2017.11.21


あまり驚いてはいないのですが、残念には違いないですね。

当初は香港ヴァーズと有馬記念、両にらみという報道でしたが、ねぇ。海外遠征の旅路+あのシャンティイの馬場でのレースですから、勝っても負けても、いや勝ったらよりダメージが残っていたでしょう。来年も走るのであれば年内は…と想像していました。

どうやら1月ないし2月の京都開催で復帰、というプランがあるそう。まぁ、日経新春杯か京都記念ですよね。得意の京都からリブートするなら悪くない気がしています。京都2200だとちょっと紛れが気になりますけどね。

勝手な想像ですが、京都記念ならその先にドバイミーティングという選択肢も。シーマクラシック、観てみたいですねー。国内なら天皇賞春への再チャレンジでしょうか。ただ大阪杯から天皇賞春というローテーションはあまり現実的ではないような。キタサンブラックの経緯がありますからね。使ってよくなるサトノでも積極的に選択してこないように思っています。せめてもう1週でも空けばね。

凱旋門賞を獲ったら今年で終わりだったでしょうから、もう少し楽しめることは有難く思っています。あの成長曲線ですからもうひとつ上があったらなお素晴らしいなと。

凱旋門賞に再チャレンジすることの是非については様々に議論があってよいと思っています。できれば上半期のパフォーマンスが異論を封じ込めるような流れが理想的ですね。期待して待っています。




さらっとサトノダイヤモンドのことだけ書こうと思っていたのですが、同日に同世代の皐月賞馬、引退の一報が舞い込んできました。ディーマジェスティ、どうやら爪の状態がなかなか上向かなかった様子。天皇賞春で下馬した姿が最後の勇姿となりました。

全成績はこちら。
競走成績:全競走成績|ディーマジェスティ|JBISサーチ(JBIS-Search)

やはり共同通信杯と皐月賞が圧巻でしたね。あのパフォーマンスのまま昨秋以降を走れていたら、ラスト1冠はあんなにあっさり決まらなかったでしょう。皐月賞後の凱旋門賞1次登録に名前があった通り、期待の大きさに沿う順調さがあれば。

Twitter のTLでみた情報ですから真偽のほどは確認できていませんが、鞍上蛯名は皐月賞後のコンディションに自信をもっていなかったとのこと。秋口のコメントにはそのニュアンスを感じていましたが、ひょっとしたらかなり早いタイミングからずっと爪との闘いが続いていたのかもしれません。

加重を抑えるためか、十分な運動ができないためか、そのいずれもかな、爪がわるいとなかなか上体をつくっていけないのでしょうね。例えばグレーターロンドンにしても、排気量に対してもう少し馬格があっていいように感じていますし。あ、多分に個人の感想ですけれども。

トレーナーからはマイラーとして理想的、という主旨のコメントがでていたと記憶していますが、個人的には欧州の中距離戦線でその姿を観たかったですね。プリンスオブウェールズS、エクリプスS、アイルランドチャンピオンS、ブリティッシュチャンピオンSなどなどなど。いいなー。今年だったらクラックスマンとマッチアップとか、どうなっていたでしょう。…はい、妄想終了w

アロースタッドで種牡馬入りとのことです。オセアニアへのシャトルの可能性など開けるといいですねー。爪との戦いは続くでしょうから、まずは無事のスタッドインを祈っています。多分に残念ですが、お疲れさまでした。



最後に。

モズカッチャン、ペルシアンナイトの連続G1制覇で世代論がちらほら散見される、時期といえばそうですね。個人的にはG1の結果で象徴的に世代の強い弱いを語るのは、何といいますか、お酒の肴にはちょうどいいかな、という程度で捉えております。真剣に討論するにはあまりに切り口が粗いといいますか。

でも、「強い世代」という語り口は、こう、ざっくりと競馬の話題を口にするにはちょうどいいんですよね。学年の区切りのなかで育つ文化が背景にある分、わかりやすいのかもですね。

3世代のダービー馬が直接対決する、今回のジャパンカップのような場面なら具体的な比較も可能でしょう。あくまで個体間の比較ですものね。おそらくはメイショウサムソン、ウオッカ、ディープスカイの3頭が揃って以来でしょう。

