2012.10.07

そわそわしますねw

秋の府中、京都が開幕していますが、ロンシャンの馬場状態やら向こうのマスコミの記事やら、情報を見つけては期待と懸念が振幅している状態です。頭がいっぱいというよりは、ふいにイメージがよぎってしまう感じ。特に枠順が出てからはもうダメですねw

これだけ事前情報の多い凱旋門賞も初めてではないでしょうか。ネットはすごいなー。3冠馬の凱旋門賞挑戦。自分がキャッチしたなりにもろもろを整理しておこうと思います。


有力馬の回避。

スノーフェアリーは前脚に熱、1週前の時点で回避が決まりました。JC、香港などその後のローテも報道されていただけに残念さも増した格好。そして、デインドリーム。厩舎を構えるケルン競馬場で馬伝染性貧血の罹患馬が見つかり、同敷地に在厩しているデインドリームも3か月の移動禁止措置の対象になってしまいました。さらにナサニエル。熱発(感冒のようですね)で回避が確定。めまぐるしく有力馬が事前に姿を消していく珍しい状況に。どうやら現地のパンフレットは回避馬が表紙を飾っているようですしね。

メンバーが揃った方がわくわく感が増すのはもちろんです。が、揃っていないからといってオルフェーヴルへの期待値が変わるはずもなく。弱メンじゃ意味ないという意見にはちょっと賛同しかねます。凱旋門賞の舞台を踏むまでのプロセスもある意味では強者のセレクション、サバイバルであるはずですからね。例えばダービーもこのサバイバルの側面を持っているからこそ名実が伴うのでしょうし。

有力馬の離脱で勝利が近づいた、という報道もちょっと端的すぎるかなと。マークがきつくなるなど別のファクターも発生するでしょうしね。端的な言い回しはライトなファンや関心の薄い層には効くのでしょうか。

陸上や水泳などセパレートコースで行う競技なら別かな、とも思ったのですが、それは失礼な例えでしょうね。モチベーションを喚起するのにライバルの存在は尊いはずですから。やはり回避そのものは残念に違いない、でよいと思います。


キャメロット出走。

英セントレジャーで3冠を逃した後、なかなか出否を明らかにしなかったトレーナーでしたが、なんとフランキーで出走を決断。きましたねー。主戦のジョセフが斤量的に難しいことを差し引いても、フランキーとクールモアは過去の経緯がありますから、ちょっとびっくりしました。詳しい温度感はわかりませんが、時間が溶かした部分もあるのかな。フランキーのコメントが探せていないのでレース前までに見つけたいと思います。わくわくしてくれているといいなー。


追い切り映像。

RACING VIEWER、BS11の番組でも確認しました。ド素人目線ですが、走りの重心とスナップ、筋肉の付き方が向こうの馬場に順応してきた印象でした。インタビュー映像では、クリストフは4歳だし大きくは変わらないというコメントを残していますが、BSで細江さんが解説していた「内側から外側へ膨らんだ」筋肉という表現がまさに的を射ていると思っています。調教パートナーの後ろからすっと1頭分横に出した瞬間の、力みの少ない加速。ひと叩きが必要という陣営のジャッジが順調に実を結んでいる、というメッセージと受け取りました。あの加速はわくわくしますねw


アヴェンティーノ出走。

よくやってくれましたw 観客の数も関係者のテンションも全く違うでしょうしね。場内の雰囲気への対策として、ぬかりなく万端ということでよいと思います。アヴェさん頼むでw


大外枠。

まぁ陰謀説がでそうな極端な枠ですが、この中間パリは雨模様だったことを考えると悪くはないのかもしれません。どう進めるかは十分検討されているでしょうから、それをあれこれ想像しながら待つのがこの至福の時を堪能するコツと思っています。

優駿の記事にあったスミヨンへのインタビュー。3コーナーのカント(片勾配)がいわゆる逆バンク状態になっている(内が高く外に向けて下がっている)点を尋ねられる件。3コーナーが隠れたポイントだ、という回答が返ってきています。前哨戦フォワ賞の3コーナー、坂の頂点付近で不意に内にコース取りしたわけはこのあたりにあるのでしょう。ここで馬群の外をまわるなら、遠心力で下りながら外に膨らむことになるでしょうからね。

