2014.01.05


ゆるゆると寝正月でした。

久しぶりに時間を区切らずに過ごせるお休みでした。数量化するばかりが時間を有効に使うことではないよねー、などと思いつつ、有馬の週のレース映像や積んでおいた未読の雑誌に気兼ねなく目を通していました。あー、ある意味とても駄目な過ごし方ですねw

優駿1月号には「G1 100勝の軌跡」と題して島田明宏さんが寄稿していました。JRAだけでなく海外、地方の成績を含んだ記録のため無関心を装われているとは、記録達成したご本人の弁ですが、ようやくまとまった記事に出会えたかな。他誌でやっていたらまだ気づいていなくてすみませんということで。

記事では100勝すべてのレースと勝ち馬を時系列で一覧、100勝の内訳を距離別、レース別など切り口を変えてデータ化もしています。これを眺めるだけで飲み明かせる感じですねw 自分は22勝目、ダンスインザダークの菊花賞からリアルタイムで観ています。

のちにG1格付けになったレースが含まれていないのはこの一覧で確認できました。アグネスワールドの全日本2歳優駿とか、ユートピアのゴドルフィンマイルとか、ステイゴールドのドバイシーマクラシックとか。

…勘違いしていたのもありましたね。ユートピアの全日本2歳優駿(河内)とかハーツクライのドバイシーマクラシック(ルメール)とかを脳内で勝手に武豊の手柄にしていたりw 一方でアドマイヤムーンのドバイデューティーフリーやJBCスプリントのマイネルセレクトあたりはすっかり忘却の彼方でして大変申し訳ございませんでしたw


ちょっとだけ記事内のデータを紹介。最多勝利レースは天皇賞(春)とJBCクラシックでそれぞれ6勝でした。JBCクラシック、勝っているなぁとは思っていましたが、天皇賞(春)と同列に並べられると認識が改まりますね。

金沢のJBCで「ミスターJBC」という場内実況を耳にしていまして、その呼称にはちょっと違和感を覚えていたのですが、少しだけ納得いたしましたw 平成の盾男という呼び方に比べると馴染みにくい響きではありますけど。

…しかし、盾男と伊達男と引っかけているとずっと思ってきていますが、いまいまは伊達男って表現は使わないですよね。平成の盾男という表現自体、一種の慣用句のように捉えている方もいらっしゃるかもしれません。



さて、せっかくなので少々お遊びを。僭越ながら、100勝のなかから個人的な基準でいくつかピックアップをしてみました。独自の見立ての部分は、そうかもね、くらいで受け流していただけると。後年振り返るであろう自分に向けつつも、観たことがない方は是非映像でご覧くださいませ。



1997年天皇賞(秋)、エアグルーヴ。

4コーナーから直線、バブルガムフェローをロックオンする人馬が見どころ。ちょっとだけウオッカの天皇賞と重なる運び方かな。G1でなければ前年のクイーンC、イブキパーシヴとゴールデンカラーズのほうが濃いいマッチレースなのでこちらも是非。


1999年天皇賞(春)、スペシャルウィーク。

2周目の2コーナーから向こう正面、かかり気味のサンデーセイラを利用してペースを落としかけたセイウンスカイにプレッシャーをかける容赦のなさ。くしくも菊花賞でセイウンスカイが息を入れていた地点、文字通りの意趣返しと受け取っていました。それこそ倍返しですよね。この頃の武豊はそうした凄味が前面にでていた印象があります。スペシャルウィークに自在性という武器を求めていた時期でもあったでしょうね。


2001年NHKマイルカップ、クロフネ。

これはもうジョッキーの胆力を堪能してください。よくあれだけ待って、よくあれだけ伸ばしたなぁという豪快な差し。クロフネ自身は武蔵野Sとジャパンカップダートで伝説化していますが、鞍上があの特異なストライドを最大限尊重しながら結果をだしたという意味で、こちらもまた印象深いです。


