2016.07.03


マリアライトのロングスパートが決まりました。

あの馬場状態をよく最後までバテずに伸びましたね。キタサンブラックを捉えてドゥラメンテを抑え切ったわけですから、馬の力はもちろん、鞍上蛯名の好判断が伴ってのグランプリ制覇だったと思います。個人的にはディーマジェスティの皐月賞と同じリズムで外してしまった感覚をもっています。鞍上の展開読みに近しいリズムがあったようにおもっていまして。反省が活かせないですねぇ。

公式レースラップです。
12.6-11.0-11.1-12.3-12.1-12.4-12.3-12.2-11.9-12.2-12.7

キタサンブラックを抑えてハナを狙う馬はいませんでしたが、内から順にワンアンドオンリー、カレンミロティック、トーホウジャッカル、サトノノブレスが斜め後ろからけん制する展開。おそらく田辺は確信犯でキタサンマークにいったのでしょうね。

ただし1週目のゴール番を過ぎる手前あたりから各馬の勢いがつき過ぎてしまったきらいがあります。キタサンブラックもペースを落としきれない苦しさを抱えたでしょうが、列挙した直後の先行馬はそれ以上にスタミナを消費してしまった様子。3ハロン目を落としきれなかったあたりに苦しさが窺えます。


キタサンブラックは強かったですねー。プラス2桁の馬体重でしたが、パドック映像を観る限りは太め感は全くなし、むしろ今回に向けて本気でパンプアップしてきたな、という筋肉の張りでした。そしてこのラップでの粘り込み。直線はいって後続を突き離しましたからね。春天とも菊とも違う強さの証明。これまでのベストパフォーマンスだったと思っています。

気が早いといえばそうですが、レース直後は10月の府中の良馬場でどうかなと考えておりました。その後の発表では、秋は3戦、京都大賞典→ジャパンカップ→有馬記念とのこと。香港ヴァース…とか軽く残念がりつつも、納得のローテーションですね。京都大賞典の前後の調整が上手くいって欲しいな、と思っています。

同厩の先輩、トウケイヘイローを一回りスケールアップしたような漠としたイメージをもっていましたが、秋のローテーションからしてタップダンスシチーとも重なる部分が出てきたような。相対的に切れ味勝負しにくい特性を鞍上がどう導くでしょう。秋が楽しみです。


3着はドゥラメンテ。スタートで軽く煽った分後手を踏んでしまいました。ただし、そこからのデムーロの判断は落ち着いていたと思います。切れ味の効きにくい馬場状態で動きにくい馬群の中。直線に向いて外に進路を決めるまで、きっと相当に焦れる時間だったでしょうね。入りのペースが速かったことでよりドゥラメンテの差し脚が際立つ格好になりました。

すごい脚色でしたね。何と言いますか、サンデーの切れとキングカメハメハのパワーとトニービンの息長い末脚とが相殺されずにうまくブレンドされていると表現すると程よいでしょうか。やはりビッとした良馬場でのパフォーマンスが見たかったと思っています。

ドバイ帰りを懸念する声がありましたが、何よりトレーナー自身が十分留意している旨コメントしていましたね。「欲を言えば物足りない部分」という表現も合わせて聞こえていました。あぁ、堀師のコメントはあまり裏表を意識しなくてよい認識でおります(言葉の数は多いですけどねw)。

というわけで、もうひと回りボリュームがでてよい骨格なのに、というパドックでのこちらの印象と、堀師の見立てとが整合しているかなと思っているところです。及第点の出来で臨むことはできた、というところでしょうか。チャンピオンは普通のコンディションがあれば大丈夫、とまでは思っていないですけどね。ここ数年のG1は特にそう感じます。

堀師のコメント詳細は以下。Racing Viewerは割愛しないよう、長くても原文ママでお願いしたいです。ニュアンスが知りたいですからね。
ドゥラメンテ堀師「期待は非常に感じていますが…」/宝塚記念共同会見 (netkeiba.com) - Yahoo!ニュース


レース後の躓きからこちら。残念のひと言に尽きます。トップスピードを出し切った後ですから疲労もあるでしょうし、馬場はだいぶ掘り返ってしまっていますし、脚を取られながらきれいに減速する難しさはありますよね。

