2016.05.30


マカヒキ、ハナ差を制しました。

勝負にいったエアスピネルをぴったりマークするサトノダイヤモンド、プレッシャーをかけるようにその後ろからマカヒキ、すべてを見越したかのようにあらかじめ外に展開する構えだったディーマジェスティ。直線半ばでのせめぎ合いは熱かったですね。タイミングを逃さず抜け出した、こじ開けたかな、川田将雅に凱歌があがりました。だいぶ騎乗フォームが崩れていましたが、どうしてどうして、それを含めて攻める姿勢を貫いたことが勝因だったと思っています。いやー、素晴らしいレースでした。

この1週間はめちゃめちゃな稼動で働いていましたので、心を据えてダービーに取り組んだのは土曜、いや日付変わって日曜になってからでした。せっかくのダービーウィーク、本当はダービーで頭をいっぱいにする時間をたくさんつくることが重要なんですけどね。少ない時間での見立てがどうだったか、レース回顧と混ぜながら書いておこうと思います。


公式レースラップです。
12.6-11.1-11.9-12.1-12.3-12.9-13.1-11.8-12.0-11.6-11.0-11.6

マイネルハニーの逃げは1、2コーナーを流してから溜めをつくるように減速。残り5ハロンからアグネスフォルテが我慢し切れなかったことで一気にペースが上がりました。これでレース全体を通して締まった展開になったと思われます。これまでのマイネルハニーのペースから、大知はどこかで緩みを求めるだろうと考えていました。アグネスもペースを上げる逃げは望まないでしょうし、終始ハイペースという可能性は低いと見積もっていましたが、おおよそ合っていたようです。

土曜からCコースに変わっての前々な傾向。意識は十分にあったでしょう、川田は1コーナーまでに静かに拳を動かして、マカヒキに前進を促していました。結果、5~7番手を欲していた(まさにその通りのポジショニングでしたが)サトノダイヤモンドの内、という中団のポジションを得て、1、2コーナーを回る形をつくっています。マカヒキにとってはこれまでで一番前目のポジションですね。

着差を考えると、このポジショニングが大きな勝因といえそうです。リスクを負って前につける。ワンアンドオンリーとイスラボニータを思い出します。あの年は圧倒的に先行有利の馬場コンディション。横山と蛯名、あとはトーセンスターダム武豊の3人だけがスタートからポジションを求めていた認識です。

戦前の自分は、ディーマジェスティとマカヒキの差はここにでると見積もっていました。ただでさえ皐月賞は外に膨れるスタート。蛯名はポジションを求めるようなプッシュはしない、できないという推論。そうするとマカヒキが前にはいってくる可能性が高い、言い換えれば勝負どころでひとつ外に回さなければならないロスが生じる可能性が高まるわけで、マカヒキより内、データ上有利な1番枠はかえってアダになる、という考えにも及びました。

それに対策しなければいけない、鞍上のやることが増えるというのは、それだけでディスアドバンテージでしょう。馬場が外差し傾向を示しているとまた別なんですけどね。蛯名がスタート早々に内ラチから離れたのはその懸念への先回り、対策であったと思っています。

ディーマジェスティにアドバンテージをつくり、エアスピネルとサトノダイヤモンドを目標に追い出せる、という時点でかなりマカヒキ勝利の可能性を感じていたのですが、やっぱりねー、この世代1番のスケール感を見ていたサトノダイヤモンドの評価に最後まで迷いました。

馬場傾向に乗って、ポジションを取ったサトノが人気の差し馬を背負って押し切る可能性を取ったんですよね。求められるのは11秒前半でスパートできてラスト1ハロンを粘りこむ末脚。リオンディーズ、スマートオーディンはそれぞれ片方の特性でしかアドバンテージをもてない認識でした。多士済々の中、そして仕上がりに一抹の不安を覚えながらの本命視。ゴール前、外に膨れてなおマカヒキを追い詰める姿を見ることができましたので、個人的には充足感のほうが大きいのですけどね。

しかし、相変わらずの馬券力でして、折り返しなしの馬単で外れ。2頭の馬連買っとけばOKでしたし、戦略的に折り返しておけば来週は潤沢な資金で臨めたのにねぇ。本命に決めた気持ちの強さを馬券で表現してしまいました。


川田将雅のダービー制覇。着順掲示板で3と8が点滅した瞬間、現地では泣いていることはわかったのですが、録画で確認するとばっちり号泣でしたね。こちらももらってしまいました。直線、前が開いてからは冷静ではなかったでしょう。そりゃそうでしょう。できればラストまで冷静で戦略的であってほしかったとは思いつつ。ダービー獲ったかぁ。おめでとうございました。あ、最終レース後、パドックでのレース回顧はいつも通りビシッとしたものでしたよw

マカヒキの今後。シャンティイのアークへの登録は済んでいますが、行くんでしょうかねぇ。京都の3000に拘る状況ではないですから、可能性はあるのかな。個人的にはジャパンカップで観たいと思っていますが、どんなローテーションになるでしょう。いずれにしても継続騎乗でお願いしたいと思います。


サトノダイヤモンド。ずっと気になっていたのは、追い切り後の池江師のインタビュー。普段と違って節目がちで言葉少な目、素っ気無いトーンでした。3週連続で強い負荷をかける積極的な判断とのギャップにその理由が推測できずにいたのですが、パドックでの仕上がりを見て、100%仕上げ切れなかった思いがあったのかもしれない、という仮説に至りました。個人的な心象を重ねまくっていますが、馬体のスケールからしてもうひとつ馬体が膨らんでいていいように見えたんですよね。何らかの理由でそれに至らなかった、という思いが言葉少なにさせたのでは、と。川田のいつも以上にビッとしたインタビューとは対照的でした。

もうひとつ。直線で右鞭を受けながら右に寄れた所作について。この結果マカヒキの進路が確保されたわけですが、何故右に寄れたのかが、これまた仮説になる状況です。個人的な見立てですが、サトノダイヤモンドがひるんだのか、あるいは逆にサトノダイヤモンドがディーマジェスティを邪魔しにいったのか。精神論に帰着させるのは、ね、何ともなのですが、左後ろの落鉄が寄れた原因かといわれると…。いずれ関係者から語られるところがあれば、と思っています。

春は無冠。淀には向くと思っていますが、いまのところは陣営も決めていないようですね。できれば馬体の完成に軸をおいて秋シーズンを過ごしてほしいですが、どうなるでしょう。完成した姿が見てみたいですからねぇ。まずは楽しみに秋を待ちたいと思っています。

そうそう、勝ったマカヒキの成長と特徴を見極めながら、丹念に追い込みの戦略を紡いできたのはサトノダイヤモンドに騎乗していたルメール。川田が思い切りよくレースを進められたのは、これまでのルメールの積み上げが有効であった証拠といえるかもしれません。ルメールからすれば皮肉な話ですが、ゴール直後に彼から握手を求めていた姿からは、かつてのお手馬に対するポジティブな思いが勝っていたように見えました。いい光景でしたね。


