2015.09.22


タッチングスピーチ、きれいな差し切りでした。

二の脚がつかない格好での後方待機から、外を回しての差し切り。上がり3ハロンは残り600からのラップが最速という後傾ラップですから、待機策が嵌った部分と息の長い末脚が披露できた部分と。きれいなトライアルライド。この後の本番が府中や京都外回りなら額面どおり、というところなんですけどねー。

公式レースラップはこちら。
12.5-11.0-11.6-11.6-11.7-11.9-11.2-11.5-12.2

スタートからたまりかねたように先頭に立ったレッツゴードンキ。12秒台がひとつも計時されない緩みのないラップ。多少の力みは見られましたが、許容範囲のそれと映りました。あくまでトライアル。直線の粘り腰に京都内回りに向けた手応えはつかめたのではないでしょうか。ただし、あくまで秋華賞を見据えた場合の話。その先にあの逃げしか打てないとなると、なんとも難しさが出てしまいそうな予感もあります。


ミッキークイーンは反応いまいちというスタート。その時点で突き抜けるイメージはなくなっていました。オークスの末脚が鮮やかだったのはスムーズなポジショニングも込みでしたからね。タッチングスピーチを追撃し、坂で脚色が鈍り、坂を登りきって手前を変えてからの粘り。仕上がり途上の中でも力のあるところは示してくれました。

惜敗しやすい脚質、というイメージも改めて。成長途上で飼い食いの細いコンディションもあったでしょうが、クイーンCの2着は典型的な取りこぼし方と映りますし、岩田の緩めないペースは対ミッキークイーンのトライアルだったのかもしれません。クラシックホース2頭はそれぞれ特徴と課題を示して本番に臨む格好。しかしスタートからのポジショニングが決まれば、というたらればは全幅の信頼とは少し離れますものね。ミッキーの2冠に期待している分、予想と応援の間で悩みそうです。えへ。


トーセンビクトリーは好スタートから控えての追走、直線よく粘っての3着。前走小倉の条件戦は直線向いてからの軽い仕掛けで勝負を決めていましたので、人気ほどの確証はありませんでした。武豊はミッキークイーンが後ろにいることを意識していたでしょうか。結果だけ見れば1、2着には末脚の長さに見劣ったわけですが、序盤のポジショニングには柔軟性がありそうですからね。本番に向けて面白い存在になりそうです。お母さんとは異なるレースになりそうなのもまた面白いですね。…あの時はブゼンキャンドルでしたねぇ。


クイーンズリングは積極策での5着。デムーロもまた本番に向けたオーダーを課していたものと思われます。先行策が裏目にでたように受け取っていますが、これも本番に向けた布石になる可能性がありますのでね。G1で勝ち切るイメージまでに至ってはいませんが、立ち回りひとつで連下はありうるかもしれません。


予想はミッキークイーン本命でタッチングスピーチ抜けでした。ひとつだけ明確な反省がありまして、前日に観ていた調教映像でタッチングスピーチとサンクボヌール、石坂厩舎の2頭がいい動きに見えていたんですよね。何故それを馬券を買うときに忘れていたのか。。。 サンクボヌールは力負けでしたが(それでもトーセンに食らいついていておおって感じでしたけどね)、この見立ては改めて忘れないようにしておきたいと思っています。

※9/25補記:タッチングスピークって。。。というわけで何箇所かあった間違いを訂正いたしました。失礼いたしました。



セントライト記念もさっくりと。

キタサンブラックの先行策が嵌りました。というよりはミュゼエイリアン横山の蓋がしっかり効いていた結果だと思っています。

馬場もあるでしょうね。コジトモさんの指摘では、エアレーションを施した馬場は開催が進むにつれて踏み固められて差し→先行にバイアスが変化するとのこと。もちろんペースを加味する必要はありますが、開幕週の馬場状態からブライトエンブレムの差しを警戒していたのですが、全然読みが外れてしまいました。このあたりは馬場の傾向をオンタイムで追いかけないと看取できない部分なのでしょう。予想する個人個人の見立てが問われるなら、面白がるべきポイントでしょうね。とってもマニアックですけどw

公式レースラップはこちら。
12.6-11.6-12.2-12.3-12.4-12.6-12.5-12.6-11.9-11.5-11.6

この抑制の効いたラップは上記の2点で生み出されたという認識。1桁着順の走破タイムはコンマ3秒差の中にひしめいていますので、上がりタイムの上限も決まっている馬場コンディションだったとも受け取れます。直線は余力を残した状態での差し比べ。みんなフィニッシュまで力強かったですものね。

ブライトエンブレム田辺はその展開を察知してか、ひとつタイミングの早い仕掛けでした。個人的に4コーナーの捲り方にディープインパクトの弥生賞を思い出した次第。もちろん諸々の条件は異なりますが、余力をもった内枠先行馬にたっぷりアドバンテージがある流れは共通していたと受け取っております。…いや、まぁ、そんな根拠こみで思い出したのならなかなかの記憶力と自分を褒めたいですけどねw 単に捲る姿が似ていたと思っただけでございましょうw

ともあれ、これを差しきっていたら相当な器。コンマ4秒差の10着なら悲観するものではないという認識です。ただし、そもそも長距離に向く特徴ではない、とも思っていますので、次走が別路線でも不思議はないかな。淀でみてみたいですけどね。


サトノラーゼンは折り合い重視のトライアルライドと見ました。前残りの展開にスポイルされてしまいましたが、脚色は確かなもの。この敗戦ひとつで見限るのは早計、と留めておくことにします。

あぁ、キタサンブラックの勝ち方はバランスオブゲームっぽいなーと思っています。条件が整えば他場でも好走しそうですが、とりあえず菊花賞では過信は禁物、と心得ておくつもりです。



最後に。

右前繋部浅屈腱炎によるキズナ引退の報。残念の一言です。ロンシャンを見据えたパンプアップ、という認識はこの春にはありましたが、帰厩して調教のペースが上がり始めたタイミングでしょうから、やはり心身のバランスに起因するのかなぁ、と邪推しているところです。

うーん、ケガの影響からトップスピードを忌避していたのなら、賢さの証ともいえるでしょうか。結果として無事に種牡馬入りできるのですから、キズナが自分でピリオドを打った、…とはロマンチズムが過ぎる表現ですね。

個人的に印象深いのはダービーの直線と、凱旋門賞のフォルスストレート。ダービーは自分の本命を打ち砕く脚色、アークのそれは世界を獲りに行く期待感にあふれた脚色。この天皇賞でも見られると思っていたんですけどね。あぁ、血統についてはよく整理された認識をもっていませんが、ディープインパクト×Storm Catの体型、特にあの直飛感はキズナにもよく出ていたと思っています。

ディープ産駒にタフなロンシャンをこなすためのパワーをつけるチャレンジであったのでしょう。その凱旋門賞へのトライは「3代目」にバトンが渡ることになりました。伸びやかなストライド、もう一度観たかったですね。お疲れさまでした。

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