…この流れだと、マカヒキ頑張れ、になりますねw

前走は復調傾向であることを示してくれたと思いますし、同期の分もいいパフォーマンスを期待したいと思います。…あぁ、こういう言い回しこそ、学年で区切られてきたからこそですね。違和感が少なく締めにできるのはそのためでしょうか。競馬が我々になじみやすい仕掛けをもっているということとして、前向きにとらえて楽しんだ方がよいかもですねぇ。


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2017.11.20


ペルシアンナイトの後方一気が決まりました。ものすごいですねデムーロ。

スタート五分でしたが、手綱をきっちり詰めながら下げていったように見えています。大外枠に迫られるひと工夫。端的に考えればひとつ余計にプッシュするか、ひとつ余計に下げて内に入れるか。中団馬群の外々を回るのが一番ロスが大きいですからね。理屈はこうですが、よく内から進路を見つけて伸びてきたなぁと。

直線に向いてレッドファルクスの真後ろ。クリスチャンが内にハンドルを切った瞬間にミルコは外へ進路を求めました。おそらくその時点からエアスピネルをロックオンしていたでしょう。エアスピネルとサングレーザーの間が一瞬開いたところに馬体をねじ込むあたりもよく見えてますねぇ。

10Rのパドックでは晴れ間があるのに雨が降っていて、天候の発表も雨になったりまた曇りになったり。馬場が読みにくい状況でしたが、10R自体は最後方待機したアンドリエッテ田辺が直線でまとめて差し切っているんですよね。内を通る先行馬が粘り切れず、という直前の傾向。それもヒントになったでしょうか。でもG1の舞台であれだけ大胆な策を取れるとは。恐れ入りました。

公式レースラップです。
12.2-10.8-11.6-12.1-11.9-11.5-11.6-12.1

マルターズアポジーの逃げは大方の予想通り。あまりスタートがよくなかったこともありますが、内枠のダノンメジャー、ヤングマンパワーについては少しだけ主張して武士沢の拳が動く時間を長くすることに成功していたようです。つつかれると気持ちが乗ってしまうマルターズアポジーですので、直後にいたい先行勢には対応しやすさがあったのではと思っています。結果的に控えてはいましたが、外にはムーンクレスト、ウインガニオンもいましたしね。

2着エアスピネルは、その先行勢から一列下げてのポジショニング。4コーナーまでは内を締めて直線入口で外へ展開。あとは直線を目いっぱい使って末脚を引き出しました。右ひざを負傷して主戦武豊から乗り替わりとなっていましたが、ライアン・ムーア、ベストなリードというべきでしょう。少し抜け出すのが早かったとはレース後のコメントですが、リプレイを観るほど、これで勝てないのかと思ってしまいますね。

人馬の組み合わせは異なりますが、リオンディーズに交わされた朝日杯を思い出させます。鞍上が同じというあたりが何とも。笹田師のミルコにやられたというコメントは、このあたり踏まえると重みを増してきますね。このあとG1を勝つチャンス、あるでしょうか。


勝ったペルシアンナイト。プラス12kgに太目感はなく、むしろトモのパンプアップを見て取っていました。アーリントンカップの末脚の長さを考慮すれば、この脚を使えることは想像できなくはないですし、馬場悪化の分馬群がばらけるので追い込み馬の進路取りが比較的難しくないことも想像できていたのですが、大外枠を克服するまではなぁー。

この秋のG1から考えれば、ハービンジャーな馬場ともいえるでしょうか。他馬が苦にする分、よりコントラストが際立つように思っています。個人的はオリエントチャーム。リアルタイムで走りを観ていますからねぇ。チューリップ賞は本命視していたような。また、過去10で3歳馬が馬券になったのがゴールスキーというのも前日に映像でチェックしていましたし。どうしてこのあたりを活かせなかったのかw

デムーロはこれで今年G1勝利が6つめ。史上最多タイとなりました。特徴的なのはすべて異なる馬、ということでしょう。デムーロの凄さを物語る側面と、エージェント制の影響という側面と、語りだしたらなかなか終わらない背景が支える記録、というように受け取っているところです。


3着サングレーザーは善戦、という言葉はそぐわないパフォーマンスだったかな。レース中盤からはエアスピネルマークのポジション。直線エアスピネルの外に出してからはほぼ同じ脚色でゴールまで踏ん張りました。このパフォーマンスだと1600まではOKではないでしょうか。むしろスプリント戦の方が苦労するタイプのように見えています。

