2008.09.17

思わぬところから情報が入るものです。

「優駿の門」というマンガの文庫版が
月2冊のペースで出ています。愛蔵版ですね。
その巻末に、最新の海外コラムが特典として載っています。

始めは「なんでここに」と思っていましたが
16巻の巻末に、意外で貴重な内容を見つけました。

ロックドゥカンブの「その後」。


ロックドゥカンブに関しては、昨年秋から
本格化するのを楽しみに追いかけていたのですが
6月の宝塚記念のレース中、左後繋靭帯断裂を発症し
惜しくも引退していました。

ロックに関する過去の記事はこんな感じ。
 祝杯は改めて
 ロックドゥカンブ引退
まぁ、よくもわるくも浮かれております。



バルバロ、というウマがいました。アメリカ産のウマです。
2006年に全米一を決めるケンタッキーダービーを圧勝しました。

アメリカ三冠の期待もかかった次走、二冠目のプリークネスSで故障し、
右後ろ脚に27本のボルトを入れる手術、
そして半年以上に渡る療養の末、
回復不可能として安楽死の処置がとられました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%AD
  └ wikipediaです。バーバロと表記しています。
http://www.vet.upenn.edu/PennVet/News/Barbaro/tabid/849/Default.aspx
  └ バルバロの治療に当たったペンシルバニア大学のサイトです。
  └ 当時の記事、写真などがアーカイブとして残っています。


その療養中に開発された、脚を着地させずに治療が続けられるという「特殊なギプス」を
現在、ロックドゥカンブが使用している、というのが
文庫の巻末に見つけた内容でした。

万全を期してなのか、一時予断を許さなかったのか
そのギプスを取り寄せ、使用している理由は判然としませんでした。
ただ、バルバロの臨床経験がつまったギプス。
ロックがその経験値を引き継いでいるという事実は、ショックでした。

サラブレッドの脚を守る技術、という
血統とは違った、命の繋ぎ方があると言えるわけです。



靭帯断裂後の経過が順調であるとの報道。
種牡馬になる場所を探しているとの報道。
それを受けて、競走馬ロックドゥカンブを総括した自分。

登録を抹消し、引退した時点で
競走馬としては過去のウマ。それは間違いありません。
この状況に踏み込んで無理に報道し続けろというのは、ヤボと思いますし。
(どなたか、見守った結果として、長期取材で実のある記事を書いてくれることを願います)


しかし、
競走馬にならなければ生きることがままならない、というサラブレッドの社会性。
種馬という経済価値の可能性が治療をさせているという現実。
競走馬以前に生命であるという事実。
競走馬であったからこそ自分が知り、思い入れできるという、ケイバという仕組み。

なにかまとめて謝らなければいけないような気がしています。
何に対して、でしょうね。





…ごめんよロック。
程度はしれないけど、まだまだ戦わせているんだよな。

少し感傷を含みつつ。
がんばれ。





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