2017.04.30


ネオリアリズムが押し切ってしまいました。凄かったですねー。

残り1000m手前からの一気の捲り。かなりびっくりしましたが、3コーナーを先頭で迎えることから逆算したと考えると妥当なタイミングですね。前半がスローだった分もあり、最後まで脚色は衰えず。馬の力がないとできない粘りこみですが、陣営はかなりモレイラに裁量を委ねていたことでしょう。大胆な戦略が吉と出ました。

HKJC のYouTube アカウントでレース動画が公開されています。
Neorealism wins the Audemars Piguet QEII Cup 2017 - YouTube

公式レースラップはこちら。香港はSectional Time と呼称しての2ハロン刻みですね。
28.03-26.77-24.99-22.39-22.41

また各馬のSectional Time はこちら。
THE AUDEMARS PIGUET QEII CUP | Sectional Time & Position - Results - Horse Racing - The Hong Kong Jockey Club

スタートからしっかり手綱を抑えるモレイラ。逃げる意思はなかったのでしょう。メンバー的には逃げ馬がいないという議論を目にしてましたので、スローからのロングスパート勝負かな、と思いつつ1コーナーの入りを眺めていました。逃げる予想もしていましたけどね。

予想の段階で気にしていたのはワーザーの粘りとパキスタンスターの追い込み。ただ、馬場がよいことは確認していましたので、ワーザーが比較的速い馬場を得意としないこと、追い込みポジションは有利に働かないこと、あとは「マジックマン」を加味して、ネオリアリズムからはいる判断にいたしました。にしても、あの控え方と一気の進出は大胆で鮮やかで、かつけっこうリスキーですよね。モレイラ凄いなぁ。

ワーザーの粘りも、パキスタンスターの切れ味も、あとでラップを見てびっくりした次第です。前半28秒台も「おそっ」ですが、パキスタンスターのラスト、21.99。単純に2で割っても10.995ですからね、切れたなぁ。

ヴィクトワールピサの有馬記念を思い出していますが、そういえば同じネオユニヴァース産駒。そして中山記念を制していることも符合します。似た特性があるんでしょうかね。あ、回りは逆ですがドバイワールドカップでも可、ですね。

ネオリアリズム、これが初G1。国内G1勝ちはありませんが、種馬としての評価はいまや国内に留まることがありませんからね。それこそ同厩のモーリスは早速南半球とのシャトルが決まっていますし、同レースを勝利した先輩ルーラーシップも活躍馬を出していますからね。このあとの目標がどこになるか、楽しみです。安田記念?



最後に。

当日は府中からの帰り道、途中下車してカフェにはいり、HKJCのTwitterアカウントのライブ中継で観戦いたしました。いい時代になりましたねぇ。

JRAにはこういう各種メディア、現地主催団体との連携を上手に取っていってほしいですね。若年層がスマホで動画を観るのはずいぶん定着しているスタイルでしょうから。オフィシャルなチャンネルを確保して集客できるかどうかは、ファン獲得や動機の喚起に大事なポイントだろうと思います。余計なお世話なんですけど。

メインを外しても最終がある!というのは過去の発想になっていくでしょうか。今日の自分は、最終を外しても香港がある!という感覚でしたからねw ダメ人間には違いないです、はいw


天皇賞は明日以降に。何といいますか、まだちょっと放心状態に近いんですよね。諸要因を振り返っては、いやでもキタサンブラックが強い、という按配で、ぐるぐる思考が巡っているところです。もう少し落ち着いてから言葉にしようかと。間違いないのは、素晴らしいレースだったということ。そうですね、競馬を続けててよかったですね、ほんと。


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2017.04.30


アドミラブル、ちょっと大味でしたが強い勝ち方でした。

ゴール前あたりで現地観戦していましたが、最後方でかつ1コーナーでデムーロがお尻を落とす所作。レース後、鞍上からまだ子どもというコメントがあった通り、耳がぴるぴる動いてましたしね。この状況から全馬を差し切るわけですから、他馬とは力が一枚違っていたという理解でよいと思っています。

公式レースラップです。
12.5-11.2-11.8-11.8-12.4-12.4-12.3-12.1-11.9-11.8-11.4-12.0

3、4コーナーでグッと捲り上げる、中山のような運び方。てっきり少しペースが緩んだのかと思っていましたが、ラップを見るとむしろ少しずつ加速しているラップ。坂下のラップが11.8ですから先行馬群はここからペースを上げられなかったと見るべきでしょう。残り2ハロンは勝ち馬のラップですからね。

トライアルをレースレコード。さてダービーは?となりますよね。あちこちで語られている通り、先行できないであろうスタートがかなりネックになると思っていますが、キズナの例もあるなぁなどと思い直す部分もあり。問題はペルシアンナイトと重なる鞍上でしょうか。コネクションがあるのか理解してはいませんが、アウトライアーズがダービーに向かわないなら田辺が空いてるのかしらw はい適当申しましたw


個人的に「近親にフサイチコンコルド」はフックになるキーワード。血統と予想は年を経るにつれて分かれて受け取れるようになっていますが、やっぱり期待の仕方は少し違いますね。タブレットは残念に思っていましたし。祖母グレースアドマイヤ、メジロドーベルを追い詰めたの府中牝馬も覚えていますよ。競馬にのめりこむきっかけになった血統が、20年経ってもまだまだ期待をつないでくれるのは有り難い限り。そうですね、落ち着いたら青森にお墓参りにいこうかしら。

また、母父シンボリクリスエスもポイントですね。その後の活躍がありますからあまりフォーカスされませんが、藤沢厩舎がワンポイントリリーフで武豊を指名した青葉賞。当時は最強かつ珍しいタッグと話題になったんですよね。大柄で未完成な馬体が最内から抜け出してダービーへの切符を手にしていました。あれは本当に鮮やかでした。武豊はその青葉賞馬をタニノギムレットで差し切ってダービーを獲ります。それも含めて印象深いなぁと。はい、どちらもシンボリクリスエス本命でした。あの時の祖父よりアドミラブルの完成度は高いでしょうね。

