2011.04.02


ヴィクトワールピサ、香港へ到着しました。
JRAのHPには写真付きの記事がアップされています。

この後はオーデマピゲクイーンエリザベスII世Cに向かう予定。
鞍上は現時点で未定ですが
適性あるコースと思いますので、引き続き期待をしています。



タクティカルなレース。

グリーンチャンネルの中継、部分的にYouTubeにアップされていましたが
その中での言葉。
評論家の合田さんが他国の局の解説から聞き取ったコメントです。

合田さんはペースのアップダウンを指しているのだろうと解釈していました。

トランセンドがスタートから主張し、1コーナーを先頭で通過。
向こう正面でペースダウンしたところを、最後方からヴィクトワールのまくり。
これを受けてトランセンドが少しペースアップし3コーナーへ。
3、4コーナー中間で軽く息が入って、直線なだれ込むようにスパート。

確かに、この細やかなアップダウンは
特にナドアルシバ時代にはまず見られないペース配分だったでしょうね。

我々からすると中山あたりでよく見かける展開ですし
大井だともっと大胆な向こう正面まくりがみられますし。ね、的場さんw

他の有力馬はこの展開に能力をスポイルされた格好になりました。
上位入線馬はゴール直前まで脚色にぶっていませんしね。

日本のダートチャンピオンと模範騎手(おっ)が
終始日本流のケイバをドバイのG1で展開し
そして、日本のギニーとグランプリを制したヴィクトワールが
その展開を制する結果になったわけです。

レース直前に大量に水がまかれた、という情報もありました。
個人的には軽いウェイトと軽い走りを特長とするブエナビスタ対策と
邪推していますが、かえって1、2着した2頭には追い風になったように映りました。

アウェイをホームに変えた、鮮やかな勝利と受け止めています。
素晴らしかったー。



ナドアルシバからメイダンに替わって2年目。
タペタ素材のオールウェザーは、これまでの傾向を一変させているようです。

ナドアルシバ時代、97年のシングスピールを除いて
勝ち馬の調教国は中東かアメリカ、どちらかでした。
レース展開も早いペースを前々から押し切っていく
圧倒的な持続力が問われたマッチョな特長だったと理解しています。

一方、昨年の勝ち馬グロリアデカンペオンは
ブラジルからフランスへ移籍し、シンガポールで
コスモバルクと同じG1を制しているウマ。
ドバイを制した際も、道中の溜めを活かして粘りこむ展開。

コースと馬場が変わったことで
まったく別のレースになったと感じています。


ヴィクトワールの走破タイムは2:05.94。
明らかに持ち時計の勝負ではありませんでした。
だってアジュディミツオーの帝王賞だと2:02.1ですからねw
比較するなってw

ジャパニーズ・タクティカルペース、とでも表現しましょうか。
ブエナビスタがこの展開に一緒にスポイルされてしまったのは残念ですが
(日本人ジョッキーだったらひとつ違った乗り方だったかも)
ある意味では日本馬の必勝法を示したといえるかもしれません。

皐月賞が、有馬記念が、JCダートが、フェブラリーSが、
そして何より中山記念がw
ドバイWCに直結すると証明されたわけですからね。
そのすべてを瞬時に察することのできるファンなら興奮は隠せませんですよw




デムーロは泣いていました。

馬上のインタビューではとてもシンプルに響くメッセージを
口にしてくれました。
「I love Japan, Thank you so much.」

被災の地へ向けたメッセージ、またデムーロにとって
自身のキャリアを飛躍させる重要な地だったこともあるでしょう。

ただ自分はこう捉えています。
日本人は普段なかなか口にしない、自分の住む世界への愛着と誇り。
イタリア人ジョッキーに言われてしまったな、と。



ドバイWCへの日本のチャレンジ。

1996年。第1回はギリギリでリアルタイムではありませんが
ケイバにどっぷり浸かり始めたばかりの自分は
時の最強馬シガーのパワフルな横綱競馬を完全に見上げていました。
部屋にポスター貼っていましたし。

ホクトベガの悲劇。
ケータイサイトも不十分な時代。第一報は通学途中の電車内、
となりで広げられたスポーツ紙でした。
悔しさと悲しさとをこらえていたのを思い出しました。

トゥザヴィクトリーの大健闘。
それも、キャプテンスティーブとの着差に
如何ともしがたいギャップを感じていました。

アドマイヤドン、カネヒキリ、ヴァーミリアン、レッドディザイア。
先日亡くなったキョウトシチーも。

チャレンジしたすべてを列挙はしませんが
歯噛みした歴史が積みあがっている分、感慨深いものがあります。



応援と評価と、何より馬券を買うという行為を通じて
ファンも「ケイバ」という価値を支えているわけで。

我々が育んできた「ケイバ」がそのチャレンジをひとつ実らせたのですから
いちファンとして、素直に、誇りに思っています。




今日の日経賞。

阪神の2400mという変則開催でしたが
トゥザグローリーが横綱競馬を見せつけました。
お母さんよりは自在性が出てきたかな。

福永祐一の存在感も変わってきています。

新しいケイバへのシフトかな。
日本のホースマンの地道な研鑽が伝わってくるようで
うれしい限りです。

まだまだ見飽きることはなさそうですね。
困ったもんですw


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