2016.04.03


ドバイミーティングからこちら、きっかり1週間が経過してしまいました。

ひとつのイベントの消費タームがすごく速くなっている印象が年々強くなっていますが、バシッと受けたインパクトなら一週間くらいでは色あせませんからね。3、4コーナーをうまく収めたライアン・ムーアの所作や、直線に向いてから右手前に変えないドゥラメンテなど、日本馬の印象的なところを中心にさくっとまとめておきたいと思います。

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映像はこちらがよいでしょうね。YouTube、MeydanRacingの動画リストです。
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結果、レースラップはこちら。 Dubai Racing Clubのトラカス・チャートのページです。
Trakus Chart | Dubai Racing Club

関係者インタビューはこちら、RacingViewerの特設サイトです。合田さんのレース回顧も。
JRA × JRAレーシングビュアー ドバイワールドカップデー特集2016


UAEダービーはラニの粘り勝ちでした。

スタートで出遅れたものの、慌てない鞍上は向こう正面でジリジリと盛り返す展開に。レース後のインタビューではドバイのサンドコースでスタートがすべりやすい認識をもっていた武豊。あぁ、スマートファルコン…と思い出してしまいましたが、二の轍を踏まない構えはさすが。馬群の外を回しながら豊富なスタミナを使い切るようにゴールしたのもヒヤシンスSの反省が活きたものと受け取っています。

トラカス・チャートは2ハロンごと、かつラストは300mですから正確なそれではありませんが、残り100mをラスト300mの平均で補って10ハロンタイムに換算しなおすと、ラニのラップは27.33-23.49-23.40-24.80-25.85(実際は3ハロンで19.39)。ちなみに向こう正面で先頭に立ったユウチェンジはスタートから26.84-23.75-23.55。…モレイラも攻めていたんですね。これを向こう正面から捲り気味に進めましたから、ラニは相当息長く脚を使っていることになります。

4コーナーから直線にかけて、Polar Riverの進路をきっちり締めたあたりはさすがの鞍上。あの所作がなければもっと際どかったかもしれません。前傾ラップを捲りきる内容ですから、ヒヤシンスSは距離不足もあり馬場が速すぎたこともあり、こちらの方が条件が整ったと理解をしているところです。

次走はケンタッキーダービーへのチャレンジとなりました。個人的には27.33の入りで制することができるのか疑問をもっていますし悲観論も散見されていますけどね、ヒヤシンスS→UAEダービー→ケンタッキーダービーというローテーションを初めて踏む馬でもあるわけで。歩いたところが道になる、ときれいな修飾で応援しようと思っています。


ドバイ・ターフはリアルスティールの完勝。

事前には外枠から引っかかるんだろうなーと思っていましたが、どうしてどうして。ライアン・ムーアの制動、お見事でしたね。ラップは26.19-23.11-23.73-22.41-11.7ですので、道中が流れた中をポジションを求めながら追走して押し切ったことが伺えます。

馬場や相手関係も違いますからとっても感覚値になりますが、昨年のSolowと近しいパフォーマンスであったのではないでしょうか。ラスト1ハロンの末脚を絞り出すところで着差が生じる気がしていますが、そう考えるとなおさらSolowの回避が残念。直接対決で観てみたかったですね。


ドバイシーマクラシックはPostponedの差し切り勝ち。

勝ち馬のラップは27.28-25.08-24.03-24.25-23.02-23.31。残り800-400で最速、というよりラスト400がほぼ失速していませんからね。ほぼリアルスティールと変わらない道中のポジションですし、これを差すのは至難の業でしょう。日本の2冠馬も末脚比べだけでいえば万全でも勝てなかったかもしれません。

そのドゥラメンテはレース前に右前落鉄。現地では鼻ネジが使えなかったようで、装蹄できないままのスタートになってしまいました。人間の陸上シューズほど露骨な影響はない認識ではありますが、馬自身の違和感と加減は何とも推し量りにくいところ。悔しいときほど端的に毒づく対象を探すのが人なのでしょうが、今回はそんなに分かりやすい敗因ではないように思っています。そーいやいつも以上にパドックで脚をふりあげてなかったか?とかね。

