2012.06.11


エプソムCはトーセンレーヴ。

これまでの府中の重賞で見せた通り、クレイグの先行策が結果をもたらしました。ただ今回はレッツゴーキリシマのアシストが奏功した結果論のようにも映っています。キリシマが控えたらどうなっていたでしょうね。また、次走以降の折り合いにも少々懸念が残ります。うーんよしましょうかw キリシマの直後に控えてからコーナーリングを利して直線、馬場のいい外へ。レースの上がりは11.4-11.6-12.6とラスト1ハロンで1秒落としていますが、ダノンシャークの追撃をギリギリ凌ぎ切りました。このレースを勝ち切る見事なライディングであったと思います。

ディープインパクトの良血馬にとって、初重賞制覇という結果が何よりですね。そしてビワハイジの仔はこれで5頭目の重賞ウイナー。なんという成績でしょう。ふっと思い出したのは96年のダービー参戦。当時はかなりの違和感をもって捉えられていましたが、後世ビワハイジの素晴らしさを語る上でのエピソードとして機能しそうですね。遡り過ぎたかなw


ダノンシャークのポジショニング。

差し届かずでしたが、鞍上は相当うまく立ち回っていたのではないでしょうか。最後方付近で折り合いをつけていたなら惨敗だったでしょう。スタートからどこまでプッシュして勝負するか、かつ今後に向けてウマのリズムを保っていくか。難しいバランスの中できっちり勝ち負けまでもってきたと見ています。レース後のトレーナーのコメントからすると、秋まで一息いれて毎日王冠あたりから始動とのこと。楽しみが広がったと思っています。

なお、馬券的にはトリガミでした。グラスワンダーの2騎に色気を持っていたのですが、見込んでいた展開ではありませんでしたのでね。読み違えと理解しています。ただ、シルクアーネストにしてもメイショウカンパクにしても、4コーナーを距離ロスなく回り、直線徐々に外に持ち出す作戦。皐月賞のゴールドシップ?というより、後方待機なりに勝負するコース取りだったと思っています。特に4Rのディサイファの進路から、鞍上は午前中からしっかり確かめていましたね。さすが武豊、かくあるべしという感想です。



一方、阪神の天保山S。

ダート1200mの最内枠。追い込みのファリダットを嫌うにはいい条件ですね。直感的に評価を下げる方がいたことでしょう。自分もむむっと思っていましたが、相手関係と前走までの折り合いを見てちょっと強気に本命にいたしました。中団で控える姿はびっくりしましたねー。スムーズな追走は今後の柔軟なポジショニングにつながるでしょうか。直線のねじ伏せ方は、前走の追い込み一閃より価値があると思っています。プロキオンSから交流重賞での活躍を期待して待つのがよいのでしょうかね。タイムが早すぎる気がしていまして。ラップは「12.2-10.5-11.5-11.3-11.5-12.7」。芝ですかw あるいは再び芝という可能性もありうるかもしれません。

あとはマルカベンチャーの追い込み。1頭だけに注目して映像を観てみましたが、鮮烈でした。是非はともかく、アンカツはもはやゴール板とは別の焦点をもってレースしているように感じました。フィニッシュまでしっかりしていましたし、このメリハリあるパフォーマンスが次走以降につながっていくのでしょう。ダノンシャークもそうした1頭と理解しています。




最後に、件の裁決について。

まず、今回の裁定の是非についてはここでは控えようと思います。そりゃあ感じるところはありますが、SNS、掲示板、ブログ等々でみんながストレスを吐き出したら終了、にしてはいけない事件ですので。ええ、事件ですね。

須田鷹雄さんのブログを拝見しましたが、冷静なようでいてしっかり怒っていました。その感情の発露には一定の理解を覚えますが、やはり冷静にお願いしたいですね。裁定結果に対してアレはないと個人的見解を述べつつ、下されたジャッジは絶対であるべきだ、という基本スタンスを披露する論の展開は、一見すると矛盾してみえちゃいますからね。その時下されたジャッジは原則採用、その是非と今後その裁定者を支持していくかどうかは常に評価、というスタンスを担保できるなら、しっかり両立する議論と読み解いていますよ。最高裁の裁判官にある国民審査みたいなニュアンスがでていますかねw

加害馬のオーナーシップ、宝塚記念の騎乗事情など様々に邪推できるところでもありますが、それと関係なく、フェアな運営という体裁を保てなければ、信頼が信頼をつむぐエンターテインメントと評価されていかないでしょう。あくまで個人的な見解ですが、定量的な基準の制定には限界があるものと感じていまして(誰が携わっても同じジャッジ、は厳密には不可能という見解)、他のスポーツ同様、裁定に携わる「ひと」への信頼で成り立つほうが健全だろうと思っています。そこで問われるのが裁決委員の力量と選定基準。この2点が不足しているのが実態、という理解をしています。

もう少し言葉が重ならないといけないのでしょう。ただし着地点を見極められる議論でないと、有益な意見がうまく集約しない可能性があります。こういうときはどういったマネジメントが望ましいでしょうね。国家間の協議がまず両者がテーブルに着くまで難儀するのと同様、議論の場と着地までの手順が醸成されていく必要性を感じています。一方で須田さんのブログではJRAの組織体質を憂える言葉が並んでいましたが、外側からの言葉がなければホントに内側の理屈だけになってしまうでしょうからね。議論そのものを諦めては信頼は低下するばかりと思います。

少なくとも、600勝を素直にお祝いできないようなエンターテインメントでは熱は引いていってしまいますし、安心してお金も賭けられませんからね。関係各位には、愛情の強さと、議論の手順と、上手にバランスしながら持続的に議論してほしいと願っています。はい、生意気を申しまくりましたw


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