2014.10.20


ショウナンパンドラ、見事な立ち回りでの初戴冠でした。

思えば重馬場のエルフィンSあたりから実力と結果がかみあわない印象が続いていました。細身で末脚を活かすディープ牝馬に、パワーが要る中山1800、前残る府中の良馬場1800と、惜敗が続くのを納得しつつも残念がっておりましたねぇ。皐月賞の回顧記事ではダービーに出ても面白いんじゃないとまで書いていました。我ながらびっくりですw

春先にやきもきしながら見守っていた馬がようやくG1の舞台にでてきましたので、個人的には狙いやすかったですね。思い入れだけでなく自分なりの分析と博打をした結果ですが、単勝と馬単、しっかりいただくことができました。


レースラップです。
12.0-10.7-11.8-11.8-11.7-12.2-11.5-11.7-11.8-11.8

ラップ以前にそもそも走破タイム1:57.0が速かったですね。土曜の紫菊賞、ティルナノーグのタイムはクロフネの2歳レコードを更新。先週は1200mでエイシンバーリンのレコードが更新されていますし、京都の芝はかなり速め。あー、来週の菊花賞に臨むダービー馬に懸念を覚えますね。。。

阪神のローズSは典型だと思っていますが、近々の良馬場ですと4コーナーまで内ラチに張り付くことのアドバンテージが大きいように読み取っています。ショウナンパンドラは図らずもそのセオリーに乗った形になりました。


浜中のファインプレー、ポイントと思っているのはふたつ、いやみっつかな。ひとつ目は1コーナーまでにヌーヴォレコルトの前にはいったこと。これによってインベタできる位置を確保し、かつ勝負どころでの横のポジション取りについて、オークス馬より先んじることが可能になりました。

さらにそのポジションを主張したことで、1コーナー過ぎには先行馬群から離れた中団馬群の先頭に。事実上この馬群のペースを握りつつプレッシャーの少ないスイートスポットを掴んだわけです。立派なアドバンテージ。これがラストの余力につながったでしょう。

コースは違いますがリトルアマポーラのエリザベス女王杯を思い出しました。2008年、あの時はルメール。今回ほどの露骨な中団馬群のコントロール感はありませんけどね。対照的に、翌年スミヨンで負けた際はペースを握りすぎた故の前残り。クイーンスプマンテ逃げ切りの年ですね。今日のレースと合わせて、比較してみると面白いです。

もうひとつはもう見たまま、4コーナーでインをついたこと。ブランネージュが安全策(秋山のコメントです)から早めにインから離れたことでそのままラチ沿いを進むことが可能になっていました。が、そこを突くのはなかなかリスキー。先行馬がバテてくる場面ですからね。

前が詰まったらどうするんだ、という声が聞こえてきそうですが、レース後の浜中のコメントは「GIだと、ある程度リスクを背負わないと勝てないと思って、腹を括って勝負しました」というもの。ショウナンのオーナーにG1を、という思いもあったようです。ショウナンマイティでの悔しさ。リスクを負ってなおアクセルを踏むモチベーションであったかもしれませんね。

あー、精神論だけで持ち上げるのはロマンティックに過ぎるでしょう。馬体の仕上がり、道中のペース、スタミナの残量、そして自分がブランネージュの外にいった場合ヌーヴォレコルトの鞍上が代わりにインをつく可能性。すべてを背負っての判断なら見事な攻めと讃える他ありません。

個人の心象ですので伝わりにくいところなのですが、久しぶりに面白い馬券を当てたような思いでいます。戦前の展開の見立てがおおむね合っていて、最初から最後までレースに見どころがありつつ、ジョッキーの勝負どころを堪能したうえで、本命馬の力が出し切れている。想像していない展開もありつつの的中、というのが味わい深いですしね。今回は単に的中した以上の充実感がございました。よかったー。


ヌーヴォレコルトはよく差を詰めての2着。妥当な展開の中での惜敗なのですが、ちょっと欲張りな引っ掛かりがありまして。スタートからショウナンの位置を取りに行かなかったのは、ペースのためだけかなと。このオークス馬の将来をどう考えているかにも依るでしょうが、このレースを1戦必勝と捉えるなら、もう少しポジションを主張しても良かったような。

リプレイを見ながら、ジェンティルドンナで辛勝した岩田の運び方を思い出したんですよね。あそこで無理に先行しなかったことが後のジャパンカップ連覇に連なっている、とは言い過ぎかもしれませんが。先を見据えるなら納得する惜敗でもあるでしょうか。あー、落ち度がなく無難な分、岩田らしくないという変な感想ももっていますw


タガノエトワールは想像以上でした。差しで勝負になるのはヌーヴォとショウナン、あとは先行勢から残す馬を探していましたが、あれだけの末脚とは。ローズSの脚色でもっと警戒すべきでした。先ほどの2012年の例えでいうならアロマティコでしょうか。おぉ、いずれもキングカメハメハという符合も面白いですね。


レッドリヴェールはどうしたでしょう。パドックでの馬体は前走から可もなく不可もなくという印象。追い切り後の陣営のコメントが闘争心をかき立てる騎乗を、とふるっていたのですが、ねぇ。期待しづらいというのが正直なところでした。

桜花賞までのパフォーマンスからして、直線でサングレアルにあっさり粘り負ける馬ではないでしょう。個人的にはトモがしっかり踏ん張れてないように見えましたし。心身いずれかの不調を福永が察していたのであれば、スタートからの待機策もわからなくはありません。立て直した姿を見たいですが、どうなるでしょう。


先行粘り込みを期待してマーブルカテドラルを重めに捉えていました。追い切りの動きはようやく復調モード。まだグッとギアを上げるには不足感がありましたが、加減速少なめの展開ならと期待した次第です。待機策という可能性も考えたのですが、田辺なら思い切った乗り方でくるだろう、という期待感も後押ししましたね。結果は振るいませんでしたがナイストライでした。



最後に。

東京のアイルランドトロフィー、エイシンヒカリの大逃げに触れないわけにはいかないですよね。4コーナーからぐんぐん大外にぶっ飛んでいきました。思わずツイートしたとおり、まるで独ダービーのシーザムーンでしたね。まだ未完成の馬体、矯正しながらまっすぐ走らせるより、推進力を殺さないように斜めに走った方がロスが少ないと考えると、お行儀の悪さだけではなく妥当な戦略とも受け取れます。

トレーナーは前走の直後と変わらず、2000mまでというコメント。レースラップはラスト1ハロン12.8、1秒以上減速していますので納得するところでもあります。ヨレる癖はあくまで癖ですから、カラダが出来上がってくる過程で常識にかかってくるかどうか。不安定要素も含んで、これからのローテーションが楽しみです。


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