記事によるとニヤッとして回答したらしいクリストフ。コメント自体はロンシャンの癖を十分警戒しているという慎重なニュアンスでしたから、経験の表れとみてよいのかな。頼むぜほんとw


リップサービス。

海外関係者へのGallopのコメント取りは華やかです。ルメール、ペリエなどがオルフェーヴルの可能性について、リップサービス満載のコメントを出してくれています。悪い気しないあたりが日本人まるだしでしょうかw 特にオリビエがひどい(いい意味でね)のでご確認をw

印象的だったのはアンドレ・ファーブル師。日本馬のレベルについて、ジャパンカップなら「ハリケーンラン級の馬でなければまず通用しない」という例えから、逆説的にチャンピオンであるオルフェーヴルは底知れないと論を展開。いやいや、持ち上げられると困りますねw 話半分としても、日本馬のトップレベルへの関心が知れるようで興味深いコメントでした。

一方、優駿で見つけたのはナカヤマフェスタ惜敗時のフランスギャロ前会長、ルイ・ロマネ氏のコメント。こちらも印象的です。

日本馬が凱旋門賞を制するのは約束された未来で、問題はそれがいつやってくるかだけなのです。


このくらいのコメント力は我々も身につけておかないといけないでしょうかねw


「ガラパゴス化」へのカウンター。

優駿の特集にある、池江泰寿先生へのインタビュー記事。その締めくくりに凱旋門賞遠征への動機に関するコメントが載っています。解説含めると若干長め、かつ要約するには微妙なニュアンスも含まれていますので、直接読んでいただくのをお勧めします。

自分なりの解釈ですが、国際的なマーケットで一定の存在感を示すことの重要性、そのために海外のバイヤーが日本馬を評価し購入するアクションが必要で、凱旋門賞制覇はそのピーアールになる、と考えていらっしゃるようでした。海外のバイヤーが日本馬を買うことの是非は、もう少し別の観点から議論が必要だと感じていますが、そもそも然るべき評価をされるべき、というピントであれば、ますますこちらも力がはいっちゃうところです。

様々な異論反論はあるものと思っていますが、3冠トレーナーとしての発言力がこうしたベクトルを持って行使されるなら、少なからず健全と感じているのですが、いかがでしょうね。

むしろ、当事者の言葉に依るのではなく、この遠征が日本競馬に与える意味をしっかり批評する記事に乏しい現状に寂しさを覚えています。プレイヤーとマスコミは別の観点で批評すべきと思っていますので。ダンゴ打つばかりじゃ、そちらの方がガラパゴスではないでしょうか、という苦言を書いておきます。例えるなら、先のトレーナーへのインタビュー記事を担当された石田敏徳さんのガラパゴス打破への熱量はひとつの見識と思っています。わくわく感の中で感じたことのひとつですね。


なぜ凱旋門賞なのか。

日本競馬の海外志向、それが凱旋門賞に向いた経緯を紐解くには、吉沢譲治さんの「日本最強馬 秘められた血統」が適当と思います。発売のタイミングから、オルフェーヴル遠征へのエールを主眼としているのでしょう。血統と競馬史を行き来しつつ凱旋門賞への羨望の所以にアプローチする1冊。事前に読み終えるのをおすすめしますが、もう時間がないですねw

治郎丸さんが感想を記していましたので、勝手ながら紹介させていただきます。ちなみにいまいまブログを確認したら、最新の投稿が「いますぐフランスにとんでいきたい」でした。はーい自分もですw
「日本最強馬 秘められた血統」



最後に、雨。

書いているうちに日付が変わってしまいました。あと1日を切っています。RACING VIEWERのTwitterアカウント、合田さんが担当されているのですが、現地の雨の様子を伝えていますね。かなり悪くなるのかな。
「雨が降って来ました。」 合田直弘(JRAレーシングビュアー)のツイート

Twitterで見つけた以下のブログ、フランスでの馬場状態の表現が多いという指摘も参考になりました。
フランスの競馬は馬場状態がこんなに複雑 | 言葉の旅人


シャレータ、ルメール、キャメロットのラビットとしてのロビンフッド、アヴェンティーノ。
…オルフェーヴル、先行策?
…いや、馬場悪化の程度による?

そわそわしますねーw


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