2010.08.19
夏期休暇、真っ最中です。

先月オグリの献花やらで北海道に行ったこともあり、
仕事の都合で休暇を取る日が二転三転したこともあり。
37度越えの東京から出る予定はなく
読み損なっていた優駿なんかをめくっていますw
これはこれで、至福のひとときですねw


そのオグリの話。優駿800号の記念企画「不滅の名馬たち」では
堂々4位に。読者とライターの投票企画ですね。

上位にランキングされたことでの記事もあり、追悼記事もあり。
未来に語り継ぎたいという主旨の企画ですが
オグリが今後どう語り継がれていくのか、それを一端を確かめるには
くしくも最適なタイミングとなりました。



複数のライターさんに共通していたのは
ステロタイプではない、ファンひとりひとりに
それぞれのオグリキャップのイメージがある、という内容。
「わたしのオグリキャップ」という表現が端的でしょうか。

それはハイセイコーやディープインパクトと違い
オグリキャップという社会現象に特有であり、稀有である。
そんなトーンの記事もありました。

…水を差すようでアレなんですが
これには少し違う感覚を持っていまして。

「地方出身」、「怪物」、「根性」、「復活」…。
オグリキャップというキャラクターは
繰り返し語られる中で、すでにステロタイプというべき文脈を
獲得しているという認識でいます。

「わたしのオグリキャップ」が生じているとするならば
当時を目撃したひとりひとりに違う印象が生じていること、そして、
後年語られ続けられているオグリキャップというコンテキストに対する
個々人の距離感(賛否はもちろん、一般的な語り口と
各人の心象とのギャップ)がその理由ではないか、と。
心象形成は個人で違う、というものですね。

ただ、それはなにもオグリに限らず、
少なからず心に残る強い瞬間を刻んだウマすべてに
あてはまると思うんですよね。

社会現象、というスケール感が違うだろうといわれれば、
それは確かにそうなのですが。



リアルタイムを知らないなりにですが、自分が理解する
オグリキャップ・コンテキストの最も独特な特長は、
「ひとりひとりのオグリキャップ」ではなく
競走馬としての語られ方がダイナミックに変化したこと、ではないかと。

ふつうの強いウマであれば、おそらく
4歳(旧表記)の有馬記念までで、ひとつのストーリーといいますか、
競走馬としてのイメージが固まるところ。

中央移籍してからの破竹の連勝、タマモクロスとの3度の勝負。
ファンがその強さを語るには十分なストーリーが紡がれていると思いますが
ここまでで一幕、なんですよね。

そこまでのオグリは、みんなのアイドルではなく
「笠松の怪物」だったようですし。
社会現象化し、よりマスレベルで語られるに連れて
アイドルになっていったんでしょうかね。

このイメージの変貌振りが「オグリキャップ」という競走馬を
もっともよく特徴付けていると感じるわけです。




それを再確認したのが、このあいだ入手したDVDでした。
「魂の激走」。買ってしまいましたよーw

なにがすごいって、ニュージーランドトロフィー(以下、NZT)です。
映像で初めて観たせいもあるでしょうが、いい意味でどうかしていますw

そこには、根性も復活もアイドルも見つかりません。
ただ圧倒的で一方的なパフォーマンスがあるだけ。

そして、底知れない可能性。
どこまで強くなるんだろうというわくわく感。
当時はダービー出走馬との実力の比較、という論調だったようですが
それもまた、可能性に対する語り口でしょう。

4コーナーで先頭をうかがう姿。
直線馬なりで先頭に立つ瞬間。
鞍上河内の拳がうなる様が、かえってその強さを際立たせています。
ついにその拳は「追う」というアクションに至りませんでした。

そうそう。脂ののった、という表現がふさわしいですね、河内さん。
その筋力が、騎乗馬へのあたりの強さとしなやかさを担保している印象。
我慢のフォームがストレートにかっこよかったですw



手綱の動きに違いこそあれ、思い出したのは
グラスワンダーの京成杯3歳S。

ワンダーの場合もそうですが、圧倒的過ぎるせいなのか
観ていて笑いがでるんですよね。なんじゃこれは的なw

底知れない可能性を感じさせる点を含んで
2つのレース、似ているなーと思っています。
そういえばワンダーの異名も「○外の怪物」「平成の怪物」でしたね。



DVD、よくまとまっている印象でした。

オグリブームの只中にあった関係者のコメントも収録されています。
過去の回想ということもあるでしょうが、オグリの評価について
地に足着いている感じがいいですね。
ブームと当事者のギャップが感じられて、興味深いです。
みんな若いしw
アンカツの表情にまだギラッとした感じがあったりねw




なお、DVDはAmazonで購入したのですが、NZTがあまりに強烈だったせいで
思わずAmazonに評価コメントを残してしまいました。
やっちゃいました。

あんまり長々書いてもなー、という謎の気遣いが先にたって
かえって意味の足りないコメントになってる気がしていますが
もう、なんか、そのまま残しておきますw
妙に気恥ずかしくなっているのは正常な反応でしょうかねw

でもすごいです。あのNZTは。
激しく、一見の価値があると思います。
某人気Podcast(というかAMラジオ番組)の
映画評コーナーではありませんが、
おすすめです!!!



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