ディーマジェスティ。あそこまで頑張ったのはやはり皐月賞後の成長の賜物でしょう。腹回りの強さといいトモのパンプアップといい、ブライアンズタイム感満載ですね。タフな末脚、という意味では当然警戒しないといけないわけでしたが、先に書いた通り、マカヒキとの初速の特徴の差、そして枠順の並びから少し評価を下げていました。

蛯名の経験はこれに先回りしていましたね。早めに内ラチから離れて、4コーナーまでサトノの誘導を受けつつ、マカヒキへ蓋をするポジショニング。これは素晴らしかったと思っています。が、自分からプッシュしてポジションを取りにいけないという前提ありきの素晴らしさ。もう少し器用さがあれば、と思うところでもありますね。

直線サトノダイヤモンドに寄られた事は痛かったでしょう。ラストまで伸びは鈍っていませんでしたので。ただ、差し馬が基本的に抱えるリスクでもありますし、鞍上の故意でもありませんので、やむを得ない範囲かなとも思っているところです。

こちらも凱旋門賞への登録がありますね。淀へ向かうよりははるかに適性がありそうです。その場合、先日登録した愛チャンピオンSからのローテーションになるのかな。皐月賞の距離が示すとおり、2000mに適性が収斂しそうなイメージをもっていますので、好意的に受け止めているところです。


エアスピネル。こちらは武豊の仕掛けに唸るばかり。4コーナーを待たずに仕掛けていく積極策でした。これは素晴らしかった。サトノダイヤモンドを本命視するかで迷った理由のひとつは、このエアスピネルがどれだけ前で踏ん張るか、というところ。早々にバテてしまうと今後はサトノが後続の目標になりますからね。

サトノ本命は、豊さんの立ち回りに賭けた部分もありました。いったん先頭に立ちましたからね。こちらの期待を上回っての積極策ですからさすがのひと言。そうなんですよね、エアメサイアのオークスのリズムなんですよね。同じ陣容で、同じ積極策で、同じいったん先頭で。鞍上のレース後コメントの通り、どこかで大きいタイトルに届いてほしいなぁ。大阪杯?


リオンディーズ。前走の運び方から、今回は控える可能性が高いと思っていました。ひょっとしたらデムーロの感じている手応えからは引き続き先行策、だったかもしれません。とはいえ、これ以上先行策で燃えやすい気性を定着させてしまった場合、という懸念は少なくともトレーナーから出てきそうかなと。控えるとなったら中団につけるような微調整はできないでしょうから、前残りの馬場に対して有効なポジショニングは難しいのではないかなと。これで評価を下げた形です。だいぶ怖かったですけどね。

折り合いへの懸念が語られていましたが、個人的には遅く走ることが苦手なタイプかなと感じています。お兄さんがより顕著でしたね。レース前半は抑えることでかえって反発するように見えていました。ただ、今日あのレースをしたことで、今後の折り合いにはプラスの経験が詰めたかもしれません。はい、逆に言うなら、ダービーでその調整をしなければいけなくなったことがリオンディーズ陣営の敗因と思っているところです。

それにしても。ここのところ、デムーロの体内時計について「?」を覚えることがままありまして。確かに世のジョッキー全員が正確な体内時計を常に駆使できている、なんてことは幻想でしょうから。ただ、それにしても、という時があるんですよね。ダービーに致命的な誤差が生じていたとは思っていませんが、ちょっと注意して観ていこうかなと思っています。


スマートオーディンはこのペースに対しては力みすぎていたかな。直線に向いてなお溜めるポジションを求めていましたが、一瞬のキレを見せるに留まりました。ヴァンキッシュランはパドックでずっと耳を絞っていました。後ろのイモータルが怖かった説を主張したいですがw パフォーマンスには影響したと思っています。プロディガルサン、レッドエルディスト、アジュールローズはそれぞれの特徴の中でまだ未完成な印象。これからどう仕上がってくるか、楽しみですね。


ダービーの馬柱を眺めて気がついたのは、出走馬の父と母父にダービー馬の名前が多かったこと。数えてみてください。ダービー馬はダービー馬から、という格言はいまや当たり前になっていますね。サンデーサイレンス、ブライアンズタイム、トニービンが御三家と呼ばれていた時代があってね…とか語り始めないほうがよい年齢になってきたんでしょうねw



最後に。

思いがけず、自分が預かっている部門の元スタッフから連絡がありまして、目黒記念のパドックでさくっと合流。久しぶりに顔を合わせて近況報告などしておりました。どうやら初心者講習的なものを受けたらしく、そこで薦められた買い目をそのまま買って的中という。博才とは無縁なキャラのはずなのに、などと軽く茶化しつつ、自分の外れを上手く誤魔化した元上司がこちらでございますw


先の種牡馬の気づきもそうですが、いろいろな出来事の端々で年齢なりキャリアなりを感じることが増えてまいりました。そりゃあもう否応なしですね。それに何とか食らいついていきながら、自己像とのギャップを調整することもまた必要な態度なのでしょう。年相応というやつでしょうか。阿るでもなく変に割り切るでもなく。バランスを意識しながらキャリアを重ねていきたいと思っています。超無邪気なテンションなら奥のほうにいつでもありますからねー。

端緒となるフサイチコンコルドから20年。やっぱりダービーはわくわくしますね。
まだまだ競馬のキャリアは続きそうです。

2016 Japanese Derby Tokyo Racecourse

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2016.05.25


シンハライト、戴冠成りました。

ラスト数完歩の伸びに他馬との差が表れていたと思っています。デンコウアンジュを吹っ飛ばしたあたりはさすがにペナルティになりましたが(個人的にはあの場面まで進んでしまっての主張はやむを得ないと思いますし、ああなる前に別の選択肢が生み出せなかったかとも思ってはいます、が、たらればですねw)、それも含めて馬の強さがあってこそのパフォーマンス。2歳チャンピオンとチューリップ賞1、2着。桜花賞前の下馬評の通り、3頭すべてがG1戴冠となりましたね。

公式レースラップです。
12.3-10.7-12.1-12.3-12.4-12.5-12.9-12.6-12.7-11.4-11.5-11.6

ダンツペンダントが積極的に主張したことで、1コーナーの入りは速めになりました。エンジェルフェイスが番手に控えたのも納得ですし、ロッテンマイヤーが大きくかかった素振りを見せずに先行できたのも理解ができました。ただし、ここで脚を使った馬が軒並み着順を下げている点は、直線内が伸びにくいコンディションであったことと合わせて展開を押さえるポイントと思っています。