今年のダービーの勢力図なら面白い存在と思っています。アダムバローズの戦線離脱がありましたし、来週のレース、ファンディーナの動向、府中の馬場コンディションなど、まだまだいろいろなファクターが揃っていませんからね。じっくり考えていくつもりです。



最後に。

天皇賞がなかなか悩ましいですねー。2強並び立たず、が合言葉のようになっていますが、今年の2強の実力はちょっと別格だろうという見立てでいます。2強が崩れるとしたら馬場のバイアスかな。サトノダイヤモンド、外枠は有利とはいえないでしょう。コーナー6回分外を回るのは、それなりのディスアドバンテージですからね。あるいは先行馬のペースとポジションにディフェンディングチャンピオンがタイミングを逸する可能性か。…そちらのほうが低いかな。

縦長の馬群と、有馬記念よろしく1、2コーナーでのルメールのポジションアップが見られる可能性もイメージしています。3コーナーの下りを利用して、外からねじ伏せるような進出。そのまま押し切るならサトノダイヤモンドが現役最強、でしょう。

でもなー、ブックのインタビュー記事で始めて認識したのですが、清水師は浜田厩舎でビワハヤヒデを知っている方なんですね。春の2冠を惜敗してからの夏のハードトレーニングは語り草。中間の坂路3本は経験に裏打ちされたチャレンジ、それが実る瞬間を思うとキタサンブラックも買いたくなるんですよねぇ。

…最後は見たいものを中心に馬券を買うのが一番幸せ、なのでしょう。それまでにうんうん唸って予想できることが何より楽しいのですけどね。はい、堪能しているのは間違いないですねw

明日の自分を予想。たぶん、サトノダイヤモンドを買っていると思いますw


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2017.04.26


イスラボニータ、久しぶりの勝利でした。

当日は家族の用向きを優先したため、ネット投票を事前に済ませてあとで映像をチェックしました。ひと昔前に比べてコンパクトにする意識が進んだとはいえ、冠婚葬祭はなかなか骨が折れますね。葬と祭を同時に敢行したため何とも不思議な流れになりましたが、命の区切れという意味では同じ比重、とはちょっと雑にまとめ過ぎなのでしょうね。


最後の数完歩でグイと抜け出した好奇心旺盛な皐月賞馬。何度となく本命にしてきた馬の久々の勝利は嬉しい限り。安田記念が楽しみになるパフォーマンスだったと思っています。

公式レースラップはこちら。
12.4-11.2-11.7-12.1-11.4-11.3-10.8-11.3

先行したヤングマンパワーが10.8で粘り込める開幕週の速い馬場。レース中盤の12.1は溜めと呼ぶべきラップでしょうね。こういう馬場は1列内か外かが大きく堪える認識です。

11頭立ての大外から最内へ。レース前はノープランだったというルメールのコメントがありましたが、4コーナーで外を回さないイメージは持っていたのでしょう。惜敗をストップしたい意識はリスクを負ってインに潜り込む戦略に昇華していました。

前受けしたフィエロのポジションは普通なら直線でイスラボニータの進路を閉められるところ。あの制御の効かない状況でなければ、ルメールは直線半ばでヤングマンパワーのインに切り返すひと手間を負い、その分2着か3着という内容ではなかったかと思っています。

ハイリスクなチャレンジは結果がでると一様に讃えられてしまいがちですよね。イスラボニータの瞬発力はもちろん讃えるべきですが、ルメールのリスキーな進路取りが勝利を手繰った面はけっこう大きいと見ています。個人的には▲でしたが、まぁ合っていたかなと。リアルタイムでパドックの快活さを見たら変わっていたかもしれませんけどねw

イスラボニータのマイルG1制覇。馬場コンディションが保たれたまま5月の開催を乗り切れれば、可能性は広がってくると思っています。あとは極端なペースにならなければ。ん、いろいろ条件がついてしまうのかなw


エアスピネルは2着惜敗。下りで早めに仕掛けたのは、イスラボニータをインに封じ込めるためと見ています。こちらもフィエロが普通に走っていたら、狙い通りルメールをスポイルできていたでしょうね。

あ、鞍下の走りのリズムを損なわないコース取り、という狙いもあったでしょう。戦前からもうひとつ力を引き出したい旨、陣営がコメントしていましたからね。3コーナーまでに外に出していたことはその布石。あくまで本番は次、と考えていたなら、今回リスクを負ってインを取る理由は少ないなと受け取っています。

期待値が高い分でしょう、勝ち切れなかったことへの揶揄も散見されていますが、個人的には悲観するところが少ない2着と思います。上がり3ハロンは勝ち馬と同じ。改めて特徴の差も確認できた内容ですしね。


ヤングマンパワーは前々で粘っての3着。よく考えたら関屋記念を1分31秒台で勝ち切っていますからね、この高速馬場をこなしても不思議ないという素地はあったわけで。いや、ちょっとびっくりしていたんですけど、この気づききれていないあたりが冠婚葬祭に気が向いていた分ですねぇ。安田記念ではかなり気をつけたい存在と思っています。


プロディガルサン、ブラックスピネルは序盤の位置取りがすべて。この高速馬場で先行策がとれないのは厳しいという認識です。そういえばイスラボニータ、ダービーの際は先行策でした。止まらない馬場では先行策、という端的な認識でもよいかもしれません。



フローラSもさくっと。

モズカッチャン、勝たれてみると納得するところです。これまでの戦歴とピッチ走法、そして最内枠。府中の開幕週もエアレーションを施しながらの高速馬場でしたから、上記マイラーズカップと同じリズムで狙うには条件が整っていました。繰り返しになりますが、冠婚葬祭がなければねぇ(クドイですねー)。

