2015.12.31


2015年、最後の投稿になります。

ようやく大晦日にスケジュールがひと段落しまして、Gallop年鑑をパラパラとめくる時間を得ることができています。

恒例となっている冒頭の座談会は通年免許を取った2人のジョッキーの活躍から、次世代がどう育つかという意見交換につながる流れ。若手ジョッキー本人の自覚と行動という観点と仕組みの改善と。これまでも積み重なっている議論ですが、どちらも必要なのでしょうね。

松若や石川が的場文男と南関東のリーディングを争う、とか、見てみたいですねー。文字にしてみて自分でも軽くふるえていますけどw 中央と地方の垣根を壊す、という表現をよく目にしますが、壊すというよりは作り変える、でしょうか。どんなギミックがジョッキーの経験を積み上げていけるのか、人馬のレベルと賞金の高さが比例する構造がデザインできるのか。…デザインできる人がいるのか、という問題のほうが大きいでしょうかね。

理想的な仕組みについて、ファンががやがや話すのはとても楽しいんですけどね。個人的には先に挙げた松若、石川くらいの世代が徐々に経験と結果を積み上げていく様を楽しめるとよいなと。予想に取り込みながらファンの側で自分が育てたような気になれるなら、それは競馬の魅力、吸引力のひとつにもなるでしょうからね。


東京大賞典のあとに合流した悪友と、今年の5大ニュースは?という縛りでお互いに思いつくまま2015年をフリカエリ。結局双方とも印象に強いG1を挙げることになり、半分は被るという。長いことつるんでいますから似るんですかね。

自分は、…ダービーですね。毎年ダービーを挙げているようにも思いますが。いや、あのドゥラメンテのパフォーマンスは素晴らしかった。レースレベルと、その将来への期待と。どちらも強く包含したダービーというのは本当に得がたいもの。ダイナカール、エアグルーヴ、キングカメハメハ。府中を制した血が折り重なって、それを凱旋門賞に送り出せる期待感。…いっしょに観戦した同僚にはきっと伝わっていないでしょうね。急に理解できても立つ瀬がないですけどねw

あと挙げたのは、香港マイルのムーアとモレイラ、香港カップの武豊、天皇賞春の横山典弘。何か、強い馬にどう乗るかというジョッキーの圧倒的なヘッドワークやフィジカルに心が動いていたようですね。香港マイルの直線は上がりましたよ。エイブルフレンドがモーリスに襲い掛かるわけですから。野心たっぷりのコース取りと馬の首と背を強化するような追うアクションと。素晴らしかったー。

最後のひとつは朝日杯。何がよかったって、来年が激しく楽しみになっていること。2歳G1、それも朝日杯でその感想に至るのは久しぶりな気がしています。その場の賭け事の駒としてみられる側面はもちろん否定するつもりはないですが、1、2着とも先を見越した内容を求めつつのあのパフォーマンスですのでね。直後のお酒は美味しかったなー。実は1、2着の単勝を両方持っていまして。普段は取らない戦略ですけどね、このレースはこれしかないと思っていました。

2歳に限らず、来年に楽しみがつながることは得がたい状況ですね。こう思うのは年を重ねたせいだけではないと思っています。わくわくしながら次のレースを待ってきたからもうすぐキャリアも20年になってしまうわけで。相も変わらずしょうもないなーが半分、すてきな趣味という自画自賛が半分。このままいきましょうかねw


個人的な出来事も少々。有馬記念はひとりで観戦したのですが、その後のゴールドシップの引退式をひとりで迎えたかったからでした。オルフェーヴルの有馬記念を一緒に観戦した同僚が今年亡くなりまして。若さが病気の進行を早めたようです。

初めての競馬観戦に当たって、先日のアメトーークの競馬芸人のように2頭のステイゴールド産駒を雑に紹介したところ、ゴールドシップをいたく気に入っておりました。当日ぬいぐるみを買い込んで、レース前の緊張感に耐え切れなかったのか不用意にテンションが上がって落ち着かない様子でした。ムーアの賢明な騎乗で3着を確保したわけですが、まぁそんなことはよくわからず、頑張ってくれたことを含めて感激しておりました。こちらはそれをいじりながら、堪能してくれた様子に満足していたことを覚えています。

自分の気持ちの区切りのつもりもあったのですが、引退式では既報の通り記念撮影を拒否するゴールドシップ。笑かしてくれましたし、馬の走りとひとの思いは並んで進むことはあっても別物だなと改めて。ヘンな感傷をもっていた部分は上手く折りたためたようです。自分より若い命が先に逝くのはさびしいもの。そこだけはまっすぐに受け止めておこうと思っています。



今年は、このブログに向かい合う時間の捻出がますます難しくなっていました。細かく書きたいことが多くなっていますので、メモ書きみたいな投稿を増やすのがよいのか、ちょっと迷ってみたり。長文のつもりはないんですけどね、思ったことを記していくと普通にこのくらいのボリュームになってしまいますし、そこまで書かないとすっきりしませんし。。。 しばらく悶々とするのかな。読み手の皆さまに致命的なご迷惑のかからない範囲で。いろいろ工夫していくかもしれません。


相変わらず年末ギリギリでの投稿になってしまっていますが、今年も本ブログのご愛顧、ありがとうございました。

来年もいい意味で変わらず、この時ここに注目していた、わくわくしていたなという日記をしたためていければと思っています。ひとり分の身勝手な意見になることも変わらずでしょう。許容範囲広めで、引き続きお付き合いいただければ幸いでございます。

まもなく2016年。よいお年をお迎えください。

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2015.12.31


23歳、頚椎損傷が死因と伝えられています。

JRAの発表はこちら。社台スタリオンステーションの徳武さんのコメントが掲載されていました。
フジキセキ号が死亡 JRA

頚椎狭窄の治療を続けていたという話は初めて目にいたしました。さらっと調べたところ、人間の場合ですとカラダに痺れ、歩行障害などが生じるとのこと。2013年に腰痛で種牡馬を引退しているようですが、症状が複合していたのなら、ここ1、2年はつらい状況が続いていたのかもしれません。

オンタイムでは、サンデーサイレンスの血のニーズを受ける種牡馬としてのフジキセキしか知らず。「長兄」と評される部分になりますね。現役生活には間に合っておりませんので、その当時の評価や空気などは間接的に見聞きするばかりでした。自分が調べ始めた当時(96年の夏前)は2年目の種付けシーズンが終わるところだったでしょう。フジキセキとエイシンサンディの取り扱われ方の違いから、種牡馬の評価などもろもろの競馬の価値観に触れることになりました。懐かしいですね。


