-11.8

ラップの上げ下げはほぼ変わらないですね。折れ線グラフにすると相似形になると思います。このときのサンレイレーザーは内のウインマーレライをパスするため序盤で脚を使っていますね。その分前半が突っ込んだ数値になっています。もちろん人気薄か否かという違いは加味しなければいけませんが、思いがけず、田辺の騎乗について再評価しないといけなくなりましたねw

エイシンヒカリについては、天皇賞までの馬場状態がパフォーマンスを大きく左右すると見ています。ラスト1ハロンをどれだけなだらかに失速できるか。もちろんそれまでのラップ構成、番手にどんな馬が構えるかもポイントになりそうですね。天皇賞の予想は難しくも面白くなりそう。少なくともF1ホースと呼ばれた傑物と比較できるレベルではなさそうです。イメージを重ねて楽しむことは全然わるくないですけどね。いやホントに。


自分の本命はイスラボニータでした。内から2頭目までで、前受けしてエイシンを追走できる有力馬。まずハイペースは望めませんからね。天候も馬場も恵まれましたし、狙うとしたらここ、逆にこのレースを勝ち切れないようだと天皇賞もそれ以降も厳しいのでは…と思っての、願望込みの本命でした。

4コーナーで早め早めのステファノスをいったんパスしてその外へ。内から4頭目での直線は外過ぎる、と思っていました。ただ残り400からの加速はさすが。一瞬夢をみましたけどね。その後ラストの失速は昨年の天皇賞と変わらない見栄え。特に手前を変えてからゴールまでの6、7完歩にちょっといい印象を覚えておらず。うーん、前半の力みを差し引いてもここは突き抜けてほしかったなー。

過去を遡りすぎかもしれませんが同じ皐月賞馬ジェニュインに近づいているような…。少なくとも天皇賞で本命視するには展開の助けを折り込む必要があるでしょうね。


ヴァンセンヌはスタートを決めての先行策。結果、力みながらの追走になったでしょうか。後方待機では勝つ可能性に乏しいと判断したのであればひとつのチャレンジと評価すべきかもしれません。にしては失速幅の大きさは気になるところです。パドックでも見栄えしましたし、これで天皇賞に向かうとしたら評価の難しい1頭になりそうです。


アンビシャスは出遅れがほぼすべて。鞍上デムーロ自身の出遅れも一日を通じて目立ったという印象はあります。直線の伸び脚を見る限り、開幕週の馬場はよいのでしょうね。問題は位置取りだけだったという見立てです。もう少し馬体がボリュームを増してくるともっと楽しみになりそうですね。賞金的にちょっと迷走してしまいそうですので、慌てないローテーションで名実整うとよいなぁと思っています。


ディサイファは盲点でした。出来はパドックで確認していましたが、他に買いたい馬が多いこともあり、洋芝で結果を出したという先入観もあり。レース運びは自分が想定していた馬場状態のアドバンテージを活かしたもの。早めに外を回したことで前が詰まらないメリットを取ったであろうイスラボニータを、内から2頭目でじっくり待って最後に交わしきりました。勝つことを渇望していたらこの展開にはならなかったようにも思いますが、堅実なパフォーマンスは本番でも気をつけておく必要はありそうです。


ステファノスは戸崎がいじり過ぎたでしょうか。外の4、5番手につけてから、4コーナーを待たずに進出。ラップ的にはエイシンがじわっとペースを上げている箇所ですので、必要以上に苦しい加速になっていたと思われます。前日のイモータルで内→外と切りかえした分負けていますし、馬場とペースから来る仕掛けどころや進路取りのピントがうまく噛み合っていないのかもしれません。馬自体はよい仕上がりと思っていましたので、調子落ちさえなければ次走での見直しが必要になるでしょうね。


グランデッツァとスピルバーグはそれぞれ向かない展開にスポイルされると思っていました。案の定、という結果と見ています。しかし福永はこうした場面で思い切った策を提示してこないですねぇ。やり様がないといえばそうなのですが。グランデッツァについては京都じゃないと難しいタイプと考えるほうがよいのかもしれません。


さて、当日は指定席で観戦でした。Club A-PATでの抽選に当たりまして、7階ラウンジ席を初体験。いつもご苦労をかけていますので奥さま孝行を兼ねまして行ってまいりました。…まぁ競馬観戦ですから多分に自分得なんですけどねw あ、「内が内が」とトラックバイアスについてガヤガヤ話していたので、反対に大外枠の武豊を選択する巧みながんばれ馬券を購入されていらっしゃいましたよw 見事的中でご機嫌で何よりですよ、ええ何よりですw