ハービンジャーのワンツーという珍しさも注目されていますが、馬場のバイアスの方が勝敗を大きく左右する要因だったと思っています。

いちおう、公式レースラップです。
13.0-12.1-12.0-11.8-12.6-12.8-12.3-11.5-11.2-12.0

ヤマカツグレースの2着は横山のリードの賜物という認識。1、2着は馬場と枠順とポジションの恩恵を受けたと考えたほうがしっくり来ているですよね。オークスに向けては、うーん、どうでしょうね。

フローレスマジックは戸崎のリードが奏功しての3着。桜花賞スキップという陣営の判断も奏功したと思います。あのポジションから勝ち切れないのは若干キャラクターと化しつつありますね。職場のPOGで指名しているのですが、本番はどうしましょう。全姉ラキシス同様、完成がもう少し先、なのかもしれません。

ホウオウパフュームは差し損ねての惨敗。田辺が積極的に前目のポジションを求めなかったのは、オークスだけを目標としていなかったからかもしれません。あの位置から勝ち切る力がないならいまはG1へのチャレンジを避けたほうがよい、くらいの構えだったのでは。

どうやらオークスは回避する意向のよう。秋以降の完成を楽しみにするのもファンに必要な切り替えでしょうか。例年、オークスは過酷ですからね。



最後に。

さぁ、天皇賞春ですよ皆さん。サトノダイヤモンド vs キタサンブラック。両馬ともこの出来で真っ向勝負するのは最初で最後かもしれません。その舞台に3200が選ばれていることも嬉しい限りですね。

シャケトラを大いに気にしつつも、2強で決まる可能性を強く意識しております。水曜が全国的に雨予報ですが、週末は好天に恵まれそう。今年最高の贅沢になるかもしれませんからね。じっくり、テンションを上げていきたいと思います。


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2017.04.19


アルアインが抜け出しました。

中山競馬場の残り200よりちょっとゴール寄り、現地観戦いたしました。ばっちりファンディーナを買っていましたので、直線先頭のテンションMAXから鞭を入れて頭が上がった瞬間の落胆までの間は、あまり他馬が見えていませんでしたね。その左右からアルアインとペルシアンナイトが抜け出してきたのははっきり確認していました。抜け出した姿を見て一度、走破タイムを見て二度、強いなーと思った次第ですが、後々冷静に考えると、ちょっと特殊な皐月賞になった気もしています。あ、アルアインの強さに疑いはないのですけど。

公式レースラップです。
12.1-10.8-12.2-11.7-12.2-12.4-11.9-11.4-11.4-11.7


ダンビュライト武豊を讃えるところから行きましょうかw

4コーナーでファンディーナとマッチアップしている姿は印象的ですし、間違いなくハイライトのひとつだと思っていますが、スタートからの所作が素晴らしく。スタートから少し、ファンディーナが前にはいらないように流していました。馬体を併せるまでプッシュする必要はないですよね。ダンビュライトの鼻面がファンディーナのお尻に並んでいるくらいであれば十分。後は外からパスしてきた先行策の馬に、バトンタッチする格好でひとつ後ろに下げていました。

他頭数の馬群の中、を経験していない牝馬が1番人気ですから、他陣営のマークの仕方は当然ファンディーナを内側に閉じ込めることになりますよね。閉じ込めたい相手より2つ外の10番枠からできること。しっかり果たしていた、という見立てでございます。

あとは付かず離れずの外目を追走、3コーナー入口でペルシアンナイトの前をブロックしたファンディーナがスピードを落ち着かせた瞬間にGOサインをだしたようです。ええ、こちらの目には終始、そして完璧なファンディーナマークと見えましたよ。

これと決めた武豊のマークは本当に怖ろしい。個人的にはマーベラスサンデーの天皇賞春、スペシャルウィークの有馬記念。エアグルーヴの天皇賞秋でもいいですね。例えが古くなりますなw でも鮮烈なんですよね。

実はダンビュライト、内輪のPOG指名馬なんですよね。馬券は別としてしまった薄情さをレース直後は噛み締めておりました。次走はダービー。鞍上継続とのことですので、皐月賞前の自身のコラム通り(不良馬場でもOK的なコメント)、馬場が荒れたときは忘れずに考慮したいと思います。

いやでも、指名馬が武豊でダービーに臨む、という時点でPOG的には大成功かな。記念に馬券は買いましょうかw


勝ち馬アルアイン。毎日杯の粘り方から、皐月賞で好位追走ならそのままなだれ込みはあるかな、と見立てていました。パドックでの印象もよかったですね。馬体でいったらペルシアンナイトかアルアインという評価でした。

松山がしっかりリードした姿が目に付きました。スタートから内に寄せず真っ直ぐ進路を取り、外へ張った格好。先行馬がパスするのにもうひとつ労力を使わせ、かつファンディーナの真横ですから、最大のけん制となるポジショニングができていたと思います。ダンビュライトと入れ替わるようなマークになりましたね。

なにより3、4コーナーでしょう。馬場に脚を取られた鞍下を動かしながら、内から主張したペルシアンナイトの進路をけん制。そのまま馬場のよい外への進路を自分が取りきりました。ふらふらしているクリンチャーも上手くパスしましたね。最後の外よれはいただけませんが、自分を有利に相手を不利に、というセオリーがきっちり押さえられた好騎乗だったと思っています。

平成生まれ初のダービージョッキーとのこと。ヘンに昭和と平成で色分けする意図ではなく、若手のG1制覇をしばらく見ていないということが象徴的に表せる字面だと思っています(こういうエクスキューズが不要な世界になってほしいですけどねw)。ひとつの結果がいい循環を招くよう、期待しております。

しかし、ダービーかぁ。皐月賞馬に失礼は承知で、アルアインの先行押し切りというイメージが湧いてこないんですよね。記憶を手繰った限りだとダイワメジャーが近いかな。あのときは超人気薄でしたし、コスモバルクが大きくフォーカスされていて、NHKマイルカップ以後はキングカメハメハが注目されていましたから、勢力図は異なるわけではありますが。ダイワメジャーに東京2400のイメージ、ちょっと違いますものね。