YouTubeでいろいろと映像を追いかけることができました。以前確認していた映像ではありますが、もみじS、朝日杯、弥生賞と、角田の騎乗は改めて違和感を覚えますねー。いや、悪い意味ではなく、脚元への配慮が先行した騎乗であることがかなり露骨に伺えます。

個人的な見立てですが、十分な前進気勢とトモのパンプアップ、これに対して化骨なり腱の強度なりの成長が不十分だったのかなと感じています。普通に乗っていたらもっと早く脚元を壊していたかもしれません。ただ、直線でのおいでおいでと、交わされそうになった際の加速。実際に取った戦略は、瞬間的に強い負荷を招いていたのかなーなどと妄想をしております。真偽のほどはわかりませんね。

なお、放牧地で昼寝している姿など貴重なオフショットも確認できましたよw フジキセキでYouTube検索してみてくださいませ。しかし、あの朝日杯も弥生賞も生で観たかったですねー。

フジキセキの主な産駒一覧とフォトギャラリーをじっくり見たい方には以下にて。ふるさと案内所のページはなかなか充実していました。
フジキセキ | 馬・牧場・施設検索 | 競走馬のふるさと案内所



強くてパンプアップする筋肉は産駒にも受け継がれたでしょう。キンシャサノキセキ、エイジアンウインズのパワーを利した瞬間的な加速は典型的でしょうか。いずれも馬券的には合わなかったですねーw

フジキセキ産駒で1頭挙げるなら、というお題も早速あちこちで目にしております。自分が選ぶとカネヒキリになりますが、カネは別の投稿で書きたいんですよねー。といいながら数年が経過していますのでw ええ、いい機会をフジキセキからいただいたと思っています。頑張ろうかな。


そうそう、ダノンシャンティ、イスラボニータはだいぶフジキセキとは似ていないイメージ。でも、グラスワンダーとスクリーンヒーロー的な差異が大きい例もありますしね。種牡馬としてまた独特なバイアスを示してくれるのか、引き続き楽しみにしたいと思っています。年が明けての中山記念で復帰する皐月賞馬、まだ現役ですけどね、こちらも期待して待っていますよ。


フジキセキのデータはこちらで確認できます。
フジキセキ|JBISサーチ(JBIS-Search)

また、種牡馬時代の評価の程度についてはWikipediaが端的に充実していると思います。
フジキセキ - Wikipedia

シャトル種牡馬のはしり、という認識もございます。サンデーの血を国内に留めないための施策、そのアクションを真っ先に担った「長兄」の活躍、お見事でした。リアルタイムで観ることができなかった分、憧れに似た感情を強く覚えていましたね。ゆっくり休んでくださいませ。



最後に。

本当は過去の優駿を引っ張り出してじっくり堪能したいところなのですが、実家との往復が余儀なくされるため、Webで収集出来る限りの情報を集めた格好になっています。でも記事をひとつ書く分くらいは、さらさらと検索で引っかかってきましたねー。いろいろ手探りして情報を仕入れていた96年当時と比べると、情報を集めるコストは断然下がりました。そちらにも感慨深さを覚えているところです。

さぁ、日付はすっかり変わって大晦日。このあと眠ってから、恒例の年間フリカエリな投稿をしたためようと思っています。


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2015.12.30


サウンドトゥルー、初戴冠となりました。

追走に苦労したとの鞍上大野のコメントがありましたが、有力馬が前でけん制しあう展開を上手く待つことができたと思われます。蹴り上げられて砂ぼこりが舞う、末脚を伸ばすにはちょっとパワーを要する馬場状態。コパノリッキーを競り潰したホッコータルマエもバテてしまう最後の直線をタフに差してきました。スタミナと走り方と、有力馬の中では一番マッチするだろうという読み。当たったようで良かったです。安心して年が越せますねw

公式レースラップです。
12.6-11.9-12.2-12.5-12.1-11.9-12.0-12.6-12.3-12.9

枠の並びを見て思ったのは、コパノに意地悪できる要素が整っていること。ハッピースプリント、サミットストーンらが内で張って外からホッコーが被せてくるなら、外枠を引いたコパノリッキーは先手を取りきるまでに相応のダッシュを必要としてしまうだろうと読むに至りました。実際その通り厳しいけん制があったようです。

もうひとつ、2番手を担う馬がホッコータルマエ以外に見当たらなかったことも展開予想のポイントでしたね。JBCクラシックは1、2コーナーで単騎逃げの体制を許した結果、追いつくことができないという負け方になりました。コパノのマイペース、というより武豊のマイペースを防ぐには自分でけん制しに行くしかない、幸は少なからずその認識から戦略を組み立ててくると読みました。これはチャンピオンズC同様の意識だと思っています。それにしては自身にとってもきついマークの仕方になりましたけどね。


パドックではホッコーもコパノもよくは見えませんでした。やはりシーズン後半、特にチャンピオンズCに向けた仕上げがあったでしょうから、出来はよく見積もっても平行線、個人的には少し下降線という見立てに落ち着いていました。仕上がりだけでいえば、プレティオラスやサミットストーン、ユーロビートのほうがよかったと思っています。

仕上がりひと息とスタミナを要する馬場、コパノとホッコーが前々でマークし合う展開。すべて加味すると、1、2番人気は本命に推しづらくなりました。一方のサウンドトゥルーは、息の長い末脚、素軽いスピードというよりはパワータイプ、パドックでの見栄え、これらの条件はこのレースについてアドバンテージが大きいと判断するには十分でした。

ええ、自画自賛する回顧になっていますが、ほとんど読みきったレースになりましたね。予想も馬券もうまくいきました。ぶい。


ただ、これでダート中距離路線の序列が大きく変わるかというと、どうでしょう。軽いダートではまだまだ、ホッコータルマエもコパノリッキーも巻き返してくるでしょう。サウンドトゥルーに速い上がりをどこまで求められるか。体調やパンプアップが順調に上向いても、MAXのスピードはそう変わらないでしょうからね。フェブラリーSに回った有力馬とのマッチアップまでは暫定王者的な認識が妥当かなと思っています。


さて、当日は現地観戦。いったん内馬場に足を運んで、ラーメンフェスティバルへ参加しました。チケットを購入し、いくつか屋台が並ぶなか久留米ラーメンを選択、気の利いたとんこつスープを堪能いたしました。トッピングしたすりごまがマイルドさを演出。いやー美味しかったですね。そのあとは早めにパドックに陣取ってG1エントリー馬の登場を待っておりました。

やっぱり府中と比べても馬との距離が近いですねー。コパノリッキーのカメラ目線、ユーロビートの流し目、サウンドトゥルーの筋肉質な馬体などなど、間近で見て取ることができました。

