2011.01.24

日曜の6R、ナムラドリーミーがスタート直後に斜行した件で
武豊、4日間の騎乗停止となりました。
(念のためお断りを。敬称略でまいります)

スタートから前々に運ぶためでしょう、
内に切れ込む鞍上の意思は見て取れましたが
その意思以上に内枠のウマを押圧していたようです。

玉突き的に、さらに内にいた被害馬の進路を
つぶす格好になっていました。

スタート直後の挙動。左の手綱を開きっぱなしで
内(右側)に切れ込み気味でした。
制御が効いていたか怪しい状況と見えますしね。

その状態で斜めに切れ込んだ結果の進路妨害ですから
日数はともかく妥当なジャッジだったという印象です。
(2日間でも、とは思いました)




昨年後半からは特にそう映っているのですが、
ケガからの復帰だし、というエクスキューズだけでは説明しきれない
騎乗内容の変化があると感じています。

今回の斜行の件にも少なからず関わっていると感じている話。
以下、あくまで個人的な印象に留まる内容ですので、あしからずです。



条件を問わず、ここのところの勝ち鞍のざっくりした傾向ですが
逃げ切り、後方からの外差し、がほとんどではないでしょうか。

内々でためてこじ開けるような展開はあまりお目にかかれない、というより
そういった場合は大概差し届かず惜敗している印象があります。



土曜の花見小路特別。
ジョーメテオで3コーナーの手前から大まくり。
直線で粘りこめず5番人気で8着となりました。

確かにあのまま後方待機で、中盤のラップが緩んだままだったら
結構な確率で、差を詰めたけど、という結果に終わったでしょう。

あのまくりはどう受け取られているのだろう?と思い
いくつかの書き込みを乱読しましたが、
戦略の不備、あるいはウマの力不足のどちらかに
おおよそ見解が分かれていました。

単に鞍上の衰え、という声もありましたが、
こころない揶揄と受け取りましたので、ここでは割愛。



自分は、最近の武豊に、加齢による衰えを否定するつもりはありません。
ただしそれは20代半ばの体力に比べれば、というレベルです。

それよりも復帰後の鞍上のフィジカルが十分ではない、というのが
妥当なピントの合わせ方ではないかな、と。

腹筋や背筋、体幹を支えるインナーマッスル、それらが
以前の強さを発揮していない、というのが自分の見解です。
腰の悪さ、でもあるかもしれません。



大まくりの件でいえば、2005年のカシオペアS。
ハイアーゲームに唯一乗った機会ですが
あのときもけっこうな大まくりでした。

その際の映像も確認してみましたが、今回のジョーメテオとの違いは
まくりのスピード制御と、直線で粘らせる上体の低さ。

もちろんウマの違い、馬場の違い、距離、ペース、すべて条件が異なりますので
端的な比較をするつもりも、客観的な比較ができるとも思っていません。

が、比較するなら今回のまくりは、
まくる際のスピードを抑えるだけの筋力も、
そして直線粘りこませる扶助に必要なだけの筋力も、
発揮できていなかったのでないかな、と感じでいます。

ペースから見たまくりのポイントは妥当な範囲だとする書き込みには
自分も賛同します。
それを実現するフィジカルが十分担保されていない、というのが
残念ではあるのですが、自分の分析です。



4か月の休養後も、急に今まで通り
1日7~9鞍を乗っているわけでありませんでした。

十分な筋力を蓄えるには、まだ時間と工夫が要る、ということかもしれません。
騎乗の際必要とされる筋力は、乗り続けることでしか鍛えづらい、と聞きますので、
休めばいいというものではなさそうですし。



これまでの、自分のカラダがどう動くか、というイメージ。

おそらく、武豊本人の中で、ケガも加齢も含めた
いまの自分自身のフィジカルに対するイメージを修正する作業が
必要な時期にさしかかっているのではないでしょうか。

本人はとっくにそれに気が付いて
もがいている最中かもしれません。



くしくも中継番組のCMでは、10年前に制作された「最後の10完歩」。

クロフネやジャングルポケット、タニノギムレットなどを駆って
G1戦線の中心にいた頃の力強いフォームが披露されています。

あの頃は凄かった、という感慨にひたるのには早いはずでね。。。



最後に。

真相はわかりません。
断り書きした通り、いちケイバファンの個人的見立てでしかありません。

全然違う理由から調子が上がっていないのかもしれませんし
騎乗馬の確保が難しくなってきたのかもしれないですし
ペース判断にブレが生じているのかもしれません。

そして、手の内も弱みを見せないことでこれまで評価を得てきた「カッコマン」ですw
(リスペクトに値すると思いますけどね)
仮に真相を語ることがあっても、後々のことになるでしょうし。


ただ、たとえ盟主でなくとも、名手ではありうるわけで。
…むむ、これは言葉遊びが過ぎるかなw

再び心身と評価の折り合った、キレのある武豊が結果を出すところ。

書きながらちょっと整理できてきました。

期待して待つことが一つ増えたかな、と思っているところです。



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