次走は未定ですが、パフォーマンスという部分で悲観するところは少ないように思っています。心配するならレース後の心身の影響でしょうか。蹄を痛めると厄介ですからね。まずは無事に。身勝手なファン目線ですが、日本で走るべきレースは限られている認識ですので是非外に目を向け続けてほしいと思っています。秋のシャンティイでPostponedにリベンジ、が理想。あと1回だけ直接府中で見られたらいいなー、くらいで送り出す気まんまんですよw

3着ラストインパクトの踏ん張りも素晴らしかったのですが、個人的には5着ワンアンドオンリーの走りのほうが気になりました。レース後のコメントは「やはり」仕掛けどころで置かれた、というもの。陣営がよく特徴をつかみつつ、ひとつパンプアップした状態で勝負をかけていたことが窺えます。開業直後の橋口慎介厩舎、スタートから背負うものが大きいのでしょうが、よい仕事をされているという印象。晩成傾向のハーツクライをもうひとつ膨らませて、こちらもシャンティイで観たいと思っています。

…そうですね、日本ダービー馬2頭がドバイミーティングで競演かぁ、という感慨もありましたね。


ドバイワールドカップはCalifornia Chromeが圧倒。

これぞアメリカ代表という押し切り勝ち。自身のラップは25.54-23.65-23.54-24.52-24.59。前半突っ込んだラップを外枠発走から先行していてなお、ラスト400-400をほぼイーブンで駆け抜けるあたりがアメリカンですねー。シーマクラシックが欧州競馬の特徴であることとはとても対照的に見えています。

昨年の米3冠馬American Pharoahの引退、古豪Shared Beliefの死亡で、アメリカ競馬の古馬戦線がどうなるのかが2016年の着眼点のひとつでしたが、春シーズンを待たずに一昨年の2冠馬が結論を出した格好。強かったですね。ナドアルシバ時代のワールドカップのようにも見えました。

鞍上エスピノーザはレース後とコメントしていたようですが、4コーナーではすでにその兆候が見て取れます。鞍ズレ。G1の勝ち馬では珍しいのではないかと思います。直線で他馬をパスしてからはどんどんズレています。結果的に何事もなかったからよいものの、一歩間違えば事故ですからね。人命はもちろん、競馬をよく知らない人からの心無い評価にもつながりますので、こんなブログでうるさいコメントしてもアレなのですが、十分気をつけてほしいなと思っています。…それでも勝つ2冠馬すげー、で落ち着くのかな。

ホッコータルマエは力を出せませんでした。個人的には1コーナーまでで勝負は決したように見えています。抜群のスタートを切ったものの、外から勝ち馬が被せてきたあたりで引く格好に。先行争いに巻き込まれないようにという気持ちと、レースを通じたスタミナ勝負では分が悪いという評価と、きっと両方が手綱を引く要因であったのではと踏んでいます。タルマエのスタミナに自信があれば
1コーナーに向けて主張することもできたでしょうから。

結果的にひとつ下がりひとつ内にはいり、砂を被ってペースが乱れるという悪循環に嵌ってしまったように見えています。これも実力のうち、と捉えるなら、勝つ馬ではなかったということなのでしょうね。3年連続のトライは立派の一言。疲れを取ってまた戦線に戻ってきてほしいと思っています。アウォーディーやノンコノユメとのマッチアップ、楽しみですからね。



最後に。

昨年の今頃はどうだったかなーと振り返ってみたのですが、エアロヴェロシティの高松宮記念の投稿の最後にこんなことを書いておりました。

ドバイミーティングもこれだけ事後に追いかけたのは初めてでした。いやーいろいろ感想がございますですよ。ほぼG1の大阪杯の前にはなんとか言葉にしておきたいと思っています。


…大嘘ついてますねw その後投稿なしというw

Solowのドバイ・ターフを都内某所を徒歩で帰宅しながらTwitterで確認していた記憶はありまして。ええ仕事帰りですよひどいものですw 今年はそれよりましだったかな。リアルタイムで観ることはできましたからね。

おかげさまで何とか年度末を終えて、ようやくひと段落できているところです。自分のペースで時間が取れる♪とラップの計算やら比較やらで一喜一憂していたらすっかり日曜の朝になっていますが、まぁ、いい集中ができている証拠かもしれません。体力を削り過ぎないようにしながら、まずは大阪杯(ほんとにG1になるんでしょうか)、ばっちり堪能しようと思っています。

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