池江師がダービーに向けて作り直さないと、という主旨の発言をしているのもちょっと引っかかっており。距離延長とともに府中の直線で活きる末脚が見せられるか。松山がどんな戦略を背負って挑むのか、でもあるかな。2冠の可能性は高く見積もらずに判断することになりそうです。楽しみですけどね。


ペルシアンナイトはインに拘りながらの2着。1000mあたりの大胆な進出がデムーロらしい勝負のかけ方でしたね。ただ3コーナーでファンディーナに前にはいられてからはむしろ縦のポジションを下げる形。これが結果的には溜めになったと見ていますが、レースの上がりが大きく減速せず、先行したクリンチャーが4着に粘りこむ中で、アルアインが脚を取られるインから差し脚を伸ばせたのはさすが。ダービーでも期待できるのではないでしょうか。

なんといいますか、これまで見てきたハービンジャーとはちょっと異なるんですよね。職場の皆さまとの会話で口をついて出た「異端ハービンジャー」という響きに自らやられているところです、はいw


本命だったファンディーナは直線失速して7着。個人的には惨敗という言葉がしっくりきています。

鞍上岩田の勝負のかけ方は残念。馬群にもまれる経験がない馬を結果的にインへインへ寄せてしまいました。よいスタートから外枠の先行馬の出方を伺っていたでしょうか、自身もインへ寄せず真っ直ぐ流す格好でした。あまり下げすぎるとそれはそれで馬群の中に入ってしまうでしょうからね。おそらくは最初のコーナリングで好位の外を狙うだろうと思っていました。…インなんですよね。あー、でもレース前の少し高めなテンションも災いしたかな。かかる恐れがあれば、大胆にハンドル切るには勇気が要りますよね。

それでも3コーナー手前、ガラガラのインを捲ってきたペルシアンナイトの前をカットしに、少し加速してラチ沿いへ寄せるアクションは個人的にはNG。あれはポジションの奪い合いを優先した瞬間であって、レース運びに不安を残すファンディーナのコンディションを優先したものではなかったでしょう。結果として、この高速決着の中でギアの上げ下げが生じ、ダンビュライトの明確なマークを受けることになりました。

向こう正面でインがガラ空きだったのも、1コーナーまでに外の先行馬をけん制したことが遠因でしょうし、鞍上のリードが不利な状況を招いてしまった側面があるように思っています。…結構、こちらの願望込みで分析しているような気もしていますけどね。実際は如何ともし難かったかもしれません。

ファンディーナ自身の頑張りは4コーナー先頭までだったでしょう。そこからの登坂、鞍上の鞭にもうひとつ踏ん張る精神も余力もなかったように見えています。戦前のコメントはこの状態を避けたいというものではなかったのかな。特にメンタル面でダメージが残りそうな負け方のように見えていまして、ダービーこそ楽しみにしたかった分、残念な思いをもっているところです(残念がるのはちょっと早いかもしれませんが)。

全く一緒ではありませんが、2002年の有馬記念、ファインモーションを思い出しました。あのストレス以降、パフォーマンスを取り戻すまで長くかかりましたからね。オークス、ダービー、いずれにしてもいい状態で臨めることを希望しております。


レイデオロはインから脚を伸ばして5着。外をまわしたスワーヴリチャードと合わせて、なにやらダービーのトライアルに切り替えたような印象があります。レイデオロの体型的にダービー?と思っていますが、どうでしょうね。新馬戦以来の東京というローテーションもちょっと引っかかっていますしね。


馬場の話も必要ですね。先週のグチャグチャコンディションから一転、速いタイムがでる馬場に変身していました。Twitterでも多様なコメントが重なっていましたが(陰謀論なんかもございましたねぇ)、個人的には週中の散水なし→週末雨予報が外れる→乾いて締まった馬場が出現、という経緯だったのかなと思っています。不可抗力といえばそうですね。うろ覚えですが、ビッグアーサーの高松宮記念が近しいコンディションだったのではないでしょうか。

走破タイムは額面どおり受け取れないと思っていますし、11.4-11.7は馬場が担保した上がり、という認識でもあります。外を回した差し馬が届かない構図はいつもの中山と変わりありませんが、特にスワーヴリチャードはダービーで再考しなければならないでしょう。鞍上からタニノギムレットが想起されますしね。



最後に。

ちゃんと調べていませんが、きっと珍しいでしょう。弥生賞、スプリングS、若葉S。皐月賞トライアルのいずれもが皐月賞につながらないという、極端な結果になりました。戦前から牡馬のレベルに?がついていましたが、トライアルのレースレベルを疑う、という姿勢でよいように思っています。カデナ、ウインブライトが同タイムというのが象徴的。巻き返すならサトノアレスかもしれませんが、極端な競馬が続いていますからね。

下馬評通り、別路線組のアドミラブル、サトノアーサーあたりは本番に向けてチェックしておきたいと思っています。少なくとも、皐月賞の上位馬ですんなり決まるダービーにはならないイメージ。予想の上では面白くなってきました。


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2017.04.15


レーヌミノルでしたかー。

終わってみるといろいろ買い材料があったわけですが、事前に注目できれば予想はもっと簡単ですよね。折り合いの付いていた追い切り、G1で鞍上池添、そして乾く間のなかった馬場への適性、母父タイキシャトル。前で粘るオリエンタルエクスプレスをすごい勢いで捉える安田記念、どうしてあのレースをリアルタイムで観ていて、この馬場で狙えなかったのか。思わずこの週中、DVDを引っ張り出して堪能しておりましたよ。

公式レースラップです。
12.7-10.9-11.1-11.8-11.8-11.5-11.9-12.8

大外からカワキタエンカが相当突っ込んだラップをつくりました。ヴゼットジョリー福永が2番手でうまく流したことで、後続馬群がこのラップを深追いし過ぎる破綻はなかった模様。とはいえ、馬場がね。当日午後に稍重まで回復しましたが、晴れて乾くような天候ではなく、ペースと相まってその巧拙が着順にかなり露骨に反映したように見えています。