そして騎乗命令がかかってからのミスターピンクの存在感w いやあれはやばいですw ずっとファンの側に意味ありげな視線を固定しながらニコーッとし続ける妖艶な主張w 「どうですかみなさーん」的なw 「安心してください、ピンクですよ」的なw パドックって馬を見せるためにあると理解してはいますが、あの瞬間だけは内田利雄を魅せる独特な亜空間と化していましたw いやー役者でしたねー。


どうやら3号スタンド(G-FRONTのすぐ隣)が取り壊しになるようで。強い思い出があるわけではないのですが、さすがにオッズ表示のためモニターなどはちょっと年季が入りすぎていましたからね。メインレース後、普段買わない売店でホットコーヒーを購入してターフビジョンを見守る流れにいたしました。きれいでかつ移動しやすい設計だとよいですね。

そうそう、4号スタンドのジャンクフードは変わらずの安定感でした。ハムカツが美味しいんですよ。一方でおでんの存在をはじめて認識しまして。ラーメン食べちゃった分自重しましたが、現在はかなりロックオンしている状況w 寒いうちにもう一回は現地参戦したいですね。



最後に。

個人的にはこれで2015年の競馬納め。最後がきれいに締まりましたので、これでよい年越しができそうです。レース後は悪友と合流、ジンギスカンなどをさっくりほおばりながら、久しぶりに旧交を温める流れもございました。年度代表馬はモーリスでいいよねとか、ドゥラメンテは長期滞在ありきで海外遠征してほしいとか、雑で旬な会話に華を咲かせていましたね。いい時間でした。

フジキセキの報もありますね。こちらは明日書ければ。残念なりに「長兄」の回顧はしておきたいと思っています。


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2015.12.28


ゴールドアクターの見事な立ち回りでした。

スタートからのプッシュ。吉田隼人の思惑は好位の内を取ることにあったでしょう。ゴールドアクターのもつ折り合いの柔軟性、内に有力な先行馬ラブリーデイがいること、そのラブリーデイは距離不安を公言していること=スタートでスタミナを使いたくないであろうこと、逃げ馬が不在であること、リアファルの内枠にキタサンブラック横山がいること。これらの条件を踏まえたとき、自らがひとつ積極的に動いて内ラチ沿いを取りに行く作戦が浮かんだのだと察しているところです。ラブリーデイに蓋をする可能性も考慮していたでしょうね、図らずもその形になりましたし。

ルメール、横山、外からマリアライト蝦名。これらのジョッキーが前に布陣するならペースが破綻する可能性は低いと見ていました。あとはどの馬が勝ち切ると読むか。…うーん、最後はどう願うか、みたいになりましたね。1、2着の馬か戸崎の3歳牝馬か、という絞り方まではよかったのでしょう。吉田隼人のポジションを制する動き。これが大きな勝因と思いますし、自分の予想はこの動きの分敗れたのだと思っています。

最終追い切り後のインタビュー。言葉少なに期待を口にする吉田隼人の姿がありました。自信と期待と。その時点では枠順が決まっていませんでしたが、いいイメージがすでにあったのでしょう。アルゼンチン共和国杯の末脚の長さと合わせて印は重たくしておく必要を感じていましたが、そこまでは正解でしたね。

同期の川田の機先を制する、というのも面白く。確かライバル意識の強い世代だったと認識しています。直線もしっかり内を締めてラブリーデイの進路を消していました。単なる小競り合いではなく、合理的な戦略の中に見える対抗心なら見応えにもつながりますね。

そしてスクリーンヒーロー産駒のグランプリ制覇。個人的にはグラスワンダーの孫、という感慨のほうが強いですけどね。器用なワンダーだなー、などと府中のスタンドでリプレイを観ながらぼんやりとしておりました。モーリスの活躍も然り、ワンダーの血はつながっていきそうですね。そりゃあ自分も年を重ねているなぁ、という感慨も湧いてきた次第です。


公式レースラップはこちら。
7.0-11.7-12.2-12.5-12.7-12.8-12.6-12.6-12.0-11.9-11.5-11.3-12.2

逃げると思っていたリアファルの理想は、後続が差しにくいラップメイクをすることだと考えました。参考にしたのは神戸新聞杯とJBCクラシック。え?って感じかもしれませんが、いずれも残り5ハロンから徐々にペースを上げて直線前半で突き放してラストまで粘り切る、という構図は相似形でしょう。リアファルの半兄クリソライトがダート重賞常連ということもヒントにいたしました。

坂で強くダッシュできる(=11秒台前半から半ばでスパートできる)ようにラップを組み立てるのではないかとも考えていました。結果的にリアファルは逃げませんでしたけどね。実際のラップはその読みに近い形になったと思っています。

もうひとつは馬場状態。この土曜から直線の坂の部分で11秒台前半が計時されていました。いまいま中山の芝は荒れないですね。残り3ハロンのどこか、勝負どころで速いラップが求められるコンディションであることを見て取っていました。

これらを踏まえて、ゴールドシップは買わない判断といたしました。2011年の有馬記念を勝ち切ったときは残り1000mからアーネストリーがロングスパート気味にラップを上げています。12秒を切るか切らないかというラップがゴール前まで持続したのは、当時の馬場状態と合わせてタフであったでしょう。アーネストリーを含む先行馬が壊滅してゴールドシップが届く展開でした。今年はこれと逆、前残りする馬を捉えきれない捲りになるだろうと考えました。

特に若年層に「花道」という言葉はどのくらい通じるものでしょう。内田に鞍上が決まった時点で有馬記念での戦略は、というより内田の腹はその点で決まっていたと思っています。つまり、勝っても負けてもゴールドシップらしい騎乗。二の脚がつかないゴールドシップですから、後方追走から他馬を捲ってスタミナを存分に引き出す戦略、これが最も花道にふさわしいという。

いや、だってねぇ、内田のインタビューはもはやレースへの意気込みではなく数年後の産駒の活躍について語っていましたから。ビックレッドでの種牡馬入りも決まっていますしね。実際も期待通り?残り1000からの捲り。盛り上がりましたねー。自分は勝敗度外視で満たされておりました。直線での善戦はスタミナが足りていてトップスピードに見劣った分と理解しています。これもまた有馬記念ですね、ラストラン、堪能いたしました。


自分の本命はルージュバック。中団馬群の外を追走して、ゴールドシップの捲りをやり過ごし、その外へ展開して
直線末脚を伸ばしてどのくらい?という展開はほぼ想定内。あれ以上後ろにしなかった戸崎も十分な立ち回りだったと思っています。

