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2018.01.22


ダンビュライト、初重賞制覇となりました。ここで獲ったかぁ。

先に反省から。本命のミッキースワローのポジショニングもかなり読み違えていました。でもそーなんですよね、天皇賞春からの逆算でいえばあの折り合いと結果的なポジショニングは納得。なんでもっと前目にいと思っていたんだろう。。。 前半のポジショニングが1、2着を分けたポイントと思っています。

公式レースラップです。
12.8-11.2-12.3-12.5-12.5-12.0-12.2-11.8-11.8-12.1-12.1

ミルコは積極的にポジションを求めていきましたね。2ハロン目のきついラップをほぼハナ争いする勢い。1、2コーナーでマイネルミラノが先頭に立ちましたが、逃げ馬のスタミナに対して十分けん制の効いたレースの入りとなりました。トーセンビクトリー田辺あたりが前々を狙うかなとも読んでいたのですが、早々に控える判断に切り替えていましたね。

ラスト1ハロンまではマイネルミラノの競馬。前半に少し息をいれてのロングスパートは持ち味を生かした戦略と思います。ダンビュライトはこれを虎視眈々と追いかけるポジションに収まることができました。少し早めに動きたかったという主旨のコメントは鞍上ミルコから。11秒台前半を求められない上がりに「した」と言う方が適切でしょうね。

なんといいますか、ルメールと武豊が育ててデムーロが収穫した、という戦歴。大成しない素質もあるなかで、それぞれのトップジョッキーの持ち味を後押しとしてここまで来れたのは有難いなぁと思う次第。個人的にはPOG指名馬、ここかという複雑な思いもありますけどね。

親仔制覇も素晴らしく。ルーラーシップのAJCCは2012年、不良馬場を大外ぶん回しで差し切りでした。悪馬場をこなすのはよく似ている一方、息子の方が器用ではありますねw 特にゲートw

このあとは大阪杯とのこと。ミルコにはペルシアンナイトがいますし、この後の鞍上がどうなるかは2、3月の中距離重賞も踏まえたうえでの判断になるでしょうか。今日ゴールドアクターに乗っていた元鞍上という線もありそうですね?


ミッキースワローは強い2着。正直この中では抜けていると思っていました。冒頭に書いた通り、春のG1の目指し方からちゃんと逆算して今回のレース振りを予想すべきだったと反省。おそらくですが陣営も鞍上も、敗戦自体は淡々と受け止めているのではないかと思っています。

天皇賞春に向けてのローテーションが気になりますね。考え得るのは金鯱賞、日経賞、阪神大賞典あたりでしょうか。これまでの使い方からすると直行という可能性も。…金鯱賞ではない気がしますが、どうなるでしょうか。


ショウナンバッハははじめから先行策だったように見えていますが、思った以上に前がかりに。離れた4番手と、とてもリラックスしやすいポジションに収まっていましたが、どうやらリラックスした追走ではなかった様子。レース後戸崎は距離短縮を示唆するコメント。控えて切れを活かしてきた馬ですから、次走の距離と戦略が気になります。


ゴールドアクターは鞍上武豊が無理をしませんでした。ミッキースワロー、ディサイファが仕掛けた際、ショウナンバッハが直前にいたため動けなかったという状況はあったようですが、そのあとは…。4コーナーに向けていくつか促すアクションはありましたが、直線は流すのみ。最下位という着順以上に、コンディションが心配です。前後のバランスがおかしいとの鞍上のコメント。個人的にはパドックをみてかなり評価を下げましたが、そこまでわるいのかな…。


ディサイファは蛯名の反応が秀逸。ミッキースワローを追撃するあの動きは勝負に行っていましたね。小島師引退に花道をもとめる仕掛けだったと受け取りました。結果としてレース中に勝ちを狙えるチャンスは訪れなかったかな。積極的に進めての4着は善戦と思っています。



最後に。

中山最終ではフローレスマジックが快勝。ゆっくりめのスタートから向こう正面にかけてじりじりとポジションをあげるルメールのリード。力の違いを見せながらきっちり勝利につなげてくれました。こちらも個人的にPOG指名馬。ダンビュライト、フローレスマジックがともに4歳1月に勝利を挙げるとは。ホントにPOG向いていないのかなw