勝ったレーヌミノルは出たなりの先行策。パトロールビデオで見ると特に横のポジショニングに全くストレスがないんですよね。馬場のよいところを通るのに10番枠はちょうどよかったのかもしれません。前走は一気に抜け出してしまったことで目標にされてしまいましたが、今回は差し脚が切れないことも味方したでしょう。しかも直線は左手前を変えずに押し切り。ラスト1ハロンの失速ラップをそのまま粘り込んだわけですから、ストロングポイントがしっかりでた勝利ですね。

池添はアローキャリー以来2度目、そして本田師はテイエムオーシャンと合わせて騎手、調教師の両方での桜花賞制覇。そういえばテイエムオーシャンも先行していい粘り込みを見せていましたね。天皇賞秋のチャレンジは印を回さなかったことをよく覚えていますすみません。

次走はNHKマイルカップとオークスの両睨み。個人的にはNHKマイルカップのほうが面白くなりそうと思っていますが、どうなるでしょうね。秋華賞からマイルチャンピオンシップというのも面白そう。ベストの条件がピンポイントな気もしていますので、次走の府中は良馬場でお願いしたいです。


リスグラシューは馬場をこなしての2着。こなせないと予想して評価を下げたのですが、ただ脱帽です。道中は勝ち馬の後ろから、直線でソウルスターリングの外へ展開し脚を伸ばしました。鞍上の好判断もあるでしょうし、この馬場とラップをこなしたことが必ずしもオークスには直結しないと考えていますので、改めてオークスでの取捨が悩ましくなりそう。ハーツクライの成長力かぁ。見極めたいですね。


ソウルスターリングは直線苦しんでの3着。外枠の分、スタートから内に寄せて勝ち馬の斜め後ろにポジショニング。そつのない好位と見えましたが、直線はレーヌを捉えられず、手前を2度3度と変える姿。というより、パトロールビデオで見ると残り700m付近でも左手前に変えているようで。外回りの半径がゆったりしているにしても、このあたりから何度も手前を変えているということは、馬自身がだいぶ苦しかったかな。

敗因は馬場という報道が大半ですが、スピード馬場のマイルがちょうどという特徴なのかなとも邪推しております。次走はオークスとのことですが、距離も頻出するペースも、もともとあまり合っている認識ではなく。人気するならおいしいオッズになるかも、というイメージはもっております。あー、それこそテイエムオーシャンのような惜敗がイメージに近いですね。


アドマイヤミヤビはどうしたでしょう。ハミを取るところがなかった、というミルコのコメントがありましたが、こちらの方が馬場が合わなかったように見えますね。精神的に後に残ることがなければ、ノーカウントと考えてよいように思っています。パドックの見栄えは素晴らしかった。オークス本命の可能性もありますね。

オークスに向けて再評価の必要を感じているのはミスパンテールとアエロリットかな。前者こそ馬場がほんとに不向きだったようですし、後者のスタミナは改めて確認できたと思っています。


ジョッキーを評価すべきと思うのがカラクレナイの田辺。スタートから3コーナーまでは、レーヌミノルとソウルスターリングのほぼ真後ろというコース取り。特に4コーナーは前々に取り付きながら我慢していたでしょう、その分直線はリスグラシューのひとつ外から一気に加速できました。そこまでの誘導と脚の使わせ方、素晴らしかったですね。いったんリスグラシューを交わしていたかな。最後に差し返される格好でしたが、フィリーズレビューからするとパフォーマンスをあげてきたのでは。次走NHKマイルカップが楽しみです。



最後に。

桜花賞をまとめる間もなく、皐月賞ウィークなんですよね。69年ぶりという報道が駆け巡っていたためでしょうか、前々日オッズでファンディーナが1倍台の人気。さすがにこの戦歴でそこまでは、と思いつつ、ファンディーナから買うつもりでこの1週間を過ごしておりました。えぇえぇ、どミーハーで結構でございますですよw

極端な内枠になった場合だけ白紙に戻そうと思っていましたが、8番枠なら明らかな不利ではないでしょう。逆にスワーヴリチャードは評価を下げておかなくてはと思っています。カデナのコース取り、ウインブライトの縦のポジションのイメージを固めつつ、アルアイン、アメリカズカップ、ペルシアンナイトあたりを土曜のうちに再評価して、ファンディーナにどれくらい寄せるか決めるつもりです。

そうそう、マイスタイルは1コーナーまでのペースの鍵になるかもしれませんが、色気をもって逃げたほうがよいタイプかというと…。アダムバローズ?トラスト?アルアイン?逃げ馬がちょっと定まっていないんですよね。ただいずれにしても突っ込んだラップをつくるタイプがいないように認識していまして。スタートから無理なく進められればファンディーナが追走しやすいペースになるのかな、などと手前勝手なイメージに収斂し始めているところです。

この土日はゆっくり時間が取れるかな。クラシック、堪能したいと思います。


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2017.04.08


キタサンブラック、完勝でした。

強かったですねー。4コーナーを待たずに進出を開始した時点でほぼ確信ができました。ステファノス川田がこちらも素晴らしい対策で追い上げましたが、これを振り切れるあたりに「ならでは」の強さを感じますね。

先行した3頭が揃って下位入線し、追い込みに賭けた上位人気勢が差し届かない展開。あの天皇賞春があり、あのジャパンカップがあっての戦略。体調も含めて、自身の安定感もよく表れたパフォーマンスだと思っています。強い。

公式レースラップです。
12.3-11.1-12.1-12.1-12.0-12.2-11.8-11.7-11.6-12.0

マルターズアポジーの逃げ。小倉大賞典は見栄えする逃げ切りでしたが、自身のラスト1ハロンは直前のラップから1秒失速する12.9。4コーナーまでのスピードで振り切ったないようでした。その前半1000mは57.6。1ハロン延びて2度登坂のあるコースに変わりますから、同等の突っ込んだハイペースはないだろうと読みました。