これで強くフィニッシュできなかったわけですから、力が足りなかったと見るべきでしょう。はじめての中山、小回りと登坂が応えたかもしれません。今日のようにスタートが合えば先行ポジションでも立ち回れると思っていますので、今後のレースぶりで脚質が整ってくることも期待できれば。来年のヴィクトリアマイルで観たいですね。ええ、本命視に後悔はありませんよ(はい強がりw)。


サウンズオブアースはゴールドシップの捲りの影響を受けてしまった格好。4コーナーでおかれる流れがなければ、もっと際どくなっていたでしょうね。えぇ、昨年の菊花賞2、3着で決したことには気づいておりますよ。しかしトータルで5回の重賞2着があっての重賞未勝利は、巡り会わせというには何とも。シルバーコレクターといえば最近ではウインバリアシオンかな。来年の初重賞制覇はどこになるでしょうね。


トーセンレーヴ、アドマイヤデウスは直線ゴールドシップのプレッシャーを受けた分着順を下げたでしょうか。アルバートはあの位置からでは、という内容。4コーナーで外に振られたのはそれまでの進め方の分もあったでしょう。ワンアンドオンリーは前走よりもいい仕上がりでしたが、想定した流れにスポイルされると見て評価を下げました。これらの馬は次走以降で巻き返し十分と思っています。



最後に。

当日は府中で観戦。なかなかにスタンドも湧いておりましたねー。最終レース後は府中のスタンドでコーヒーをすすりながらぼんやり。金杯が平日だと買いにくいなーなどと出走予定馬が映るターフビジョンを眺めておりました。祭りのあとですから気が抜けたのかな。

そのままゴールドシップの引退式まで確認。中山はだいぶたくさんのひとが残っていたようですね。オリジナルの馬服をつけて中山の馬場を引かれる姿は少し大きめの屋内ビジョンで見届けました。なにやら有馬記念の本場馬入場へ向かう地下馬道でも同じような目をしていたなーなどという感慨も。レースの緊張感を受け止めることを馬自身が避けていたのかもしれないですね。かわいい目でしたねー。

ケガからの復帰からこちらを思って感極まる内田と、出遅れて馬券を紙くずにしてごめんなさいする横山と。コントラストすごかったですね。そしてゴールドシップの記念撮影拒否w さすがでございました。引っ張っても引っ張っても、ある近さまでくると立ち止まってしまう悪い流れ。今波厩務員は作戦を変えたのか手綱をつめてじっと待機すると、3つ4つおいて自分からひとの輪の中にw これがゴールドシップの自我なんですねー。これに嵌ったファンは大変ですなw

ゴールドシップらしい引退式は馬主さんのしっかりしたスピーチでビッと締まりました。血がつながることの大切さが選んだ言葉の端々に滲んでいました。黄金旅程の四文字も脳裏に浮かびましたね。おつかれさまでした。


さぁ、ハッピーエンドCとファイナルSで泥沼に嵌ったこともありますのでw あと一日仕事して、大井のG1を磐石の態勢で迎えたいと思います。

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2015.12.23


久しぶりにゆっくり時間を使っています。

冒頭は日記っぽいことから。疲れがきていたのか火曜はダウンしてしまいまして、夕方過ぎからじわっと活動を開始しておりました。翌日が休日でしたから、時間を区切らずに過ごせたのはよいことなのでしょう。録り溜めていたブラタモリなどを観る流れ。陽水さんの曲、気が利いてるなーなどと心が動くあたり、リフレッシュしたんでしょうね。

ブラタモリはちょうど先日訪れた奥日光が舞台でして、中禅寺湖が明治から昭和にかけて主に外交官の別荘地だったこと、戦場ヶ原が昔湖だったこと、スルーしてしまった華厳の滝が少しずつ削れていまの位置にあることなど、こういう情報を踏まえていけばよかったなぁなどとちまっと後悔。というか、また行きたくなっています奥日光。うん、行こう。そうそう、華厳の滝はここ1万年の間で見ごろだそうですよw


競馬の話ですと、昨日から「有馬記念全軌跡 GRAND PRIX 60th MEMORIAL」なる雑誌にふよふよと目を通す流れもございます。少し前に買っていてようやくの開封。以前の優駿からレース回顧やインタビュー記事を再掲しながら、59回のジェンティルドンナから降順で有馬記念を並べていました。降順は珍しい印象がありますね。

グラスワンダー連覇の後、当時の鞍上的場師へインタビューした記事はなかなか面白く。「いや、」で始まるコメントが多いんですよね。インタビュアーの選んだ割と形式的な表現に対して、師が感じているニュアンスとの乖離を埋めようとするため、コメントの冒頭が「いや、」からはいることが多くなっているようでした。たとえば「早くゴールが来てくれという感じ?」「いや、何とか残ってくれという気持ち」みたいな。的場師の真摯さが伝わる良記事と思いました。もちろんリアルタイムで読んでいましたが、改めて新鮮に読み返しております。

石田敏徳さんのダイワスカーレット回顧も面白いですね。前走、あの天皇賞に向けてはプラス40kgを運動量で落としていく調整過程でテンションが上がってしまった、それに比べたら有馬へのプロセスは、という件は改めてちゃんと読み直せてよかった。

おそらく意識してと思われますが、オンタイムではレース後ひと月程度で読まれますが、年数が経ってから読まれること、またリアルタイムを知らない人や若い世代には良質なダイジェストになるよう、記事が構成されているようですね。石田さんのレース回顧記事は特にここを押さえている印象があります。当時の勢力図や回避した馬、レースへの評価、先に紹介した調整過程のエピソードなど、記録だけでは受け取れないストーリー、厚みを受け取ることができるのは有難いですよね。書き手の腕の見せ所でもあるでしょう。

編集・発行人に芹澤邦雄さんのお名前も見つけています。実はシンボリルドルフ連覇の記事は芹澤さんご本人のもの、そこだけ先に読んでおりまして。ジョッキーも調教師もライバル陣営もファンの期待も、かかわる人の思いを十分に吸い込んで、自身の熱意をブレンドして吐き出した言葉が並んでおります。レポートとしての体を保ちながら、わくわくしてるなーこの感じだとまわりのひとはたいへんだったんだろうなーwなどといろいろ伝わる良記事。今ならポエムとも言われてしまうかしら。

まだ全部読みきっていませんので、年末年始にかけて堪能しようと思っています。Gallopで馴染んできた切り口、競馬語りが感じられるでしょうか。遺作と受け止めてじっくり、ですね。



ショウナンパンドラ回避の一報。

最終追い切り後の息遣いがこれまでと違ったとは高野師のコメント。その理由は明確につかめていないようでしたが、オーナーとの協議で慎重を期す判断にされたようです。もちろん残念のひと言なのですが、ジャパンカップを目標に定めての秋4戦目。疲れがでても不思議はないですものね。