写真はメイン発走直前、ラウンジからの眺望。夕日までには至らない陽射しがくもり空と上手にマッチしておりました。
毎日王冠直前のラウンジ席からの眺望、Tokyo Race Course

もうひとつ。場内で見つけたオリジナルカクテル・バブルガムフェロー。甘めで飲みやすかったですね。
毎日王冠オリジナルカクテル・バブルガムフェロー



最後に。

帰ってから録っていたフジの中継で、ドゥラメンテの近況を確認。540kg越えですからかなり大きくなっていましたね。土ではないですが、休みなく繰り返し使い続けるとそれこそやせてしまうでしょうからね、骨折をうまく逆手に取った充電期間になるなら大歓迎、という素人かつ率直な印象がございます。きっと関係者のノウハウが試されている真っ最中なのでしょう、待つだけのこちらは楽なものです。ストレス少なめの表情に、来春またあのクロス鼻革を見られるのが改めて楽しみになりました。

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2015.10.08


凱旋門賞はゴールデンホーン Golden Horn の完勝でした。

事前の待機策を切り替えての先行。いったん大きく馬群から離れて、徐々に馬群に被せるように2番手へ。何やら昨年の宝塚記念で見たようなリードでしたねぇw

頂上の3コーナーで外を回らないセオリーもしっかり押さえていますし、逃げ馬の後ろに首を突っ込んだり離れたりしながら前進気勢を削がないアイドリングもさすが。あのがっちりした前受けは日本のジョッキーで見てみたいところですが、ねぇ。2番手で仕掛けどころをコントロールした上での直線の粘り腰ですから、エプソムやサンダウンの走りを思い起こせばフィニッシュまでの力強さは納得するばかり。そりゃフランキーも翌日の騎乗をキャンセルしますよ、おそらくはhangover=二日酔いですけどw

3連覇を狙ったトレヴ Treve は出負け気味に後方から。よりローリスクなポジションを求めたせいでしょうか、3コーナーを待たずに馬群の外へ。結果的にこの外々の分が最後まで詰められませんでした。鞍上ジャルネは馬場に敗因を求めましたが、その馬場状態がフランキーにあの戦略を促したともいえますしね。…トレヴを庇ったとも言えるかな。それでもあれだけ詰めてくるわけですから、力の衰えを感じさせないままの引退となりそうです。お疲れさまでした。

来年はロンシャン改修のためシャンティイでの開催。ジョッキークラブ賞とディアヌ賞、いわゆるフランスのダービーとオークスが開催される、という程度の認識しかもっていませんが、どうやらロンシャンと異なり直線は登坂というロケーションのよう。コース紹介のページは以下、フランスギャロのサイトにありました。アンジュレーション等々はYahoo!翻訳の力を借りたのでざっくり読んだ感じですねw
Chantilly Racecourse


…記事のタイトルのわりにはドゥラメンテが出てきませんねw

いや、ごくありきたりに端的に、今年遠征していたらどうだっただろうなーと思いました。もちろん日本の2冠馬が出走を決めれば英仏の有力陣営は違う戦略を取ってきたでしょうし、異なる展開が待っていたのでしょうけれども。でも、今年の展開なら、そして今年のロンシャンのコンディションなら、ね。Flintshireの直後くらいから前の馬を割って出てくる姿…、はい妄想が過ぎているだけですねw シャンティイが未知数ということもなおさらイメージが膨らんだひとつの要因なのでしょう。


凱旋門賞か、菊花賞か、秋の天皇賞か。今年、日本の2冠馬には秋の目標について3つの選択肢が想定されていました。結果的には夏前の故障のため選択そのものが不要になってしまったわけですが、もし無事に夏を迎えていたら結構な議論になったでしょう。

もちろんローテーションは関係者が決めるものなのですが、ファンの側でも賑々しく言葉は交わされますよね。むしろそこが楽しみでもあるわけで。なにより、ある意味では何に価値をおくのか、語る側の価値が少なくなく問われることがまた面白いわけで。それがスルーされてしまう形になったのはもったいないな、と思いつつ、そのことを書こう書こうと意気込みながら夏を越してしまったわけですねw

