2015.10.26


キタサンブラックと北村宏司の冷静さが、淀の3000を制しました。

向こう正面から3コーナー過ぎまで、だいぶ出入りの激しい展開になりました。スタートから終始前に馬を置けなかったアルバートドック藤岡康太が口火を切ったでしょうか、つられる格好でタガノエスプレッソ菱田、それを察知して先回りするように加速したミュゼエイリアン横山。ペースアップしたことは、それまで逃げていたスピリッツミノル酒井の、追いつかれてからのピッチの変化を見るとわかりやすいと思います。

踏んだり蹴ったりだったレッドソロモン武豊を中心に見ると、ガチャガチャした流れは言葉にしやすいかもしれません。先の3頭をやり過ごした直後に、今度は敏感なリアルスティール福永が被せてきました。これで着火するレッドソロモン。外からアルバートドックが締めてきたことで進路を失って下がったら、ここと見て押し上げてきたタンタアレグリア蝦名と併せる形に。着火鎮火を繰り返すような流れ。そりゃ直線の余力はありませんね。

この内々で、自分のペースで加速していったのがキタサンブラック北村でした。やっぱりインなのかなw 向こう正面でペースアップしてしまった分、先団は3、4コーナーで強い加速をしなかったと認識しました。待機勢も3コーナーを待たずに手が動いていましたしね。京都外回りのセオリー、イン付きをしたキタサンブラックの上がりが最速の35.0。この馬場からすると、直線の攻防は切れ味を競うのではなく粘り合いを意味していたのだと理解しているところです。


うーん、でも、スタートからスピリッツミノルとリアファルが主張して、レッドソロモンとミュゼエイリアンが3、4番手に構えた時点でペースのコントロールが程よく効いた菊花賞を予見していたんですけどね。厳しい指摘かもしれませんが、酒井のペースダウンと藤岡康太のポジショニングにどのくらいの戦略性があったのか。もちろん人だけではなく、次々かかってしまう出走馬も含めて、もう少し長距離レースの機会と人馬の経験が増えないと、このあたりは解消されにくいのかもしれません。…やっぱりマイナスのスパイラルにはいっているんでしょうね、長距離戦。でもその中で有力馬はよく魅せてくれたなぁと思っています。


公式レースラップです。やっぱりラスト400がちょっと怪しい数値ですね。
12.7-11.1-11.6-12.3-12.5-13.1-13.7-13.7-11.8-12.1-12.0-11.9-11.6-12.2-11.6

えー、語ろうとするとポイントが多すぎるのは長距離戦の醍醐味なのですが、明日もあるのでw かいつまんでまいります。


リアルスティールは福永がよく運びきったと思っています。大きなマイナスは向こう正面ですが、4コーナーで力尽きた先行馬が下がってくる最内のリスクを回避しながら、3コーナーでインから3頭目を取ったあたりはファインプレーといっていいのではないかと。スタートして最初のコーナーでインから2頭目を取り切っていますしね。直線、目の前のタガノエスプレッソをパスするのに時間を要してしまいましたが、ここでは慌てなかったことは賢明な判断だったと思います。結果2着でしたが、鞍上のリードという点では内容のある2着と思っています。もともと距離不向きなのは前提でしたからね。

しかし、向こう正面での接触が堪えた、という評論的コメントは、もう少し別の形で伝えればよいのにと思ってしまいますね。3000を接触ゼロで、というのはさすがに現実的ではないでしょうし。


リアファル。激流に対して何とか逸らすルメールの苦心が見て取れました。4コーナーの下りを見ると、あのポジショニングを目指していたのでしょうね。スタートから意識して出していった時は往年の愛川欽也さんばりに「はい、消えた!」と思ってしまいました。スピリッツミノルの13.7-13.7にお付き合いできる気性であったことが、ラストまで勝負になった要因かなと思っています。押し出された1番人気という認識ですが、1番人気にしては野心的な運び方ではあったでしょうか。


ブライトエンブレムは田辺の一発狙いがはっきり見て取れました。1周目の下りでベルーフの後ろに回り込んでもうインベタ。向こう正面入口で馬群が広がったあたりでも、インを取れるポジションをキープしていた様子。このまま4コーナーまで行けば、ね。本命にしていたのですが、向こう正面で押さえの効かないペースアップが始まったときは一気にテンションが上がりました。嵌んないかなーと期待してたんですけどね。

残念なのは3コーナー入口。一つ前にいたサトノラーゼン岩田がアウト-インの動きでブライトエンブレムの進路をカットする形に。これで大きくリズムを崩してしまいました。…いろいろダメでしょう。田辺はサトノラーゼンの内をひとつ早く主張して首まで進入している状況ですし、一方の岩田は一度振り返ってから内を締めにいっていますから、岩田の目算が合っておらずかつ危険なアクションと映ります。どうやら過怠金扱いのようですね。むーん。自分が本命視したかは置いておいて、今後は避けてほしい判断です。


キタサンブラック。逃げないことは想像ついていましたが、折り合いの付くことがこれだけアドバンテージになるとは。前走セントライト記念を受けて、バランスオブゲームぽいなーと思ってしまった先入観を恨んでいるところです。3コーナーを待たずに手を動かしているあたり、仕掛けを待って待ってという一発狙いのそれではなさそうですね。何度もリプレイをみながら、この菊花賞にはふさわしい勝ち馬だと思い始めております。

父ブラックタイドにとっても初G1タイトル。いやー感慨深いですね。あの皐月賞は本命にしていたなぁ、ダイワメジャーにばっちりやられておりました。ブリーダーズSSに行った際に会っているはずなのですが、写真が見当たらず。見つけたらアップしようかな。勘違いならすみません。



最後に。

フジの実況も奮っておりましたね。北村が抜け出したあたりで「淀は祭りか、キタサン祭りか!」の名実況。いやいや、エンターテインメントですし、馬主暦50年のオーナーに初タイトルがかかるなら、実況に折り込むのはウィットの範疇でしょう。ポイントを押さえながらしっかりまとめてくれた実況だったと思っています。

ジョッキーインタビューの途中からサブちゃんに交代。公約通り、アカペラの「祭り」が披露されました。映像はTwitterで速報を、追ってYouTubeで確認しましたが、いやー、現地で観たかったですねぇ。ファンの気質のせいかノブレスオブリッジ的な何かがあるのか、いままで馬主さんが前面にでるインタビューは少なかった認識。自分もファン暦が長くなったせいですかね、今回の演出、例外的なパフォーマンスになるのでしょうが十分アリだと思っています。16:25の最終レースが5分遅れたことで、16:27に買った複勝が当たりましたしねw

そして、個人的には「祭り」を聴くと一年のしめくくり、というくらい紅白中心な年末を過ごしてきておりますので、いまいま軽く年末気分なんですよねw 後は「ゆく年くる年」を観るだけだなぁなどとw 「ごおぉぉーん」という鐘の音が聞こえませんかw

えー、2015年も大変お世話になりました、よいお年をお迎えくださいませーw

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