医師の診察結果を待てない中での判断のようですから師の心中察するところ。ひとつひとつの判断にお手つきはあっても正解はない仕事でしょうからね。助手時代にダイワスカーレットの手綱を取った師の観察眼、これを信じて来年を楽しみにするのがファンとして賢明な態度と心得ます。いやーでも、見たかったですね。



水曜追いの記事も粛々とチェック。RACING VIEWERの更新は木曜のようで(何故でしょうね)、映像は明日までお預けという状況。どうやらゴールドシップ陣営の手応えはよさそうですね。

1週前追い切りではゴールドシップの気持ちに火は入っているように見えました。これまでの、フィジカルで走り切れてしまうからタイムはまとまるけどテレッとしている、という類の追い切りとは異なる印象。ただ、これが数値に表れない気持ちの問題だからこそ観る側は毎回やきもきするわけですよね。ほんとにやる気あるのかw みたいな。自分より若手の社員が増えると相対的にね自分もいろいろ(ry

その他、1週前追い切りでよく見えたのは、キタサンブラック、ゴールドアクター、サウンズオブアース、マリアライト、リアファル、ルージュバック、ワンアンドオンリー。アルバート、トーセンレーヴが確認できていないにしても、ちょっと多いかな。あとは最終追い切り映像とローテーションを含んだ臨戦過程をまぜまぜしながら、枠順発表を待ちたいと思います。どうしても内枠と並びに強くバイアスが生じますからね。

個人的には内枠を前提にルージュバックの可能性にわくわくしたいなーと思っていますが、菊花賞惜敗のリアファルの運び方はかなり気になるところ。そしてウチパクはきっとゴールドシップの底なしのスタミナを全開放するラストランを思い描いているでしょうからね。悔いなく、悔いなく。有馬記念の予想ははそうしたひとの重いが乗る分、難しくも楽しくもなる認識でいます。



最後に。

ライアン・ムーアの騎乗停止によりラストインパクトとアルバートの鞍上、そしてディセンバーSの勝利により連闘で臨むトーセンレーヴの鞍上。ラストインパクトは菱田になりましたが、後の2頭はまだ調整中でしょうか。池江師はボウマンの継続を希望しているようなコメントが見えていましたが、さて。ギリギリまで決まらないのも珍しいような気がします。これも引き続き注目ですね。

※早速追記:投稿ボタンを押した直後、オーシャンブルーの鞍上に石川が決定したとの一報を確認。いいですねー粋な判断ですねー。楽しみがまたひとつ増えました。

※さらに追記:競馬ラボさんのツイートから、アルバートはアッゼニ、トーセンレーヴはボウマンとの情報。そしてダービーフィズが田辺ですかー。馬との手の合い方でいうならアルバート田辺のほうが観てみたいですかねー。

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2015.12.21


リオンンディーズのスケール感が勝りました。

パドック映像と返し馬まで見届けはしましたが、基本的にはこの一週間、「2強」という認識で情報を眺めてきました。完成度のエアスピネル、折り合いに不安はあるものの末脚の長さでは秀でているという認識だったリオンディーズ。いやー、シーザリオとエアメサイアでしょー、選べないですよぶっちゃけw

エアスピネルに寄った単勝人気を見て、最終的に2頭の単勝を買う戦略に。自分にしては珍しいのですが、2頭を評価していた証拠がほしかったんですよね。武豊の大記録に乗る楽しみを取って、馬連を厚めにしつつエアからの馬単でバイアスをつけた形にいたしました。

直線は堪能しましたねー。2頭とも先を見据えた内容でかつ好パフォーマンス。ゴール前は奇しくも10年前のオークスと同じ構図からなおさら、ですね。ただしパドックで見て取った馬体の奥行きといいますか成長の余地といいますか、スケール感はリオンディーズが圧倒的でした。成長途上の中でこのパフォーマンスですから、来春がとても楽しみになっています。そうですね、来春が楽しみになるという意味で阪神への朝日杯移設は成果が見えてきたなーなどと勝手に実感しているところでもあります。


公式レースラップはこちら。
12.5-10.8-11.4-12.6-12.7-11.9-10.8-11.7

エアスピネルの懸念は当日の若干のテンションの高さでした。武豊は、もちろん記録は意識していないことはなかったでしょうが、そもそも来春の府中2400を意識して乗ってくると思っていました。当日のテンションの高さを見て、スタートからプッシュしてポジションを取ることはしないだろうとの見立て。その上で勝機を探るという内容になるだろうと思っていました。

おそらくこの朝日杯だけを勝ち切ることを重視するなら、スタートから出していって2頭分くらい前で追走することも視野に入っていたでしょう。自身もテンション高めの追走になりつつ、少し先行勢をつついてペースを上げ、早い仕掛けから全体的に締まったラップを呼び込むよう立ち回っていたかもしれません。でも、ディープインパクトの弥生賞で距離ロス覚悟でダービーを見据えた脚の使い方をする鞍上ですものね。

「来年のクラシックが楽しみになった」とはその鞍上のコメント。ざっくり解釈すると、エアスピネルをマイラーに仕上げるつもりはなかった、ということかと受け取っています。

さて、結果的にスロー寄りのペースを折り合い重視で追走、3ハロンの末脚勝負でリオンディーズに完敗となりました。これで今後のチューニングはどうしていくのか。リオンディーズに勝るならダービーより皐月賞ではないかと個人的には感じ始めています。ポジショニングの柔軟性というアドバンテージをどう有効利用するのか、はたまたスピネル自身が想像以上の成長力を見せるのか。観る側も、えぇ、楽しみになりました。


リオンディーズは成長途上なりに仕上がった馬体。むしろ未熟さが伝わった分、今回はこのスケール感を壊さない乗り方=直線だけシンプルに伸ばす、という戦略になるだろうと予想。外枠ですからね、最後方になる可能性も十分感じていました。レース直前は果たしてこの待機策から差し切れるのか、というイメージと戦う格好になっていました。

折り合いの不安がぬぐいきれなかったのは1戦1勝の分ですね。武豊への期待分を冷静に見積もりつつ、リオンディーズを過小評価しすぎないように馬券を買うことはできたようです。

半兄エピファネイア同様、大きくて柔らかいストライドと息の長い末脚。おそらくですが、ストライドを詰めて走るのが得意ではないのかなとも思っています。前走もかかるというよりスローにお付き合いできないスピードとストライド、という受け取り方も可能かなと。端的な逃げ馬に仕立てるつもりがないあたりが「折り合いの難しさ」として見えているのなら、対処の仕様もあるかもしれません。贅沢な悩み?いやいや、クラシック制覇に向けては十分過ぎるハードルと思いますよ。半兄のダービーの追走の仕方を思うと、ですね。