それ以外の先行馬、先行してプラスになる馬が見当たらなかったんですよね。結果的にステファノスとサトノクラウンがスタートから押してポジションを取りに行く形。馬の資質よりミルコと川田のキャラクターがでた展開と思っています。

ヤマカツエースは無理のない中団(これも池添らしさかと)、マカヒキとアンビシャスは待機策以上の良策はなかったでしょう。すべてはキタサンブラックの末脚にどう対抗するか。向こう正面にかけてできた隊列、縦の順序は、キタサンブラックと四つに組める馬が不在だったことを示しているでしょう。

…手前味噌というか都合よい解釈というか、武豊の「展開が読みやすい」というコメントはこのあたりを指しているのかなと。コメントの意図が自分は理解できているのかなと思っております。

ひとつ前の投稿でキタサンブラックを疑う空気にうにゃうにゃ物申しておりましたが、当日もなんで単勝が2.4倍ついているんだろうラッキー、とほくそ笑んでおりましたよw まぁ、確勝と絶対王者はどちらも響きがよいだけの言葉ですのでね、慎重かつ大胆に返し馬までいつものリズムで確認した次第です。

ひとつだけ。シャンティイの馬場、馬群のなかでひしめき合いながらの展開だと磐石とは言えないでしょう。鞍上込みで考えるなら最後まで先頭を走り切る戦略が美しいかな。

次走は天皇賞春。おそらく唯一まともに相対できるサトノダイヤモンドとのマッチアップですね。現役最強の2頭(と言い切りましょう)がどんなレースを見せるでしょう。まずは人馬とも無事に&良馬場で。


ステファノスは先述の通り、川田と陣営のナイス判断で2着。待機策ではよくて3着だったでしょう。パドックでも好調子が伝わってきました。速いラップが可能な馬場でしたので、サトノクラウンを下げて、鞍上込みでステファノスの評価を上げる判断。うまくいきました。

あとはG1タイトルだけなんですけどね。次走はクイーンエリザベス2世カップ。体調を見極める的コメントも出していますが、よい結果を期待しています。


ヤマカツエースは堅実なパフォーマンスで3着。パドックでもよく見えていましたが、スケール感という個人的な尺度で見劣ると判断していました。少なくともキタサンブラックに先着する展開はイメージできず、3連単の2、3着に。これも上手くいきましたね。

こちらも香港から招待状が届いたようですが、自重して札幌記念から天皇賞秋へ。昨年の金鯱賞から考えるとほぼ月1出走ですから、これは妥当な判断なのでしょう。ひと回りカラダが膨らんでくるようなら秋が楽しみになると思っています。


マカヒキは後方から脚を伸ばすも4着。このラップと位置取りでは厳しいですね。ルメールも直線に向いて最初の鞭のあたりでもう観念したのか、全力のアクションではなくなっていました。ゴール前はアンビシャスとの着差を測っていたようにも見えました。

京都記念の投稿でまとめて書きましたが、ダービー馬の距離適性が短めにシフトしてきているように感じています。向こう正面で接触があったでしょうか、一瞬口を割る場面がありましたが、それを除いても上がり最速がでてもおかしくない展開かと。マカヒキの切れ負け、とはあまり耳にしなくない響きですね。

これからどれだけ変われるかはわかりませんが、思う存分パンプアップして安田記念を押し切る…のは難しいかな。でも遅く走って、助走距離を取って、大きく強く加速する従来の得意技を見直すタイミングにはなるように思うのですが、どうでしょう。次走は宝塚記念とのことですが、安田記念を目指してくれないかなー。淡い期待と思いますが、動向には注目していきます。

いちおう前回の投稿はこちら。
more than a DECADE 京都記念


アンビシャスはこちらも得意な戦略で5着。中山記念同様、自分のパフォーマンスはやりきったという内容でした。

鞍上への揶揄も散見されていましたが、あれ以上の先行策はマイナスに働いたでしょう。昨年キタサンブラックを差し切った際は、少頭数でかつ、道中13秒台を計時するスローの3ハロン上がり勝負。それを見越した横山の判断が見事だったわけで、同様の条件が揃わなければどんなジョッキーでも同馬での先行策はただ無謀なプッシュに陥ってしまうでしょう。

もちろん先行ポジションは取りたいイメージをもっていたでしょうが、ミルコや川田とは異なる、コンマ何秒早めに「引く」判断をするタイプだという認識があります。よしあしではなく、ジャスタウェイを開花させたジョッキーの特性と受け取っていますよ。ワールドエースの時は行け!踏め!と思ってましたけどねw

こちらが次走を安田記念に定めました。それこそジャスタウェイじゃん、とわくわくしているところです。誰ですかショウナンマイティじゃね?とか言ってるひとはw


サトノクラウンは積極策からゴール前に失速しての6着。キタサンブラックにちゃんと勝負をしにいったという意味では評価できますが、速めの馬場も味方しなかったでしょうか。パドックではよく見えていましたけどね。

評価を下げたポイントはひとつ前の投稿でも触れた3、4コーナーでプッシュが要るメンタル。香港ヴァースと京都記念、どちらも勝ったレースですが、かたやモレイラが遊ばせずにインベタでロスを抑えた展開、こなた単独3番手で前をカットされる懸念がなく下りを利して加速できる状況。今回のコースと展開はそのどちらも望みにくいですからね。引き離しにかかるキタサンブラックとはなんとも対照的でした。

次走の報道はまだない様子。200mの差ですが、季節も加味すると宝塚記念のほうが面白いのではないかと思っています。ポイントは鞍上でしょうか。海外G1で鮮やかだったことがいいイメージに昇華しているのでしょうが、遊ばせないモレイラは合っているでしょうね。レース使った後の背腰の疲労が心配ではありますが。



最後に。

G1への昇格、初回はそれに見合った内容で終わったように思っています。立ち位置についてはあちこちで引き続き議論を重ねて欲しいところですが、無事に2000mのG1を増やすことには成功したと言えそう。