池添は思ったより後ろのポジションになったと話していましたが、道中のペースを考えると妥当な待機策であったでしょう。前半1000mで60秒を切って来ましたが、その後は4コーナーまでペースが落ちる流れ。末脚で勝負する馬には向いたと言えそうです。

2着チェッキーノとシンハライトの差は、枠順といえば枠順なのですが、1コーナーまでのポジションの主張にあったように思っています。ビッシュに前にはいられ、レッドアヴァンセに外に被せられるポジション。結果、3コーナーでレッドアヴァンセにも前にはいられ、4コーナーではそれをパスするため大外に。事実上チェッキーノは直線だけの競馬に徹した格好になりました。

うーん、桜花賞のルージュバックと同じように見えているんですよね。序盤の主張が弱かったためポジションが後手に回るあたり。今回は先行勢が崩れる流れもあって2着まで押し上げてきましたが、おそらく戦略的な大外一気ではなかったでしょう。馬の力で来た2着、でも勝つには至らない2着、という理解で着地しているところです。勝つなら弥生賞のマカヒキよろしく1、2コーナーでじんわりポジションを上げられるような1コーナーの入りにしてほしかった。…非現実的な高望みですかね。

3着ビッシュはデムーロの早仕掛けが奏効した模様。ただしデムーロの癖ともいえそうですので、手放しでは喜べないでしょうか。先々に参考となる立ち回りではないように思います。特に乗り替わった場合は。でも直線の粘りは能力を示していましたね。ラスト1冠では鍵を握る1頭になるかもしれません。

本命はロッテンマイヤーでした。パドックで抜けた馬がいない認識から、仕上がりとテンションで単穴から本命に切り替えたのですが(それまではシンハライトだったのですよw)、1コーナーまでの気合のはいったストライドを見た時点で終了だなっと思っていました。クロフネ産駒が加速と減速を繰り返す展開に向くとは思えませんからねぇ。

スタートを控えて中団から長く末を伸ばすならと、いまから考えると相当なたらればなのですが、そんなイメージに支配されての本命視でした。…ベリーもあったでしょうね。ベリーですよ。ポジションを取るリズムが、前日の是政特別、12番人気ヘルツフロイントと同じに見えていまして。ダート2100mのリズムとオークスが同じリズムじゃ、苦しいですよねw 土日でダート2100mを3勝しているジョッキーのリズム、という視点で少し考慮すればよかったかな。

パドックの見立てで、そりゃあ個人的な見立てですが、シンハライトとロッテンマイヤーに成長の余地を見て取っています。どちらも秋を楽しみにしていますが、ロッテンマイヤーはあの気持ちをどう活かすかが、思案のしどころになりそうですね。

頑張ったのはペプチドサプル。ペースにのった中で掲示板を確保したのはなかなか。G1で突き抜けるイメージまではありませんが、牝馬重賞戦線では面白い存在になっていきそう。条件が変わっても崩れない戦歴が、特徴を物語っているでしょうか。継続騎乗でお願いしたいです。


ひとつ。オークスのパドック周回中、パドックの電光掲示板に各馬の映像が大写しになっていたのですが、これにびっくりしたであろう馬がちらほら。ジェラシーあたりは「何事?」みたいな確かめるような表情で横を向いていました。次の馬にカメラが視点を移すたびに大きく画が動きますから。落ち着かない馬が多く見えた要因のひとつは、あの大写しにあったと思っています。個人的には避けてほしいサービスですが、ダービーのパドックはどうなるでしょう。



最後に。

オークスの記事もままならず仕事に追われているうちに、イスパーン賞の快挙が伝わってきました。日付が変わってから映像をチェック。スタートからだいぶいじめられましたが、切り返しての2番手から直線抜け出しての独走。10馬身という報道がありましたが、ちょっと言い過ぎかもしれません。…言い過ぎでもいいかもしれませんねw

トレーナーはレース後の現地インタビューで「凱旋門は距離が長いから行かない」という主旨の発言をしている模様です。一方で現地のブックメイカーは凱旋門賞のオッズを、エイシンヒカリ1番人気へばりばり書き換えている模様。いずれにせよ、こうして語られる日本馬になっている事実がまずは頼もしい限り。

凱旋門賞に拘る必要はないと思っていますが、鞍上の目標でもあるでしょうし、まずはロイヤルアスコットを使ってからになるのでしょうね。いまが充実期なのかな。鞍上の移動距離が心配なくらいでw 引き続き楽しみにしています。



最後の最後に。

ダービーウィークでございます。仕事に追われている場合ではないのですけどね。何とか時間を捻出して堪能するつもりです。そりゃあね。今年は特に多士済々ですから。

ディーマジェスティの立ち写真にかなりブライアンズタイムを感じつつ、金曜の雨予報を気にしてみたり。仕上がりと枠順と馬場コンディションと。いまのところはサトノダイヤモンドの成長力の見極めをキーにするつもりでいますが、しっかり組み立てていきたいですねー。えぇ、常に弥生賞馬は視野にいれていますよw

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2016.05.17


ストレイトガール、連覇成りました。

いずれかが逃げてスマートレイアーが番手、隊列とペースの予想は合っていたでしょうか。本意かはともかくレッツゴードンキが先手と思っていましたので、レッドリヴェール石川のアクションには驚きでしたねー。

スマートレイアーのひとつ後ろ、内々じっとしていられる有力馬に重い印を打つつもりだったのですけれど、マジックタイムかルージュバックか、パドックの品定めではいずれも◎を託すには少し物足りなく映っておりました。結局外枠に目をつぶって仕上がりのよいショウナンパンドラ本命。いやー、勝ち馬は内のもうひとつ後ろでしたねー。目をつぶってはいけませんでした。

公式レースラップです。
12.3-10.4-11.1-11.9-11.5-11.4-11.3-11.6

全般的に速いラップ、これはもう馬場コンディションのよさが担保した数値でしょう。道中で最も遅い11.9はレッドリヴェールが控え、カフェブリリアントが一か八かハナに入れ替わるあたり。あとは流れたんでしょうね。馬場がもうひとつグリップを求める状態なら、ラスト1ハロンは12秒台に落ちていたかもしれません。なにぶん個人の目算ですけど。

ストレイトガールは五分のスタートから中団待機。直線に向いてまさしく真っ直ぐに進路が開いていました。あわてずに狙っていた戸崎はパワーで加速できる鞍下の特徴をよく捉えていたのでしょう。ヴィクトリアマイルを最も多く制しているフジキセキ、トモの容積があの爆発力を示している、でよいでしょうか。抜け出すまでの決め脚の差、スプリンターの加速が中距離チャンピオンの切れを上回った瞬間。典型的なコントラストであったと思っています。


2着ミッキークイーンはストレイトガールの進路をなぞりながらの加速。しかし突き放されてしまいました。パドックで見た馬体は仕上がり上々ながらもコンパクトなトモ。マイルでバンと加速するには?というシャープさを見て取っていました。だからこそ、逆ムチで肩ムチをビッと振り下ろしながら、浜中がミッキークイーンを馬群から叩き出したときは何ともいえない感覚に襲われましたね。

