2015.11.15


小雨の府中は寒かったですね。

前日の夜は、転職していまいまワインを取り扱っている後輩と会合。持ち込みOKのお店も探してもらい、吟味してもらったワインを1本美味しくいただきました。そのため土曜はお昼にお目覚めw 体力ないっすねー。雨の程度を直接見たかったこともあり、そこからふよふよ支度して府中までまいりました。

武蔵野Sのパドックにはなんとか間に合いました。雨のG3だとパドックの密度もちょっとさびしめ。その分最前列でばっちり観察いたしました。7R、最後方から差し切ったシンボリハミルトンの上がり36.0を念頭に置いて、脚抜きがよくかつ少しパワーの要る馬場コンディションをイメージしながら特徴のマッチする馬を探す脳内パズル。これが楽しいんですよね。

1番スカッと仕上がっていたのはモーニンでした。が、ノンコノユメの仕上がりもよかったですのでね。58kgを背負ってあの差し脚が間に合うのか、これは返し馬で確認するしかないと、とまーれーの後にスタンド前までダッシュ。いいおっさんが傘を差さずにえらい集中力を発揮しておりましたねぇw

ノンコノユメはストライド寄りの走りをする認識がありましたが、返し馬を見てそれを再確認。ジャパンダートダービーも思い返しましたが、心肺機能がいいんでしょうね。府中の4コーナー手前から踏んでいって、直線目いっぱい使って差し切るイメージに賭けました。はい。

公式レースラップはこちら。
12.0-11.0-11.4-11.7-12.1-12.1-11.9-12.5

セカンドテーブル義が切符のいい逃げ。彼の思い切りの良さはどこかで結果につながってほしいですね。速めのラップでしたが、これを追走したタガノトネールには最適なペースになった模様です。ノンコノユメがいなければ完全に勝ちパターンですものね。

ノンコノユメは3コーナーから少しずつ踏んでいたあたり、そしてラストがハナ差になったあたりは、58kgと3歳の未完成分かなーなどと思っています。ダートの豪快な追い込みですのでブロードアピールという連想もアリですが、府中の軽快な馬場をロングスパートとストライドで差し切る姿ですから、個人的にはキズナの方がイメージが近いですね。あー先のシンボリハミルトンもストライド寄りですよね。


鞍上クリストフ・ルメールはラスト100、タガノトネールの挙動にフォーカスしながら左鞭で叱咤。手綱をもつ右腕の使い方がpullからpushに切り替わる様も熟練の味わい。鞍下のリズムを最後まで崩さない、見事な差し切りでした。

フランスの同時テロは府中への行きがけ、スマホで確認しました。しっかりしたコメントの向こう、母国への思いは如何ばかりでしょう。サンクルー、オートゥイユなど競馬場は開催を中止。非常事態宣言の中、レースへ出走するための出入国がどのくらい可能になるのか。役割に徹したルメールの騎乗ぶりに、かえって思いの強さを垣間見た気がいたしました。こちらの汲み取り方次第かもしれませんが。



小雨にけぶる府中に到着した際に思い至ったのは、平和だからこそ競馬の開催が成り立っているということ。いつものようにパドックを周回する馬の姿は、世情不安ではまず見られないでしょうからね。

ええ、自分オリジナルの着想ではなく。競馬は平和の象徴、と語ったのは野平さんでした。明確に祐ちゃんの言葉だとは記憶できていなかったのですが(おい)、パッと思い至るあたり、ちゃんと血肉になっているんですね。口笛吹きながらはGallopの連載時に読んでいましたし。鈴木学さんの記事を見つけましたので、紹介しますね。
【甘口辛口】日本ダービーで噛みしめたい「競馬は平和の象徴」 - その他 - SANSPO.COM(サンスポ)

最終レースを見届けた後は競馬博物館へ。有馬記念展をじわっと味わっていたら特別展示が何と野平祐二展。そんなところで符合しなくてよいのにね。賛同する馬主のバックアップを受けてフランス競馬にチャレンジしたパイオニア。もし生きていたら、このテロを受けてどんな言葉を発信したでしょう。直接見聞きしたい思いと、ちょっとは想像できてしまうあたりすでにエッセンスは次世代へ伝わっているのかなという思いと。

ファンへの見栄えを意識して、ゴール前でスタンド側に鞭を持ち替えるカッコマン。失礼。でもその魅せる工夫、エレガントさを求める姿勢こそ、ある種の余裕といいますか許容といいますか、平和であることが下地になっていないと見る側も受け止められないでしょうからね。

当たり前に享受している安心を保つことの難しさ。先人と同じ動機や背景を持ち得ない分、世代を越えてその価値を保っていくことはきっと難しくなってしまうのでしょうね。



最後に。

デイリー杯はエアスピネル。シュウジとの2強という大勢の読み通りのレースになりました。飛び出すようなスタートと一気にスピードを上げたがる気持ちの入り方、シュウジのそれはスプリント適性を示していると受け取りました。エアスピネルとの着差はその分ついてしまったと思っています。

2頭の鞍上の挙動は対照的。顔を横に向けて相手の位置取りを伺いながら歩を進める岩田に対し、直線でシュウジをパスする際に一瞥もくれない武豊。憎たらしいくらいエレガントでしたね。

馬場もペースもこなしましたし、早めに追う動作を折り畳んだあたり(このあたりの所作もエレガントw)奥行きのある末脚とも受け取れました。クラシック候補、でよいのでしょう。まずは暮れの阪神、楽しみになってきました。



おお、その前に明日のG1ですね。馬場がわからないのでばっちり思考を止めているところです。ひとの思いに乗るならタッチングスピーチかな。でもキンカメやフレンチのパワーが必要な気がしているんですよね。クイーンスプマンテ的な嵌り方はあまりイメージしていませんが、馬場コンディションを利用した前残りに色気を出すジョッキーがいても不思議はないな、など。

…明日に期待ができることに感謝しつつ、明日の自分に期待しようと思います。はい。

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