これで来春の主役、という位置づけは間違いなく。別路線組にも骨っぽいメンバーがおりますし、この世代は牡馬クラシックの趨勢に楽しみが増してきました。ホープフルSも共同通信杯も楽しみですしね。


シュウジは早くもスプリント色が強く出てきているようです。3歳春のレース体系ではなかなか難儀なローテーションになりそうですが、思い切って海外に目を向けるのもよいのではないかと。NHKマイルCでも直線半ばでガス欠になる姿がけっこう容易に想像できちゃいますのでね。

イモータルは道中かなりとっちらかっておりました。乗り替わりの影響というより馬自身の心身の仕上がりに起因するように映っています。新潟という条件があるにせよ、新馬戦ほど伸びやかなストライドで走っていないように受け取っていまして。立て直しができるかな。鞍上固定で取り組んでほしいと思っています。


あー、朝日杯直後の最終レースには触れておかないと。ゴットフリートの石川、ビシッと抜けてきましたね。前日のターコイズSのオツウ3着といい、ディセンバーSのクランモンタナ3着といい。コースとペースと鞍下の力と、その見積もりがうまくイメージできていて、かつ思い切りよくそれが実行できている、いい時期なのではないでしょうか。

石川で印象的なのはドコフクカゼのブラジルC。府中の直線を目いっぱい、リズムを崩さずに追い通した姿はすばらしく。下手を打ったときをしっかり分析できていないので何ともですが、光るものをもっているジョッキーなら先々楽しみも大きいですよね。2連勝でスリラーインマニラをG1に送り出していますし。まずはケガなく順調に。カペラSのエイシンヴァラーは気にせずで大丈夫と思っていますよ。


そうそう、自分にしては珍しく、この記事を書く前にお酒をいただきました。いやー、気持ちのいいレースでしたからねー。はいったお店で黒糖焼酎の「朝日」という銘柄がありましたので、それだw となりました。鶏肉のタタキを合わせていただきまして、…うまいこと言いますよ、「朝日」を「タタキ」にクラシックが楽しみとw いいお酒だったなー。



最後に。

さぁ、大ラス。来週は、府中で肉フェスですねw いや、そっちも重要なんですけどw 有馬記念ですよ、有馬記念。

いまのところルージュバックやショウナンパンドラにピントを合わせているのですが、井崎さんの一週前予想が「牝馬2頭」でもういろいろ終了したなとw 一週前予想は当たってるらしいんですけどね、どうでしょう。


職場の物好き各位とは、一週前ながらあーだこーだと世相からサインを探すランチミーティングを敢行。真っ先に愛川欣也さんが亡くなられたことが話題に上り、キンキン馬券があるんじゃないかという謎の説が。なるほどーw みたいな流れから、「はい消えたー」になるんじゃないのとかw だいぶとっちらかっておりましたね。

くしくも朝日杯がキングカメハメハのワンツーでしたので一週前に成立。有馬記念では違うサインを探さないといけないかもしれません。あ、ゴールドシップとゴールドアクターで「金金」じゃないか、という説はまだ生きておりますけどね。いや、ほんとうに不謹慎で大変申し訳ございません。それだけ馴染んでいたキャラクターということでご容赦いただければと思っています。


いまいまの中山の馬場も、ターコイズSやディセンバーSを見る限りはイン有利。ただ来週までこの傾向が持ち越しになるのか、週間天気を見る限りはちょっと微妙でしょうか。芝の馬場については排水性が上がっているようですので、金曜にどしゃ降りにならなければ大丈夫かもしれません。木曜のクリスマスイブ、雨が夜更け過ぎに雪に変わるとしてもまぁ多少は許容してもいいんじゃないでしょうかw


いろいろ業務も抱えている最中なのですが、メリハリつけていかないと充実もないでしょうからね。
有馬ウィーク、ビシッと堪能できればと思っています。

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2015.12.14


いやー忙しい午後でしたねw

タイムスケジュールからおさらいしておきましょうか。
15:00 Hong Kong Vase
15:20 カペラS
15:40 阪神ジュベナイルフィリーズ、Hong Kong Sprint
16:50 Hong Kong Mile
17:30 Hong Kong Cup

阪神JFまではウインズで観戦、16時過ぎからは買い物などをこなしながらオンタイムからちょっとずれつつTwitterで結果を追いかける流れでした。土曜は深夜まで週明けの業務の準備に頭を悩ませながらグラコロをパクついていましたので(まぁ年中行事ですよねw)、日曜はお昼から行動開始。カペラSは石川くんをさらっと買うだけにして、阪神の予想に集中した次第です。


阪神から回顧、いきましょうか。

でも、あまり振り返るポイントがないような気がしていますけどね。メジャーエンブレムが圧倒的なフィジカルで押し切りました。いや、パドック映像をひと通り確認した時点で、馬格とパンプアップでいうなら他の追随を全然許していませんでしたから。ウオッカもここまで仕上がってはいなかったような。あとは前走のようなレース前半での引っ掛かりがなければと思いながらの本命でした。

公式レースラップはこちら。
12.5-10.9-11.4-12.1-11.8-11.7-11.5-12.6

抜群のスタートを決めて、外枠から逃げる馬をニュートラルなスピードで待つ余裕。鞍上はびっくりしていたようですね。デンコウアンジュ、キャンディバローズは内側の馬場のよさとスローを見越しての先行策だったと思いますし、クードラパンもマークするように直後を取っていましたが、パワーとスタミナでこれらを凌駕しました。

エクスキューズがつくとしたら、ルメールが「小牧さんが京都駅に行った」wという事象について。キリシマオジョウ、どうしたんでしょうね。あの一連の動きでデンコウアンジュやウインファビラス、ブランボヌールあたりには結構な影響が出た模様です。が、今日の展開で勝敗が引っくり返ったかというと…。当然、被害馬の次走巻き返しには注意しないといけないでしょうね。

かくして、4角先頭からの強い押し切り。戦前、各種メディアはとにかく差し追い込みが決まるコース、という切り口が散見された印象がありますが、レッツゴードンキが逃げ切ったコースでもあり、アストンマーチャンが粘りこんだコースでもあります。今回は人気薄のノーマークの逃げではなく、強い馬が競りかけられない前受け。ライバルを振り落とす粘りこみですから、相当な新興勢力がでてこなければ桜花賞もリプレイに近い流れになるような予感がしています。