唯一、掲示板にのった5頭のうち、ボックス馬券から外してしまったのがミッキーでした。秋華賞に引き続き、また自分は本命の女の子を信じ切ることが出来ませんでしたよw いや、今回はしっかり見立てた上で評価を下げていましたから、反省よりは後悔が強く後残りしております。あの頑張りをちゃんと買いたかったなー。ごめんなさいw


3着ショウナンパンドラは外枠から伸び上がるスタート。トレーナーもジョッキーも、これで出遅れ気味になったことを敗因として上げていますが、個人的には4コーナーのコース取りが勝敗に大きく影響したように思っています。伸び上がるスタート→リカバリーのためプッシュ→内目のポジションはストレイトガールに取られる→4コーナーで外に切り返して距離ロス、という順序でスタミナとコース取りにロスがあったでしょうから、スタートの後手がずっと尾を引いた格好になったものと思っています。

末脚は一番キレていましたからね、この後順調なら宝塚記念で観られるのでしょう。楽しみが膨らんでおります。


スマートレイアーは4着。勝った東京新聞杯が典型的ですが、3、4コーナーで溜めが効くラップ構成。その条件があってはじめて勝負に関われると思っていました。無理にハナを狙わず、人気薄の馬が前に行くならスローで引っ張る流れに乗ることを考えていたのでは。先ほども書いたとおり、気性に逆らわずレッツゴードンキがその役目を負うなら面白いなと思っていたんですけどね。岩田→武豊の1、2番手なら誰も喧嘩しに行かないでしょうから。

結果は14着でしたがレッドリヴェール石川はよく押し出していきましたね。近走のパフォーマンスと初ブリンカーから、メンタルに対する配慮と極端なポジションをイメージしていましたが(一番前か一番後ろ)、まさか前だとは。スマートレイアー推しの方は特に、相当邪魔された格好になりましたが、相手関係、出て行った際のペース、次につながる内容、スタートの巧拙、なにより鞍上の気持ちの強さ。破綻なく、よく先手を取ったなー。石川裕紀人はしっかり評価しないといけないですね。


ルージュバックは5着。やはりもうひとつ足りませんでした。中山牝馬Sのパフォーマンスから、落鉄を割り引いてもG1で本命視するにはスタミナに少し底浅さを感じていまして。ラスト1ハロンでグッと抜け出した上位馬との差、残念ながら見立てていた通りでした。中山牝馬Sの投稿では予言めいたことを書いていましたよ。

ヴィクトリアマイルへの期待でいうと1歩後退でしょうか。ミッキークイーンやストレイトガールのパフォーマンス次第ではなかなか難しい予想になるかもしれません。それはそれで楽しめるかな。


…スロー寄りの展開を想定していましたので、迷って迷って複勝を購入しましたが、単勝が3着で複勝が5着ですから、展開予想からキレイにずれていたようですね。



話は変わって、久しぶりの会合について。

1年ぶりにレッドリヴェールの一口オーナーさんと府中で合流。上層階のレストランでメインレースまで積もる話をしておりました。密に連絡を取ってきたわけではないのですが、思いがけず前向きな近況報告が聞こえてきまして、何ともいい会食でございました。詳しくは控えますが、ああやって水を向けられると人生の先輩面せざるを得ないじゃないですかw 半分はそんな役割を自認しつつ、ご迷惑にならない範囲で自身の経験なぞ語ってしまった次第でございます。

少し競馬はペースダウンするようですが、あくまで趣味ですからね。マイペースでよいのかなと。あ、でもちょっとブランクが空いた時に楽しそうなTwitterのTLを見るとうらやましくなっちゃうよね、とかw

レース直後はストレイトガールそっちのけで、二人で石川を褒め称えておりました。あーいや、こちらは単純に石川の気概と技術に感嘆していたのですが、一口持って見守り続けた立場からはきっともっと得がたいものに見えていたでしょうね。比べるべくもないでしょうか。

レース後はこちらの酔狂につき合わせてしまいました。府中駅近の競馬Barへ。オリジナルのレッドリヴェールカクテルをつくっていただきましたよ。まぁやらしいw こちらは後悔を癒すヴィクトリアマイルカクテル。そして石川すげーの繰言を連発するのんべえと化しておりましたw 楽しんでいただけたかな。次の機会はわかりませんが、時期を定めず、またきっと。時間と気持ちを費やすべきところを見つけていますからね。



最後に。

馬券は当たったり外れたりですが、今春の府中の馬場傾向はなんとか捕まえている模様。ダービーまでグッドコンディションのままでいてほしいものです。これからのオークス、ダービー、安田記念。やっぱりいい条件で見たいですからね。

そうそう、ヴィクトリアマイルのひとつ前、パドックに張り付いていたため観なかった青竜S。グレンツェントとアルーアキャロルのマッチレース。すばらしかったですねー。ルメールと大野の駆け引きも面白かった。

ラニの遠征、スマートシャレードの早逝でダート戦線はゴールドドリーム、ストロングバローズあたりが有力なのかなと思っていましたが、これで混戦になってきたでしょうか。高いレベルでの凌ぎ合いは望むところ。ユニコーンSも楽しみになってまいりました。


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2016.05.13


メジャーエンブレム、強かったですねー。

前日予想でけっこう不安もあったのですが、先手を取り切れると思っての本命視。強い馬の素晴らしいパフォーマンスにしっかり◎を付けられたのは、何と言いますか、読後感にかわる言葉を探したのですが、…「後味スッキリ」でいいかなw 当たってよかったというのもありますが、賭けてよかった、も同じくらい大きかったです。えぇ、賭けてよかった。

公式レースラップです。
12.3-10.7-11.3-11.7-11.7-11.3-11.5-12.3

比較のためクイーンカップのラップも。
12.3-10.8-11.3-11.7-11.7-11.2-11.6-11.9


スタートから手綱を動かすルメール。クイーンカップの飛び出すようなスタートとは異なる、ハナを切るという明確な意図が見えます。外からは大方の予想通りシゲルノコギリザメ松岡、こちらも好スタートから内を牽制するようにダッシュを効かせていました。

ブレーキを踏まないというルメールの牽制。しびれましたねー。様子を窺いながら控える判断にした松岡もまた妥当でしょう。ラスト1ハロンで先行勢が壊滅した通り、あれ以上の深追いは自滅しかなかったでしょうから。

このあたりはレースを壊さずに、馬の可能性を壊さずに、オーバーペースを見極めながら勝負する、無謀でも消極でもないせめぎ合いがあったと理解しています。誤解を孕みそうな表現になるかもですが、ベテランファンならまぁまぁ多少は嚙み分けておかないといけないポイントかなと。

