2014.05.06

フェノーメノ、連覇を達成しました。

やはり前々でしたね。2周目の下りで蛯名の手が動いていないあたり、外を回る有力馬とのコントラストが明確でした。そうそう、前々の内々、ですね。それがわかっていながらのウインバリアシオン本命は熱かったー。個人的に、春の天皇賞は鞍上込みの単勝勝負がいちばんフィットします。


レースラップです。
12.8-12.0-12.1-12.4-12.4-12.1-11.3-12.5-12.9-12.9-12.9-12.3-11.7-12.0-11.1-11.7

日経新春杯のルメールをトレースするようなサトノノブレスの逃げ。レース後のコメントから鞍上にとって誤算だったのは「引っかかった馬」だったようですが、後続が整然と続いてくれるわけもないですしね。問題は後ろから引っ掛けられたポイントでしょうか。1~2コーナーをマイペースで進められなかったことは、サトノノブレスにとってのスタミナロスであるとともに、待機勢のまくりを不発させやすくするタイミングでのペースアップだったかな、と見ています。

1~2コーナーでペースアップし、向こう正面で落ち着くラップ。後方待機勢はジリジリとしたペースアップを強いられたでしょう。キズナの敗因のひとつはここにあるように思っています。


勝ったフェノーメノ。

内めの枠、先行脚質、馬の出来と鞍上のリード。もろもろかみ合っての勝利と受け取っています。ラスト100mからのトントンもかみ合っていました。あくまで個人の感想ですよ、はいw

追い切りの映像から受けた印象がそこまでよいものではなかったんですよね。良化していると思ってはいたのですが、四肢を伸ばすときの若干の「よいしょ、よいしょ」感が気になってしまって。昨年のすべらかな動きと比較したのもいけなかったかなー。前々で運ぶ有利を理解しつつぐっと評価を下げてしまいました。

一度勝った馬が出られないという過去の規定も手伝って、春の天皇賞連覇はこれまでメジロマックイーンとテイエムオペラオーの2頭のみ。そこにフェノーメノが加わることになりました。京都の馬場が速くなってからの連覇ですので、先の2頭とはちょっと意味合いが異なるでしょうが、同一G1連覇は力の証明。おみそれいたしました。

あー、中山でひとつ足りない負けを喫して、次走、高速馬場で先行して巻き返す。皐月賞からダービーへ向かう際のディープブリランテと似たリズムのように思っているところです。ディテールはもちろん異なっていますよね。近しい特徴を見ている、というよりはギャップをあぶりだす比較対象、という感じで捉えています。

この後は宝塚記念を自重して、秋古馬G1をフル参戦する予定だそうです。一昨年、秋の天皇賞では本命だったなー。あの時はエイシンフラッシュの差し切りでした。あー、ジャスタウェイの秋は国内でしょうかねー。


ウインバリアシオン。

週中にバンデの除外が決まり、シュタルケがウインバリアシオンにスライド。結果的に幸四郎の騎乗はなくなったのですが、そのシュタルケが当日落馬骨折(早い回復を願っています)。図らずも幸四郎にチャンスが回ってきました。…いまいまは知ってるよ的な説明ですかね。1年後に見返す際に書いてあると効くんですよいろいろとw

京都3200mなら幸四郎>シュタルケという認識でいましたし、ウインバリアシオンの脚質ともマッチしている印象でした。予想を固めるにあたり最後に背中を押したのはスタート。日経賞の際も五分以上のスタートで、出遅れての待機策ではないんですよね。スタートを決められるのは大きなアドバンテージとみて、本命に据えました。

いやぁドキドキしましたねー。向こう正面までに馬群の外に出したのも、キズナをけん制するタイミングでシフトアップしていく様もすばらしかった。フェノーメノと合わせた瞬間に勝てる!と思ってしまったのはぬか喜びになってしまいましたけどw フェイムゲーム北村をパスするのに若干のコースロスがありましたが、待機策を取る馬の背負うリスクの範囲、たらればは要らないでしょう。結果が伴わなかったのは残念ですが、いい騎乗でした。後悔はございません。


ホッコーブレーヴ。

マーベラスサンデーの春天、という符合。今回の鞍上も相当野心的でした。距離ロスを抑える「せこ乗り」よろしく直線まで内々でじっとしていました。4コーナーでコースを探す姿からして、ペースも相手関係もあまり考慮せずの一発狙いだったでしょうね。虎視眈々として際どいところまでもって来るからさすがです。実況の岡安さんも上ずってましたねw

宝塚に向かうとしても賞金面からひとつ挟むことになるかな。目黒記念よりは鳴尾記念で見てみたいと思っていますが、次走はどこになるでしょう。楽しみです。


キズナ。

わかりやすい敗因探しは「距離」に落ち着いたでしょうか。勝ち馬と1馬身ないところまで詰めていますからね、単に距離とは言い難いでしょう。個人的には、これまで磨いてきた後方待機の「脚質」が今回の敗因だと思っています。ペースしかりポジションしかり、3コーナーでゴールドシップに内から押圧されてしまったのもしかり。先行できるなら左右されにくいですものね。先の目標からして、脚質を崩してまでこの一戦を獲りにいく発想はなかったでしょう。キズナの特性が今回はアドバンテージにならなかった、という理解をしています。

