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2017.12.30


キタサンブラック、有終の美を飾りました。

スタートからスタンド前に向かうまで。いつもより促した2完歩目から、シャケトラ福永を制し、カレンミロティック川田を諦めさせて単騎逃げの陣形を整えました。ほとんどここで勝負ありましたね。スタンド前の通過以降はアクシデントと無謀な捲りがないことを見守るだけでした。

直線に向いて左手前へスイッチしての豪快な登坂。一気に後続を突き放して勝負を決めました。鞍上は気を抜く素振りを察して右鞭をリズミカルにいれていましたが、少し跳ねるような鞭の軌道は120%鞍下の力を引き出そうとするそれではなかったように見えました。2~5着までが勝ち馬の上がりを上回っていますので、セーフティリードを取って勝負を決める、人馬の戦略が一枚上だったと言うべきでしょうか。

クイーンズリングしかり、大阪杯のステファノスしかり、天皇賞のサトノクラウンしかり。目いっぱい立ち回った2着馬を退ける力。このパフォーマンスを繰り返してきたからこそ、誰も鈴をつけにいけずに、王者の独走を見届けることになったと理解しています。ライバルへのけん制も含めて勝負事。それがこのコンビの発揮する強さといえるでしょう。

あの天皇賞の馬場を走りぬいてからの秋3戦目、生涯最上の仕上がりとはいかないはずです。それでもなお盤石の寄り切り、横綱競馬という表現があたるでしょうか。けん制の効いた逃げ切りという意味では、昨年のジャパンカップの再現と言ってもいいと思っています。強かったー。


公式レースラップです。
6.8-11.6-11.9-12.2-12.3-13.3-13.2-12.8-12.2-12.1-11.7-11.2-12.3

mahmoudさんの計測ラップはこちら。この方が特にラストの減速幅に納得感がありました。
6.8-11.8-11.9-12.1-12.5-13.0-13.1-12.8-12.3-12.1-11.9-11.4-11.9

内から池添、福永、川田。結果的に番手を形成した人馬は4コーナーから直線に向いて一気に突き放されてしまいましたから、キタサンブラックに真っ向から喧嘩を挑まなかった戦略自体は正解と思われます。どっちにしても負けるなら行け、という無謀な意見もでそうですけどね。いずれも勝負を捨てて突っかけるジョッキーではないでしょうから、こうなるのも必然だったでしょうか。3頭ともに、図らずも後続への蓋の役割を担い、1、2コーナーの減速ラップを担保したと思っています。

フジの中継、岡部さんの回顧の中で、キタサンブラックがその1コーナーに逆手前ではいっているという指摘がありました。レーシングビュアーの映像で確認してみましたが確かにその通りで、1、2コーナーをまるまる左手前、そして向こう正面は右手前という完全に逆の切り替え。一般的に逆手前のコーナリングは推進力が外に逃げていきますが、キタサンブラックに膨らむようなコーナリングは見て取れませんから、相応に抑制したスピードで1、2コーナーを回っていたと解釈することができそうです。

示してきた強さが生み出した余裕、というべきでしょうか。手前のつじつまが合わなくても、3、4コーナーまで加速ラップが踏めていますから、もうこれは地力の証でしょう。…この手前の件、鞍上の意図であったなら大変ですね。


宝塚記念の敗戦後に、自分なりに気づいたポイント。キタサンブラックは2ハロン目を11秒台後半ではいれればオーバーペースではないであろう、ということ。馬場状態に左右されるのはもちろんですが、11秒前半で突っ込んだ場合は赤信号と仮定すると、今年それに近いラップを刻んだのは惨敗した宝塚記念だけと言えそうなんですよね。

スタートダッシュを自分のストライドで無理なく入った場合は強い。その仮説をもっていたので、今回は枠順を見た時点でおおむね大丈夫だろうと楽観気味でした。馬場が荒れる予報もありませんでしたしね。


有終の7冠は、シンボリルドルフ、テイエムオペラオー、ディープインパクト、ウオッカに並ぶタイ記録。そして獲得賞金額はテイエムオペラオーを抜いて史上最高に。G1勝利は今年4つめですから、年度代表馬も確実でしょう。記録づくめのグランプリでもありましたね。

「満開のうちに身を引く」、オーナーが言う引き際の美学。最近はあまり耳にしていない言葉でしたが、次の活躍への期待を喚起するという面からも、名実伴った言葉なのだなぁと改めて思っているところです。ちょっともったいないなと思っちゃいますけどね。お疲れさまでした。


2着は先行策から虎視眈々としていたクイーンズリング。今年未勝利ながらも秋2戦は速い上がりを計時していましたし、調子を疑う必要はないと思っていました。個人的にはスタート直後に取った位置にブレスジャーニーがいるのでは、と考えて、相対的に評価を下げてしまったのが痛恨。トリガミにする組み合わせじゃないのにね。序盤であの位置を取ったルメールがお見事でした。


3着シュヴァルグランは本来なら2着であったでしょう。スワーヴリチャードが右手前のままで内にもたれながらの追い込み。内からクイーンズリングが外寄りに進路を求めたことでサンドイッチ状態になってしまいました。ただ、勝ち馬と比べるとスタートダッシュが、ね。外枠の分ロスが大きいのは間違いないですが、早々に控える選択になりました。その時点で勝ちは遠のいてしまっていたと思われます。

来年は春の天皇賞を目指す模様。ポイントはボウマンに代わる鞍上でしょうか。再び福永というのが妥当かな。個人的にはキタサンブラックの鞍上に合いそうな気がしていますが、現実的ではないかしら。見てみたいですけどねぇ。


4着スワーヴリチャードは後方待機からよく捲ってきました。この秋はフィジカルコンディションありきでレースを選択してきた経緯があり、右回りの重賞は皐月賞の1度きり。様々なレースパターンを経験している状況でもない中では、よく善戦したと見ています。でも、あの直線の所作はいただけないですね。鞍上のミルコ、進路取りを攻めていた、というよりは馬の反応に少し鈍感になっていたように思っています。

ラフなプレーに対する事実上のジャッジの不在、というのは以前からの認識ではありますが、今回、特にサクラアンプルールに期待して馬券を買っていたファンはどう納得したのか。将来のラフプレーにをけん制する意味での騎乗停止は了解できますが、何とも言えないですね。


ミッキークイーンは惨敗。追い切りの動きは素晴らしかったのですが、当日はちょっと馬体に余裕がないように見えました。中山が苦手というより、ペースがまるで向かなかったところに惨敗の要因があると思っています。来年も現役続行のようで、まだ楽しめる期待が半分と、もう繁殖でもよいのではという親心のようなものが半分、ですね。


サトノクロニクル、序盤のポジション取りも直線の伸び脚も上位馬には見劣りしていました。ちょっと期待をかけすぎたかな。スワーヴリチャード同様、これからの成長にこそ期待すべきでしょうね。



最後に。

キタサンブラックがいない古馬戦線かぁ。喪失感というよりは、どの馬が中心となるのかがまだイメージできずにおります。不在のG1予想を思うと、キタサンブラックの存在がずっと中心にあったことが再確認できます。

レイデオロは京都記念からドバイシーマクラシック、スワーヴリチャードとサトノダイヤモンドは金鯱賞から大阪杯、ペルシアンナイトは中山記念から大阪杯、と有力馬の予定が続々と報道されています。金鯱賞が重要ステップになるのかぁ。まだ馴染んでいない感覚ですが、走ったところが道になっていきますよね。きっとサトノを買いたくなっているのでしょうw


さて、まだしっくりきていない木曜のG1と、大井の国際G1。年内には順にまとめておきたいと思います。

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