梅雨時期で最終週。馬場の荒れやすいスケジュールで春のグランプリを施行する必然性…、などと言葉が浮かんできましたが、八つ当たりする場所を探しているだけかな。大阪杯G1化も含め、春の芝中距離ローテは改めて熟慮されてほしいと思っています。

凱旋門賞取りやめの即決、すでに競走馬登録も抹消しています。陣営のクイックリーな判断は見事な限り。その点は有難いものです。ドゥラメンテについては別途まとめたいですね。時間、つくりましょう、頑張りましょう。


勝ち馬を讃えましょうか。宝塚記念の牝馬による制覇はスイープトウショウ以来。エリザベス女王杯勝ち馬で前年のクラシックホース2頭を破ったわけですから、フロックとは言い難いところ。当時はスイープトウショウの単勝をもって見守る大胆さがありましたが、だいぶ常識的な人間になってしまったんでしょうかねw

あえてスイープトウショウとの符合を探すなら、どちらも目一杯脚を使い切っての勝利、というところでしょうか。先行勢を捉え、後続の追い込みを抑える。かたやハーツクライ、こなたドゥラメンテですからね。その「出し切る」レースをするためには「継続騎乗」というもうひとつの符合が欠かせなかったとも思っています。十分にこなれた人馬だからこその勝利。というか、1〜3着はすべて継続騎乗ですものね。以前から乗り替わり即悪という議論は拙速過ぎると思っていますが、継続騎乗のメリットが存分に活かされる場面はもう少し増えてほしいですね。

秋のローテーションは未定。ブリーダーズカップターフへの優先出走権をゲットしてはいますが、いまいま未定ということはおそらく遠征はしないのでしょう。個人的には香港に照準を向けて夏を休んでもらえるといいなと思っています。


あとは気になったところを。

ラブリーデイは前年チャンピオンらしいパフォーマンスだったと思っています。スタート後に先行勢がやり合う手前、止むを得ずという部分もあるでしょうが、手綱を引いてペースを落とす判断はルメールのファインプレー。あれで11.0-11.1をやり過ごすことができ、直線キタサンブラックに迫ることができたのだと理解しています。

アンビシャスは年齢と経験に敗因が求められていたようですが、フォームと馬場が合わなかったかな。キタサンより内枠を引いたことと馬場状態を考慮すると、鞍上は後方待機に勝機を見いだしにくいだろうと見立てていました。果たして、好位追走から大敗という結果に。チャレンジングな乗り方でしたが、次にはつながる内容だったと思っています。良馬場だったら、と声を大にしたい一頭ですね。

サトノクラウンはちょっと勿体無い印象がありまして。馬場コンディションはおそらく合っていたように思っています。岩田も初速がつかずマリアライトに前に入られる展開でしたから、ペースを深追いしない部分があったかもしれません。ドゥラメンテを内に閉じ込めながらの道中も悪くないと思っています(同厩ですけどね)。

ただ、直線でドゥラメンテに交わされた後の伸び脚をみると、もう少し前々で運べたら、とも思ってしまい。ドゥラメンテがいたことで少し後ろから進めてしまったかな。個人的な見立てですが、もう少しやれた、という感覚は秋まで忘れないようにしておこうと思います。鞍上への揶揄ではないですよw



最後に。

いやー、書き込みが完全に一週遅れになってしまいました。間がわるくてなにやら申し訳ない気持ちになっております。帝王賞で走り回ったこともありますが、この週末も休日の研修やお祝い事もはいっていましたので、時間の確保が難しかったですね。まぁ仕方のないところ、と上手に諦めごとをコントロールできる性格ならよかったのでしょうw 任意のブログでストレス溜めても仕方ないんですけどねー。

ドゥラメンテの経過が伝わる度に言葉にしたい内容が移っていくわけでして。なかなかまとめる機会を逸したまま、福島と中京も開幕してしまいました。土日の競馬をまとめて見にしましたので、感想は週中にでも。…このまま一週遅れで投稿するリズムにはしたくないなー。

そうそう、職場の皆さまと初めてがっつりPOGをやることになりました。その概要もざっと書き留めておきたいと思っています。慌てず騒がず恨まず愚痴らず。来週からは夏競馬を堪能する時間もとれるでしょうし、少しずつ言葉にしてまいります。はい。

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