ダイワメジャーは本馬も産駒も含めてなかなか相性が合わない、苦手な印象を持っているのですが、今回はさすがに評価できましたね。2歳戦が好調なダイワメジャー、その流れもあったかな。いちおう過去の若干迷いがちな投稿も載せておきます。
more than a DECADE ダイワメジャー・コンプレックス

そうそう、オンタイムでダイワスカーレットの走りを思い出しまして、帰宅してからラストランとなった有馬記念を確認。メジャーエンブレムと似ているなー血統だなーなどと噛み締めておりました。人気薄が差して2着も符合する部分でしょうか。フジの中継でヒロシも同じようにダイワスカーレットを思い出したらしく、そこは残念に思っているところでもありますw



香港、いきましょう。すごかったー。

香港マイルはモーリス。

結果がわかっているのに映像を観て大興奮する類のそれでしたねー。モーリスの直後につけたエイブルフレンドが直線に向いて襲い掛かる構図。ジョアン・モレイラとライアン・ムーアの凌ぎ合い。いまいまの世界最高峰の勝負(個人の感想ですw)が香港で実現したわけですから。それも片方が日本馬で、グラスワンダーの孫で、そして凌ぎ切って勝利してしまうわけですから。すばらしい。

もしソロウがいたら。おそらく世界一のマイラー決定戦になってかもしれないですね。着差がありませんでしたから、大きくレーティングは上がらないでしょうが、どこまで評価が上がるのか。トップクラスのマイラーの仲間入り、とはムーアのコメント。過剰なリップサービスをするタイプではないでしょうからね、前向きに受け止めてよいと思っています。あ、日本の年度代表馬、これで決まりでよいのではないでしょうか。

公式ラップはこれでよいのかな。Sectional Timeという表現で2ハロンごとのラップが上がっていました。
LONGINES Hong Kong Mile - Races - 2015 LONGINES HKIR - The Hong Kong Jockey Club

数値はこちら。ラスト2ハロンは加速しているのね。。。
24.58-23.22-23.44-22.68

一方のダノンプラチナ。ポジションを維持できず、直線も外へだせず内が開かず。ゴール前の脚色は良かっただけに、もったいない競馬になってしまった認識です。ただ、一度遠征も経験できましたし、来年のローテーションが、まだ決まっていないでしょうが、楽しみになってきました。

フィエロも窮屈な競馬を強いられた模様。直線に向くまではうまく温存できていたように見えましたけどね。開いたときには余力がなかったとはミルコのコメントです。うーん、図らずもマイルチャンピオンシップの再戦になっていましたが、これで勝負付けははっきりついたかな、と思っています。


香港カップはエイシンヒカリ。

見事な逃げ切りでした。1コーナー過ぎまで慌てずに主張し続けての先手。そこからは2番手のダンエクセルが4コーナーまでエイシンヒカリのペースを温存するような格好に。このあたりはハロンごとのラップタイムが見たいですけどね。

2ハロンごとのSectional Timeはこちら。かなりイーブンラップが意識されていたように映ります。
26.17-23.47-23.75-23.59-23.62

掲載元、公式結果はこちらでよさそうです。
Race Info - LONGINES Hong Kong Cup - 2015 LONGINES HKIR - The Hong Kong Jockey Club

重賞連勝からの天皇賞惨敗、そして香港での好走。このパターンは2年前のトウケイヘイローと同じですね。端的に比較するのは難しいでしょうが、2013の香港カップはこんなラップでした。
25.74-24.75-25.27-23.86-22.34

トウケイヘイローの方がラストのキレを求められていたのは驚き。ひょっとしたらその時の経験が今回のラップメイクに活かされている、…とはストーリー作りすぎでしょうかね。

直線に向いた時点でセーフティリードであったでしょう。末脚を信じて内々で待機策を取ったヌーヴォレコルトが詰めてきましたが、残り100でガッツポーズがでる完勝。ここで初G1となりました。いやー、天皇賞で本命視したのは間違いではなかったかな。それなら天皇賞で結果出てほしかったですけどねーw そうそう、平坦コースということもプラスに働いたように思っています。

香港カップ制覇はどうやらアグネスデジタル以来とのこと。そうかー、もっと勝っているようなイメージを持っていました。このあとは休養のようですが、来春は再び香港という可能性、十分ありますね。楽しみが増えるのはよいことよいこと。

逆にいえばサトノアラジン、ステファノス、2着まで押し上げたヌーヴォレコルトも、このペースにスポイルされたともいえそうです。厳しい結果ですけどね、今回は武豊のリードが勝ったという理解でよいと思っています。


ちょっとだけ気になったことを。香港スプリントのストレイトガール、香港カップのステファノスとも、戸崎のコース取りがなんとも。4コーナーで外に展開せざるを得ない流れと、直線に向くあたりでスムーズに外に展開できない進路取りと。4コーナーのポジショニングで後方馬群の外に「陥ってしまう」のは勝敗に結びつく可能性を下げてしまうわけで。典型なのは12/6の中山最終、芝2500mでのディキシーダンスでしょうか。

このバッドポジションに嵌らないように布石がうてるジョッキーであるか。…うーん、どうでしょうか。有馬記念でルージュバックに期待したいんですけどね。あぁ、そのルージュバックの桜花賞、エリザベス女王杯もそのバッドポジションであったと思っています。



最後に。

書き上げる頃に気になるニュースが。ムーアが香港マイルの騎乗でペナルティを受けたようです。都合4日間の騎乗停止。朝日杯、有馬記念の騎乗に影響が出るかもしれないという報道。適用する日を選んでG1は騎乗可能、みたいな柔軟な対応ができたかしら。ちょっと注意しながら、情報追いかけたいと思います。


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2015.12.07


サンビスタが突き抜けるとは。恐れ入りました。

リプレイで観るとミルコが終始いいポジションで進めていることがわかります。2コーナーまでにやりあうコパノリッキー、クリノスターオー、ガンピットの少し後ろ。向こう正面から3コーナーにかけて進出したローマンレジェンド、それを受けて早めのスピードアップを余儀なくされたであろうホッコータルマエからも少し外れていました。温存、温存という感じ。

録画した中継映像、4コーナー手前で一時停止すると象徴的な位置関係が確認できました。固まった先行馬群の一番後ろにサンビスタ、ちょっと離れたその後ろにロワジャルダン、ノンコノユメ、サウンドトゥルーの順。1~4着はすべてラチ沿いを通っていました。

対照的に3、4コーナーでペースを上げてラチを離れた馬は軒並み着順を下げている、とはざっくり言いすぎかな。ラチ沿いを通したアドバンテージは最内有利などのコースのバイアスというより、距離ロス=スタミナロスを抑える効果ではなかったかと理解をしているところです。じっとしていた分、坂を登りきってからもうひとつ踏ん張れたんでしょうね。ルメールは終始手が動いていましたけどね。

