2014.12.24

ダノンプラチナの末脚が光りました。

蛯名はずっと、外々にどう持ち出すかだけに徹していたようですね。パトロールフィルムを見ると一目瞭然なのですが、スタート直後、ググーッと5、6枠の馬が取る進路あたりまで外に展開。1枠2番をどう活かすのか、インベタで直線進路を探すか、あるいは直線向くまでに馬群の一番外へ展開するのか、自分はいずれかの戦略かなと思っていました。外でしたね。末脚の確かな馬で、1番ではない内枠なら無理の少ない戦略でしょう。未完成な2歳馬、回復途上の渋り気味の馬場、このあたり難しいファクターでしたが、蛯名がきっちり仕事をしてくれました。すてきです。


レースラップです。
11.9-11.0-12.0-12.4-12.5-12.2-11.3-12.6

同距離で行われた9R、元町Sのラップはちょっと例外的な印象ですが(勝つには勝ちましたがヴァンセンヌの前進気勢がすごかったですね。。。福永。。。)それ以外の当日の芝レースは残り400からのラップがグンと上がるトレンド。レース中盤を気持ちゆったり構えて、直線勢いで坂を上りきってゴールになだれ込むと着順を上げやすい、といったところでしょうか。渋り気味の馬場では後方一気が効きにくいでしょうからね。

そうすると、そのポイントで強く加速して前を捉えられる末脚の持ち主を探す、というのが予想の切り口になりまして、内枠にはダノンプラチナしか見当たらなかったんですよね。その通りのレースになったので、着眼としては合っていたのかなと思っています。ブライトエンブレム、クラリティスカイを順々に捉えていく末脚はさすがでした。

ディープインパクト産駒のマイル戦、もはやプラスの評価ができあがっているように思えます。その先入観もあるでしょうか、あの走りを見ると皐月賞はこなせるかもしれませんが、ダービーで活かせるかというと…。阪神外回りに替わったことで牝馬クラシックのように春の2冠につながりやすくなるかなと構えていましたが、今年に関してはまだ分からないという印象が強いですね。あ、いい意味でね。


アルマワイオリは内に拘っての2着。道中だいぶ引っ張る場面がありましたが、最後はうまく差し込んできました。デイリー杯組の評価をどうするか、自分は速い馬場を利して着順を上げたタガノエスプレッソ、アッシュゴールドの評価を気持ち下げて、うまくレースを運べずに着順を下げたナヴィオンの可能性に少し比重をもたせました。…ねぇ、どうして常識にかかるレースをして切れ負けしたアルマワイオリをこの馬場で評価できなかったのでしょう。


クラリティスカイは正攻法の運びで3着。外枠から馬群の外々を回さなければいけないコストをしっかり受けて、4コーナーを待たずに仕掛けていく積極的な進め方でした。岩田はよく特徴を捉えていたのだと思っています。個人的には、強い加速力が求められる場面で他の馬に少し譲るところがあると思っていましたので、他馬より先に歩を進めることで加速力勝負にしなかったと見ています。馬場もこなしたと思っていますが、ここで勝ちきれないということは、この先クラシックの主役たりうるかというと…。ひょっとするとダートでも面白いところがあるかもしれません。


ブライトエンブレムも早め早めの運び方を心がけていたようでした。クラリティスカイとは違う特徴ではありますが、特にこの馬場で、瞬間的に強い加速が出来るタイプとは思っていませんでした。だからこそひとつ早い仕掛けと粘りこむ作戦は納得。

前走の札幌2歳Sもけっこうラフな内容での追い込み勝ち(だからこそストロングポイントが際立っているのですが)。ちょっと力が上に抜けるような走り方に見えていましたので馬場悪化の影響をけっこう受けてしまったかもしれません。札幌とはコーナー半径も直線の長さもだいぶ異なっていますものね。ひょっとしたらまとめて交わし切るかも、と思ってもいましたが、もろもろ有利に働かなかったという評価に落ち着いています。距離が伸びて巻き返してくるでしょう。


アクティブミノルはよく粘りました。土曜の夕方の時点では、鞍上武豊の無双ぶりと(特にアーデントの逃げ切り!)ひどい馬場悪化から、ぐちゃぐちゃになりながら逃げ馬が残るイメージも準備していました。しかし日曜は天候も馬場も回復基調。土日の降ったり止んだりはなんとも読みにくいですねぇ。ミッキークイーンの差し切りなどを見て、ペースを問わず逃げ馬はラスト1ハロンを踏ん張りきれない、とイメージを取り直して、評価を下げました。当日の芝のレース、ラスト200からの最終ラップはひとつ前のラップより1秒近く降下するトレンドがありましたので、そのあたりも参考にいたしました。


ナヴィオンは展開面でひとつポイントを作ったように思っています。スタートから3コーナーまで、内へ寄せずに馬場の真ん中で流すような時間がありました。それより外の馬にとっては壁になっていたと思います。福永のコメントからすると相当のめっていた様子。馬場とのアンマッチは読みきれなかったですねぇ。


タガノエスプレッソは菱田の思惑がちょっと見えにくく。スタート直後にクラリティスカイに接触を受けたのは不可抗力の範囲でしょうが、そのあとは外からブライトエンブレム田辺、内からペプチドウォヘッドのプレッシャーを受け続ける形に。今回はやむを得ない、でよいのかなぁ。ペースもポジションも、受ける形に終始していたように見えていまして。

個人的な見立てとして。この有馬記念ではラストインパクトの手綱を取ります。上手く展開すれば面白い存在と思っていますが、レースを通じて鞍下の可能性を守ることができるのか。タガノグランパのダービーはヘンにいじらないことで着順を上げましたが、今回は流れに乗ること以上に鞍上の戦略と胆力が問われると思っています。中山初騎乗?というファクターもどう受け取るべきでしょう。下世話な関心ともいらない老婆心とも思えていますが、もろもろ込み込みで、楽しみにしています。


アッシュゴールドは後方から差を詰めた以上の見所がありませんでした。心身とも今後の成長を期待する格好でしょうか。比較は酷ともちろんな前置きしつつ、3冠を制した全兄とは異なる特徴で勝負することになりそうです。しかし、レース後に落馬とは。。。 こちらの特徴は異なっていませんでしたね。



レース後の勝利ジョッキーインタビュー。その締めくくりに、フェノーメノにもイスラボニータにも乗ることのない蛯名は、有馬記念をみんなで盛り上げましょうとコメントしていました。心中如何ばかりだったでしょうね。少なくともこうした俯瞰視点でのコメントは出そうという姿勢だけでも尊いものと思っています。外からうんぬんすることはいくらでもできますが、只中にいて引き受けることは難しいと思っていますので。なんとも有難い限りです。




最後に。

日曜のうちに「さぁ有馬記念ウィークです!」くらい書きたかったのですが、日付変わってもう24日とは。わくわく感はかなり増しているんですけどねー。

既報ですが今年から枠順はドラフト制になりました。希望の枠順を口にすることで、レース前にもうひとつ異なるゲームを楽しむことになりますね。陣営の思惑に右往左往するのもまた楽しみのひとつでしょう。上手に面白がるのが頃合いと心得ているところです。

いまのところ、…、やめておきましょうかw 週末まで天候の心配はなさそうですから、あとはその枠順。追い切りの様子を見届けながらばっちりアイドリングしておくとしましょう。わくわくしますねー。

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