2015.02.07


ステイゴールド、逝ってしまいました。

大動脈破裂が死因とのこと。21歳ですからフサイチコンコルドと同じだなぁ、とは自分ならではの漠とした感慨でしょうね。

JRAの発表はこちら。
ステイゴールド号が死亡|JRAニュース

パッと浮かんだのはスペシャルウィークの天皇賞(秋)。当時はマスコミの論調に順目でのっかった形でスペシャルウィーク無印。調子落ちといわれていた時期ですね。本当に調子落ちだったと思っていますけどね。エアジハードを本命にしつつ、対抗で狙ったのがステイゴールド。直線向いてステイゴールドが突っ込んできたときの高揚感はしっかり覚えていますねー。一瞬でスペシャルウィークに冷水かけられた格好ですけどねw

ただ、予想的にはあまり相性がよくなかったと記憶しています。本命ズバリだけどステイゴールド抜け、というケースと、ステイゴールド本命で惨敗されるケースと。改めて戦歴を眺めると少し納得するところもありますね。

…こうしてデータを俯瞰するのも興味深いものです。ステイゴールドを負かした馬を並べると90年代後半の名馬がズラリ。そうなんですよね。香港ヴァースの大団円と種馬としての評価が膨らんでいく前までは、太刀持ち露払いのような評価だったんですよね。
競走成績:全競走成績|ステイゴールド|JBISサーチ(JBIS-Search)


印象的なジョッキーのコメントをふたつ、引っ張っておきます。

ステイゴールド急死に後藤騎手「思い出のレースは失格した京都大賞典」
京都大賞典の加速もまた印象的でした。加速が過ぎることで斜めに走ってしまった結果と理解していますが、結局テイエムオペラオーを凌ぎきっていますからね。それにやられて、次走、馬券で手痛い目を見たりしてました。

ステイゴールドの訃報、熊沢「何回も泣かされただけに思い入れが強い」 - netkeiba.com
ステイゴールドの鞍上といえば熊沢、というイメージは現役時代の大半を知らないと得られないでしょうね。あの鮮やかな目黒記念はちょっと複雑な思いでテレビ観戦していた記憶があります。結果を出した鞍下ときっとこのまま手を離れるであろう鞍上、そしてG2らしからぬ上気したスタンドの歓声。いまに連なるステイゴールドの評価には必要な1ページ、というのは俯瞰に過ぎるでしょうかね。


なんといいますか、気性の悪さ、荒さという表現がついて回ることには少しだけ違和感をもっています。全力で走り切ろうとしない姿、それは自己防衛の結果生じた力の加減と映るようになっていまして。そのある種の賢さが、走らせるひとの側から見ればあさっての方向に力を解放しているように見えるのかなーと。現役時にはわからなかったんですけどね。

その構えが出来ていた分、オルフェーヴルもゴールドシップも、あぁらしいなぁとも、親父に比べたら常識には適っているんじゃん、とも思いながら見守ってきたように思っています。

現役時に全力を出し切らなかった分、産駒にエネルギーを伝えることも産駒が自身の戦歴を超えていくことも可能になったのかな、とも思いますね。厩舎ではボス然と振舞っていたようですし、こうしてイメージを重ねて単なるクセ馬という表現には収まらないキャラクターを受け取っている次第です。

馬事文化賞を受賞した書籍も読みました。ステイゴールドの価値をなぞるには最適と思っています。しっかりとした取材に支えられているであろう言葉、僭越ながら読み応えは十分と思いますよ。
2014年度JRA賞馬事文化賞が決定!|JRAニュース



…いまいまの回顧はこのくらいにしましょうか。後継種牡馬も明確になっていますし、まだまだ直仔は走りますし、総括するには早いですものね。

競馬のおもしろい一面を教えてもらいました。おつかれさまでした。


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