2012.07.08
昨日のことになりますが、参加してきました。

募集要項は以下の通りです。
「第1回馬事文化講座」参加募集

変更になる可能性があるとお断りがあった上で、「日本の馬と馬具について」というテーマが設定されていましたが、当日はテーマが多岐に渡りましたね。どれをとっても興味深く拝聴できました。備忘録を兼ねて、自分なりに列挙してみます。

・馬の起源(哺乳類の起源と合わせて)
・日本の馬の歴史
・和式馬術
・在来馬の体格
・国内外の騎馬像
・競馬場、トレセンの馬場構造
・馬の種類(軽種、中間種、重種、小格馬)
・アニマルウェルフェア
・人工授精
・鞍の歴史

計4名の講師が順に登壇されて、以上のようなテーマを掘り下げていくのですが、いやー充実してましたねw 惜しむらくはレジュメを事前にとりまとめる準備がなかったかな。。。 どの講師の方も「脱線」という枕詞で話していましたが、事前のテーマ公表の仕方ひとつだと思いますので、今後の準備に期待いたします。で、特に興味深かったものを少し書き記しておきたいと思います。


馬具の歴史。

複数の講師の方が触れていましたが、日本の馬具文化も乗馬文化も4~5世紀ころに大陸から輸入されたとのこと。馬具が不十分だったという推察ができますので、それまでは馬耕(馬を用いた農作業)もなかったんでしょうね。時代を問わず(特に江戸より前かな)通史であまりひと揃えの実物は残っていないそうです。平安以降は実際に戦で使われているわけですから、磨耗したり壊れたりで残りにくいのでしょうね。聖武天皇の御物(ごもつ・ぎょもつ、持ち物を指す尊敬語)である正倉院鞍10セットも実際に使用された形跡はない(使用目的ではなかった?)とのことでした。

別途自分で調べたサイトです。こちらは騎射の文化を中心に語られていますね。
日本の伝統馬術

しかし、装飾品の和鞍、かっこいいですねーw 何か端的過ぎてアレなんですけど、歴史的価値うんぬんより流線のフォルムが美しい。見て愛でるだけというメニアックなツボを発見いたしましたw 最高の一品を求めて絶賛画像検索中ですw


人工授精。

乗用馬や牛のケースも話題に出ていましたが、サラブレッドの繁殖で禁止されているだけで珍しくないそうです。講義中には偽牝台(すごい名前!)による精液採取の映像を確認。なんだかオスって悲しいなーとか思っちゃいますねw 現場の問題は、人工授精を取り扱える人材の育成だそうです。牛の場合、畜産科のカリキュラムで資格取得のパスが準備されていますが、馬に関しては社会人向けの研修プログラムが20日間。20日間休める社会人というのはなかなかね。。。 講師の方も今後の課題と話していました。


馬場構造。

これが非常に興味深かった。以前総研にいた方が登壇。野芝を使う理由、オーバーシードする理由など、改めて専門とする方の言葉で確認できたことが大きかったです。普段ない機会ですからね。野芝を使う理由は、ほふく茎が地中でネット上に張りクッションの役割を果たすこと。そしてオーバーシードの理由はやはりジャパンカップ開催当初の逸話、海外の関係者から「芝馬場はどこだ」と言われてしまったことに端を発するようです。

ダート馬場の作り方の紹介も非常に面白く。路床と呼ばれるベース部分を転圧→砕石を敷く→山砂を敷く→クッション砂を敷く(現在は9cmで調整とのこと)、という手順だそうです。他にも、日本は雨が多いため、排水の目的からクッション砂を採用していることや、馬が跳ね上げた際に目に入っても大丈夫なように粒子が丸くなっている、などなど。現場では馬場の模型を用意してくれまして、アメリカはチャーチルダウンズの馬場構造などと目視で比較できました。以下はその写真です。左から順に、ニューポリトラック、ウッドチップ、チャーチルダウンズダートコース、府中ダートコース、芝コースです。
馬場の模型

コースのメンテナンスに使う機器も初めて名前を知りました。説明は省きますが名称は列挙しておきます。ターフスライサー、バーチドレン、レベルハロー、タイヤローラー。いやいや、手間もコストもかかるものです。

馬場の講義はお昼前に行われたのですが、その後昼休みに講師の方を質問攻めにしてしまいました。申し訳ないと気づいたのは後のことで、だいぶくい気味でしたw その際、エクイターフの質問にも応えて頂きまして、その内容は投稿を別にして書いておきたいと思っています。



なお、要望がひとつ。

帰りのアンケートでも少々触れたのですが、以前発行された資料を配布しての講義で、その資料を回収してしまう点が大変残念でした。次回以降も使用するため、との運用上の理由でしたが、であれば有料でもいいので資料は配って欲しかったところです。応募する人のモチベーションに対する構えと少々ギャップを感じた瞬間といえばよいでしょうか。来る方はたいがいくい気味ですからねw 是非ご検討をお願いしたいと感じました。



最後に。

講座参加もあり、自宅のエアコンが大往生したこともありで、今週はほぼ競馬は不参加でした。プロキオンSでファリダットがものすごい末脚で差し届かずというイメージを持ちつつ、単勝を少々買って案の定というくらいでしょうかw まさかトシキャンディが残すとは思いませんでした。ラップが12.0-10.7-11.3-11.6-11.5-11.9-13.6。最後の1ハロンががっくり落ちても残してしまえる馬場とも言えますが、芝スタートを物ともしない酒井のナイストライだったと理解すべきでしょうか。


さて、エクイターフの話はこの後書けるかなー。ちょうどウィンブルドン決勝を観ていまして。ロジャー先輩の厳しい攻め(責め?!)を堪能中のため、後日になりそうな予感もございますw

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