両馬とも引き続き期待していますよ、もちろん。指名した分、馬券での上げ下げは正確にいきたいですねぇ。


さて、1月はレース回顧をほぼ書きませんでしたねぇ。年明けから仕事のペースがあがっていまして、だいぶ割り切った格好です。レースは観ていますし、ちょっとでも書いておくと後で効くんですよね、いろいろ。ざっくりでもいいから書こうかなと思っております。

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2018.01.18


マインディング、ウィンター、プロミストゥービートゥルーの繁殖牝馬3頭はすでに来日しているのですね。

ディープインパクトを配合するというニュースを目にしてから、あれこれと脳裏に浮かんでおりまして。種牡馬の墓場という言葉とセットで象徴的に映るニュースだなぁとも思いつつ、思いつくこと、書き散らしておこうと思います。

とはいえ、大きくは以下の記事をお読みいただくのがよいかと。良記事です。自分で書くのを手抜きしているわけじゃないですよw
加速するクールモアの日本戦略と背景 : Nathanielの競馬ブログ

特にクールモアスタッドの種牡馬一覧を具体的に引っ張って血の偏りを明示する切り口はさすが。これだけデインヒルとサドラーズウェルズで埋め尽くされているのですね。血の輸出という意味で「象徴的な出来事」とする第一印象も共通しており、とても読みやすい記事でした。感謝です。…ほんと、優駿で書かれてもよいのでは。ねぇ。

少し印象が異なるのは、ここにきての「急接近」ではないように感じること。ご自身が指摘している通り、サクソンウォリアー、セプテンバーのパフォーマンスの前に、その2頭の母(メイビー、ピーピングフォーン)はすでに日本で繁殖に臨んでいますしね。


おそらく、クールモア陣営は「導入すべき異系」として徐々に確信を深めている最中なのではないかと推測しているところです。

上記2頭の母馬が来日したのは2013年、その前年はビューティーパーラーの仏1000ギニー制覇があります。

2014年の凱旋門賞はハープスターが参戦。母父ファルブラブはフェアリーキング(サドラーズウェルズの弟)に遡る血統。勝負に加われなかったのはそうですが、あの末脚は目に留まっていたのでは。

当然(と思いますが)、日本や香港、ドバイの主要G1はチェックしているでしょうし、シンハライト、ディーマジェスティといった少し奥にサドラーを内包する馬による日本のクラシック制覇、そしてキズナ、リアルスティール、エイシンヒカリ、ヴィブロス等の日本と国外の馬場のギャップを超えたG1勝利。

いま挙げたG1馬だけでも、母系はバラバラですものね。この和合性の高さも評価を高めた要因かなと。JBIS-Searchですと母父が端的に比較できますね。
種牡馬情報:種牡馬成績 |ディープインパクト|JBISサーチ(JBIS-Search)


個人的にはエイシンヒカリのパフォーマンスが、いわゆる「爪痕を残した」のではと邪推しています。府中と沙田とシャンティイのギャップを結んだわけですからね。彼らの投資判断には一定の影響を与えたのでは、と思っています。こういう要所にちゃんとからんでくる武豊はすごいなーみたいなことも含め、こちらの贔屓目ですかねw

いずれにしても、様々な条件での実績の堆積がディープインパクトを求める動きにつながっている、とは容易に想像ができるなぁと思っているところです。


…他にも要因になりうるものはありそうですね。

血統的な背景でいえば、キタサンブラックもひとつの動機付けではあったと思われます。ブラックタイドにノーザンダンサー3本を内包していますので、1/4異系(サンデーサイレンス)の一例として見ることも可能でしょうか。

また、ソウルスターリングは、ガリレオの血が日本の馬場でG1を獲れることを証明しています。欧州リーディングサイアーの越境、サクソンウォリアーとは日欧が反対になった格好ですね。

一方で、昨年のサトノダイヤモンドの凱旋門賞とアイダホのジャパンカップは、馬場のギャップを図る意味で大いに参考となるバッドケースであった、とも推測できます。


ディープインパクトの導入方法として、かつてのノーザンテーストのように、セールでのディープインパクト産駒購入も一手段にはなり得るのでしょうが、セレクトセールでの上級馬の購入はハイコストかつ欧州への適性も未知数、でしょう。一番の期待馬はでてこないのでは、という読みもあるかもしれません。「繁殖牝馬の遠征」という戦略は相対的にリスクが許容可能だったとも映ります。

あー、決して珍しい事例ではない、とも思っていまして。ノースヒルズや谷水氏がすでに「先鞭」をつけていますよね。アメリカのリーディングサイアー、タピットの血を引っ張ってきたラニはその典型的な存在でしょうし、ウオッカのアイルランド長期滞在も百年の計という言葉がなじむ判断と思われます。