脚質を凌駕する末脚、というのは願望込みになりますが、それもまたレースへの期待。込みいった予想をするひとだけが馬券を買うわけではないでしょうし、ミーハーな人気も込みこみで競馬が盛り上がるほうが面白いのではないかと。…ちょっと俯瞰が過ぎるかもしれませんけど。ドキュメンタリー番組等々で期待が煽られていた分、負の反応も大きいのかもしれませんが、この敗戦への「?」をきっかけにより競馬を知りたいと思う人が増えるならステキだなぁ、ときれいにまとめておきます。

脚質に敗因を求める見解は、競馬ブックの回顧ブログも似ているでしょうか。ふむふむ。
天皇賞春回顧|競馬ブック CPU泣き笑い


ゴールドシップ。

出遅れた時点でほぼ終了でした。パークウインズ府中の映像はゲートの正面からでしたので程度が伝わりにくかったのですが、TVの中継映像だとはっきりポッコンと出遅れていましたね。肉離れを起こしていたことを加味すると、直線よく詰めた7着だったと思います。フェノーメノより速い上がりですしね。

そのTVの映像では、ゲートで吼えている声がはっきり収められていました。あんな低い声になるんですね。恐怖か、憤りか。いずれにせよ強いストレスがあの暴れ方につながったと想像しています。…ゲートにはいるまでは兆候なさそうなんですよね。ゲートに入る直前に職員がお尻をパンと叩いていますが、それかなぁ。不可抗力かもしれませんが、そんな事由で入れ込むならなんとも賭けにくくなりますね。。。

どうやら宝塚記念に駒を進める模様。無理は禁物と思いつつ、適性は今回以上でしょうからね。問題は鞍上でしょうか。この気性ですから継続的な騎乗をプラス材料として求めたほうがよいような気がしています。



中継映像がふるっていました。

検量室で戸田調教師が蛯名にひと声かけたあと、蛯名の謎のダンスがw おそらく「ゲートはどうだった?」「いやもうとなりでゴールドシップがこーんなになって」みたいなやり取りだったのでしょうw 証拠映像はこちらで。
検量室で「ゲートで暴れるゴールドシップ」のマネをする蛯名騎手(2014天皇賞・春)



あとは公式ラップの精度。気になりました。

1コーナーの11.3はいくらなんでも速過ぎでしょうし、ラスト800mからの11.7-12.0-11.1にも首を傾げているところです。この3ハロンはすべてサトノノブレスのラップですが、残り600mからの浜中の手の動きに対して、いったんラップが落ちてから急加速しているとはちょっと受け取りにくく。確かに日経新春杯では11.0を計時していますのでノブレスに不可能なラップではないのかもしれませんが。。。 Twitterで公式ラップとは別の試算も目にしました(mahmoudさんですね)。そちらの方が納得はできましたね。

…まさかとは思いますが、外回りの残り400mってちょうど内回りとの合流地点でラチもハロン棒もないんですよね。それで正確な計時がままならないとか…?

精度の高い計時はもちろん望ましいのですが、仮に全10場の計時方法を改めるとして、どのくらいコストがかかるものか。施策の実施には経費がかかりますからね。0コンマ1秒の微差まで読み解かなくても予想や反省はまぁまぁできると思っていますが、記録の精度を疑いたくないなぁとは思っています。



最後に。

ふわふわと思っていたのは、長距離になるほどジョッキーの判断に委ねる部分が増えるということ。あー、短距離ではジョッキーが関係ないということではなく、ジョッキーの癖といいますか反射神経が優位になるイメージですね。距離があるほうが折り合いなどの技術、縦横のポジショニングやアクセルを踏むタイミングなど戦略的な思考、それを実行に移す胆力などなど、ジョッキーが磨いてきたものがより求められるのではないかなーと。

なんといいますか、ファイナンス(=馬主)やマネジメント(=調教師)が現場のプレイヤー(=乗り手)にどれくらい委ねることができるのか。委ねる側の胆力や信頼感も透けて見えるのが長距離戦かな、などと考えておりました。

…多分に仕事がオーバーラップしておりますねw えぇえぇすてきなGWを過ごしておりますw また明日から頑張らないといけませんw



※うわー、超追記。

前回の記事から引用します。天皇賞の見立て。

個人的にはキズナの走りに期待をしていますが、どうやら馬場が速いままですからね。ポジション取りが大きなポイントになると思っています。バンデの出走がならなかったことは展開面でも鞍上の点でも残念ですね。幸四郎のウインバリアシオンは見てみたかったなー。

いまのところのイメージは、サトノノブレスの早仕掛けがあった場合、フェノーメノに向く流れ。それをキズナが叩き潰せるか。でもゴールドシップが1年前より全然前向きなんだよなー。


おおよそ合っているというw
自分ごとながら震撼しておりますw

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