G1増設に抵抗を覚える向きもあるようですが、条件にバリエーションを持たせることが担保できていれば、増加させることには賛成という立場です。アメリカみたいに乱造する構造でも文化でもないでしょうしね。なにより、パート1国としてはG1増加は96年当時より難しくなっていますから、いったんG1化してしまうという戦略も必要なのだろうという推察もございます。

シーキングザパールやエルコンドルパサーがNHKマイルカップを、ファビラスラフインが秋華賞を、クロフネがジャパンカップダートを。施行初期にステータスを引き上げる名馬と出会うこともそのG1レースが名実ともに評価を得るポイントでしょう。

ノングレードだった第1回ドバイワールドカップを思い出しました。自分はギリギリ間に合っていませんが、シガーの招致に成功したことが今の隆盛につながっていますよね。2回目に向けた期待が高まっている96年の空気なら覚えております。ちょうどいまいまのアロゲートのような扱い、といえばだいたい合っているでしょうか。



…ゆっくり時間を取って、大阪杯やジャパンカップのあれこれを書き散らすのはやっぱりGWかなー。もう桜花賞ですものね。まずは馬場状態を見極めつつ、阪神牝馬Sのミッキークイーンで資金を調達する予定です。えぇあくまで予定ですねw


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2017.04.02


まるまる1週間経ってしまいました、というのは昨年と同じ書き出しのようでして。

ようやくRacing Viewer の映像などをゆっくり確認しております。リアルタイムで観戦はしていましたが、改めてYouTube でArrogate の強さも堪能いたしました。いやー、目撃してしまいましたね。

レース後のインタビュー映像、M.Smith の「Appreciate」という単語の響きが印象的でした。丁寧な型を保った表現はベテランならではでしょうか。もうひとつ、B.Baffert 調教師との共通点として「incredible」という言葉を選んでいたことも印象的。まぁ、そりゃそうですよね。スタートでリアルにダメだと思ったでしょう。とんでもないものを観てしまいました。

2日前から天候が崩れたようで、当日は雨発表、トラックコンディションは一番悪いMUDDY (普通に訳すと泥とかぬかるみですね)。これまでにあまりない状態でのワールドカップデイになりました。

公式の結果はこちら。Emirates の結果ページにも遷移できます。
2017ドバイワールドカップデーの結果 JRA

ラップタイムはこちら。トラカスチャートですね。
Trakus Chart | Dubai Racing Club

リアルタイムのレポートはおなじみのJBIS-Search。お世話になりました。
2017 ドバイ ワールドカップデイ 現地取材レポート

レース映像はYouTubeでも。
MeydanRacing - YouTube

レース映像以外のインタビュー等はこちら。
JRA × JRAレーシングビュアー ドバイワールドカップデー特集2017


さて、気になったレースに絞って書いておこうと思います。


まずはUAE Derby から。エピカリス、惜しかったですねー。

積極策からのThunder Snowとの叩きあい。おそらくはルメールの鞭に驚いてのヨレでしょうが、そこから巻き返して交わすのですから、タフだなぁと。2頭が抜けていたレースでしたね。こういうレースで馬券が買えたら手堅くてよいんですけどね。

Thunder Snow のUAE 2000 Guineas は了解していましたが、2歳時のCriterium International も強い押し切り。この後はどこに向かうんでしょうね。Blood Horseの記事ではアメリカ3冠に追加登録したようですけど。

惜敗したエピカリスはいったん帰国してケンタッキーダービーをスルー、ベルモントSへ向かうプランがあるようです。ケンタッキーダービー今年は参加ゼロというタイトルをつけるニュース記事もありましたが、どちらかというとラニが例外的な存在であって、Road to Kentuckey Derby のポイントはあちらからの営業の一端、と考えるほうが現状に即しているかなと。なにやら、アメリカ遠征が定石と云わんばかりのニュアンスを感じたものですから。もちろんチャレンジが見られるに越したことはないですが、ラニの遠征は相当思い切ったものと認識していますのでね。

アディラートは大外からハナを狙ったのでしょう。かなりダッシュを効かせていましたが、やはり1コーナーまでの距離がないですね。途中から腰を落とし気味にして加減をしながらエピカリスの2番手に落ち着けました。あそこで無理に主張するのは先々にもつながらないでしょうからね。結果、直線を待たずに手応えを失っていましたが、条件が変われば着順も大きく異なってくるでしょう。どうやら次はユニコーンSのようですので、体調整ってほしいですね。

レースの詳報はこちら。ゴール前の連続写真はさすがの迫力です。
UAEダービー | 2017 ドバイ ワールドカップデイ 現地取材レポート | 日本馬の世界挑戦!現地レポート | お楽しみ | JBISインターネット情報サービス


Dubai Turf ではヴィブロスがやってくれました。

もうマジックマン・モレイラが凄い、のひと言。直線半ばで外に出してくるまで、どこをどう通ったのかさっぱりわかりませんでした。Prix Jacques le Marois を勝っている、Ribchester に重きを置いていた分、そちらに目を向けていたんですよね。リプレイでようやく4コーナー最内だったことが発覚。鞍下を唸らせながら外に持ち出していく判断とアクションの速さは、こちらが唸ってしまいますね。

Ribchester しかり、Prix du Jockey Club を2着しているZarak しかり、そこそこのメンバーが揃ったと思っていましたので、この馬場をこなしての勝利自体が驚きでした。ディープインパクトを主要国にアピールできたのではないでしょうか。

このあとは春を全休、秋にブリーダーズカップというプランが。どうやら同馬主のシュヴァルグランと一緒に、ということのよう。同厩ですからマカヒキもいったらよいのに、などと雑に思っているところです。小回りの芝のほうがよさそうですし、秋が楽しみになりました。

ヴィクトワールピサ、ジャスタウェイ、リアルスティール、ドゥラメンテもそうですね、中山記念をステップにドバイに向かうローテーションはだいぶ馴染んできましたね。大阪杯がG1になったことで、今後はプレップレースとしての存在価値がますます高まってきそう。中山記念から、メイダンか仁川か。大阪杯の立ち位置については後日改めてまとめたいかなー。年明けからふわふわ考えていることがありますので、時間の取れるGWあたりですかね。