未勝利以外は1400、1500の勝ち鞍が並ぶ戦歴ですから、距離延長で初G1という取捨の難しさがありましたね。個人的には3着候補の1頭という以上の評価ができませんでしたが、来年以降の成長ひとつで見直さないと、かもしれません。


4着。レーヌミノルはよく踏ん張りましたねー。展開的にあまり目立たないかもしれませんが、和田のリードがムーアと同じくらい完璧でした。スタートが一番決まっていたのがレーヌミノルでしたしね。個人的にはここまでは池添で継続してもよかったのでは、と思っていたのですが、あれだけきれいに立ち回りされるともう唸るばかり。桜花賞を勝って古馬マイルG1を3着。じっくり間隔を取ればもう少しパンプアップしてきそうな馬体でもあり。来年が楽しみになってきました。おお、最優秀3歳牝馬?


本命はイスラボニータでした。トモの厚みが物足りない、というパドック映像の初見で感じた不安を素直に取り上げればよかったですね。いや、仕上がりはよかったんですよ。あくまで今日の馬場に対して、というもので。イスラボニータの特徴と今日のコンディションが合っていない、という直感でした。好きな馬の分、悪い方の見立てもピントが合っていたでしょうかね。。。

スタートはエアスピネルよりよかったのですが、そのあとポジションを控える展開に。ルメールは直線入口でぶつけられたアクシデントを取り上げていましたが、3コーナー手前でジョーストリクトリに前に入られ一列下げたことも地味に堪えているように見えています(ルメールはエアスピネルの後ろが欲しかったようにも見えますね)。どちらの場面も、脚色がよければ不利になることはなかったかなと。そこでポジションを誇示するだけのパワーに欠けていた、というのが自分の見立てです。

直線入口の不利はサングレーザーの外への持ち出しが鋭角だったのか、ウインガニオン、イスラボニータと玉突きが起きたように見えています。もうひとつ福永の視野がほしかったところですが、脚色があれば不利を受けない程度まで加速できていたようにも思います(逆に我慢できていたかもしれません)。直線サングレーザーの後ろになってから、持ち替えての左鞭の意味だけよくわかりませんでしたが、完敗というべきでしょうか。エアスピネルの位置にいられると思っていたんですけどね。残念でした。


サトノアラジンは気持ちが入り切っていなかった、という鞍上のコメント。ただ安田記念同様、直線入口で一番外を回すしかなかったのかは少し疑問です。勝てないコース取りであること、今後の騎乗に活かせるかがポイントでしょうか。やはり嵌る条件がとてもピンポイント、という印象です。思い切って有馬記念で捨て身の追い込み、という方がまだ可能性があるような。


レッドファルクスはクリスチャンの進路取りもあるでしょうが、そもそも馬場と距離が合っていなかった、という見立てです。安田記念で僅差3着していたことが距離克服の根拠になっている向きもありましたが、直線半ばまで前が壁になっていて、スパートのタイミングが遅れているんですよね。それでいてゴール前に脚色が鈍っていますし、レースラップはラスト3ハロンがずっと失速ラップ。展開に乗った形で末脚を発揮できた、という側面が大きいと思っていました。クリスチャンも誰の後ろでどこから交わすか、まだ判断の精度が高くないでしょうし。今回評価を下げたのは正解、と理解しています。


あとはクルーガー。富士S3着の脚色は評価しつつも、今回は活かせないだろうと馬券には含めなかったのですが、安定したパフォーマンスで上位に肉薄してきましたね。ちょっと過小評価だったかなと思い直しております。マイラーズカップで京都実績はありますが、あのときは松山が上手かったんですよね。いわゆる京都大賞典のスマートレイアーをやったわけで。道中の縦のポジションに柔軟性があれば、もう少し評価が上げられるんだけどなーなどと思っております。




最後に。

いちおう日記かつ備忘録ですし、競馬にも多大な影響がある近況ですので少しだけ。ここ2週ほど腰を痛めておりまして。魔女の一撃という例のアレですね。業務繁忙でひと月運動を止めて、再開したところ右足の筋肉をやってしまったようです(プールの準備運動の際ピキッと)。翌日がアルゼンチン共和国杯だったのですが、日曜1日をかけて腰に激痛が走るようになりまして。。。そのままほぼ2日間、ほぼ動けませんでした。

