2012.02.15


…ちょっと大人げない印象になるかもしれませんが。
柏木さんのレース回顧について感じたこと、書いておきたいと思います。

あー、ディスる意図はございません。
プロアマ問わず、ひとによって能力の見積もりに違いが生じるのは
至極健全なことと前置きしておきます。

記事はこちらですね
重賞レース回顧


要約すると、評価が落ちはするものの
ディープブリランテの取った戦略は
決して非難される類のものではない、となるでしょうか。

強いウマが格下相手に「邪魔されない先行策」を取ることは
必勝パターンである、という主張を
ロジユニヴァースやシンボリルドルフ、
トウショウボーイ、テンポイントなどを引き合いに
展開されています。

確かに、強いウマが先行して押し切る展開は
まさに横綱競馬のそれでしょう。

問題は共同通信杯エントリー時のブリランテが
いわゆる「横綱」に足る存在だったのか、ということ。
自分はここに疑問をもっておりまして。



フィジカルは世代一かもしれません。
ただ、2戦2勝、それも変則的な展開と道悪をこなしての重賞勝ち。
そしてかかり気味の2番手から押し切るという課題を残した内容。

自分は、同じ戦法がクラシック本番で通用するのか、という疑問をもって
共同通信杯を迎えていました。

「ムリに引いて下げたり、出負けなど、試走の許される立場ではない。」
柏木さんの言葉の引用です。

…やっぱりブリランテに対する評価が高いが故の言葉なのでしょうね。
そう考えるととっても好意的に受け取れます。

冷静に述べますと、少なからず折り合いに不安を抱えるウマに
課す評価ではないと考えています。



先に挙がったロジユニヴァースはその前走ラジオNIKKEI杯で
番手で折り合う展開を経験しています。
ある意味での試走は終えた格好でしたが、リーチザクラウンの
ハイペースを追走するという特殊な内容でもありました。

件の弥生賞は「邪魔されない先行策」。
結果的に、馬群でもまれる展開をあまり経験できず
G1に臨むことになります。
皐月賞の惨敗は別要因のようですが、当時この点が
予想の上で不安材料だったと記憶しています。

そして、それ以外に例示された3頭のレースはともに
折り合いに幅の出た古馬になってからのパフォーマンスです。
2戦2勝の3歳馬と比べるのは少々酷でしょう。



スタート直後、ブリランテの鞍上が大きく手を動かしたあたり
内枠で被せられたくない、という展開上の理由とともに
そこまで引っかからないはずという評価があったように見受けられます。

その意味では、折り合い面に関して
陣営にも見込み違いがあったかもしれません。

また、ひょっとすれば次走、一度使った効果でガス抜きができて
さらりと折り合うブリランテが見られるかもしれません。

しかし、これらの見解はやや楽観に寄っています。
クラシックに向けてわずかなウィークポイントにも
気を配ってほしいと思うのは的外れでしょうか。

その意味で仮に取りこぼしてでも、この共同通信杯は
折り合い重視の試走に終始してもよかったのではないか、と
勝手ながら思っている次第です。




なにかウィークポイントがあっての判断であるなら全く話は別です。
そしてそのウィークポイントが存在するなら
陣営が公言する可能性は低いでしょう。
結果、ファンの立場では、ロジユニヴァースの皐月賞後のように
いぶかしげに邪推するしかなくなります。

若干脱線しますが、これを否定するものではないんですけどね。
ウィークポイントを披露しない、それもまた勝負事の駆け引き、
醍醐味と心得ていますので。


ただ、そうした特殊な事情を考慮する必要がないのであれば
ファンの期待も関係者の研鑽もオーナーのノブレスオブリッジも、
目の前のG3を格下相手にどう取りこぼさないか、ではなく
G1の舞台で揺るがずに戦うために何を身につけるべきか、という視点で
有力馬の経験と成長を見守る方がベターではないかと感じます。

そのほうが1頭の素質馬をストーリーを長く楽しめると思うのです。

つらつら書きましたが、こうした背景から
柏木さんの、妥当な先行策というニュアンスには
少々違和感を覚えた次第です。


…まぁ、こんな見解の相違をぶっちぎるくらい
クラシックで暴れてほしいと思う気持ちは
素直に吐露しちゃっておきます。

あの低めの首差しとパワフルなピッチ走法。
かっこいいぢゃないですかw





最後に。

もうひとつ、同コラムの柏木さんの言葉を引用します。

「では、3~4番手に折り合って進んだと仮定して、「ゴールドシップとの追い比べで勝てたのか」。否も、肯定も、だれにも不可能である。」
この後の文章で、結果の出たレースの位置取りや戦法にたらればを言うのは
意味に乏しいという趣旨の表現があります。

いや、そのたらればをイメージすることが楽しみなのです。
評価の補正につながるし、次のレースへの期待値を
高めることになるのではないかと。

ファンの過剰なイマジネーションは
ケイバを続ける上ではとても重要でしょうw

その点から、たらればトークを封殺してしまいかねない
あまり歓迎できない表現と映っておりまして。
勝手ながら少々残念な思いをしております。

真意はどこにあったでしょうね。

自分はブリランテ陣営への心無い揶揄へのけん制、と解しました。
が、それでも、もう少し別の言葉で表現できたと思っています。



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