おそらくはクイーンカップよりタフ寄りの馬場コンディション。その登坂までほぼ同等のラップ推移ですからラスト1ハロンでグッと減速ラップが出現するのはそりゃあ納得。シュウジやアーバンキッド、エクラミレネール、イモータルあたりまで、付いていった先行勢が壊滅していますから、もうパフォーマンスを讃えるのみでしょう。

クイーンカップ時にダイワスカーレットに準えたのも間違いではなかったでしょうか。天皇賞秋の粘り腰。ゆっくりレース映像を見ながら、上等な味わいであることを確認した次第です。まぁ、ダイワスカーレットの方が伸びやかでスタミナ底なしの認識ではありますけどね。

このあとは秋まで休養、秋華賞が目標になるとのこと。桜花賞→NHKマイルカップは発表がなかっただけで既定路線であったとか。こうした情報戦も大事な要素でしょうから、後で聞いて納得するくらいが程よいバランスと心得ます。オークスは、ね。秋華賞からマイルチャンピオンシップあるいは香港など、結果次第で楽しみは膨らみますしね。こちらも後味スッキリでございます。


2着ロードクエストは決め打ちのの後方待機。出負けしていましたが、作戦からして影響は低かったでしょう。3コーナー手前から外に展開していますので、直線で大外、同じ新潟チャンピオンでいうならハープスターをやるつもりでいたのでしょう。実際その通り伸びてきましたからね。

展開ひとつで交わせたかも、という意見も目にしました、確かに展開次第で勝ってかもしれません。ただ、追い込み脚質のリスクと強みと不安定さ、すべて包んで実力のうちというべきでしょうか。今回は大善戦ながら惜しくはない2着という認識です。

ダービー、安田記念と両睨みとのことですが、むしろ古馬との対決の方が嵌る確率があるようにも。春にもう一回見てみたい馬ですね。あ、ひとつ前の投稿で名前を挙げ損なっていましたが、ロードクエスト、ちゃんと買っていますよ。安心してくださいw


3着はレインボーライン。福永の好騎乗だったと思っています。上位勢との実力差を織り込んでのポジショニングだったでしょう。上位勢に紛れが生じた場合に勝ちを狙える位置で終始立ち回っていたと思っています。ラスト1ハロンの粘りでアーリントンカップの勝ち方を思い出すあたりはまだまだ馬券下手ですね。


4着ダンツプリウスもうまく立ち回った認識。先行勢ではかなり粘ったと思っています。5着トウショウドラフタは出負けが痛かった。直線進路が確保できるまで待った田辺の冷静さが掲示板を死守した格好です。

ティソーナも出遅れがすべてでしょう。直線前の馬が、というデムーロのコメントもありますが、そもそも流れに乗れていませんからね。距離が微妙に長い認識もありますし、次走以降の数戦でどんなタイプになるか決まるように思っています。

大敗ではありましたがちょっと光って見えたのはブランボヌール。厳しい流れで最後までよく粘っていました。平坦で見直すリズムかな。次走、注視しておきたいです。



最後に。

ファンファーレはレース名が示す通りNHK交響楽団でしたが、ファインプレーだったでしょうか。通常より少しテンポを落として、荘厳な演奏に。定番になっているウェイウェイな掛け声が低減しておりました。

馬が興奮するから、というよく理解したファンだけではないですからね。掛け声は仕方ない、で済ませたくはない一方、レース前に興奮するマインドが競馬を盛り上げている部分もあるかと思っています。10万人がファンファーレに無反応、という光景も、興行的に大丈夫かと思いますしね。

とりあえず、こういうやり方で封じることができるのか、という気づきがございましたw テンポメイクは指揮者のお仕事。すばらしい Andante maestoso なタクトでしたね。さすが。

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2016.05.08


スマートオーディンがキレキレでした。

スタートからの所作で、戸崎がポジションを求めていないことははっきり分かりました。待機策から3コーナー過ぎの下りでペースアップ。アグネスフォルテが10.8の強いラップで抜け出しているんですけどね。これをゴール前で捉えました。京都外回りの400-200ですので、上がり3ハロンはもう少しなだらかなラップ推移かもしれませんが、スローからのキレではひとつふたつ上ですね。

公式レースラップです。
12.4-11.1-12.6-12.3-12.4-12.3-12.8-12.2-11.8-10.8-11.9

3着のロイカバード池添は手応えが違いすぎるとのコメント。8着ゼンノタヂカラオ川田がコメントしているように良とはいえ緩い馬場に各馬てこずっていたようです。直線入口での芝の跳ね上がり方がそのコメントの裏づけになりますね。映像で確認してみてください。ロイカバードはこなしていたように見えましたけどね。

スマートオーディンは中距離をメリハリつけて走りきれるようにチューニングされている様子。テレ東の中継では松田国英調教師がダービーへの想いを端的に語られていました。府中マイルへの適性よりもダービー、なのですね。いわゆる松国ローテが象徴的ですが、信念といいますか理想といいますか、実現したい在り様に向けて馬を鍛えるタイプのトレーナーであることに変わりはないようです。おそらく門下生のトレーナーの方は、この愚直な理念に自分なりのバランスを見いだしながらそれぞれの方法論を探っているのでしょうね。

ダービー前後での故障だけは起きてほしくない、のは関係者もファンも同じでしょう。スマートオーディンはこれから、その繊細な時期に突入します。父ダノンシャンティの時は激しく残念でしたからね。当時の記事を引っ張り出しておきましょう。まずは無事に。
more than a DECADE ダノンシャンティ出走取消



閑話休題。

金曜に武豊展に足を運びました。30周年の展示も観に行った記憶がありますが、やはりといいますか、ダービー制覇時の鞭がまとめて展示されていたり一般の方でもわかりやすい内容になっていましたね。打ち立てた記録がパネルで一覧されていましたが、こうまとめると記録尽くしの凄さを再確認できます。周辺を取り巻く価値も含めて、島田さんの視点を参照いただいた方がよいかもしれません。
武豊展を見て - netkeiba.com

気づいた点をちょこっとだけ。重賞記録のパネルについては、完成後にアンタレスSと天皇賞(春)を制していますので、集合写真に参加できなかった生徒感満載の追加パネルで対応されていましたw 現役のレジェンドならでは、ですね。

場の雰囲気に飲まれたわけではないのですが、ターフのヒーロー18を購入。いや、ヤバイですって。海外、交流重賞を含めて、2015年までのG1勝利レースがすべてノーカットで収録。2000年くらいですと海外主要G1だけのDVDも発売されていましたが、競走馬ベースのDVDですとたいがいの海外のレース映像は割愛されていますので。本当は負けたレースもガンガン収録してほしいんですけど、さすがにそこまではコンセプトから外れてしまいますか。でもこれだけまとまって観ることができるのは貴重、ということで購入いたしました。