どうやら右足の筋肉が相当固くなってしまったことで右股関節をロックした状態になり、上体を倒す動きが重なって腰椎を痛めたようです(股関節がまわって上体を倒すので、回るべき部分がロックされていますから、そのまま腰椎にバキッと負荷をかけてしまった模様)。長期間座り仕事をしても、いままでは筋肉が固まる影響というのはなかったんですけどね。腰痛持ちでもないですし。寄る年波?運動不足?どちらも、のようです。

いまいまは2、3箇所カイロを張って筋肉を冷やさないようにケアしているところ。痛くなるまでストレッチをしてしまうと回復過程で筋肉が硬直してしまうので、程度をみながら少しずつ、というのが難しいなと感じているところです。

特に古馬ですが、休み明けのトレーニングにはこうした難しい面があるのでしょうね。外厩が当たり前になる前は、帰厩して時計を出したタイミングや、プレップレースを使って運動を再開したタイミングでの故障の報が多かった印象。こうしたこともいまではだいぶケアされているんでしょうね。

多分に不謹慎ながら、右股関節炎だからナリタブライアンだなーなどとイメージがつながり。あのチャンピオンはちゃんと加減していたよ、などと思いながら歩く際は歩幅を狭めているところです。

…ここ2週G1を外していますしね、自分もそろそろ15-15あたりから運動を再開いたしましょうかw 故障には気を付けますはいw

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2017.11.16


モズカッチャン、戴冠成りました。

前残りの馬場、有力馬は外枠でかつ積極的な先行策を取らないタイプ。こうなるとスローに寄った流れを予見するのは難しいことではないでしょう。それを承知していなければ1コーナーまでのルメールのプッシュは説明がつかないですものね。デムーロは好枠を利してじっと構える展開。好位の内をストレスなく取りに行ける人気馬。そう考えると、久々にシンプルに考えてよいG1だったのかもしれませんね。しかしそれをしっかりこなすデムーロの胆力。恐れ入りました。


公式レースラップです。
12.5-11.3-12.7-12.8-12.7-12.8-12.9-12.2-11.6-11.2-11.6

クインズミラーグロが最内枠からハナを求めに行くのは予想通り。クロコスミアは無理せずに、でも最内をせかすように併せながら2番手へ。エリザベス女王杯の2番手。ペースの鍵を握る存在ですね。ただ、後続に蓋をする役割はどちらかというとマキシマムドパリ藤岡佑介だったように見えています。

藤岡のペース配分は鞍下には最適だったと思いますが、そのことで和田にイニシアチブを譲った側面もありそうです。以下は府中牝馬Sの公式レースラップ。ラップの上げ下げがほぼ変わらない、とすれば、似たリズムでG1を走り切れたことになりますので、直線あれだけの粘りは至極妥当かと。
12.9-11.6-12.3-12.7-12.4-12.5-11.2-11.0-11.5

個人的には残り800が反省点でした。クロコスミアがマイペース、マキシマムドパリはストライドを求めたのか、一列外へ。モズカッチャンは切れで勝負だったでしょう、インで温存。ヴィブロスはかかりっぱなしの分、エテルナミノルの被せを甘んじて受けての温存。2番手から5番手がこの感じですから、この区間のラップが予想より上がり切らなかった、という。でも上がったほうかなw

過去10年、ダイワスカーレットからこちらですね、残り4ハロンからのラップが12秒を切らなかったのは3回。馬場状態も加味すると、たいがいは11秒台で推移する箇所なんですけどね。以下は個人的にメモしているページです。ご参考まで。
more than a DECADE ラップ:エリザベス女王杯


ここがもう少し突っ込んだラップになってくれると、オレのミッキークイーンが届く流れになったんですよねw それが言いたかっただけです、はいw 惜しかったなぁ。

ミッキークイーン本命。もう少しポジションを求める馬がいて、先行勢のスパートが気持ち早くなると深読みしていたんですよね。ジュールポレールとか、ジュールポレールとかね。先入観が過ぎたのかなぁ。でも直線半ばは一瞬夢を見ました。おそらくはG1を獲るラストチャンス。本命を決めかねていた時間帯があったのですが、こう考えたら決心がつきました。思い入れで思考が止まった分、馬券が外れたということでしょう。「操」という言葉が浮かぶあたりどうかしていますねw

