2014.06.02


ワンアンドオンリーがダービーを制しました。

府中のスタンド、13万人の喧騒の中で観戦いたしました。暑かったですねー。アツかったですねー。どちらでもOKですよねーw ゴール直後はまっさきに橋口さんの名前が口をついていました。ダンスインザダークから19年。当然面識などありませんが、勝手に思い入れるのがこじれたファンの証。本当によかった。おめでとうございました。


レースラップです。
12.5-10.6-11.8-12.2-12.5-12.1-12.7-13.6-12.2-11.6-11.1-11.7

といいつつ、特に前日からはラップの内訳よりは各馬のポジション取りと仕掛けのタイミングに注視していました。馬場がいいのはわかっていますからね。皐月賞を待たずにバンドワゴン、ダービー枠順確定後にウインフルブルームとペースを引っ張る馬が戦線離脱するのは何の因果かと思いつつ。

日曜6Rのクラリティシチー(どうしてここに出ているのか。。。)がマイルを逃げ切り。12秒前半の3、4コーナーを楽に見せていましたので、先手を取った馬にペースを握られたらかなり後ろが厳しくなるな、という見立てはできていました。マイルG1が2週続けて逃げ切り勝ちする馬場は、コース替わりでも変わらず、という認識ですね。

ペースよりポジショニング。1コーナーまでのポジション取りが勝負のポイント。結果、そのことを理解して妥当なアクションに移していたのは、武豊、蛯名、横山の3騎手。反対に福永、川田は残念ながらアクションを伴わせることができなかった、という評価に落ち着いています。


勝ったワンアンドオンリー。

追い切りでもパドックでもダントツという評価はできませんでした。パドックではこんな雰囲気。まだ完成途上な雰囲気でした。
ワンアンドオンリー 2014 Japanese Derby

個人的にはエイシンフラッシュの進路取りを参考にしていました。あの時よりはプッシュして好位から中団にポジショニングすると思っていましたが、直線に向いて進路を探すロスと、イスラボニータより俊敏に加速できないイメージが重なり、評価を下げてしまいました。後悔はないのですが、あのノリさんに賭けたかったなーという思いはありますね。

「ハーツクライの仔で勝てて、とても感慨深いです」/日本ダービーレース後コメント | netkeiba.comニュース

「間違いなくスローになると思っていた」「脚を余して負けるのは悔いが残りますから」「道中はかかってしまった」。レース後の横山のコメントには、レースのどこで勝負しようと考えていたかがよく表れているように思います。皐月賞で後方一気させた馬をスタートからプッシュする胆力。折り合いを欠くリスクを負ってでもポジションにこだわれたのは、継続騎乗を決めて「いらんことを言わない」と決めたトレーナーの胆力でもあるでしょう。あんなにきれいにイスラボニータが目標になるとは思いませんでしたねー。横山が賭けに勝った、という認識です。

レース後、橋口師は地に足がついていないとのコメント。ふわふわしていたようですねw ダンスインザダークの時は13番の馬に差され、ワンアンドオンリーは13番の馬を差すという数字の符合。あー、象徴的に数字を語るのはよしましょうか。ハーツクライで、ワンアンドオンリーで勝負した陣営を讃えたいと思っています。


イスラボニータ。

外枠に目をつぶっての本命視。そのためには蛯名のポジション取りが欠かせないと考えていました。折り合いのリスクを取りつつ鞍上はしっかり主張するだろうと読みました。道中は外目の5、6番手というイメージ、その前提はトゥザワールドの先行だったのですが、映像を見返すとそういう問題ではありませんでしたね。

スタートから両サイドがせまくなり、接触からグッとかかってしまいました。じんわり先行でなく、首を振りながら、それを抑えながらの3番手。このロスが効いてしまったかな。エキマエの不運な故障で早め先頭という流れも望まないものだったでしょう。蛯名のレース後コメントは「枠の差」。ポジション取りをチャレンジしながら、なおワンアンドオンリーを差し返しにいったパフォーマンス、見事でした。秋のローテはこれからじっくり、でしょうが、楽しみが膨らんでおります。

しかし直線の馬なり先頭はアツかったー。ああなったら前が不利なのは承知で、なお期待をもたせる俊敏さを見て取っていましたので。しかし、2着→1着の馬単しかもっていなかったのは馬券ベタ以外の何者でもありません。後悔はありませんが反省は要りますね。

パドックでは独特な柔らかさを示していましたよ。こちらも完成途上の感。
イスラボニータ 2014 Japanese Derby


トゥザワールド。

追い切りは抜群でしたが、パドックでは強い主張は感じませんでした。もちろん出来はよいのですが抜けた存在ではないという見立て。前々で立ち回れるレース巧者の分、評価を上げていたんですけどね。