それぞれの地で適切にローカライゼーションしてきた血統への和合性。クールモアは、これを少なからず見いだせる異系として、ディープインパクトへのチャレンジを続ける判断としているのでしょう。

つらつら書きましたが、ファン目線では楽しみのひと言。まずは3頭の日本での生活が順調であることを願っています。



最後に。

なんといいますか、血統後進国からの脱却、というような感覚はあまりないんですよね。すでに日本の血統をそんなに卑下する必然性もないと思っていますし。日欧が互いの異系を求め始めるタイミングが揃った、と描写する方がしっくりくるといいますか。

あくまで自分なりのイメージですので、仮説的に頭のどこかに引っ掛けつつ、この種の評論が進んでいくなら積極的に目にしていきたいと思っています。聞きかじりの血統知識である一方、研究に時間を費やすのはなかなか難儀な生活ですのでね。サンデー、リファール、サドラー、デインヒルの1/4と3/4にどんな可能性があるのか、とか。…背伸びしながら楽しみたいですね。


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2018.01.13


2年連続、ただし2017年の方が圧倒的な説得力がありますね。文句なしです。

年度代表馬の票はどう割れるかなと思っていましたが、まさかオジュウチョウサンに3票とは。あ、とても肯定的な意味での驚きでした。投票された方のツイートも拝見しましたが、障害ファンの枠を超えたアピールとあの中山大障害、このあたりに重きを置く価値観で投じられた1票のよう。いやー感心してしまったというか、優先順は異なるもののとても納得する3票でした。

個人的には、まぁそのままといいますか、キタサンブラック1択ですね。名実ともに古馬戦線の中心であり続け、京都の高速馬場も府中のド不良馬場でも結果を残し、今年だけでG1を4勝。歴代最多勝に並ぶ通算7勝と歴代最多勝金獲得と。選ばない理由はないですものね。

「2017年度JRA賞」決定!年度代表馬はキタサンブラック号! JRA

2017年度JRA賞競走馬部門 記者投票集計結果 JRA

今年は部門賞のラインアップ、順当でした。割れたのは最優秀3歳牝馬でしたが、オークスの直接対決を制した分が大きかったでしょうか、ソウルスターリングに軍配が挙がりましたね。

最優秀2歳牡馬はすんなりダノンプレミアム。タイムフライヤーにもう少し流れる?とも思っていましたが。前崩れの分末脚が鮮やかに映った展開と、レースの評価がまだ定まっていないことも背景にあったでしょうか。

初期のNHKマイルカップがシーキングザパール、エルコンドルパサー、クロフネ等を通じて価値を高めたように、今後ホープフルをステップに名馬が出てくるようになればレースの評価も上がっていくのかな。ラジオたんぱ、ラジオNIKKEI時代の評価が高かったですからね。京成杯との近さは気になりつつ、今後に期待しています。…あ、牝馬が制することも期待したいですね。

最優秀古馬牝馬、エリザベス女王杯を差し切っていればミッキークイーンだったかもなぁ、というイメージはバッチリ思い入れの産物でしょう。ヴィブロスは国内未勝利ですからドバイターフに重きが置かれた結果。これは国内の活躍にとどまらず評価する視点が浸透していることの表れ、ですね。評価が難しくなる面はあるでしょうが、個人的には歓迎したい流れです。


えー、ほぼ毎年語っている、ベテランファンの世迷言ですが改めて。
・部門賞(最優秀~馬)と年度代表は別の基準で選定してほしい
 →年度代表馬はファン投票を導入してもよいのでは
・該当馬なし、という選択ができない制度設計にしてほしい

詳細は昨年の投稿で書いていますので、関心のあるこじれたファンの方は以下でどうぞ。
more than a DECADE 年度代表馬はキタサンブラック

昨年はこまごまとした私案を書いていましたが、現在も大きくは変わらないかな。各最優秀は実力やパフォーマンスを評価して。年度代表馬は多くのファンの心象が重なって。選出基準を分けてほしいと思っています。



最後に。

オジュウチョウサンが満票を逃したことで少しSNSも荒れていました。100点ではなかったことが何かしら美意識に触ったのでしょうかね。画竜点睛、的な。マイノリティーな意見をただ排除する類の価値観は議論の中心であってほしくないと思いつつ、どういう考え方で該当馬なしと判断したのか、確かに聞いてはみたいところではあります。