Gallopでは三越伊勢丹HD社長さんとの対談が収録されています。とにかく「足を運んでもらうこと」が大事とのコメント。こうした展示をきっかけにされる方もいらっしゃるでしょうからね。ジョッキーやレースを深堀りするタイプのイベントではありませんが、こうしたパリッと正装するような競馬の見せ方も大事でしょう。あと2日と開催期間短めですが、是非。詳しくは調べていただきたいのですが、三越か伊勢丹のカードを提示すると、随伴1名まで無料のようですよ。
武豊展チケット



最後に。

NHKマイルCの馬券、すでに購入済です。今日1日の馬場傾向を見て、明日も晴れ予報であることを確認して、メジャーエンブレム本命にいたしました。

緑風SのサムソンズプライドやプリンシパルSのアジュールローズが見せた通り、内枠かつ好位で立ち回る馬にアドバンテージがありそうな馬場コンディションですね。坂下でアクセルを踏んでもゴールまで持ってしまうなら、クイーンCに近しい傾向と見て取りました。相手にはアーバンキッド、ティソーナ、トウショウドラフタ、イモータルあたり。内枠と先行力、鞍上を踏まえての選択。ここに外枠ですがストーミーシーを加えて何とかなるかなと。

プリンシパルSのボウマンは馬場のバイアスをしっかり捉えた騎乗と見えました。土曜の芝の騎乗を順に観てみたのですが、1戦ごとにポジションとペースと馬場コンディションに関する感覚を補正しているように見えました。直線のもたせ方が1日の中で変化している様子。個人的な受け取り方ですが、さすがだなーと唸っているところです。アーバンキッドも要注意、かもしれません。

なにより、メジャーエンブレムの出し切るところが観たいですねー。おそらくは録画で確認になりそうですが、楽しみにしています。


おぉ、明朝にせまったラニのケンタッキーダービーもどうなりますか。中継がないのが残念ですが、Welcome back, Sunday Silence となるのか(母父ですけど、十分でしょう)。こちらも楽しみです。


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2016.05.07


コパノリッキーがきれいに押し切りました。

久しぶりの悪友と現地観戦でした。かしわ記念は車で向かうことが多いのですが、例年の連休と違ってスムーズなアクセス。ららぽーとの駐車場内でちょっと時間がかかったくらいで、連休終わりの渋滞には全く遭遇しませんでした。たいがいはららぽーと周辺が脇道も含めて大変なことになるんですけどね。対照的に場内はだいぶ混雑していたような。公式発表を探し損ねていますが、実際の来場者数が多かったのならよい傾向ですね。

レースのポイントは1コーナーまでの入り。敢然と逃げたソルテをやり過ごしながら、1頭分外に張り出しての2番手を取ったコパノリッキー武豊。これでペースに対する牽制を効かせました。ソルテがスローに落とすなら捲り気味に進出できますし、ハイペースなら控えて単騎2番手でもよいでしょう。3番手以降は天皇賞を逃げ切ったジョッキーのペースを崩しに行くリスクを負うわけですから、相応の条件下でないと交わしにいけないですよね。

ベストウォーリア戸崎がこれを阻止する動きを見せていました。ソルテが先頭に立った直後、内を締めに行っています。シンプルにコパノを内に閉じ込める判断だったように思っていますが、それより一瞬早く、ハッピースプリントをパスした武豊が1頭分外のスペースを確保。ここがこのレースのハイライトであったでしょう。個人的には逃げても控えても、コパノは他馬に牽制される厳しい展開になると思っていたんですけどね。

公式レースラップです。
12.7-11.9-12.6-12.3-12.4-12.1-12.5-12.7

一昨年のラップとの比較は、斎藤修さんがnetkeibaのレース回顧できっちりされていますのでそちらを参照いただくのがよいかと(有料かな)。ポイントはどちらも平均ラップであることと、当日の馬場がかなり時計を要していることでした。個人的にもひとつ前のレースで砂が深めで埃が舞うコンディションを見て取ってはいました。パワーが要る、フェブラリーSのそれとは逆、という認識。モーニンに?をつける必要がありそうと思うに至ってはいました。そこは活かせたんですけどね。

あとは悪友が恨み言のように繰り返していたのですが(まぁうるさいくらいw)スパイラルカーブであること。4コーナーがタイトになるんですよね。それも合わせて、ノンコノユメが差し切るには難しいロケーションではないか、という見解も事前にはもっておりました。1、2番人気を疑うところまでは合っていたようなんですけど、そこからでしたねw

ソルテの出来のよさを、もうひとつ道中のペースが上がる要因と捉えて、ひとつ後ろから差してくるサウンドトゥルーへの期待に変換したのですがさすがに考え過ぎでございました。えぇえぇ、大野の判断もサウンドトゥルーの差し脚も確かなものではあったと思っています。大野は脚を取られていたとコメントしていましたけどね。

ソルテは馬場もマッチしたでしょうが、積極策も嵌った格好。個人的には吉原の警戒感が積極策を生んだように思っています。かたや、ホッコータルマエが絡んだレースでは共倒れのケースもありますがが、単騎で行かせた場合のコパノリッキーのしぶとさについて。こなた、先手を取ったときの武豊のラップメイクの巧妙さについて。この人馬の力の発揮を牽制するために逃げの選択をすることは妥当な範囲内でありますよね。

もちろんモーニンの追走やノンコノユメの追い込み、これらへの牽制も考慮していたことでしょう。そうして現れたのが先手を奪っての平均ラップでの粘りこみ、というパフォーマンス。…これを事前に読めないとダメなんですけどね。吉原という騎手の戦略と気概、しかと受け取った次第でございます。


ブルーコンコルドが亡くなったこともあり、前日に当時のかしわ記念の映像を振り返っていたのですが、逃げも追い込みも難しいロケーション。アジュディミツオーの逃げ切りも諸条件がうまく噛み合ったように感じましたし。そうでなければ好位の内か、そのひとつ外か。4コーナーまで内ラチに沿いながら逃げ馬を射程に捉えているポジショニングができること。勝ちポジ的な発想になりますが、これが勝利への近道だなと感じてはいました。…馬券に活かしたいですねw 来年、頑張りますw



最後に。

…と書いてから長くなる傾向がございますねw

交流G1の投稿でもありますし、ブルーコンコルドの訃報に触れておこうと思います。

血が残せなかったことも含めて残念ではありますし、思い入れもあるのですが、自分の競馬の端緒であるフサイチコンコルドへの思い入れとは別、と理解をしています。

適した例えであるかわかりませんが、世代がそっくり入れ替わっていれば甲子園の常連であっても別のチーム(甲子園の場合は指導されている方の交代が大きいようですが)という理解をしていまして。それに近い感覚をもっているんですよね。確かに思い入れるきっかけは父フサイチコンコルドではあるのですが、ブルーコンコルドへの印象形成、お付き合いの仕方はあくまで父とは別、なのですね。

