2014.04.07


キズナ、今年緒戦は力強いすべり出しでした。

ビートブラック、カレンミロティック、トウカイパラダイスと平均的に速めのラップがほしい先行馬が集まりましたので、キズナからすれば持ち味を信じて活かす、という腹のくくり方が比較的容易だったと思われます。といっても、後方待機で腹をくくること自体は繊細さと胆力と、鞍上はばっちり求められますけどね。…その種の心配は武豊には野暮ですね。「シンプルに乗った」というコメントの通り、よりシンプルな戦略で臨めた人馬の勝利だったと思います。

レースラップです。
12.8-11.3-12.5-12.0-11.9-11.8-11.7-11.5-12.4-12.4

スタートダッシュ後、1コーナーで引き付けて、2コーナーから向こう正面を締めるラップ構成。ラスト2ハロンの時計がかかっていますので、前で運んだ3頭は早めのスパートも含めきついラップを踏んだのでしょう。個人的には3頭で進めたことで思った以上に力を抜く場面がなかったと見ています。

キズナはエピファネイアが動くのを待っての後方一気。ライバルをパスする切れ味に勝ったわけですが、馬体の充実が示すとおりスピードを担保するパワーが勝ったのだと思っています。あの馬場でかなり前にいたトウカイパラダイスを捉えているわけですから、フィニッシュまで脚が上がる素振りがなかったことは、息の深さとパワーの証明、ですね。シャンティイ仕込みといえばキャッチでしょうか。

個人的には、ダービー直後から菊花賞という選択肢も見てみたいと思っていましたので、今度こそG1の舞台で淀の越え、それも大きくパワーアップした姿で見られますね。超楽しみになりました。淀かー、GWは交通機関がなーw


一方のエピファネイア。ひとつ内のトウカイパラダイスが道を作って、前を見ながらの離れた3、4番手追走、というのが自分の見立てでした。対キズナで言えば、直線に向いての位置取りのアドバンテージが勝利を呼び込むというイメージ。ですのでレース後の個人的な着眼は1コーナーまでの所作、というより鞍上の意図でした。

スタートから外に張り出しつつ、1コーナーの入りで首をブンブンする前進気勢をメイショウマンボの後ろに収めようとする流れ。かなりいやな予感がしていました。だって真後ろにキズナじゃないですかw 少頭数で真後ろに武豊を背負う可能性を折り込んでの待機策って相当度胸があるなと。

メイショウマンボの手ごたえが誤算で自分から仕掛けなくてはいけなくなった、という本人の弁ですが、それは3コーナー過ぎの隊列を前提にした分析ですね。スタートから外に張りつついずれかの馬の後ろで折り合う、というのがレース前の見立てだったのでしょう。相当慎重に折り合いを求めた結果、敗戦を呼び込んでしまったというのが現時点での率直な印象です。

キズナを基準にキレを測った、という可能性は少ないのではないでしょうか。そもそもメリットが見出しにくいですし、負けを覚悟で福永がその種のバクチをこの場面でうつタイプかというと、ですね。最悪その展開になっても凌げると見立てていた可能性はあるかもしれませんが。

香港に向けて折り合いを壊さなかったことが何より収穫であるなら、今日本命に見立てた自分の見立てが甘かったと思う次第です。その結論はかなり残念ではありますけどね。エピファネイアのパフォーマンスそのものは明らかに悲観するそれではないと思いますので、香港に向けた試金石と捉えるのが前向きでしょうか。


しかし2歳暮れのラジオNIKKEIからすると、この形勢逆転は何ともいえない味わいです。あの時はパワーもスタミナも馬格も、エピファネイアが上回っていましたから。ゴール手前で根負けしたようなキズナの姿はすでに過去のもの。最近競馬を始めたファンにはなかなか象徴的なコントラストかもしれません。決してエピファネイアに成長がないわけではないですけどね。



メイショウマンボはどうしたでしょう。今週マスコミが煽っていたほど「3強」とは思っていませんでしたが、それにしては走らなさ過ぎの印象。体調が下降していたかな。それくらいしか原因が思い当たりませんでした。武幸四郎のコメントはまだ見ていませんが、おそらく戸惑いが先行した内容になっているのではないでしょうか。天皇賞?うーん。


ショウナンマイティはいいところなしでした。追い切り、パドック、レース内容、どこをとっても昨春の姿は見えませんでしたね。思い切って春は全休、とした方がよいのかもしれません。ロードカナロアを差せなかった安田記念はだんだん重くなってきたかな。獲れるうちに獲っておく、という言葉は残酷にも響きますね。



最後に

この日曜は全国的に天候が不安定でした。東京はお昼過ぎに雷が鳴るも、大阪杯の時間には晴れ間が覗く変わりよう。阪神競馬場もだいぶ寒の戻りだったようですし。急にざぁっと雨が来るんですよね。この読みにくい天候が続く場合、来週まで桜が散らずにもつのか。毎年の話題ですけどね、気になるところです。馬場造園課の作為はどうやらないらしいですよw そこか、って感じですけどw

阪神ジュベナイルの1、2、3着が揃い踏みするようですしね。もちろん内容的にも楽しみです、桜花賞。


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