少し前に「3冠」の価値が保持されているのは日本とアメリカくらいという対談を目にした覚えがあります。ちゃんと裏を取れって話ですが、サラブレだったかな。英仏愛独とも、3冠の最後、いわゆるセントレジャー(仏はロワイヤルオーク賞ですね)の価値が下がっているのは前々から認識されているところ。主要なG1が2400m→2000mと短くなっていることが要因なのでしょう、先述のフランスダービーも2400m→2100mへ距離短縮していますし、新英国3冠もラムタラを最後にでていませんしね。

世界の潮流だけでは日本の3冠を語れないとは思っています。ただ、ステイヤーが繁殖として国内外のマーケットに評価されにくいことは、競走馬としてどうキャリア形成するか、どうパフォーマンスを見せるかに影響を与えますよね。ドイツの重い血統が重宝されているのも、スピード化した血統トレンドへのカウンター、カンフル剤という前提がともなうわけで。

いまいま菊花賞を目指す理由は、G1としてのステータスがなお残っていることもそうでしょうが、賞金が大きく下がっていないこと、同世代で競う数少ないレースであること、ステイヤーに偏重した特長があまり問われない展開になりやすいこと、あたりが挙げられるでしょう。あー、ディープインパクトの場合は池江師自身の価値観もあったのではと思っています。…オーナーかもしれませんね。


個人的には3冠の価値は存続していってもらいたいと思っています。2冠を獲った馬には、仮にその個体が2400mギリギリだったとしても挑戦を強要するくらいの価値が保持されていてほしいかな。あーでもあんまり強迫的なのはまずいですねw

一番の理由はむやみなハードルの高さ、ですね。もはやこのご時勢、適性の乏しいローテーションへ挑むことの方が困難でしょうから。適性のある中で登り詰めたチャンピオンには異なる適性へチャレンジする価値を残しておきたいと考えるようになりました。

逆、もあるでしょうか。もし3冠の価値、菊花賞の価値が有効に機能しなくなるとしたら。場合によるとステイヤーの価値がレース体系からして大きく軽視しまうかもしれません。レースの多様性が予想の面白さを担保しているとも認識していますので、楽しみ方が減るという方向に舵が切られてしまうことになるのでは、と思うところでもあります。



じゃあ「ドゥラメンテ」はどこに向かってほしかったか。やっぱり?自分は菊花賞なんですよね。来年ロンシャンでないことには目をつぶって、凱旋門賞ではなく淀の3000mへチャレンジしてほしかったと思っています。

ドゥラメンテ故障前に発売されている優駿7月号は日本ダービーの回顧に誌面を割いています。堀師はそのインタビューの中で、秋の進路については名言を避けつつ、「完成させたい」とコメントしていました。個人的にも感じていましたが、ダービー時点でもなお未完成の馬体。仮に夏場を休養に充てずフランス遠征への準備に費やした場合、あの馬の「完成」をみることができたのか。…まぁ多分に未知数なのではありますが。

エアグルーヴの血統は春のクラシックには未完成なまま臨むことが多い認識があります。比較的うまくいったのはルーラーシップくらいでしょうか。あのプリンシパルSをうまくいったと表現していいのかはなんともですけどw 堀師はそのあたりも含んで発言している、と勝手に言外に読み取っているところです。結果がともなってなお慎重な姿勢であることでしょう。

長距離戦への価値観も加わりますのでなかなか一概にいかない議論なのですが、レースの多様性に軸足を取りたいことと、ドゥラメンテの個体への期待を合わせて、個人的には菊花賞という結論をもっています。別の成長曲線をもった馬なら、きっとまた別の悩み方をしたでしょうね。



最後に。

この手の議論はどこかで決することがないと思っています。大前提ですね。だからこそいちファンとしては「お遊び」の部分も感じながらつらつら書いた次第です。なんと申しますか、その時の当事者が都度の現実に直面した結果得られた選択が次の価値を醸成する、のであれば健全なのではないかと考えています。

たとえばナリタブライアンのスプリント挑戦、いまでは取られないローテーションですが、ブライアンでもダメだったという事実がひとつ積みあがったことが、より適性を重視する価値を確信させる要因になったともいえるわけで。まぁ96年当時でも無謀だという意見が優勢だったと記憶していますけどね。