個人的にハイライトは、勝った東京大賞典とヴァーミリアンの2着だったフェブラリーS。東京大賞典は距離実績から評価が上がっていなかったという認識ですが、それまでのレース振りや相手関係から、溜めて切れるなら勝機アリと読んでの本命視。ズバリでしたね。こういうときにはフサイチコンコルドに感謝していたりするんですけどねw げんきんげんきんw

フェブラリーSは府中で勝ってほしいという願望込みでの本命視。ヴァーミリアンのマイル適性が疑われていましたが、こちらはがっつり返り打ちにあう格好でした。

南部杯3連覇も含めて、Racing Viererで映像を振り返って懐かしむ時間はなかなか。GWでないとそんな余裕なかったでしょうからね、悼むという観点で悪くないタイミングであったのかもしれません。どうぞ安らかに。



さて、NHKマイルC。多士済々という報道にもなってはいますが、クイーンCの圧倒的なパフォーマンスをルメールに再現してほしい願望が少なくなくございまして。そういう期待でみる競馬もわるくないかなと思っているところです。所用で当日の馬場状態が確認できなさそうですので、事前に決め打ちするなら、という背景もありますね。もう少し逡巡してバシッと仕込んでおこうと思っています。


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2016.05.04


キタサンブラックの逃げ切りが決まりました。

レース回顧しようと思ってはいたのですが、映像を観るほどに武豊を讃えるコメントしか出てこないという。素晴らしい逃げでしたねー。もうキタサンの勝負服がカッコ良く見え始めていますからねw

JRA・G1では初の逃げ切りとのことですが、いろいろ脳内で理屈をこねた上で「たまたま」という結論に落ち着いています。鞍下の特性とレースへの戦略を考えて、有利と踏んだ結果たまたまJRAで初めてになったのでしょう。スマートファルコンしかり、エイシンンヒカリしかり、トウケイヘイローしかり。大レースで結果を出してきたのは地方競馬や香港、アンジュレーションのないコースでしたから、その点が注目される故でしょうかね。

2着カレンミロティック、3着シュヴァルグランとも4コーナーまで内ラチ沿いに構えていたことが、ペースが絶妙であったことを象徴しています。2列目より外を回った馬が軒並み着順を下げたという認識。事後に映像を見ると隊列が決まった後は絶望的な追走を強要されているようにも見えてきます。内から1列目と2列目の間に線を入れながら映像を観てみてください。武豊への敬意と畏怖が感じられることでしょうw

勝ち馬以外の人馬が、自身の可能性を損なわずに抵抗するとしたらスタート直後。この場面でキタサンのラップメイクへ牽制するアクションを示していたのは、吉田隼人、藤岡佑介、武幸四郎くらいだったと思っています。あー、幸四郎はヤマニンを当てにしていたかな。それ以外のジョッキーはつかず離れずの好位を取るところまで。スタートからリスクを取って前に行く陣営はいませんでした。もちろん個人の見立てですけどね。


公式レースラップです。
13.0-12.1-12.4-12.2-12.1-12.0-11.6-12.9-12.6-12.6-12.7-12.5-11.6-11.4-11.7-11.9

勝利騎手のレース後のコメント、逃げながらターフビジョンで1000mの通過ラップを見ていたそう。61秒はイメージに近かったようです。この余裕がこころにくい限りですが、2ハロン目の12.1を単騎でスムーズに制したことでこの余裕が生まれたように思っています。牽制の効いた12秒フラットに近いラップの継続。もう競りかけには行けませんね。

1コーナーで手前を変えてからキタサンの歩幅がグッと縮まっているように見えていますので、個人的には11.6-12.9はもう少し均された数字じゃないかなと思っていますが、いずれにしても1、2コーナーから3コーナーの下りまで、後続が捲るには少し速い緩ラップが続きます。トゥインクル勝浦が狙っていたようですけどね。仮にこのラップを捲り切ったら直線に残すべき余力がなくなっていたでしょう。それをわかっているジョッキーほど動けなかったでしょうね。…なにやら、剣客の間合いのように思えてきました。

下りを利してペースアップ、そのままゴールまでなだれ込みました。狙っていたのは池添でしたね。両者とも左で鞭を入れつつ右手綱でリズムを取る選択。クビほどキタサンを交わしました。そこからの鍔迫り合いは見応えありましたねー。

ラスト1ハロンを過ぎてからはカレンミロティックが内に寄りすぎたせいでしょう、手綱での扶助のみに専念しています。カレン、苦しくなったでしょうか。対する武豊は狭くなった左側で見せ鞭に終始。右の手綱を取らなかった意図は想像の域を出ませんが、ゴール直前に首の高いところに右の拳を置くアクション。キタサンブラックの頭が上がりきらないようにして、少しでも鼻面が前に出る工夫でしょうね。追う際に手綱を詰め過ぎないあたりも、首の可動域を尊重する判断であったかもしれません。

…いやー、むやみに書き連ねてきましたが、もうこんな逃げ切りはお目にかかれないかもしれませんね。昨年といい今年といい、ジョッキーの卓越した技術を堪能できて幸せなのでしょう。恐れ入りました。

次走は宝塚記念が有力としつつ未定のようです。ドゥラメンテが参戦を表明、モーリスが安田記念と両睨みですので、全部揃ったら大変なグランプリになりそう。この戦前のワクワク感は大事にしたいですねー。


1番人気ゴールドアクターは終始力みっぱなし。いつもよりテンションの高いパドック映像でかなりいやな予感がしていましたが、案の定、1周目のスタンド前では脚の運びが空回っているように見えました。向こう正面でも力みはあまり変わらず。ほぼ1周を力んで走ってしまっては戦略以前の状況というしかないでしょう。

それでも4コーナーではキタサンブラックを追撃する姿勢。吉田隼人の意思はちゃんと伝わりました。鞍上の矜持。そういえばサイレンススズカの毎日王冠で、グラスワンダー的場が勝負にいった姿に似ているように思いました。あの時も勝ち目がないことを察しながらの仕掛けであったように理解しています。余力は残っていませんでしたね。

おそらく距離適性はあったのでしょう。…いや、あの気合の入り方ですから、その点に注目して適性に疑問符をつけることもできるでしょうか。折り合いがついていたら外枠を凌駕してくれた、というイメージはそのまま留めておこうと思います。


トーホウジャッカルは仕掛けたゴールドアクターを追撃。直線半ばまでは勝利の可能性を感じさせてくれました。完調なら重きを置いたんですけどね。-12kgと細く映った腹。調子を整える難しさは引き続いているようです。もう一度菊花賞時のパフォーマンス、見てみたいですけどね。