府中で観ていましたが、「浜中、浜中!!!」の絶叫がひとつふたつではなく聞こえていました。自分も託していましたね。本命視できてよかった。忘れな草賞からこちら、長く思い入れている1頭ですからね。週が明けて、よりじわじわときているところです。浜中のリードがそう思わせるに足るものだったという手応えもあるからでしょう。


勝ったモズカッチャン。マキシマムドパリが外へ展開したことで4コーナーで馬群のストレスが少ない状況が生まれました。勝負どころのデムーロにあの余地があれば、そりゃもってきますよね。正直、枠順も展開も嵌った部分が少なくなくあったと思っています。でも、この好条件を活かすだけの地力があったことも事実。直線の伸び脚はすばらしかった。ハービンジャーも様々なタイプを出しますね。

クロコスミアの粘りについては前述したとおり。乗り替わりでそれを引き出して、僅差2着まで持ってきたわけですから、和田を讃えるべきでしょう。レース後にミルコを祝福するスポーツマンシップも大したもの。今年成績が上がっているのは、こうした姿勢にも表れているのかもしれません。買いそこなってしまいました。

マキシマムドパリは健闘の4着。ただやはりあの3コーナー、外への展開は何とも考えちゃいますね。藤岡には2手3手先でミルコにあの余地を与えてしまうことをイメージする力があるのかどうか。相手を封じ込める相対的なポジション争いと鞍下に自分の走りをさせる絶対的なパフォーマンスを求めることと。一つのレースの中でどちらかしかできないわけではないと思うんですよね。特にラップに対してイニシアチブが取れているときは。

馬の力はしっかり出し切ったのでしょう。でもそれだけでは戴冠のチャンスは増えていかないように思っています。…観る側だからいえる話なのかもしれませんが。観る側だからこそしっかり書きたいと思っていますよ。

ヴィブロス、スマートレイアーはスタートから出していきました。いずれも勝つための強気の一手がうてるジョッキー、さすがの判断でした。結果としてヴィブロスはかかってしまいましたが、おそらく控える戦略であれば外々を回ることになり、今回のルージュバックのようにノーチャンスだったでしょうからね。これはこれでひとつの勝負だったと受け取っています。モズカッチャンと枠が逆ならあまり迷わず本命だったでしょうね。

クイーンズリングは直線内から差を詰めての7着。ポイントは1コーナーまでだったかなと。ゴール板あたりでモズカッチャンの真後ろにつけた後、デンコウアンジュに前に入られて1列下がってしまいました。枠順のアドバンテージが少なくないと踏んで、一時は本命にしようかと考えていたんですけどね。クリスチャンがポジションを主張しきれるかに不安を覚えて評価を上げませんでした。このあたりは短期免許ですので致し方ない部分なのかもしれません。

ディアドラはいいところなく。フィジカルの疲労ではなく、気持ちの踏ん張りが効かなくなっていたように見えています。予想の段ではスタートのスムーズさと外枠からの立ち回り、2つの不安を覚えたことが大きく、評価を下げました。この後いったん休養にはいるのかな。しっかりリセットしてほしいところです。

リスグラシュー、ルージュバックは展開の綾を待つような騎乗になりました。リスグラシューは直線まで溜める流れをつくったあたり勝負がかった乗り替わりには見えず(先を見据えるとわるくない気もしますが、G1ですしねぇ)。ルージュバックもまた、ムーアが苦肉の策であのポジションになったと思われます。外枠のディスアドバンテージに抗する術がなかったかな。馬体の仕上がりもよかったのですが、なんとも、G1には恵まれませんねぇ。



最後に。

マイルCSのエアスピネルが武豊からライアン・ムーアへ乗り替わりとなりました。個人的にはこの判断、わるい印象はないのですけどね。理由や背景を憶測する言葉を様々に見かけていますが、長くお付き合いのある調教師とオーナーですから、けがを押して騎乗するキタサンブラックの主戦に対して、笹田師がひとつ背負って判断をした、ということなのでしょう。もちろん勝負事だからこそ万全を期す、という言葉に裏も表もないでしょう。師のほうがもう少し俯瞰した視野だったのでは、ということですね。粋な労わり方、といいますか。

