2012.06.04

ストロングリターン、快勝でした。

パドックで観る限り、クリスエス特有の胴長に見せる馬体は無駄のないシェイプされた状態でした。内枠を引きましたので、あとは前が早め早めに展開すれば。直線までは逃げウマの3つ4つ後ろから、直線入口で外へ展開した後は末脚を伸ばすだけ、というシンプルなイメージが湧きました。問題はそれを鞍上がそつなくこなせるか。先週抱いた複雑な思いがありましたからねー、最後は自分の信じる力が試されてしまいましたw

はい、賭けに勝ちました。単勝をいただきました。会心ですね、信じてよかったです。失礼を承知で、えらそうに響くのも承知で、ゴール直後の率直な感想は「ばっかやろーやればできるじゃないか!」でしたよw 発した声は「よし!!」でしたけどね。興奮してたんですよw

事前の検討時点。展開を読む際に気にしたのは、シルポートの府中実績でした。昨年の毎日王冠は今日と同じ小牧で1000m通過が61.1、一転して天皇賞では鞍上が蛯名に替わって56.5。溜め逃げもハイペースの逃げも奏功していませんでした。この流れから、小牧はしっかりペースを引っ張って直線どこまでやれるか、という思考に至るのでは、と読みました。おおむねこの読みは当たっていたようです。以下は順に昨年と今年の安田記念のラップ。馬場状態など細かい差はもちろんありますが、「細かく考えずに昨年の再現」と鞍上の狙いが窺えるようなラップデザインです。なお競馬総合チャンネルのコラムを読む限り、本人は細かく時計を想定してレースに臨んではいないようです。

12.3-10.7-10.9-11.5-11.6-11.2-11.6-12.2
12.2-10.7-10.9-11.1-11.4-11.3-11.8-11.9

リアルインパクトの鞍上は先週のトーセンホマレボシをトレースしたかのような早目の追撃。3、4コーナーのラップが昨年ほど落ち着かなかった分、この2頭を追いかけた先行馬のスタミナはさすがに登坂しきったあたりで限界を迎えていました。日中のレース、芝コースは内から3頭目くらいまではそれなりに土埃が舞っていました。内々が少々力の要る馬場になったこともあるのでしょうね。パドックにいたので直接見ていませんが、10Rのグルヴェイヴ(今後が楽しみ!)もギリギリそこを避けて末脚を伸ばしていました。

一方で先行馬に先に相撲をとらせるような追走から、ストロングリターンはきれいに外に展開しました。直線に向いた瞬間はうわーってテンションが上がりましたねw 最後はグランプリボスとのしのぎあい。両鞍上共に崩れそうになるフォームを切り替えして切り返して、見ごたえのするデッドヒートでした。福永の見事なところは最後ハミを当て直す所作でしょうか。直線に向いて慌てずに追い出したというコメントも含め、最後まで冷静な対応でした。

レースを観終わって、ユニコーンSも観終わって思ったのは、福永の得意なパターンについて。今日のような先行馬に相撲を取らせて自分はスタミナのロスを防ぎ、後から交わしにいく展開のほうがフィットしているのでしょうね。以前からなんとなく感じていたことですが、1番人気を背負って前でペースを受けて押し切るような、いわゆる横綱競馬をばっちり任せるタイプではないのかな、と。いまさら、という意見もありそうですね。自分が買いかぶりすぎていたのかなw ただ、土日で3重賞を独占。そのうち鳴尾記念はトゥザグローリーを前々で押し切らせています。あーこちらがたまたまでしょうかね。いずれもロスを抑えた妥当なポジショニングという印象でしたよ。それをもうひとつ進めて、前々でレースを「支配」するリーディングジョッキーの姿を、引き続き期待していきたいと思います。お見事でした!