ディープインパクトとオルフェーヴルは3冠成った翌年に凱旋門賞へ挑戦しました。ドゥラメンテはこの議論を回避する格好になりましたが、相変わらず我々がどんな価値に重きを置くかは問われ続けていると思っています。決裁することがなくとも、ファンも当事者ですからね。ずぅーっと考え続けていくことになるのでしょう。

個人的には、凱旋門賞へのコンプレックスからも3冠へのドメスティックな拘りからも程よい距離で。面白がりながら取り組めるとステキだなと思っています。

はい、以上で身勝手で面倒な議論、打ち止めといたしますねw


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2015.10.05


ストレイトガールがスプリント戦も制しました。

ハクサンムーンが3ハロン目で溜める形を取ったことで、後半3ハロンの差し脚比べの様相となりました。こうなるとトモの容積がものをいうといいますか、瞬間的に強く加速できるパワーとピッチが必要になったと思っています。それを3ハロンのどこで使うか、という難しさはジョッキーが抱えなければいけないのですが、やや強引な進路取り、理想の仕掛けどころを鞍上戸崎がつくりだしたとは言いにくいでしょうか。馬の力で勝たせてもらった、というコメントはそのまま受け取るのがよいように思っています。

公式レースラップです。
11.7-10.7-11.7-11.2-11.2-11.6

過去10年遡っても、3ハロン目の11.7は抜けて遅いそれ。2ハロン目の10.7も決して速いほうではありません。二の脚を使ってハクサンムーンが先頭に立ちましたが、競り合いたくない先行勢の思惑が拮抗した結果、ハクサンムーンが行ききるのを待つような展開になりました。そのハクサンムーンがペースを控えるなら、スローペースが生まれるのも納得ではあります。アクティブミノル、ベルカント、そしてミッキーアイル。アクティブミノルはペース面、あとの2頭は折り合い面から、いずれも前半無駄に競り合うのは避けたかったでしょうからね。

3ハロン目の溜めの結果、ミッキーアイルが本格的に引っかかり、アクティブミノルがつられる格好で2、3番手のペースが上がりました。前3頭が重なったあたりで残り600を通過。溜めた分、ここからギアを上げなければいけません。スタートダッシュで脚を使った馬のペースの上げ下げ。ハクサンムーンやアクティブミノルには厳しかったでしょうね。

あーいちおう。Twitterで一部の方が指摘されていた通り、2、3番手の個別ラップにはおかしな点があるようです。この手の話は過剰に声高にせず、ヒステリックなトーンを避けて、事実をひとつひとつ丹念に指摘する、という姿勢が肝要と思っています。地味な働きかけになりますけどね。

…戻ります。ここからペースを上げてコンマ2秒差の4着に踏ん張るのですから、ミッキーアイルのフィジカルは相当なもの。ただやはり前に馬を置きにくい外枠がアダになった模様。そうしている間にピークが過ぎてしまうならもったいないですけどね。

ベルカントには前半に突っ込んだラップを踏んで後半なだれ込むか、平坦コースで末を活かすか、というイメージを持っていましたので、中山が向くかなーというそもそものエクスキューズをもって予想していました。トモ、コンパクトですものね。今回は前走の溜めた競馬がうまく活かせない展開では合ったと思っています。

ひとつ前の10R、勝浦特別は同じ芝1200で1:08.1。スプリンターズSの方がコンマ1秒遅いというのはさすがに予想できませんでした。ただ、エクイターフ+エアレーション+路盤改修で排水性のよい馬場が開催後半でも程よいグリップ感を保っていましたから、先行馬に対して、どこで脚を使いどこでスピードを抜くかという柔軟性を担保することになる、とは思っていました。そのアドバンテージを活かせる人馬や展開であるのか、ということが大きなポイントにはなるのですけど。

今回も先行馬3頭がもっと折り合って4ハロン目で溜めを効かせることができたら、たとえばミッキーアイルが完勝している流れだったかもしれません。あ、ウキヨノカゼが前走のリプレイをしていたかもしれませんね。

ウリウリは鞍上岩田がペースの緩みを感じていたでしょう、早めの仕掛けだったと思っています。外枠の分もあるでしょうね。止まってはいないのですが、坂を上がってウキヨノカゼに交わされるあたり、戦前の一般的な評価、報道よりもペースに左右される面があるのかな、と思い始めています。鞍上のコメントも後方から一発を、というニュアンスでしたしね。