それよりは、「相対的に」2017年の最優秀馬を選ぶのに「該当馬なし」の意味がよくわかりませんのでね。…まぁ、満票ばかりの表彰ですと、予定調和が過ぎるといいますか、何らかの強迫観念が強いといいますか、必ずしも健全な選出ではなくなってしまうかもしれませんしね。

あーあと、最優秀短距離馬でイスラボニータに1票。どうやら柏木さんのようですが有難いですねぇ。もう1票足しておいてくださいw

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2018.01.06


遅まきながら回顧です。エネイブルの完勝でしたね。

レース直後からこちら、いろいろな言葉が脳裏に浮かんでいましたが、ことレースの解説、特にフランキーのポジショニングについてはnetkeibaの福永のコラムがとても適切と思っています。本人は自身が解説している場合ではないというコメントで締めていますが、いや、秀逸な解説ですのでぜひ今後も。それじゃダメかw あ、欧州の馬のフォームについても面白い指摘がありました。全文は有料かな。
【ユーイチの視点】凱旋門賞回顧『無念の15着…サトノダイヤモンド&ノブレスの挑戦を振り返る』 - 福永祐一 | 競馬コラム - netkeiba.com

アイダホがくれば外へ、オーダーオブセントジョージがくれば外へ。スタート直後の変則的なコーナリングを利用して内枠発走のデメリットをじゃんじゃん中和していくフランキー。オブライエン陣営は前と外からエネイブルを囲んでしまう戦略、というのはだいぶ見て取れましたね。囲まれないようにというフランキーのハンドリングに応えるエネイブルの俊敏な反応は力のある馬だからこそ、といえそうです。

序盤のポジションのせめぎあいの最中、エネイブルはだいぶ行きたがっている様子でした。これもフランキーがうまくこなしておりましたね。ブレーキ、ではないんですよね。前進気勢はそのままに首の動きを適度にホールドするといいますか、ギアがかっちり噛み合わないように力を逸らすといいますか、…あーでも、このあたりを解説するならnetkeibaの「哲三の眼」がよいのかなw 上記コラムでは連動性という言葉を多用していますね。 …すっかりステマのようになっていますが。ステマも死語でしょうかねw

一瞬だけサトノノブレスがエネイブルの外に並ぶスペースができていましたが、すっといけるようなら結果も違っているはず。川田は序盤から積極的でしたが、サトノ2騎の連動性という意味ではもうひとつだったでしょうか。このあたりはラビットという価値の隔たりもありますからね、急に日本人ジョッキーを采配しても、という面はあったかもしれません。

直線残り300からはもうエネイブルの独壇場。直線に向いて外にハンドルを切った瞬間に、あー勝つなーと思って観ていました。強かった。ヨークシャーオークスの物見はなんだったのか。

ゴスデン師はレース後から現役続行に意欲を見せていましたね。年が明けて2018年、今後は新生ロンシャンでどんな走りを披露することになるか、楽しみです。

馬券はエネイブルから。ユリシーズも押さえていましたが、クロスオブスターズもしっかり相手に含めることができました。馬単で的中いたしました。バルザローナは2着狙いだったかな、個人的には父シーザスターズと馬場コンディションのマッチングがプッシュ材料になりましたね。



サトノダイヤモンドは15着と大敗。残念のひと言、です。

馬場が敗因、という表現が散見されました。実際ルメールも「これほど深い馬場は日本では経験できない」とコメントしています。
コメント | 2017凱旋門賞 | JRA-VAN ver.World

中間に喉のコンディションが疑われたことも敗因に挙げられるかもしれません。現地でもう少し強く攻めるつもりだったという記事も目にしましたのでね。

個人的な見立て。プレップレースを踏まえて、フォームは結構な適応を見せていたように思っているのですが、どうでしょう。馬場が敗因であることを否定するには及ばないながらも、短期間なりに強くグリップする走りを身に付け始めていたように観察しております。

ただしフォームが適応を見せても、レースを通してそのフォームを崩さずに必要なスピードを維持し続けられるか、つまり重い馬場を強くグリップして掻き込み続けるスタミナ(筋力と心肺機能)を発揮できる状況にあったかというと、…何ともいえないところですね。このスタミナ、持久力に欠けたことが主な敗因と理解しております。敗因分析のなかにはこれらを分けずに、端的に「馬場が敗因」と語られているものもあるように思いますが、分けて捉えておきたいところです。