G1の有力馬が乗り替わりですから、そりゃショックも大きいのですけどね。近々でいうなら、無理を押して膝が悲鳴を上げたジャルネの例もありますし。少しでも長く現役を、と考えるなら、この1回の乗り替わりは少なくなくプラスに働くのではないかと思っています。

今週末もちょっと天候が心配。気温も下がるようですしね。馬場の見極めも含め、あわてずに取り組みたいと思っています。

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2017.11.09


恒例の祝日開催、今年は大井に現地観戦に繰り出しました。

やんごとなき業務で天皇賞を観戦できなかった悪友と(あれを見れなかったのはねぇw)昼前に到着。さっそくいちごパフェをいただいていたのは天皇賞のくやしさもあったのかしらw やけくそかなw それはそれとして、北海道のウマいものフェス、盛況でしたねー。

いつもパドック重視?返し馬重視?など事前に馬券を買うまでの動き方を検討していまして、フェスのはじっこ、4号スタンドの手前に設置されたビジョンを見ながら戦略会議。返し馬重視でいくことを確認いたしました。

朝方に雨が降っていましたので、乾きながらメインを迎える馬場読みの難しさを重視していましたね。JBC前には「速いラップは出せるが持続するにはパワーが要るコンディション」という理解に至りました。非力なタイプや中途半端な追走はラストに脚をなくす可能性がある、という理解でもありますね。

「馬場とのマリアージュ」という謎の言葉を開発しましたので、使う機会があれば是非w


JBCレディスクラシックから。
ララベルが1年越しのリベンジ、戴冠となりました。

公式レースラップはこちら。
12.6-12.4-12.9-12.6-12.2-12.4-12.8-12.6-13.7

プリンシアコメータ武豊の逃げ。相変わらず(というのがすごいのですが)中盤に露骨な緩みを生じさせないけん制の効いたラップメイク。テン乗りでやれるからすごいですよね。

直線馬体を併せられたのはララベルのみ、マッチレースの様相になりました。かなり内に寄せていった真島に対して、内ラチとの間に挟まれないよう意識して馬体をぶつけにいった武豊。正面からの映像では「せーの、ドン!」という音声が聞こえてきそうです。さながら肩を入れてディフェンスするサッカー選手のようでした。帰宅してから、ジャスタウェイの安田記念、グランプリボス三浦皇成のよれに体を入れてブロックした相談役の姿とイメージがつながりました。

真島は冷静ではなかったようです。レース後のコメントを踏まえると、武豊が意識してぶつけるまで夢中で(ラチに寄せる進路には無自覚で)追っていた模様。気持ちはわかりますけどね。TCKの中継で荒山師が謝っていたのはさすがの対応でした。オンエア中のスタジオに勝利した調教師が招かれるのは珍しいのですね。

ララベル。Wikipediaを見ると、3歳クラシックは右股関節の弱さから状態に不安を抱えながら挑んだことが詳述されていますが、当日の馬の出来、パドックでは苦しいところは見受けられませんでした。おそらくはラストラン、ラストチャンス、集大成という心づもりで臨んでいたのでしょう社台グループオーナーズの所有。地方馬によるJBC勝利、というだけではない大きな前例ができたのではないでしょうか。あくまで推察ですけど。

昨年の競走除外についてはこちらを読みました。
(追記あり)ララベルのこと。 | 南関魂 高橋華代子の南関東競馬ブログ

もう1戦する可能性を含んでいましたが、体質など考慮するとこれで引退でしょうかね。ダート牝馬の頂点を獲っての有終の美、ですから理想的なタイミングと言っていいのでは。ゴール前、最後に頭ひとつ抜け出すフィジカルとメンタルは、ひとの側の審議如何に左右されるものではないでしょう。本命にできてよかった。(ちょっと早いかもですが)お疲れさまでした。


先の馬場読みから、アンジュデジールはパワー不足と見立てて評価を下げました。ワンミリオンスも同様、さらに最内枠という条件は鞍上込みで嫌う材料と判断しました。…そこまでではなかったかな。ホワイトフーガはノド鳴りを抱えていたのですね、パドックでは仕上がりよかったが以前の迫力には欠けた印象でした。レース後引退の報。チャンピオン2頭がともに引退となりました。


