2010.12.27

ヴィクトワールピサ、見事なロングスパートでした。


残り1000m手前で鞍上は早めにアクセルを踏みました。
外から進出したルーラーシップの姿がトリガーでしたね。

ペースが遅いのは承知していたのでしょう。
早めに進出するタイミングは窺っていたのだと思いますが
ルメールに被せられ欲しいポジション(おそらくトーセンのひとつ外)を
先に押さえられるロスを避ける意図が強かったと推察します。

ただ、ヴィクトワールの反応はいいですからね。
一気にトーセンに襲い掛かる格好になりました。

レース全体のラップです。
6.9-11.4-12.0-12.3-12.7-13.4-13.5-12.3-11.5-12.0-11.7-11.1-11.8

13.5秒から1秒超のジャンプアップ。
それまでの、トーセンの意欲的なポジショニングと
オウケンの蓋によるスローペースはここからタフな激流になりました。

ここでアクセルを踏む勇気。
先週の朝日杯を制し、父ネオユニヴァースに乗って皐月を制しているという
中山コースでの経験と実績は、素直にアドバンテージであったでしょう。
1枠を活かしきる積極策でなければ勝負できなかったウマが
後方にいましたからね。

もしかしたら、JCで乗り損なったのはプラスだったかもしれません。
先入観の分、かえって躊躇することもありますので。


堪えたウマも立派。

10月にはロンシャンにいたんですからね。
11月にはJCを使っているわけですし。
心身のタフさとそれを支えるスタッフを称えるべきでしょう。

前々で目標になるリスクの分、評価を下げてしまいましたが
リスクを背負えるだけの強さを持っていました。




ブエナビスタ。

戦前の私的懸念でしたが、若干は現実化したかな。
スタートからスタンド前までに位置取りが少しずつ下がっていきました。

これをどうみるか。
包まれたくなかった、という観方もできますね。
必要以上にスタートから加速したくなかった、という観方も可。

どちらにしても、馬群で包まれるリスクと
後方からでは勝負にならないリスクと。
鞍上は板ばさみになりながらスタンド前に向いたのではないかな。
と、邪推が及びました。

大事に乗った、という範囲の話ではあります。
ただ、躊躇であるなら、G1でのそれは致命的な差になり得る、とは
言葉が大仰でしょうかね。

周囲のジョッキーはフェアだったと思いますよ。
4コーナー、ひとつ外のジャミールは完全に力負けの様子でしたから
外から蓋をすることは不可能でしたし。

直線スムーズに外に出して猛追でしたが、
前半の位置取りの分、届きませんでした。

責めを負う騎乗ではありません。
が、鞍上の積極性の差が勝敗を分けたとは言い過ぎかな。

自分がそんなレースを見たいと思っている分
こうした注目と解釈に及んでしまうのかもしれませんけどね。
あー、ビッグウィークを買い損ねた記憶が蘇りましたw


しかしタフなウマですねー。

2月から使い出して、3月はドバイで接戦を演じていますからね。
宝塚記念まで春はフル稼働し、秋はG1を3連戦。
このなかで体調を上げつつ、シーズンラストの今日はプラス体重とはw
こちらも陣営のノウハウに感嘆するばかり。


ただし、今日も力負けの印象はありませんが、
こうした展開に陥っての取りこぼしは今後も懸念されてしまう印象。

おそらくスタートからスピードを乗せすぎることは
マイナスに働くのでしょう。
以前、ステイヤーと評した記憶がありますが
こうした特長が裏付けているようにも思い至りました。


1、2着はそろってドバイ遠征を計画しているようです。
まずは無事に。期待して待っております。



ルーラーシップ。

柔らかで大跳びすぎるフォーム。
鞍上の対処が目を引きました。

スタートは出遅れ。
小脚がきかないフォームがここではあだになる格好。

先行しなければ勝負にならないというセオリーを
よく知っているはずの鞍上は、
ここから馬群の外へ進路を取りました。

1周目の4コーナーからずっと、馬群の外を回る選択。

確かに距離ロスは果てしないのですが
馬群に突っ込んでストライドをつめるより
伸び伸び走らせたほうがプラスと判断したのでしょうね。

クロフネがそんな選択で能力を発揮していた記憶があります。

まして馬群は必要以上のスローペース。
ルーラーシップは他馬より少し早い、まさにマイペースで
1頭だけ別のレースを展開していました。

きついレースですよ。
じわじわと先団を窺っていったところ
結果的にデムーロにスイッチをいれる役割を果たしてしまったわけで。
一息いれたい場面でペースアップしてしまったのですから、これはきつい。

それでも、4コーナーであがっていった姿に
一瞬だけ夢を見ました。
いやー、ほぼダメとわかっていても、ね。

贔屓目かなー、力負けだと思っていないんですよね。

多分にスタートが惜しまれますが
その後の進路を迷わず選択したルメールの積極性。
来年こそは、と思っております。


なお、本命予想に後悔はありません。

ご覧の通り、反省点はたくさんございますがw
悔いなく有馬記念を締めくくれるのは大事なことと思います。



ペルーサ。

でましたw
ただ、その後の展開に目立つところはあまりなく。
4コーナー手前で少しトモを落とした格好になったのは
ちょっと痛かったですね。
状態がホンモノではなかったという見立てもあります。

こちらは使って使ってよくなるというタイプとも違う印象。
本当にトモに身がはいるのはもう少し先かなー。
仕切りなおしに期待しています。



トゥザグローリー。

クレイグを信じられなかったことと
秋5戦目のローテーションが、どうも引っかかってしまいました。

厩舎最後の有馬記念ですしね。
心情的にも参加したくなるでしょうから。
という邪推が余計でしたねw

結果は母と同じ3着。
先行馬のつくった流れをうまく追走できた分と思います。
そう導いた鞍上の妙と、それに応えるウマ自身のスタミナ。
評価し切れませんでした。これは反省点です。

今日は引っかかることはありませんでしたし、
こちらも来年に期待ですね。



ダノンシャンティやレッドディザイアにしるしが回らないくらい、
豪華キャストだったという事実。
終わってからじわじわ実感しています。遅いか。



有馬、終わったかーw
いやーなんともいえない余韻でございますねー。




年度代表馬選定。若干割れるでしょうか。

G1の数だけでいうとアパパネですけどね。

あー、最優秀3歳牡馬の選定で割れる可能性もあるのか。
ヴィクトワールピサか、ローズキングダムか。

どちらにしても、年間を通じて安定した成績と
G1戦線で中心であり続けたという意味で
ブエナビスタが妥当、と思っております。




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