サトノダイヤモンドの持ち味は軽いグリップで加速できる馬場での失速率の低い末脚、と思っています。きれいに脚を回転し続けるための筋肉と心肺機能の鍛え方は、強いグリップで加速し続けるパワーとスタミナ重視の末脚とはだいぶ異なるベクトルをもっているのでしょう。

ペガサスワールドカップを制してドバイに乗り込んだアロゲートのバファート師が、日本のダートレース遠征に関連してコメントしていたのを覚えています。個人的にはここにヒントを見ています。報知の記事でした、以下に引用しますね。
『米国のダート競馬で一番必要なのはスピードです。スタミナも必要ですけど、長い距離のスタミナと違うスタミナです。スタートからゴールまで持続できるスタミナが必要。調教でトレーニングすることが必要だと思います』
【ドバイ・ワールドC】世界ランク1位・アロゲートを管理するバファート師に聞く : スポーツ報知

同じくらい高い心肺機能でもエクイターフ向けの筋肉や心肺の鍛え方、理想のフォームの会得は、スタートからバンバン飛ばしてバテ合うアメリカダートのそれとは大きく異なっているでしょう。欧州の芝コース、特に含水量の多いコンディションには同様のことがいえそうです。

そして、ここに血統が関連するとも思っています。特にディープインパクト以降の凱旋門賞挑戦、ざっくりいえばこれはサンデーサイレンスの挑戦をサドラーズウェルズが阻んできた歴史、ですものね。

サンデーの適応とサドラーの適応。それぞれにローカライズして長く君臨している血統ですから、その王者の適性に挑むのは大変な難易度である、ということなのでしょう。…こう書いてしまうと、日欧どちらにも適応を見せたデインヒルの凄さを改めて思いますね。

ちなみにエルコンドルパサーについては、いわゆる「現地化」という、その後もほぼ取られていない陣営の戦略がありましたからね。ここ20年のチャレンジの端緒であり、模範でもあり、異端でもある、というのが妥当な認識と思っています。

エネイブルはサドラーズウェルズ2×3。よりによって、という濃いインブリードですね。個人的には父ナサニエルの母系に入るシルヴァーホークも気になります。そうなんですよ日本にもいましたよね、シルヴァーホークとサドラーズウェルズを、そしてサンデーサイレンスも包含したチャンピオンホースが。ひょっとしたらモーリス産駒から日仏を跨ぐ適性をもった馬がでる、かも?しれません。でないかもしれませんw


サトノダイヤモンドの2018年春は国内専念。金鯱賞から大阪杯、宝塚記念の3戦と発表されています。ただ昨年と異なるのは、凱旋門賞という秋の目標を明示していないこと。ファンの側からすれば陣営の思惑は邪推するばかりなのですが、適性と調子を加味して、秋の目標は柔軟に捉えているのでないでしょうか。池江師の私怨ともいえる強いこだわりからすれば、非常に冷静なマネジメントの視点をもっているようにも映ります。すごい勢いで周囲から止められたのかもしれませんが。

敗戦からこちら、ようやく凱旋門賞とサトノダイヤモンドが相対化されて語られるようになってきた気がしています。それだけ陣営の熱が強かったのかもしれません。より適性のある舞台を求めることもまた選択肢のうちですよね。そのうえでの再挑戦であれば、そりゃあもう全力で応援したいと思います。



最後に。

2012年9月の優駿に掲載されている、角居勝彦と伊藤雄二の対談。思い出したので引っ張り出してみました。その中で角居師は「取りやすいG1にはチャレンジした」とコメントされています。確かにアメリカンオークスや香港マイル、メルボルンカップなど早いタイミングからチャレンジされていますよね。

そして「残っているのはアメリカのダートとヨーロッパの芝」「これは日本馬の特徴と異なるから難しい」という見解も。それでも挑戦しなければというコメントもあり、頼もしい反面、ある種の悲壮感も纏っている印象も覚えております。凱旋門賞はここにあたりますものね。

一方で同師の管理したウオッカ、かなり府中に偏ったローテーションが当時から賛否を呼びました。適性のないところは使わない、という選択もありだとは思っています。それもまた管理する側の判断の範疇でしょう。

多分に個体の資質によるのでしょうが、これまでのノウハウを駆使して、可能なチューニングを施して適性の異なるであろう舞台に挑む陣営があるなら、その姿勢こそ評価していきたいと思っている次第です。

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