2013.10.28


ジャスタウェイが豪快に突き抜けました。

台風が微妙に逸れたこともあり、当日の府中は終始雲のない晴れ。若干風がありましたが日中は上着がいるかいらないかというくらいの陽気でした。午後には良馬場に好転。乾くの速いですねー。土曜の馬場ならと泣きを入れるコメントもレース後出てきましたが、コンディションが整いすぎるのも贅沢な悩みを増やしますね。

9Rの1400mは1:20.3の好タイム。2、3着は離れた入線でしたが、前後2つに割れた馬群の、前だけで3着までを占める結果。4着のサクラディソールは後方馬群の先頭を走っていましたので(ペースに蓋をしていたかも)、内枠&先行馬有利の馬場という認識に至っておりました。ラスト1ハロンを失速しても残せる馬場。少なくとも後方一気は難しいという認識をもってメインレースのパドックを眺めていました。

馬場の乾きと心身の仕上がりを見れば、ジェンティルドンナから入りたくなりますよ。めちゃめちゃ仕上がっている印象ではありませんでしたが、力を出すには十分な8~9割の出来。多少はやる気持ちも見えましたが、影響は少ないだろうと踏んでの本命でした。…そうですね、展開よりコンディションを優位に取ってしまったのが痛恨でしたね。。。


レースラップです。
12.6-11.3-11.1-11.5-11.9-11.9-11.9-11.6-11.5-12.2

昨年のエイシンフラッシュのラップはこちら。シルポートの逃げですね。
12.5-11.2-11.1-11.2-11.3-11.6-11.8-12.0-12.8-11.8

トウケイヘイロー。昨年のシルポートの着順、そして重さの残る今年の馬場を考慮すると、やはり突っ込み過ぎましたね。前半力んでしまったというのは自身のテンションもあったのでしょうが、ジェンティルドンナが直後で展開したことも要因のひとつでしょう。向こう正面、離した逃げにならずマイペースで進められなかった11.1-11.5は堪えたと見ています。

パドックではよく見せていましたね。でも、馬場の回復を踏まえて、よくて連下、惨敗もあり得るという評価に落ち着きました。
トウケイヘイロー

サイレンススズカになぞらえる心情は自分にも少なからずありました。あの毎日王冠は現地観戦でしたし(天皇賞はなんでだったかテレビ観戦でしたが)。ただ、スズカの面影を託すにはギャップが大きすぎました。馬を見るとね。まぁ、スズカはスペシャルウィークの後押しをしましたからね、そんなにしょっちゅう後押しはできなかったということでw



ジェンティルドンナは2着。力負けというよりは岩田の所作に見るべきものがあると考えています。スタートがよすぎたとは敗戦の弁ですが、今回はちょっと苦しい弁明に聞こえていまして。

パトロールフィルムを観る限り、スタート後は外に張る動作でトウケイヘイローをけん制するような雁行になっています。トウケイヘイローは先手を取り切るためでしょう、スピードアップしつつ一度外に流れてからインに鋭角に入ります。アウト-インの動きでジェンティルの前をけん制しながら奪った格好ですね。

岩田は縦のペースより横のポジショニングに気を使っていたように見えております。スタートがよすぎたことがマイナスなら位置取りを下げることに注力していてもよいわけでして。おそらくは前残りの馬場状態を加味して前受けのポジショニングを重視していたのでしょう。

また、スタミナへの配慮があるならトウケイヘイローを深追いはしていなかったでしょう。どう乗っても最後伸びるという見積もり。これがラスト11.5-12.2の失速ラップで突き放された敗因だったのかなと推察しています。

…あー、ダメな騎乗だったとやっつけたいのではなく、鞍上がどんな評価で臨んでいたのかという推察の向こうにジェンティルドンナの再評価と次走でどう取捨するかを見通したいわけです。はい、目的は反省ですからねw

休み明けのG1、次走の距離延長。これらを理由に少し控えるポジショニングでもよかったわけで。そうしなかったのは4冠牝馬に対する信頼のオーバーフローが原因かなと考えているところです。前受け戦略が一切ダメとは思っていませんよ。