グランプリボス。

追い切り映像では特に目立った印象を覚えなかったのですが、パドックは外々をしっかり周回。好印象でした。鞍上込みで怖い存在と認識し始めたのですが、買い目に含められませんでした。これでもだいぶ切ったんですよ。雨が降らないことを確信してから、アパパネ、リアルインパクト、エイシンアポロン、8枠3頭と、順調に絞り込んでいたんですけどね。直線半ば、ストロングリターンが内を締めるところに飛び込む姿を見た瞬間、後悔をいたしました。歴史的にオッズが割れていることは承知していたのですから、買っておけばよかったんですよね。鞍上は押し切らないとダメというコメントを残しているようですが、いやいや、前半のハミ掛りは強烈でした。抑えるためにひざが完全に伸びていましたから。よくもってきたという印象です。コメントの出し方も含め、改めて内田博幸への信頼感が深くなりました。

1、2着はどちらもピッチよりストライドで走るタイプという認識。私見ですが、エクイターフのような根付きがよく固めで掘れない馬場では、ピッチを上げて後方にパワーで「蹴る」より、ストライドを伸ばして馬場を「叩く」ように推進するほうが、スピードが維持しやすいようなイメージ。馬場もマッチして好走した、という認識に至っています。ただ、その視点を持たなくても、昨年の安田記念2着馬と昨年のNHKマイルC馬の組み合わせ。先週のダービー1、2番人気の組み合わせ。皐月賞1、2着のジョッキーの組み合わせ。端的に人気がなさすぎましたね。


コスモセンサー。

追い切りが抜群でしたねー。あの真っ直ぐに坂路を駆け上がる様は、あるいはG1奪取も期待させるものでした。展開を考慮して複勝を厚めに買ったのですが、まさか15番人気だったとは。おかげさまで、おかげさまでしたよw あえて気になるとしたら、レースの綾。スタートがよすぎましたね。シルポートを前に置くまでにかなり引かなければいけませんでした。この分、脚を溜められたとも、少なからずリズムを崩したともいえる印象です。鞍上のファイトも見事でした。事故続きの不運がありましたから、久しぶりに存在感を確かめたように思っています。


香港2騎。

調整が順調なのは報道の通りだと思っています。パドックで気になったのはどちらも落ち着き過ぎていることでした。前のウマと間隔が空いてしまうことが度々。このテンションでスタートからポジションを取りにいけるか、事前の検討では思いもよらなかった疑問が湧きました。香港のレースは比較的前半がスローになる傾向があったなと思い出し、結果、評価を下げる形で対抗に含めることに。思い切って買い目から外せませんでしたね。このためグランプリボスまで届かなかったのは、もう個人的なロジックでしかないですけどねあーあw


アパパネ。

パドックの印象は可もなく不可もなく。フィジカルの仕上がりは前走よりよかったと思っていますが、それ以前にウマの目にあまり力を感じませんでした。いい頃のパリッとした佇まいを知っていますからね。これで予想的には軽視となりました。2戦続けての敗戦で、しかも今日は2桁着順。おそらく引退を望む声が上がるでしょう。レース直後は自分もそう思っていました、が、仕上がらなかった春を考慮すると秋を目指す選択もあり得るかもしれません。今日のパドックの印象からでしかないのですが、決して終わってしまったウマではなかったですよ。3冠牝馬の締めくくりをどう考えるか。静かに答えを待ちたいと思います。



最後に。

追い切り後のクレイグへのインタビュー映像。その最後に、特にインタビュアーに促されたわけでもなく、近代競馬150周年というJRAの節目について触れるコメントがありました。その自発性はJRAのジョッキーが発揮すべきものでしょう。個人的に?ピンときづらい節目という印象なのですが、クレイグの姿勢は見習うべきものと思います。返し馬で下馬して鞍を締め直すことがどれだけ影響したでしょうか、サダムパテックは残念でしたけどね。先にも触れましたが、グルヴェイヴでアクセルを踏む瞬間は、録画映像でもビリビリきました。ホンコンジョッキークラブトロフィー、必見です。ナマで見たかったなー現地にいたのにねー。安田記念のパドックを優先しすぎました。


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