2016.08.01


ベルカント、連覇成りました。

フジの中継のレース後解説で触れていた通り、内枠スタートからすーっと外枠に寄せていくデムーロの手綱。前が詰まるたびに強く左右に切り替えしていたプリンセスムーンとのコントラストは大きい印象があります。プリンセスムーンの切り返しはラスト2ハロンを切ってからですから、そこは踏まえておかないといけないですけどね。コースを確保するまでに負荷が少なかったことは大きな勝因だったと思います。

公式レースラップです。
12.0-10.2-10.6-10.1-11.2

ちなみに昨年はこう。
12.1-10.0-10.4-10.1-11.5

走破タイムは一緒。5ハロンのバランスは前年とほぼ変わりませんね。相違点は番手から進めたこと。無理にハナにいかなかったことでかえってデムーロのリードは昨年と似通ったリズムになった印象があります。ネロとの兼ね合い。お互いがリズムを重視したでしょうか、ある意味秩序のある、昨年より0.2遅い2ハロン目となりました。10.0と10.2は大きい違いですね。同じ0.2でも、たとえばレース中盤の12.0と12.2の差とは全く意味が異なるでしょうから。

ラスト1ハロンはお互いに馬体を併せての凌ぎ合い。このあたりは先手を取りに行った分、ネロに苦しい面があったかもしれません。馬体を併せに行ったために外ラチから離れていましたしね。それでも不利なくロスなくという内田のリードもお見事だったと思っています。

プリンセスムーンは想像以上の先行策。2ハロン目にもしっかり主張していたことは、鞍上の戦略、直線1000mに対する見立ての表れと思っています。結果、有力馬の前残りですからね、それに対しての戦略と捉えれば妥当な見立てであったでしょう。惜しいのは先ほども書いた切り返し。レースを進めながらコースをいかに確保するか。これは難しいところなんでしょうけどね。大きなアクションで切り返す前に、スパートの前に進路を確保できれば…、というのはあくまで外野の願望でしょうか。外枠が当たっていればまた違ったかもしれませんが、あの枠だったからこそポジションを取りに行く大胆さが発揮できたともいえますし。

ベルカントの次走は小倉とのこと。年内で引退し、来春はキズナを種付け、というところまで報道されていました。先々まで決まり過ぎですかねw でもファンの側もどう見守っていくかという目線が定まりますから、よいことかもしれません。記録達成直前のイチローが先発メンバーとツイートされていれば球場には向かいやすいでしょうしねw



クイーンSはマコトブリジャール。

結果的には福島牝馬の1、2着がそのまま再現となりました。内枠を引いた時点で四位の戦略は決まっていたようですね。リラヴァティ、シャルールの並びが決まった時点で、その直後がベストポジションだなーと思ってみていました。ロッテンマイヤー推しでしたのでうらやましさが強かったですね、ええw

公式レースラップです。
12.5-11.6-12.4-12.6-12.4-11.9-11.6-11.2-11.5

前半はリラヴァティが、そして後半はシャルールがペースを握ったと見えています。あ、いや、終始横山といったほうがいいでしょうか。ロッテンマイヤー池添の手が少しずつ動き出したあたり、残り1000から800あたりのペースが徐々に上がっていく展開は、横山の溜めが絶妙に効いていたでしょう。天皇賞春よろしく、捲れない加速ラップでしょうね。この展開を看取ししっかり嵌めてきたベテランの1、2着ですから、納得するばかりでございます、はい。

ロッテンマイヤーは出負け気味。中団から仕掛けのタイミングを窺うポジションに落ち着きました。1コーナーで外に展開したあたりはあの場面なりの賢明な判断だったと思っていますが、スローで且つ差し脚勝負では厳しかったでしょう。新馬から1度も上がり最速で走ったことがない馬ですからね、先行してペースを握れるタイプにする方が賢明な気もしています。この負けで人気を背負わず次走に臨めるでしょうから、完成形から逆算しての組み立てがどうなるか、見守るレースが2つ3つ続くと構えておきます。

レッドリヴェールは前走から一転しての待機策。ナムラアンともども、上がり勝負には向かない展開になりましたので、今回はスポイルという理解でよいと思っています。



最後に。

netkeibaの「ホースマンルーム」、主にジョッキーコラムのコーナーなのですが、最近気にしているコラムが2つありまして。ひとつは長く続いている福永の「祐言実行」、もうひとつは藤岡佑介の対談コーナー「with 佑」。どちらも観戦しているだけでは分からないジョッキーの体感や判断について触れる言葉が多く、興味深く読んでいます。ジョッキーが自分たちのプレイを解説することになるわけで、これは武豊TV以降はよりポピュラーになったような印象があります。

もちろん悪いことではないのですが、プレイヤーと評論がそれぞれ両立しているほうが健全じゃないか、ジョッキーの解説しか重宝されなくなっていく懸念はないのか、などと余計な老婆心が芽生えてしまいました。応援する側に良質なウオッチャーが増えることも業界が太く続いていくポイントかなと思いつつ、その自意識が強くなりすぎないようにバランスよく。…考えすぎかしら。年季がはいると観る側も難しくなっちゃうんですかねw

都知事戦の番組を観ながら、ちょっとそんなことを考えた次第です。もう少しまとまった言葉になるようなら書いておこうかな。完全に余計なお世話な言葉が並びそうですが、夏季休暇も取れそうですしね。鋭意検討いたします。

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