あえてダメというのであれば、ジャパンカップ前にジェンティルドンナのスタミナの底を晒してしまったこと、でしょうか。思い切って控える戦略も取りやすくなったかもしれませんが、今日の前半の行きっぷりからしてゆっくり道中を運ぶことが難しくなっているかもしれません。エピファネイアの弥生賞のような、レース中の落ち着きを取り戻すためのレースを一度挟まないといけない、そんな状況でなければよいと思っています。


観戦中は、直線入り口でトウケイヘイローを飲み込もうとした時点で敗戦を覚悟しました。ハイペースで突っ込んでの早め先頭。目標を失ったうえ自身が他馬の目標になっての長い直線。厳しい立ち回りですものね。

コスモバルクのダービー、というのは極端な例えですが、目標とする馬を探す五十嵐のキョロキョロを思い出して、本命に推した自分を反芻しつつ帰りの電車で沈んでおりました。そういう馬を本命視するリスクは見積もっておかないといけないなと。経験はちゃんと糧にしたいものですねぇ。。。



ジャスタウェイとその鞍上をちゃんと讃えておきましょう。

2コーナーを乗り切った時点で福永は手応えを感じていたかもしれません。前で有力馬がペースを下げきれない流れですからね。意識してスタートから出していったとコメントしていましたが、その判断も見事でした。

自分は向こう正面の縦長の馬群を見ながら、ジャスタウェイの位置がギリギリと思っていました。そこから後ろでは届かない、という見立て。しかし、そこからまとめて交わして突き抜けるとは。恐れ入りました。

ゴールドシップを突き放した追い切りとパドックでの馬体の張りはしっかり結びついていました。ただ、時々尻っぱね気味であったこと、パドックでの歩幅が妙に狭かったあたりを気にしてしまいまして。細かいことをw それより展開を味方につけられる脚質かどうか、この点を重視すればよかったですね。あぁ、こちらも反省会w

福永は2週連続のG1勝利。覚醒などという言葉も見つけましたし、「緑」の勝負服をプライベートと結びつけたりと、…外野はにぎにぎしくやっておいたほういいですよねw 気持ちの充実はあるにしても、個人的にはいつもの福永だったかなと。これまでの判断基準でレースを運んでいたと思っていますよ。

言葉を加えるなら、今日のジェンティルドンナのような負け方はしないタイプのジョッキーという理解です。逆に先の岩田の思考が読めていればその間隙をつけるのは福永、という予想も可能だったかなと。

思い出したのはストロングリターンの安田記念。あのリズムで買えるなら今回重視できたかもしれません。いや、わかっていても本命は難しかったかな。


ハーツクライ産駒の初G1。お父さん同様、後躯がパンとするまでに時間がかかるタイプが散見される印象があります。ジャスタウェイも今年のエプソムCから充実してきたとのこと。そーですねぇ。

奇しくも2着はディープインパクト産駒。あの有馬記念の時は現地になんとも言えない空気が漂っていたみたいですが(テレビ観戦でした)、今回はスタンドもお祝いモードでした。

次走の話も聞こえてきました。ジャパンカップには登録せず、有馬記念にでるかもとのこと。脚質、実力というより体質に起因する判断のようですね。誰ですかゴールドシップと使い分けなんて言ってるひとはw



さて、他の馬も少々。

ヴェルデグリーンは展開待ちのような乗り方になってしまいました。あれしかなかったのかまだ飲み込めていませんが、次走以降で改めて見直しかなと思っています。ジャスタウェイの位置でも勝負できるという見立てでしたので。

コディーノはリスポリの騎乗が大きいでしょう。出遅れずに好位の内で展開できました。あのハイペースをお付き合いしましたので直線伸びあぐねるのはやむを得ないかな。パドックではパリッとした肉付きと、前々に向いた気持ちが好感。カコッカコッと踏み込む音がきれいに響いていました。改めて、やっぱりマイルかなと印象でしたので、距離短縮で狙うことを忘れないようにしたいと思います。



最後に。

帰りは京王線に乗ったのですが、車内の吊り広告がまるっと天皇賞でした。
2013天皇賞当日の京王線車内

行きに乗っていれば高揚感が増したのにねー。先に書いた通り、帰りは反省モードでしたので堪能し損ねたように思っています。競馬ファン以外にはどう見えているのかも気になるところですが、続けてほしい企画ですね。



関連記事
Secret

TrackBackURL
→http://keibadecade.blog98.fc2.com/tb.php/708-cdc4562a