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2018.01.18


マインディング、ウィンター、プロミストゥービートゥルーの繁殖牝馬3頭はすでに来日しているのですね。

ディープインパクトを配合するというニュースを目にしてから、あれこれと脳裏に浮かんでおりまして。種牡馬の墓場という言葉とセットで象徴的に映るニュースだなぁとも思いつつ、思いつくこと、書き散らしておこうと思います。

とはいえ、大きくは以下の記事をお読みいただくのがよいかと。良記事です。自分で書くのを手抜きしているわけじゃないですよw
加速するクールモアの日本戦略と背景 : Nathanielの競馬ブログ

特にクールモアスタッドの種牡馬一覧を具体的に引っ張って血の偏りを明示する切り口はさすが。これだけデインヒルとサドラーズウェルズで埋め尽くされているのですね。血の輸出という意味で「象徴的な出来事」とする第一印象も共通しており、とても読みやすい記事でした。感謝です。…ほんと、優駿で書かれてもよいのでは。ねぇ。

少し印象が異なるのは、ここにきての「急接近」ではないように感じること。ご自身が指摘している通り、サクソンウォリアー、セプテンバーのパフォーマンスの前に、その2頭の母(メイビー、ピーピングフォーン)はすでに日本で繁殖に臨んでいますしね。


おそらく、クールモア陣営は「導入すべき異系」として徐々に確信を深めている最中なのではないかと推測しているところです。

上記2頭の母馬が来日したのは2013年、その前年はビューティーパーラーの仏1000ギニー制覇があります。

2014年の凱旋門賞はハープスターが参戦。母父ファルブラブはフェアリーキング(サドラーズウェルズの弟)に遡る血統。勝負に加われなかったのはそうですが、あの末脚は目に留まっていたのでは。

当然(と思いますが)、日本や香港、ドバイの主要G1はチェックしているでしょうし、シンハライト、ディーマジェスティといった少し奥にサドラーを内包する馬による日本のクラシック制覇、そしてキズナ、リアルスティール、エイシンヒカリ、ヴィブロス等の日本と国外の馬場のギャップを超えたG1勝利。

いま挙げたG1馬だけでも、母系はバラバラですものね。この和合性の高さも評価を高めた要因かなと。JBIS-Searchですと母父が端的に比較できますね。
種牡馬情報:種牡馬成績 |ディープインパクト|JBISサーチ(JBIS-Search)


個人的にはエイシンヒカリのパフォーマンスが、いわゆる「爪痕を残した」のではと邪推しています。府中と沙田とシャンティイのギャップを結んだわけですからね。彼らの投資判断には一定の影響を与えたのでは、と思っています。こういう要所にちゃんとからんでくる武豊はすごいなーみたいなことも含め、こちらの贔屓目ですかねw

いずれにしても、様々な条件での実績の堆積がディープインパクトを求める動きにつながっている、とは容易に想像ができるなぁと思っているところです。


…他にも要因になりうるものはありそうですね。

血統的な背景でいえば、キタサンブラックもひとつの動機付けではあったと思われます。ブラックタイドにノーザンダンサー3本を内包していますので、1/4異系(サンデーサイレンス)の一例として見ることも可能でしょうか。

また、ソウルスターリングは、ガリレオの血が日本の馬場でG1を獲れることを証明しています。欧州リーディングサイアーの越境、サクソンウォリアーとは日欧が反対になった格好ですね。

一方で、昨年のサトノダイヤモンドの凱旋門賞とアイダホのジャパンカップは、馬場のギャップを図る意味で大いに参考となるバッドケースであった、とも推測できます。


ディープインパクトの導入方法として、かつてのノーザンテーストのように、セールでのディープインパクト産駒購入も一手段にはなり得るのでしょうが、セレクトセールでの上級馬の購入はハイコストかつ欧州への適性も未知数、でしょう。一番の期待馬はでてこないのでは、という読みもあるかもしれません。「繁殖牝馬の遠征」という戦略は相対的にリスクが許容可能だったとも映ります。

あー、決して珍しい事例ではない、とも思っていまして。ノースヒルズや谷水氏がすでに「先鞭」をつけていますよね。アメリカのリーディングサイアー、タピットの血を引っ張ってきたラニはその典型的な存在でしょうし、ウオッカのアイルランド長期滞在も百年の計という言葉がなじむ判断と思われます。



それぞれの地で適切にローカライゼーションしてきた血統への和合性。クールモアは、これを少なからず見いだせる異系として、ディープインパクトへのチャレンジを続ける判断としているのでしょう。

つらつら書きましたが、ファン目線では楽しみのひと言。まずは3頭の日本での生活が順調であることを願っています。



最後に。

なんといいますか、血統後進国からの脱却、というような感覚はあまりないんですよね。すでに日本の血統をそんなに卑下する必然性もないと思っていますし。日欧が互いの異系を求め始めるタイミングが揃った、と描写する方がしっくりくるといいますか。

あくまで自分なりのイメージですので、仮説的に頭のどこかに引っ掛けつつ、この種の評論が進んでいくなら積極的に目にしていきたいと思っています。聞きかじりの血統知識である一方、研究に時間を費やすのはなかなか難儀な生活ですのでね。サンデー、リファール、サドラー、デインヒルの1/4と3/4にどんな可能性があるのか、とか。…背伸びしながら楽しみたいですね。


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