2012.03.16


JBIS-Searchで興味深いコラムを見つけました。

書かれたのは南関東版日刊競馬の編集をされている小山内さん。
日刊競馬、大井に行くときはよくお世話になっていますw

コラムの内容はNARグランプリの選考について。
小山内さんはその選考委員をされています。
馬ミシュラン 第39回 『タイトルか内容か』

2011年から年齢別(2歳、3歳、古馬)の最優秀馬を
牡馬と牝馬と分けて表彰することにも触れられていますが、
なにより興味深いのは、その選考の経緯が記されている点。


特にナイキマドリードとラブミーチャンの
最優秀短距離馬をめぐる経緯は面白いですねー。

コラムのタイトルは「タイトルか内容か」なのですが
ついにどちらも捨てきれない、というせめぎ合いは
なんとも頼もしく。

年度表彰は、ある意味では
競馬はここを評価してできているんですよ、という
付加価値のスタンダードな在り方を示すわけで。

しっかりと難航してくださいました。
うらやましくも、その心労お察しいたします。



結果的にはタイトル(さきたま杯)が重視されてナイキマドリード。
最後は座長判断だったようですが、その判断基準、
個人的には腑に落ちるものでした。

どこまで俯瞰された上での結論かは読み取りきれなかったのですが
年間通じた活躍より重賞1つという結論。

その是非は人によって分かれるでしょうが
この結論が示す重点は
より「格」付けの高いグレードレースを制することの価値と
善戦よりも「勝利」を重視する価値。

重視されるべき付加価値が伝わる
見事な沙汰と思いました。



こういう、少人数でのジャッジもよいものですね。

1999年まではJRAの年度代表馬選考でも
審査委員会での審議がルール化されていたようです。

過半数の得票がない場合に委員会にかけられていましたが
審査委員のジャッジが問題視された経緯もあるようですね。

あまりこの点には関心を払っていなかったので
リアルタイムの記憶がないのですが
1999年までということは、エルコンドルパサーの一件も
だいぶ影を落としたのかしら。



こうした選考に携わる方に望むのは
付加価値を高めるようなジャッジだと思っています。

そこにある期待は、個人的な思い入れの深さの表明より
知見の深さとそれを支えとした「競馬」の価値を
俯瞰する態度であると考えています。

間違っても個人のイメージを持ち込んで
競馬の付加価値を消費するような一票を
投じてほしくはないですね。

競馬そのものが付加価値ですからねぇ。
一票を投じることは競馬という付加価値を増減させる、というくらいの
心意気で臨んでほしいなと。



まして今年のドバイWC。
スマートファルコン、トランセンド、そしてエイシンフラッシュが
同じ舞台で雌雄を決するわけで。

最優秀古馬牡馬にダート馬が選ばれたことってありましたっけw
…あー、もはやトラック素材で端的な優劣は決められないでしょうかね。

既存の価値や思い入れを持ち込むだけでは
妥当な投票は難しい時代を、すでに迎えているのでしょう。

そんなこんなで、このご時世に
真摯な議論で選考が難航するのは
極めて健全かつ頼もしく映った、という次第です。



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