あぁ、リアルスティール回避は残念のひと言。肺からではなかったようですが、鼻出血を受けての判断。軽度のうちに撤退を決めたのはお見事。適性がピンポイントな印象は変わらずですが、復帰を待ちたいと思います。


Dubai Sheema Classic はJack Hobbs が抜け出しました。

馬場を見て、Postponed とHighland Reel の評価を下げるなら、と本命視していました。が、ヴィブロスのリプレイを堪能してわいきゃいやっているうちに締め切りが過ぎているという…。取り損ねてしまいましたね。

サウンズオブアースのチャレンジは悪くないと思っていましたが、天候に祟られてしまった格好。馬場が重くなければもっとやれたのではないでしょうか。参加1頭という事実からも、大阪杯の影響を一番受けたのはこのレースだったように思っています。


さて、Dubai World Cup。Arrogate の圧勝でした。

California Chrome の鞍ズレ圧勝から1年。冒頭でincredible という表現を引っ張ってきましたが、今年もすごいことになりました。スタートで挟まれて最後方に下がった馬が、徐々にポジションをあげて、3、4コーナーで捲り上げて、完璧に振る舞ったGun Runner をしっかり捉えて突き放しちゃいましたからね。レース直後に思い出したのはモーリスのラストラン、香港カップ。こちらも同様に最後方からでしたね。

鞍上M.Smith は馬上のインタビューで2度ほど迷うところがあったとコメント。中継の解説にあった通り、1コーナー近辺と3コーナーの入りだと思っています。特に3コーナー、砂を被るリスクを覚悟で、外を回さず内に突っ込みました。1頭分内を通ることに重きを置いたのでしょうが、砂を被る経験はそこまでなかったでしょう。どうしてどうして、ひるむところはなかったように見えています。そのままイン-アウトで先行勢を追撃していきました。

トラカスチャートが進化しているのかな、100mごとの各馬のラップが表示できるようです。ただラスト100mが急加速しているように見えるのはちょっと怪しいかな…。昨年同様、400mごとのラップを計算すると以下の通りでした。
26.61-23.06-23.90-24.76-23.29

ゴール直後は、なんといいますか、嘆息しかなかったですね。あれで勝つんだ、という。アウォーディー武豊の積極策も奏効していて本馬なりに高いパフォーマンスは出せたと見えているのですが、これを意に介さないといいますか。Arrogate 自身の異能さもありますが、馬の鍛え方が異なることも思わせる内容でした。

スポーツ報知の記事でしたが、B.Baffert 師がアメリカのダートレースで必要なこととして、まずスピードを挙げた上で「長距離を走るのとは違うスタミナ」「スタートからゴールまで持続できるスタミナ」とコメントしていまして。早めスパートから凌ぎ切ったSilver Charm しかり、トゥザヴィクトリーを置き去りにしたCaptain Steve しかり、最後にもうひと伸びできるスタミナを兼備したチャンピオンで2度このレースを制していますからね。ちょっと考えさせられるところではあります。

日本のレースはトップスピードの上限、そこまで到達するための加速力に秀でているとすれば、求められるスピードもスタミナも異なるのでしょう。エピカリスがケンタッキーダービーではなくベルモントSなのも、より日本のレースに親和性のある傾向を見いだした結果とも受け取れますしね。オールウェザーでないドバイワールドカップを勝つことは相当ハードルが高そうですね。

速報でよいのかな、Timeformのレーティングは141。Mill Reef と同じ値に評価されています。Racing Post では同馬主であるFrankel との比較記事も。さすがにこれはむりやりな感じもしましたが、ちょっとしたフィーバーになっているのかな。強い関心の表れとも、それを喚起できるだけの存在であるともいえそうですね。Travers Stakes からこちら、4戦で世界最高の評価を得るとは。先ほどサンタアニタでリラックスする写真がツイートされていましたが、次走はどこになるでしょうね。


初の馬券販売についてもちょこっと。

なかなか難しいところなのでしょうが、率直に、3つのG1以外も馬券買いたいですねぇw

目が行き届いていないこともあるでしょうが、馬券発売のあるなしで得られる情報量がだいぶ異なっていた印象がありまして。すべてのレース傾向を追いかける時間的な余裕がない分、レース展望的なコラム、記事をいくつか比較していたのですが、そうすると相対的に注目度の低いGodolphin Mile 、UAE Derby 、Al Quoz Sprint などは特に、自分で調べないといけない場面がままありまして。

当たり前だろ、という方もいらっしゃるでしょうが、まず勢力図を端的に捉えてしまうにはまとめられた記事が重宝するんですよね。効率的といえばよいでしょうか。馬券販売があれば各種メディアの取材も増えるでしょうから、対象レースは増えていったほうがよいのかな、と思っているところです。



最後に。

明けて日曜はG1大阪杯。サトノダイヤモンド、リアルスティールはいませんが、メンバーは揃いましたね。週中の情報と前日オッズを見る限り、キタサンブラックにどう対抗するかというあれこれが検討されているようです。

…そこまで疑わしいかな、と思っていまして。サトノクラウンは前走3、4コーナーで手応えが怪しくなる辺りに課題が見えますし、ミッキーロケットは最内枠で少しでも出負けした場合に懸念が残ります。先行勢が溜め過ぎることはないでしょうから、マカヒキが切れ味でなく息長く末脚を発揮して差し切れるかというと…。ステファノス、ヤマカツエースなども視野にいれつつ、いまのところはキタサンブラックかな、と考えているところです。

でも、パドック見てぐらぐらするんだろうなーw ちょっとしたことで着順が変わってしまいそうで、そこが予想の面白さにつながっているように思っています。ええ、週中から「わかんないですねー」などと職場の各位を煙にまいておりますしw

仁川の桜、今年は少し遅れているようですが、来週満開になればよいですものね。おそらくはウインズで観戦になる見込みですが、初めての景色をばっちり楽しみたいと思います。


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