デムーロは自己申告していた通り、ダートG1と牝馬でのG1が初。いずれは獲っていたのでしょうが、お見事なリードでした。角居師はダートと牝馬の厩舎です的なウィットに富んだ揚げ足取りw をかましていたようですが、思えばヴィクトワールピサの組み合わせ。信頼が許すコメントでございましょうね。


公式レースラップです。
12.5-10.7-12.3-12.5-12.2-12.3-12.5-12.5-12.9

スタートから1コーナーまでの駆け引き。何とか後手を踏まなかったコパノリッキーとコーリンベリーが先頭を伺う形。ただし松山は先頭に立ちたくない引っ張り方で1コーナー手前を迎えていました。クリノスターオーがボウマンでなければすんなり武豊の逃げだったと思われます。

ヘンな予定調和にならなかったことはよいかもしれませんが、この動きにボウマンがどんな勝機を見いだしていたかは正直、謎です。スタートからプッシュし続けていましたから、予め決め込んでいたかな。外々を回りたくなかっただけであれば作戦としては、…うーん、でも控えてよいかというと…やむを得ないでしょうか。少なくともJBCクラシックの2コーナーでコパノの単騎が確定したあの諦観は回避されましたからね。

ひとつ捉えているのは、けっこう時計のかかる馬場コンディションであっただろうこと。他の条件戦をみると走破タイムも上がりもかかっているんですよね。時計がかかる分なおさら、なだれ込みを狙う有力馬が多かったという推測も成り立ちそうです。走破タイム1:50.4はタフで評価できるものでしょう。また、2ハロン目の10.7で下げたサンビスタと先頭を争った馬のコントラストはくっきりとしていますよね。


本命はノンコノユメでした。でも直前まで決まりませんでしたね。やはり先行有利のロケーションですからホッコーが無難だよなーなどと、締め切り5分前まで逡巡していました。

パドックでコパノリッキー、ホッコータルマエの充実度がそこまでなかったこと、今後の距離延長を視野に入れるコーリンベリーは先手を取りたがらないであろうこと、パドックでチャカつく馬がままいたこと、返し馬で歩かせる馬も少なかったですしね。

おそらくコパノが1、2コーナーをマイペースで迎えられないとして、序盤でペースが上がった場合4コーナー付近は一度緩むかスピードにのって直線になだれ込むか。いずれにしても直線入口は遠心力に逆らわないでしょうし、進路を求めた結果馬群が外に展開してインが空くと読んだ次第です。

で、これらの条件を見方につけられる馬はどれか。1枠1番の追い込み馬、そして鞍上ルメール。直線までインをキープできる可能性と鞍上の視野を信じて、ノンコノ夢に賭ける判断といたしました。最内を突くことができるかは博打でしたが、4コーナーのイン突きという賭けには勝つことになりました。前に1頭いましたけどね。

ルメールもコメントしていましたが、今後が楽しみ。もうひとつからだが増えてほしいなと思いつつ、一番力を発揮できるコースは東京ダート2100ではないか、などと繰言が思いついているところでございます。…やっぱり府中でやりません?w


サウンドトゥルーはレース振りが高いレベルで安定してきたでしょうか。2、3着を分けたのは枠順と思っています。1番枠の馬が先に内ラチ沿いを確保していましたからね。4コーナー出口で大きく外に持ち出す形になったのは、1番枠の馬にインを握られてしまっていたからでしょう。大野の大外強襲はスノードラゴンを彷彿とさせますね。こちらもこの後が楽しみです。


ホッコータルマエは先行勢では最先着の5着。向こう正面から捲り気味だったローマンレジェンドを背負う格好になった分、前にはいられるわけにはいかないでしょうから、早めのプッシュを迫られました。道中どこかでひとつ緩んでいたら、結果も違っていたかもしれませんね。

スタート直後にクリノスターオーに接触したこともポジション取りには影響があったでしょう。ボウマンもスタートからしばらく内に寄せないで真っ直ぐ走らせていますしね。人気馬ならではプレッシャーを受けていたようです。うーん、力負けとは思っていませんが、ひたひたと年齢の影が忍び寄っている?どうでしょう。年末の大井で再確認できればと思っています。


ロワジャルダンは待機策で外枠を克服してきました。浜中のインを狙うリズムはジャパンカップと似た印象をもちました。厳しいペースを外した追走が着順を押し上げましたが、来年もうひとつパフォーマンスを上げてこれるかな。ここ最近では珍しく、条件戦から馬券を買いつつ追いかけてきていますので、今後も高いレベルで楽しめるとよいなーと思っています。


回顧とは別に少し。リアルタイムはウインズにいましたので、フジの中継映像は帰宅してからチェックしました。気になったのはミルコの勝利ジョッキーインタビューを途中で切ったことと、実況のアナウンサーがおそらくノンコノユメとサウンドトゥルーを直線で誤認していたであろうこと。それぞれは異なる問題点をもっていると思うのですが、競馬中継の番組つくりに繊細さを感じにくいという点では通底しているものと思います。何とかならないですかねー。


血統で気づいたこともさくっと。中山最終の芝2500、勝ったサトノレオパードの祖母がレディータイクーン。ノンコノユメの祖母と同じなんですよね。かたやトニービン→ウォーエンブレムと重ねて中山芝2500をこなし、こなたアグネスタキオン→トワイニングと重ねてダートの強豪。端的に、面白いものですねぇ。ざっくりしたイメージのヒントにはなるかなーなどと思っているところです。



最後に。

ほんとうはウマ科学会にお邪魔したことも、ステイヤーズSのアルバートも、サラBLOODの感想も書いておきたいところなのですが、なんとも時間が取りづらく。無理はだめっすよと自分に言い聞かせながら、仕事の取りまとめごとにあーだこーだと取り組む時間の確保を優先した一週間でございました。

ふいに2008年カネヒキリのジャパンカップダートを思い出してRACING VIEWERで再確認したり。そうしたさくっとした時間なら取れるんですけどね。同厩サンビスタとの符号を求めていましたけれども、3コーナーでラチ沿いキープ、くらいかな。カネのほうが枠も外ですし、コーナーごとに外に膨れるアメリカ馬も今年はいませんでしたし。懐かしいついでに当時の投稿を紹介しておきます。現地にいましたねー、ルメールが神がかっていたなー。
more than a DECADE JCダート観戦記

少しずつ書く時間は見つけていこうと思っています。まぁ、ステイヤーズSは「\ライアン最強/」って言うだけで済みそうですけどねw

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