2015.01.26


クリールカイザー、見事な押し切りでした。

レース後の田辺のコメント、ふるっていました。着拾いではなくどうしたらゴールドシップを負かせるか。勝負にいけるジョッキーの発想ですね。気持ちが据わっている分、不意の捲りにも慌てず対応できたと思っています。しかし、ある程度先行するとは思っていましたが逃げの形に求めるとは。

所用のためオンタイムでは見られず結果はあとでチェックしたのですが、クリールカイザーが勝ったのも、ゴールドシップ、エアソミュール、フェイムゲーム、フラガラッハあたりが負けたのも、ラップを見て納得。ラップ構成の妙が影響していそうです。

そのラップはこちら。
12.6-11.7-13.4-13.2-12.1-11.9-12.1-12.0-11.4-11.2-12.0

1、2コーナーでグッとラップが落ちました。800-1000mを通過するあたりでラインブラッドに捲られ12秒前後でビッと締まったラップに変化。田辺は慌てず、軽く主張してからスッと下げる判断にしています。さすがに13秒台までは落ちていないでしょうが、多少息のはいった追走だったでしょう。そして残り800m過ぎの積極的な仕掛け。3ハロンしっかり脚を使ってのラスト1ハロン12.0は想定の範囲内と見えました。

1、2コーナーでグッと引き付けてからは、直線の坂まで段階的に加速していくラップ構成。この構成は、特にゴールドシップをスポイルするには最も効果的な展開だったでしょう。発表ではクリールカイザーとゴールドシップの上がりは同じ34.4。レース中盤から徐々に加速していくレースラップの中で先行勢を上回る上がりを出すのは、相当な俊敏さと息の長さを兼ね備えていなければいけないでしょうからね。

あくまで個人的な見立てですが、ゴールドシップはレースを投げてはいないと思っています。坂を上がってから前の馬を交わしていますしね。ひるんだとしたらスタートから少し進んだところ、挟まれる格好になった場面でしょう。強いて言えば、直線にはいってなお先行馬の脚色がよいので、交わしきれないなーしんどいなー的なゴールドシップ自身の見積もりがあったかもしれません。勝負どころで本来の反応ではなかったという主旨の岩田のコメントはそのあたりにあるように思っています。レースでなかなか120%を出そうとしない、リスクヘッジのできるタイプ。そう考えるなら故障が少ないのも納得でしょうか。

後出しだと何とでもいえちゃいますが、このあたり、レース前に想定していました。問題は先行してアドバンテージを得てなお上位に食い込める馬がどれか、ということ。案の定考えすぎてミトラが抜けました。。。福島記念を勝ってるんですから、外枠に目をつぶって素直に相手に含めていればねぇ。


エアソミュール、フェイムゲーム、ショウナンラグーン、フラガラッハ。展開の恩恵を受けられなかった馬はなかなか多い模様。ノーカウント、とまでは思っていませんが、次走以降、コース適性や枠順など舞台設定ひとつで平気で巻き返してくる可能性がありそうです。要注意と思っています。

ディサイファは好枠と先行ポジションを利した分、展開に嵌ったという部分が強そう。一方のパッションダンス、ダークシャドウは1コーナーまでに前に入られた分、内枠を活かしきれなかった様子。いずれも着順はそのまま受け取りにくい印象です。


勝った騎手と厩舎は、昨年のヴェルデグリーンと同じ。ファンの側が感じる因縁は当事者とは温度差があるでしょうか。特にコパノリッキー降板とあわせて、田辺の意地という主旨の書き込みもあちこちにちらほら。田辺からコパノ陣営向けにヘンなコメントがでていたら、いろいろ思うところですけどね。活字になったコメントは昨年に引き続きチャンスをもらったことへの感謝。こういう体裁が保てることも大事と思っています。サラブレモバイルの対談はいい意味でひどいですけどねw



一方、中京では東海S。こちらは1コーナーまでを慎重に制したコパノリッキー武豊でした。

ニホンピロアワーズがうまく引っ張ってくれたことで見栄えのする着差になったと思っています。が、1コーナーまでに外から被せられないように視線や手の動きでけん制する武豊。駆け引きの妙は映像を見て取れる、と思います。後続が手を出しにくい展開に持ち込む様。フェブラリーSは磐石、とは言い切れないように感じていますが、もちろんこれで有力候補でしょう。

気になったのは2着グランドシチーにググッとせまったインカンテーション。コパノリッキーもなかなか危なっかしいスタートでしたが、インカンテーションは二の脚がつかなかったのか、1コーナーをかなり離れた最後方で回っていました。あそこから勝負に参加するのは難しいでしょうね。次走はおそらくG1と思われますが、スタートダッシュに結構な懸念が残った、という印象です。



最後に。

ゴールドシップ、これでまた鞍上を変えるとなると次はだーれ?ということになりますよね。レース映像を観ながら、ゴールドシップ田辺というのも面白いなぁと思ってしまいました。ひとのつながり的に実現の可能性はあまり感じていないのですが、無責任ながら1回見てみたいコンビではあります。


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