3着はラインハート。はい、単複もっていました。

パドックでの見立ては、馬格は物足りないものの馬体はフレッシュ。そしておそらくピッチ寄りであろう走法といいパンプアップを見て取りました。
地方転厩緒戦、買い材料に乏しい状況ではありましたが、エルムSの上がりタイムはよかったですからね。笹川が一発狙う展開も想定可能でしたし、これで野心的な単複を決めました。うまく嵌ってくれました。


真島の処分からこちら、降着に関する議論についてちょこっと。

2頭の接触後にいったんプリンシアコメータが前にでたことで「その走行妨害がなければ被害馬が加害馬に先着していた」と判断できるのでは、という指摘を目にしました。つまりララベル降着じゃね?ということですね。

個人の見解と前置きして。現行のルールは、あくまで妨害事象と実際の着差を勘案するのがポイントだと理解しています。いったん前に出たかどうかは見た目にわかりやすいのですが、妨害事象の後の出来事ですものね。いまいまはジャッジの基準の外にある出来事になると理解しております。というわけで今回の判断は妥当な範疇と思っています。

着順確定までのスピードと払い戻し後の着順入れ替わりが極力なくなること(=馬券購入者への負の影響を抑えること)を目的としているのでしょうから、よほどの事象でないと降着もないでしょうし、確定後の申し立ても限りなく通らない制度設計になったのだと理解をしています。

ただ、大一番だからこそ、いわゆるやり得のまま加害馬の勝利が確定、ジョッキーだけがペナルティ、という事象は想定できてしまうわけで。フェアに戦って負けた人馬に賭けたファンにはむしろアンフェアな印象(=負の影響)になってしまう点は…、というのはずいぶん前から議論されてますね。

あ、ジャッジの主観に依る面が大きくなることで生じる不明瞭さはずっと拭えないだろうと思う反面、ジャッジの主観に委ねること自体はアリだと思っています。わかりにくいですかね。属人性を排除するジャッジこそ、非現実的と思っている面があるためです。最後は信頼できるひとと仕組み、なのでしょう。ダノンバラードのAJCCに関連した投稿はこちら。矛盾があったらすみません。
more than a DECADE AJCCと裁決について



JBCスプリント、いきましょう。
ニシケンモノノフの仕上がりと横山の立ち回りがエロかったですね。

公式レースラップは以下。
12.3-10.8-11.5-12.3-11.8-12.7

好スタートを決めてからいったん出していって、コーリンベリー、ネロがきてから控える流れ。10.8で突っ込んでいますから、松山も中野も切符のいい先行争いを披露してくれました。直線向いてひと呼吸、もありませんでしたしね。

出負けというよりスプリント戦のスタートではなかったコパノリッキーはストレスを避けるように外に持ち出して、12.3をぐっと捲っていきました。森泰斗からは反省の弁ともとれるコメントが出ていましたが、急にスプリンターにはなれませんからね。息長く末脚を使っての接戦ですから好判断だったと思っています。

ニシケンモノノフ、直線は進路を探す時間が生じました。きつい展開だったでしょうね。ラスト1ハロン、ネロ中野省吾がコーリンベリーからコパノリッキーにターゲットを切り替えたことでインが開き、他馬の脚が鈍る中、そのインを取っての差し切りでした。いやーエロい。

本命はブルドックボスでした。ニシケンモノノフと迷っての判断ですので、これは痛恨。最内枠を嫌ったんですよね。このJBCは3戦すべて最内を嫌う判断にしていましたが、典さんにやられた格好です。ブルドックボスはあの展開でもうひとつ差してこれなかった、という点だけですね。馬場とのマリアージュもニシケンの方がよかったかな。

何よりコパノリッキーと馬券の相性がもう全く。南部杯は2年連続で完璧に馬券から外していましたし。えぇえぇ、単にこちらの見立てに問題があるだけなんです。買うと来ない、買わないと来る、の典型的なパターン。今回も悪友にさんざん煽られながらの無印。。。

意地とかではなくてですねw 馬群の中にしてもスタートダッシュにしても外を回しても。スプリント戦への適応ができないと思ったんですよ。できちゃったから凄いというばかりですね。ほんと。



