2013.11.15


メイショウマンボの完勝でした。

…今週は毎日、日付が変わるあたりでの帰宅でしたので、やむなくせこせこブログを物するのを後回しにしておりました。翌日に影響が出ますからね。えぇ、ようやく武幸四郎を褒めることができますw

ニュースにもなっていましたが、勝利ジョッキーインタビューでたまには自分を褒めてと発言していました。まぁ、いつまでもオーナーとの感動話ばかりマイクを向けられてもね。インタビュアーの切り口への不満が「褒めて」の表現になったのだと思いますが、こちらはまっすぐ褒めさせていただきますよw


レースラップはこう。
12.6-11.3-12.8-12.9-13.1-13.5-13.2-12.7-11.7-11.6-11.2

遅かったですね。走破タイム2:16.6は雨で悪化した馬場だけが理由ではないと思っています。その分析の前提として、ラップをどこで区切ってレースの特徴を捉えるかは柏木さんのレース回顧が秀逸でした。結論のネガティブさにはちょっと賛同しかねているんですけどね。ぼやきまくりですw
3歳馬の前に、弱気な古馬陣壊滅/エリザベス女王杯 | netkeiba.com競馬コラム


個人的に見て取った幸四郎の褒めポイントは2つ。

ひとつめ。2コーナーに向けて先行勢が13秒近辺に落ち着く中、メイショウマンボは中団馬群の先頭へ。周囲に他馬のいない展開になりました。向こう正面に入る手前、幸四郎は一度股の間から直後の動きを確認しています。車でいうならウインカーのようなものでしょうね。その後ゆっくりと大回り気味に向こう正面へ流していきました。

1番人気が1番動きやすいポジションを向こう正面で取れる可能性。2コーナーを待たずにそれを理解したのでしょう。上記の動きは幸四郎が自身に有利な流れを早くに汲み取ったためと見ています。

このウインカーは後続各馬にとっては最悪のけん制になっていたでしょう。向こう正面をゆったりと使って、大胆かつ淡々と、ヴィルシーナの前に入り、外の馬場のよいところを選択できましたから。もし、けん制することまで意識して幸四郎が立ち回っていたのならちょっとヤバイですね。人気を背負ってレースを支配した瞬間ですのでね。

結果論ですが、後続各馬は2コーナーまでのポジショニングで、メイショウマンボが理想的なコースを取りに行くのを眺めるしかなくなった、と見ています。柏木さんはだらしない古馬勢と断じていますが、不安があるからこそ1コーナーまでに待機策を取ったのでしょうし。…そう考えると大外枠のスタートからプッシュせずに先行策を選択した川田将雅のキレキレ具合は賞賛に値しますね。


ふたつめ。残り800mを過ぎて。トーセンアルニカを前にした幸四郎は、坂の下りにはいってすぐに1頭分外に出し視界をクリアにします。その斜め後ろではホエールキャプチャがびっくりした様な所作を見せていました。

3コーナーからホエールキャプチャは、メイショウマンボの外に被せて進路に蓋をすることができるポジションを確保していました。が、蓋をするためにはメイショウより早く動かなければいけません。坂の登りからの進出。事実上選択肢にはなかったでしょう。かえって残り600mを待たずにメイショウマンボに先に仕掛けられる形になってしまいました。

スローの道中をロスなく進めたことが仕掛けどころに幅をもたせたのでしょう。ラスト3ハロンは加速ラップですから決して早仕掛けでもなさそうです。むしろ仕掛けのタイミングすら他馬へのけん制になっていたように映っています。こう展開してしまうと幸四郎より先に仕掛けるのは勝機を逸する行為になってしまうでしょうし。



以上、ふたつのポイントはいずれも、武幸四郎とメイショウマンボの立ち回りが常に後続の有力馬にとって「けん制」として機能したという見立てを指しています。スロー、イコールレベルが低いないし消化不良、ということではない、勝負師の「けん制」が垣間見えた良質なレースだったではないかなと。自分が勝手に味わっちゃっているだけかもしれませんし、何より本人は「うまくいきましたね」と謙遜のトーンで語ってますけどね。

もちろんすべてが偶然の所作かもしれません。が、勝負がかった人間ならそのくらいのけん制を披露する方がむしろ自然なことと推察しています。…うーん、偶然の流れにのった意思。偶然と作為、半分半分くらいかもしれませんね。



こちらも結果論でしょうが、秋華賞とエリザベス女王杯を似たようなリズムで走れたのかなと見て取っています。ラップタイムを見る限り、加減速の幅は異なっていますが、スローからの4ハロン近い上がり勝負という相似した波形が描けそう。変則3冠はまさに変則的なレース展開が担保したようにも思っています。

また、直線の伸び脚を眺めながら、手を離れた後のリトルアマポーラが近しい展開でエリザベス女王杯を制していることを思い出しました。なんという意趣返しだろうと、身勝手な連関を感じてもおりました。



まとめます。武幸四郎のエスコートが変則3冠をもたらした大きな要因という見立てです。お見事でした。しっかり褒めましたよーw




一方で、少し思ったのは継続騎乗のメリット。

この種の乗り方は頻繁な乗り替わりの中では生まれにくいと思われます。メイショウマンボの飯田調教助手は次のレースに乗ることが決まっていることで、中間の調整について情報共有がしやすい旨を発言されていましたし。レースでの思い切りのよさを人馬の経験値が担保する部分はあるよなーとか。

乗り替わりの妙を否定するつもりはないのですが、こうしたレースを見ると、大一番は人馬の経験値が存分に活かされるキャスティングを求めたくなりますね。知略を尽くして勝負する姿。99年の有馬記念などはけん制の極みのようなレースですし。短期免許ではどうしても時間が足りないですもんね。




最後に。

2着以下の各馬について触れていませんね。
…まぁ書ききれないのが正直なところなのですが、簡潔に心象を。

アロマティコ、ホエールキャプチャ、ディアデラマドレあたりは出来を落とさず条件が変われば、今回の敗戦を度外視的に扱って狙えそうだなと思っています。ハナズゴールはマイルCSかなと読んでいたんですけどね。デニムアンドルビーはラキシスともどもジャパンカップへ登録。府中替わりは悪くなさそうですが、ジェンティルドンナと対決だとなー。

あぁ、ヴィルシーナ。ちょっと迷走気味かもしれません。思い切った休養もありかもですが、牝馬のメンタルですからね。どうなるでしょう。メイダンのタペタとか合うかなー、などと夢想していたりもします。


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