2012.07.23
デインドリーム、ナサニエル、ともに凄かったですね。

速報はTwitterで見ていたのですが、映像はつい先ほど確認。やっぱり金曜に朝までお付き合いは結構堪えますねw


ナサニエル、とその鞍上。

中1週であのパフォーマンスは調整過程を称えるべきなのでしょう。春先はなかなか体制が整わず、というコメントは前走の勝利後に吐露されたものと認識しています。結果を出した後でのコメントは陣営の苦しさと気概を見る思いです。勝者は2頭、でよいとはいえないかなw ナイスファイトでした。

でその鞍上。ラスト1ハロンでデインドリームが並びかけてきたのを悟るとフォームがぐっと変わりましたね。気のせい?いやいや、腰が沈んで重心が下がり、上腕の強いスナップを首の上下動にジョイントする、もうひとつ推進力を生み出すパワフルな所作を見て取りました。一瞬、キーレン・ファロンのド迫力なフォームを思い出したのですが、彼はもっと上体が立っていましたね。空耳ならぬ空脳wな感じでした。ファロンで感嘆したのは2009年のArcですね。直線目いっぱい使ってYoumzainを2着に捻じ込んでいく姿。Sea The Starsの鮮やかな勝利とのコントラストはリプレイで再確認しないと認識できませんでした。…関係ない話になりましたね。芋づる式に記憶が蘇るのは競馬の楽しみの一つということでw


デインドリーム。

調子を崩しているとの報道を目にしていましたが、ここに来て復調ということなのでしょう。内々の追走から直線外に切り返して、最後はパワフルな切れを披露しました。セックスアロウワンスがあるにしても59kgですからね。パワーアップしているのでしょう。何より精神的にもタフですね。秋に日本はどうかなー。見てみたいと思いますし、返り討ちにしたいとも思いますw


ディープブリランテ。

残念、その一言に尽きます。適性云々はともかく日本ダービー馬がまるで勝負になりませんでしたからね。悔しさというと別なのですが、結果が伴わなかったという点のみで残念と思っています。どんな適性のミスマッチがあっても結果が出てしまえばそれだけで端的に評価されますから。あー、端的な評価(結果で印象が左右される)を馬鹿にするものではなく。丁寧な分析にせよ端的な評価にせよ、さまざまな見解と影響がありえますので、端的に収斂するためのよい結果は是非ほしかった。パッと見は、日本ダービー馬が凱旋門賞馬と前年チャンピオンに苦もなくひねられた、ですからね。


ブリランテの適性の差。

あちこちの書き込みで、馬場、走法、ペース、折り合いが敗因に挙がっていました。テキストで情報を集めていた時点ではおそらくそうなんだろうなーと思っていましたが、映像を観てからは結構印象が違っています。ラップタイムがわからないのですが、道中の各馬のストライドから見て、馬場状態なりのミドルペースだったのかなと。そのなかで折り合えなかったという方がしっくりきています。比較的流れた道中からの2ハロン強のスパート勝負で、道中のロスが大きかったブリランテが早々に脱落した、というのが自分の印象です。

あの弾むような走法はもっと固い馬場のほうが合うでしょうし、もっと前が引っ張って平均的に早いラップになったほうがブリランテの良さは活きたと思います。でもそのあたりのアンマッチは戦前から折込済だったはずで、やはりアンマッチだったという結果が想像以上にでてしまったのだと思っています。レース選択がベストではなかった、例えばEclips Stakesを目指した方が結果がでたのでは、と思っていたりもします。でもこれも事前に検討されていた範囲でしょう。でないと、相当思いつきの遠征だったことになりますので。


適性だけで言えば。

遠征コストを抜きには語れないのですが、端的にフェノーメノやワールドエース、ゴールドシップのほうがまだ向いていた展開だったのでは、と思っています。日本の競馬に最も適性を示した馬しか海外へ挑戦しない価値観は、見直されてもいいかもしれません。が、難しそうですね。デインドリームの後ろからゴールドシップが襲い掛かってスタミナの底比べする姿、見てみたいですけどねー。贔屓目かなw


遠征の果実。

競馬主要国で今回の結果はどう評価されるのでしょう。この惨敗は日本が異質な競馬をしているという理解につながるのでしょうか。確かに、今年のジャパンカップにデインドリームが遠征してきても返り討ちにする可能性は十分感じますしね。レースの質のギャップを改めて示したのならそれは日本競馬の評価にプラスに働くのか、自分にはちょっと不明です。

個人的には、高速馬場でのチャンピオンの敗戦という切り口であまり過剰に取り上げる必要はないと思っています。「オーバースペック」かつさまざまな流通が「ガラパゴス化」した日本競馬なら経済規模的な減退には拍車をかけるだろうと思うようになっていまして、以前エクイターフについて書いた時よりは、高速馬場=ガラパゴス化、という端的な図式で捉えるのはちょっと議論が雑だろうと自省しているところです。競馬主要国の馬場はみんな異なっていますからね。世界の相関図のなかで少なからず存在感を示しているという程度で十分なのではと思うようになりました。つかず離れずといいますか、ホームアンドアウェイという図式が成り立つ程度、この程度が難しいように思いますけどね。

馬の流通と資金力のあるオーナーの存在が停滞することの方がよほど重要かなと。遠征の結果で海外からの評価を得る必要があるのはここにポイントがあると思っています。重要な海外遠征の果実でしょう。ただ、当然にして自分が語るにあまるテーマですので、今回の結果が日本競馬の評価にどんな色をつけたのかなーと漠然と気にする程度に留まっております。信頼に足る記事を是非目にしていきたいですね。


一方の遠征の果実。

厩舎スタッフにとってはきっと重要な経験になったのでしょう。昨年グランプリボスでの遠征がありますから、前回の経験を確認しつつ、作業の細部をブラッシュアップすることで得られたものがあると推察します。反復して得られる経験は貴重と思います。ただ、野平師がエアシャカールの遠征後に「いい経験ではいけない」と発言されていたことを思い出しちゃいますね。厩舎単位で経験をストックしなければいけないことも、日本の競馬ファンという立場から見るとちょっともどかしかったり。



最後に。

ブリランテの秋のプランニングに影響は出るのか、これが一番気になります。秋に大きなレースを使うには疲労を取り切る時間が足りないかもしれません。Gallopのコラムでしたか、アメリカからドバイへの遠征が減った理由に、疲労が2~3ヶ月残ってしまうことが挙がっているそうで。個体にも依るでしょうが、3歳春の遠征は先々に影響が大きいのではと懸念してしまいます。遠征そのものの是非をうんぬんしたいわけではなく、今秋の府中でもパリパリのブリランテを見たいですからね(淀じゃなくてねw)。


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