JBCクラシック。
サウンドトゥルーが差し切りました。大野、狙ってましたね。

公式レースラップです。
12.8-11.7-12.2-12.9-12.5-12.1-12.5-13.1-12.2-12.5

オールブラッシュが速すぎず遅すぎず、というペースを作ると思っていて、その点は概ね合っていたようです。ただミツバ松山の動きは想定の上を言っていました。

ケイティブレイブが先行するとみるとプッシュ。1、2頭分外へと展開して、内からケイティブレイブをけん制していました。おそらくケイティブレイブが楽に取っていたであろうポジションを1コーナーで取り切っています。そのケイティブレイブは無理をせずにミツバの後ろに回って1コーナーへ。超個人的な見立てですが、この「ひとつ後ろ」でなければ1、2着の着差はもっと際どかったかもしれません。…結果論かな。

向こう正面では2番手サブノクロヒョウを煽って、間接的にオールブラッシュのペースを上げました。12.5-12.1のあたりですね。そして4コーナー、早めに仕掛けてオールブラッシュに並びかけたことで、好位の内にいたアウォーディーの進路をけん制する形になりました。直線に向いた直後はアウォーディーの進路はなかったでしょうね。

ケイティブレイブ、オールブラッシュ、アウォーディー。自分より前ないし横で立ち回った馬にけん制球を投げ続けた、とは言いすぎでしょうか。結果、ケイティブレイブにクビだけ及ばない立ち回りですのでね、野心的なレースぶりはポジティブに受け止めています。

…勝ち馬を褒めてないですね。この先行勢のやり取りをじっくり構えて見ていたのがサウンドトゥルーでした。スピードを持続するにはパワーが要る、と自分で見解をだしておいて、一番ピッタリな末脚をもっている馬を対抗に下げているんですからね。予想の詰めが甘かったです。

本命はケイティブレイブでした。帝王賞のような出遅れはないだろうという読みと、一番立ち回りにストレスがないこと、そして馬格。以前は脚長が目立つスラっとした印象でしたが、この馬場でもやれるくらいのパワーを見て取ったんですよね。大外しではないけど、十分な見立てではなかったかな。年末に向けて少し評価が難しくなったような気もしています。

アポロケンタッキーは敗因不明。この馬場が合わないということはないと思うのですが。。。 パドックは映像で確認していましたが(返し馬重視でスタンド近くにいました)、馬体が柔らかい印象を受けたんですよね。ふつうは誉め言葉なんですが、モリモリの筋力で走っていた馬ですからちょっと違和感を覚えまして。馬場とのマリアージュ的にも違うかなと。結果的に印を下げる判断にしたのは正解だったのですけど、次走どうなるでしょうね。



最後に。

JBCは今年で17回、交流重賞が始まって20年以上が経過しています。南関東のジョッキーが中央G1馬に乗ったり、地方馬がJBCを制したり、90年代後半の黎明期の空気からすれば隔世の感があります。実力差はなかなか如何ともし難いところですけどね。「ブリーダーズカップ」という名称が使えないことがわかり、略称は変えずに「ブリーディングファームズカップ」みたいな奇策にでたのも今は昔ですね。…極めておっさんな回顧ですなw

特にJBCクラシックは、チャンピオンズカップ、東京大賞典と合わせて、秋古馬3冠のダート版という様相を呈していますが、ここが立ち位置として申し分ないかというと、ねぇ。本家ブリーダーズカップやドバイミーティングのような複数G1の同日開催や、メルボルンカップのようなビッグイベントを志向するような展開には現状乏しい印象。このイベントの向かう先はどこが望ましいでしょうね。

来年は京都開催が決まっています。個人的には中央地方の価値観の統一を望むようになってきていますので、そうした下地ができる一歩となるなら歓迎するところです。あー例えば、お祭り開催と中央地方の垣根取っ払いは両立できるテーマかと思っていますよ。程度の差はあれど、これからの日本では競馬自体が縮小均衡を必要とするでしょうから、どう生き残るかというテーマ、…関係各位の足並み揃ってほしいですけどね。

いろんなイベントでひとが集まっている空間に、馬も走っている。競馬場って競馬を目的に行く場所(=競馬以外では行かない場所)、という認識で通っているのでしょうけど、最近の大井のフェス、ご飯を食べている人を観察すると、家族連れやカップル、女性のみのグループ、いわゆる輩な一角もあり、男女問わずおひとり様も。なかなかなこの雑居感が、次の競馬場の「あたり前」を生み出すヒントのような気がしています。

長く競馬が続くとよいなぁ、というのは随分前から思っている次第でして。えらそうな感慨かもしれませんけどねー。

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