レッドオーヴァルはようやく能力をめいっぱい出し切る競馬。G1の度に馬場に泣かされてきましたからね。ペースを眺められるギリギリ前々な位置取りから、4コーナーを積極的に踏んでいく蛯名は、乗り替わりとしては十分以上の騎乗だったと思っています。登坂しながらなお加速できれば、あるいはスタートで出さなくてもあの位置を取れれば。でも、そこがたらればになるあたりは力負けということなのだと理解しています。

サクラゴスペルはもう横山の運び方を讃えるのみですね。スタートを決めて4コーナーで動かなかったこと。どちらも人馬双方の力が問われるところですが、これをこなしたことが僅差2着の大きな要因であると思っています。休み明けを考えると追い切りの動きはよいなーと判断していた分、馬連の相手に加えることができました。よかよか。


勝ったストレイトガールは前半追っ付けながらの追走。かなり心配になりました。ヴィクトリアマイル、セントウルSと見て来て、レースの運び方がスプリンターからマイラー寄りになってきている印象がありましたので。結果的にその持ち味にマッチしたレースラップに乗れたこと、が勝因のひとつだと理解をしているところです。どんなペースでも勝負どころで強くひと脚が使えることは大きな武器であるでしょう。トモの容積も十分ですし、フジキセキ×タイキシャトルを信じた部分もあります。内枠の立ち回りやすさも活きたと思いますが、できればコパノリチャードをスムーズにパスしてほしかったかな。

このあとは暮れの香港を使って引退とのこと。香港マイルのほうが合う気もしていますが、参戦はやはり楽しみになります。是非無事に。



最後に。

これを書いている間に凱旋門賞が終わりました。Golden Hornの完勝する姿は先ほど「すぽると」で確認。Treveはだいぶ外を回ってしまいましたね。ドゥラメンテのことを書こうと思って夏が終わってしまいましたので、凱旋門賞の結果と合わせて、府中開催の前に書いておこうと思っています。週中に時間確保できるかしら。頑張ります。

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2015.10.03


久しぶりにゆっくり予想の時間が取れました。

夕方の約束まで時間を確保して、ウインズ新宿から程ない喫茶店へ。はじめてはいったお店でしたが、ウインナコーヒーのカップの取ってがちゃんと左を向けて置かれる所作と落ち着いた雰囲気。夜はお酒も飲めるようですね。じっくり集中してスプリンターズSの調教映像をチェックできました。…競馬ファンとおぼしきお客さんは見当たらなかったですので、まわりから見れば稀有な光景だったかもしれませんね。


シリウスSはキクノソルから軽く流しておいて、レース直後にその喫茶店で確認しました。テザリングの感度も良好でしたね。向こう正面での捲り気味の2頭の動きが武豊の300勝を後押ししたでしょうか。1コーナーまでにプッシュして、おそらくアウォーディーの前を取りたかったルメールにとっては逆風になってしまいました。

アウォーディーはもう少し厳しい展開になると見ていたのですが、このあたりの誘導が騎手会長のさすがなところですね。出遅れなければナムラビクターの競馬だったとか、直線の脚色だけならトウシンイーグルであるとか、たらればのいらない、きっちり2000mで答えを出す内容。まだまだ活躍が見たいと思わせてくれます。おめでとうございました。


スプリンターズSはストレイトガールから。前日発売で仕込み済です。

内枠、先行馬が揃った展開、追い込み一辺倒では厳しいと思われる馬場状態。一本調子でない末の効く脚質、流れに乗せる競馬なら信頼度が増すという認識の鞍上。相対的にアドバンテージの多い状況と判断しました。もちろん馬の力がなければ勝ちきれないですからね、そこはしっかり評価したうえで。

馬体と追い切りではミッキーアイルが気になったのですが、あのかかる気性がどうしてもネックになりました。ウリウリは外を引いたことがプラスにはでないと判断。展開ひとつで突き抜けていてもおかしくないですけどね。中団で流れに乗るならレッドオーヴァルにもチャンスあり、と思っています。


最後に。

マヤノリュウジンが除外になったのが個人的には残念でした。あの追い込みが再現される、とは思っていませんが、見てみたかったなと。出走馬を決める優先順に絶対的な回答はありませんが、過去1年のレーティングで優先順を判断、という基準も競走馬のピーキングの長さを考えると一考する余地もあるかもしれません。

じゃあレッドオーヴァルが除外でよかったのかというと、それはそれで見たいですからねw ファン側は身勝手で贅沢なものです。

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