2005年ジャパンダートダービー、カネヒキリ。

盤石の展開という意味でこちらを。ディープインパクトで3冠達成している年、脂がのっているというべきでしょうか、ため息がでるような安定感を堪能できると思います。大井が苦手といわれていた時代はずいぶんと過去のものになりましたねぇ。大井のG1初制覇であるゴールドアリュールのジャパンダートダービーと比較してみても面白いかと思います。


2005年JBCクラシック、タイムパラドックス。

こちらは向こう正面から3コーナーへの大胆なコース取りが見せ場。いったん膨らませてからアクセルを踏んで、アウト-インで3コーナー進入。かなりヤバいです。小回りで直線の短いコースに対し、ストライドロスを抑える妥当な戦略を見ることができます。というか、このコース取りとこのアクセルを踏むタイミングでなければ負けていたレースでしょうね。大胆かつ緻密なレース運びを堪能できると思います。


2013年マイルチャンピオンシップ、トーセンラー。

100勝の区切りに象徴的なレースを見たように思っています。先手を取るスタートと慌てずとも置かれない位置取りと、4コーナーでの他馬との手綱の動きの差と、直線外に出すまでの流れる動きと。そして鞍下の爆発的な末脚と。武豊ってどんなジョッキー?という初心者の疑問には、このレースを見せればOKなのではと思っています。極上です。



…ピックアップ作業を始めてから思ったのは、2着3着に負けたレースもまた印象深いことですね。マーベラスサンデーの天皇賞(春)とか、シーキングザパールのスプリンターズSとか、スペシャルウィークの有馬記念とか。

挙げたレースはどれも、1番人気にどう対抗するかというチャレンジ精神が漲りまくっているレースばかりです。マーベラスサンデーでG1に挑むときはかなり攻撃的でしたしねぇ。いまでいうならワンダーアキュートで他の有力馬にどう挑む、という図式に例えても遠からずと思います。

こうやって対象範囲を広げると本気で収拾がつかなくなりますので、はい、このあたりでw




最後に。

あれこれ思い出しながら再確認したこと。かなり前から認識はしていたのですが、レース前の武豊のコメントには「わくわくしています」「楽しみにしています」「期待しています」という表現が多用されると思っていまして。

さすがに全く見込みのない馬ではコメントしづらいでしょうし、常時テンションの高い状態でコメントしているわけでもないのですが、有力馬に乗るときは決まってこうしたコメントが聞こえてきている印象があります。おそらくはご本人、努めてそうした言葉を選んでコメントしているのでしょう。

新聞、テレビで見栄えしやすいコメントをだせることも稀有な所作ではあるのですが、なにより素晴らしいと思っているのはこのわくわく感を自然に醸成する発信力だと思っています。他のジョッキーでは自分の心構えはコメントしていても、わくわくしますね的なコメントはあまりお目にかかれない認識がありまして(それも説得力があるわくわく感ね)。

大勢を巻き込む力は「競馬場に足を運んでください」よりは「わくわくしています」の方がきっと強いんじゃないかなと。そうした期待感をつなぎ続ける発信力という点でも稀有な存在であると理解をしているところです。

自分はその醸成される期待感を素直に受け取ってきました。熱狂的な信者ではありませんが、こうした点に気づいてからはより好きな存在になっています。武豊のなにがすごいかと問われる時は(そんなに機会はありませんがw)、このわくわく感をつないでくれることを努めて挙げるようにしています、ホントに。



次は101勝を目指すとのこと。まだまだご本人からは期待感をつなぐコメントが聞こえています。すごいなw なんかこっちも頑張らないといけない感じですねw


さて、明日は2014年の競馬初め。わくわく感をもって金杯に臨みますよー!
金杯で乾杯しないといけませんからね!

関連記事
Secret

TrackBackURL
→http://keibadecade.blog98.fc2.com/tb.php/724-b41a0f01