パドックはこんな具合。仕上がりはよかったです。
トゥザワールド 2014 Japanese Derby

ポイントはやはり1コーナーまでのポジショニング。スタートは出たが押しても進まなかったという主旨のコメントが川田からあったようです。それがやむを得ない状況だったとしても、1コーナーで外を目指しているのはちょっと厳しいですね。

前残り馬場のスローの道中で、馬群の中団から後ろかつ外目。いいところまで来るけど勝てない、一番勝負とは縁遠いポジショニングだと思っています。スポイル。個人的には残念なリード、という評価に落ち着いています。調子はよかっただけに残念ですね。兄弟のイメージからすると、という点もありますが、菊花賞に向かうなら楽しみな1頭と思っています。


レッドリヴェール。

パドックでは腹目がギリギリでした。追い切りはよかったんですけどね。間隔が開いた分、ピークを合わせるのが難しくなったという邪推も可能でしょうか。馬格がないのはマイナスと思っていましたが、いい馬でしたね。
レッドリヴェール 2014 Japanese Derby

牝馬のダービー挑戦。鮮やかなウオッカの勝利の記憶が人気を後押ししたかもしれません。いやー、さすがにそのイメージは湧きませんでした。録画でゲート前の映像を確認した際に気づいたのですが、パドックからのあのテンションの高さは、いつものそれではなく、牡馬や13万の喧騒に飲まれていた(怯えともいえるかも)可能性がありそうかなと。…気づくのが遅いですよね。

馬格がない分、スタートからのポジショニングが重要と思っていました。福永が1コーナーまでに下げたことと合わせて、先のトゥザワールドと同じスポイルであったと思っています。なぜ引く判断になったのかはちょっと消化しきれていません。馬の調子云々でなく、どこで勝負するつもりだったのかその意思が見えにくいレース振りだったという印象です。

前日にレーシングビュアーの「日本ダービー ムービーコレクション」を見ていたのですが、エイシンフラッシュのダービーで福永リルダヴァルの進路取り。14番枠からスタートして馬群の後方外目に終始し、直線外から33秒台で追い込めずという内容。馬が違うのでなんとも言い切りにくいですが、今回と似ていないとは言い難く。。。
日本ダービー ムービーコレクション | JRA×JRAレーシングビュアー

追い討ちではないでしょうが、当日8Rのダノンシンフォニーで騎乗停止。安田記念でジャスタウェイへの騎乗ができなくなりました。左へふらつくダノンを補正するために左鞭を入れたようなのですが、馬はすでに右によれ始めており。結果右に寄れる馬に左鞭という。。。 評価しにくい所作。厳しい言葉を並べますが、ダービー直前に騎乗停止を受けたジョッキーの心中、という文脈をもっと重視して予想してもよかったなと思っています。

リヴェールの話。凱旋門賞プランは継続でしょうか。あのメンタリティで遠征に向かうよりは、ローズSから秋華賞のほうが好走のイメージはしやすいと思っています。夏を充電に充ててヌーヴォレコルトとラスト1冠を争う姿なら。そちらに期待したいかな。


トーセンスターダム。

差しのポジションを磨いてきた馬ですから、今回は出番なしと思っていました。まさかの先行策、ポジションを取りに行きましたね。これまでの研鑽、約束事を壊してでも勝負にいくレースでありタイミングであったでしょう。だから武豊は信頼に足るのだと思っています。一か八かの勝負、馬はびっくりしてしまったでしょうね。

直線で内ラチにつっこんだのは、直後のマイネルフロストが交わしに来た→サウンドオブアースがびっくり→その姿にトーセンがびっくりして回避行動、という流れだったように見えました。違ったらすみません、あくまで個人の見解でございます。それだけ馬群の先頭で後ろからプレッシャーを受ける展開に慣れていなかったのかな、と邪推をしているところです。

きさらぎ賞までの安定感を取り戻すには1戦以上、勝負より自分のペースというレース経験が必要になるかもしれません。菊花賞?むーん。



最後に。

今回のダービーはレッドリヴェールの一口オーナーの方と観戦する運びになりました。本人からもっと上ずった応援が飛び出すのかと思っていたのですが、意外と落ち着いたテンションと評価で臨んでいまして。自分よりも冷静と情熱の間にいたのかもしれません。所有馬のダービー出走だけでも十分な名誉ですからね、その点での祝辞はしっかりお伝えいたしました。人生のピークかも、という余計な一言も添えましたよ。嫉妬?いやいやw

それも込みこみで。特に当日にしっかり時間を費やせた分、充実したダービーウィークになりました。

また来年、あの喧騒と勝者を迎える拍手を堪能したいですね。


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