2016.04.22


ディーマジェスティの差し脚が勝りました。

1コーナーまでにリオンディーズが行ったことで早々に待機策を決めた、という鞍上蛯名のコメント。この待機策が鮮やかに嵌りました。追い切りはよかったですし、末脚のスタミナに勝る認識はありましたが、さすがにあれだけ前々なハイペースは予想できませんでしたからねー。相当くるっての前の有力馬が力を出し切ったところで襲い掛かる戦略。なにやら前日の中山グランドジャンプと似た展開でもあったように思っています。それを踏まえても強かったですね。

公式レースラップです。
12.0-10.7-11.5-11.7-12.5-11.5-12.4-12.2-11.6-11.8

リスペクトアース石川は積極的な逃げ。これをかかり気味で追撃したリオンディーズは、向こう正面で11.5のラップを作りながら先頭に立ちました。ここがハイペースを決定的にしたポイントでしょうか。どうやらマウントロブソンが外に被せてきたことで、リスペクトアースとマウントロブソンに囲われてしまうことを避ける判断をした模様。ただ、進路確保のためのアクションはかなり荒っぽかったですね。ラフに過ぎたアクションと見えています。パトロールフィルムで確認できます。

ミルコは仕掛けどころを左右される展開を望んでいなかったのかな。その後すぐに12.4へ落としてからは段階的に加速できていますが、このアップダウンしたラップでは、さすがに登坂はきつかった様子。あえて外から差してくる馬に併せる右鞭は降着となるヨレを生んでしまいました。馬はよく頑張りましたねー。心身ともに相当な強さ。今回はミルコのアクセル踏みすぎが敗因といってよいと思います。

問題はこれがダービーにつながるかですが、むーん、何とも。2400mのどこでどう勝負するか、ちょっと難しくなってしまったように思っています。主にかかり癖にフォーカスして、朝日杯(=1600m)を使ったことを批判する意見も見つけていますが、影響を示唆するなら今回のほうがそれに当たるのではないかと。スタートから出していますし、向こう正面で接触込みのペースアップをしてしまっていますし。うーん、ジュエラーよろしく思い切った待機策が気性的にはよいかもしれませんが、近年のダービーですとそれでは届かないんですよね。馬体の仕上がり、馬場状態、ミルコの気概、もろもろを直前まで見極めて脚質判断することになりそうです。


サトノダイヤモンドは可もなく不可もない3着。期待が高かった分厳しめの表現にもなっているでしょうか。でもホントに率直に、可もなく不可もないという言葉が浮かんでおります。直線の接触は大きかったと思いますし、リカバリーして粘りきった姿はさすが、なんですけどね。

強い向かい風のになった向こう正面は、他馬を前に置くことでそれなりに風の影響を回避できていたと思います。位置取りも極端なペースに巻き込まれることのない中団。ルメールのエスコートは充分なそれと見えています。3強のなかでは最もスムーズに道中を進められた認識です。

気になったのは2点。ひとつは道中の追走に手綱が動いていたこと。天気がもったとはいえ、そこそこ緩い馬場コンディションであったことが応えたかな。2戦目の阪神を観る限りはそんなイメージはなかったんですけどね。もうひとつは3コーナー過ぎでナムラシングンが進出してきたこと。瞬発力勝負を避ける意味で田辺は早めに仕掛けたとコメントしていました。結果、サトノダイヤモンドは外から被せられる格好に。進路を確保するため、ルメールは思惑よりひとつ早い仕掛けが必要になったように見えています。

でもなー、あくまで個人的な見立てというか願望というか、これらの条件を凌駕できるという可能性に賭けたつもりでしたので、どうも肩透かし感がございまして。。。

取り直して。1週前と当週の追い切り映像を観て、軽いなという印象を受けてはいたんですよね。ルメールの「トップコンディション」的コメントでちゃんと疑問にしそこなったかな。池江師のダービーでのピーキングを示唆するコメントを加味すると、よい意味でひと叩き、ということだったのでしょう。昨今の価値観ですとG1をひと叩き扱いするのはいろいろ批判にさらされてしまうでしょうからね。

個人的にダービーの評価が最も難しい馬になりそうです。府中のトラックコンディションがずっとよいままであれば、きさらぎ賞の11.3を楽にたたき出す馬ですのでね、皐月賞時と変わらない本命視になるかもしれません。


マカヒキ。戦略はもう桜花賞のジュエラーと変わらないそれだったでしょう。器用に立ち回ろうとした場合はかえって仕掛けどころやコース取りに難しい面がでたかもしれません。おそらくですが、向こう正面で向かい風、直線で追い風、という条件に対して、マカヒキの特徴を引き出す最善の進め方ができたのだと思っています。直線大外であれば追い風効果を目いっぱい受けられますしね。

乗り替わりの川田は、追い切り時点でハープスターにイメージをだぶらせるようなコメントも。後方待機をほぼ決め打ちで臨んだのは、府中の2400を見据えてヘンに戦略をいじらない意図があったでしょう。このあたりディープインパクトというよりはスペシャルウィークの戦略がダブります。たらればですが、弥生賞のようなスローだったら川田は2コーナーあたりで動かしたでしょうかね。

サトノダイヤモンドが大きく変わってこない場合は、マカヒキ本命かな。登坂後なおディーマジェスティを追い詰める末脚の質。関節固めで、速く狭めのピッチであるディーマジェスティより伸びやかなマカヒキに少しだけ利があるような気がしています。股関節の柔らかさでいうならサトノダイヤモンドとも比較できるかな。


勝った馬の話をしないと失礼ですね。ディーマジェスティはこの中間で大きく成長したとのコメント。確かに追い切りはよく見えていたのですが、共同通信杯の3、4コーナーの手応えが何とも引っかかってしまいまして。俊敏な反応が求められる場面で置かれてしまうイメージが拭いきれずに評価を下げてしまいました。

3コーナーを待たずに先頭に立ったリオンディーズ、それを離れず追走したエアスピネル、ナムラシングンとともに早めにスパートしたサトノダイヤモンド。前にいた有力馬が軒並み早仕掛け、という流れをその後ろで虎視眈々と構えることができました。その意味では伏兵ならでは勝ち方ではあるんですよね。

ただ、展開に恵まれただけではあの着差にはならないとも思っていまして。2冠の可能性もしっかり視野に入れながらダービーの予想に臨むことになりそうです。11秒フラットに近いラップが求められる差し脚勝負ができるか、がポイントになるかな。



最後に。

皐月賞馬は強い勝ち方をしましたが、ダービーまで確定かというと、という結末であったかと思います。予想の面では多いに悩ましくなりましたが、結果的にわくわくできるダービーになりそう。別路線組の動向にも目配せしておかないとですね。NHKマイルCに回ったロードクエストやメジャーエンブレムもおりますし。え?w

まずは各馬無事にダービー当日を迎えてほしいと思っています。役者が揃ってこそですものね。

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