サウンズオブアースはスタートからのプッシュが印象的。そのまま2番手まで行ければベターだったかな。ヤマニンと枠順が逆だったら、もっとキタサンへの牽制が効いた形にできたでしょう。直線を待たずに失速してしまったあたり、そもそもの距離適性があったかもしれません。終わってから思うのはパンプアップした馬体。長距離を乗り切るには少し膨らみすぎたようにも。このあとは中距離に戻るでしょうが、どこかでG1獲れるかなぁ。

シュヴァルグランは位置取りの分の3着。最初のコーナーで下げたトーセンレーヴの真後ろに入ってしまいました。結果、そこでできた縦のポジション差を挽回できないまま。先行策がイメージしにくい馬ですが、それにしても鞍上のできることがもう少しあったようにも思っています。…いや、ここは騎手会長を讃えることで必要十分かもしれませんね。


ブラックタイドのG1戴冠はすでに昨年成っているわけですが、改めてフリカエリ。当時のスプリングSの映像を探してみました。キタサンブラックとは違い、追い込みで勝負を決めているのですが、後継ラップをえっちらおっちら差し切る印象。ギアがスムーズに上がってこない間延び気味のストライド、というと揶揄になってしまいますかね。加速に時間のかかる感じはキタサンブラックにも通じるところでしょうか。

きさらぎ賞では2着に負けているのですが、下りで早めに仕掛けるあたりはそっくり。推測ですが、力のつききっていない(が故に加速に時間の要する)ブラックタイドに、急加速を求めないロングスパートで勝負する判断にしたのではないかなと。ちなみにこの時は武豊、スプリングS時の鞍上は横山ですね。



最後に。

立て続けに各国のG1を追いかけられるいい時代。香港チャンピオンズマイルはモレイラ、イギリス2000ギニーはデットーリ、イギリス1000ギニーはムーア。世界の名手がどんどん結果を出す一連の流れは贅沢だなぁと。ここにこの天皇賞も加わりますよもちろん。

…欧米、アジアの競馬開催国各位はこの天皇賞をどうみているんでしょう。昨年の香港カップのように驚いてくれているならちょっと誇らしいですけどね。


絶妙のタイミングで武豊展も開催されています。日本橋かー。ミーハー心に逆らわずに、どこかで時間をつくって足を運ぼうと思っています。


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2016.05.01


ヴァンキッシュランの先行策が決まりました。

レース後のインタビューでは向こう正面のペースアップについて触れていました。着いて行かずに控えた5番手。前の4頭と間隔が開いた向こう正面半ばから、事実上スローペースを牽引する役割を果たしたように見えました。直線、後続の差し脚はかなりよく見えましたけどね、それ以上に道中の縦のポジションが大きく着順に作用したという理解に着地しています。

公式レースラップです。
12.7-10.9-12.3-13.0-12.4-11.6-11.9-11.7-11.9-11.6-11.9-12.3

鞍上内田のコメントでもうひとつ。ちょっと仕掛けが早い認識でいたようです。その分が12.3の脚色に表れているのでしょう。先頭に立ってしまったこともあり、登坂時に加速のピークをもっていったこともあり。大きく減速しなかったのはまだ悪天候に影響されていない馬場状態もあるでしょうか。

前走アザレア賞は前半かなりのスローペース、残り5ハロンからのペースアップを長く追走して差し切っています。末脚のスタミナにはダービー本番でも要注意かな。トーセンホマレボシのような極端な立ち回りまでは想定していませんが、面白い存在になりそうです。

そうですね、良好な馬場コンディションは、プロディガルサンが4着に粘ったことにも表れているように思っています。1コーナーで引っかかりながら4番手に押し上げていきましたからね。そのあとは息を入れにくいペースアップにお付き合いしてしまいましたから。賞金的にダービーは大丈夫なのかな。

2着はレッドエルディスト。4コーナーまではリズム重視で後方待機、4コーナーの出口で遠心力を利用して外に展開しました。脚色は最後までしっかりしていましたし、末脚のスタミナだけで言えば勝ち馬よりこちらを評価しています。が、レース前半にポジションを取りに行くアクションは鞍上のキャラクターも踏まえて期待しにくいでしょうか。…ダービーは予想にかかるファクター、多くなりそうですね♪

3着のレーヴァテインはルメールが妥当なポジションで立ち回ったと見ています。最後までしっかりフィニッシュできているようにも。その割にはよいところがあまり見られなかったでしょうか。パフォーマンスを上げてきたヴァンキッシュランとは異なる成長曲線だったかもしれません。

5着のメートルダールはボウマンの仕掛けがポイントだったでしょう。残り800から大きなアクション開始。スピードに乗った中で直線に向きました。ただし勝ち馬が好位で溜めている流れですからね。登坂しきったあたりで末脚がピークを越えてしまったようでした。ダービーに出てきてほしかったんですけどね。いろいろ向きませんでした。残念です。

ボウマンの判断のタイミング、積極的な印象には映るでしょうがあまりよいイメージで受け取ってはいません。エクイターフとエアレーションのハーモニーが独特な府中の馬場、このあとのG1も含めて補正してこれるでしょうか。


最後に。

平日の業務もあり体調もあり所用もあり、先週はブログの更新を見送っていました。不意のブランクになりましてご心配をおかけしたでしょうか。そりゃあもう、青葉賞が青芭蕉に変換されてしまうくらい辞書機能もご無沙汰感出してくる状況ですけれどw

競馬サイトなりニュースなりTwitterなり、情報の回遊は相変わらず。フローラSでは人気薄のシークザフューチャの複勝を買って未来が見えなくなったり。いつも通り堪能しておりました。安心してください、競馬してますよw

春の天皇賞。いろいろ加味して日経賞の1、2着を重く捉える方向に傾いております。17番枠は勝ち馬が出ていない歴史がありますが、折り合い自在なゴールドアクターはその不利を相殺できるようにも。エアレーションの知見はここ1、2年で蓄積され始めている認識ですので、過去の馬場状態との違いが大きいとすれば、歴史をそのままトレースするのは短絡な発想になるかもしれません。

最終追い切りで積極的に負荷を求めたサウンズオブアース、久しぶりの藤岡佑介と合わせて期待値があがっております。いい動きでしたしね。菊花賞で本命にした自分を思い出しておりますよ。

折り合い重視ながら見た目以上に時計を出してきたキタサンブラック、シュヴァルグランも順調にきていますしね。穴っぽいところでは前走は度外視でよいレーヴミストラル、トーセンレーヴの立ち回りも気になっております。

有馬記念のスタート直後、1~3着が前々で雁行している姿は象徴的。今回もキタサンブラックが先導するなら、ペースの破綻はないでしょう。それを直後で無理なく追走できる馬に勝機が膨らむイメージですね。


当日は、この春初めての府中に繰り出すつもりです。まぁ、パークウインズにはじゃんじゃん通っていますので「初めて」もないのでしょうけどねw せっかくのGWですし、5月の府中の独特な陽射しと空気も堪能してまいります。


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