2016.08.22


ネオリアリズムの逃げ切りでした。

週中からの台風で馬場状態にだいぶ影響がでましたが(北海道は馬産地も含め大変の様子。お見舞い申し上げます)、ことレースについては先手を取ることが決め手になりました。確かに逃げたい馬がいないメンバー構成。スタートしてからマイネルフロストやダンツキャンサーの鞍上が「オレ?」といわんばかりの間をつくっておりました。ルメールも内枠の様子を見ながら、ゴール板の手前あたりからでしょうか、先手を取り切る判断にしたようです。

公式レースラップです。
12.7-10.9-12.0-12.2-12.1-12.2-12.7-12.5-12.1-12.3

10.9で機先を制して、12秒ちょいのラップを継続して後続をけん制し、捲るには早すぎる800-600あたりで溜めを作って、小回りの4コーナーでセーフティリードを確保しにかかる。…こうして書くと完璧ですねw トウケイヘイローの逃げ切りとはだいぶ違いますが、鞍上のヘッドワークが勝利を引き寄せた点は共通しているでしょう。函館代替だった札幌記念の分析は以下にて。
more than a DECADE 札幌記念

サンスポのレース回顧記事で確認していますが、ルメール曰く「ジョーカー(奥の手)を使った」。レース直後は僚馬モーリスに向けて遅くなりすぎないよう(少しでも折り合いがつきやすいよう)、かつ自身の好走の可能性も兼ねての逃げ、という受け止め方をしていましたが、この表現をそのまま受け止めると、いわゆるラビット的な役割は求められていなかったようですね。渋った馬場では差しにくいラップ構成でもありますし、これはルメールの戦略勝ちとみてよさそうです。

ひとつひとつ積み重ねるような戦歴は、中山で初重賞を獲るまでのモーリスに重なっています。こういうところに堀厩舎のストロングポイントが表れているのでしょう。ルメールは大きいところを狙えるとコメントしていますが、ジョーカーを使えたのは人気薄だからとも言えそうですしね。荒れた洋芝での実績が秋のG1戦線でどう活かせるか。エピファネイアのジャパンカップのような年もありますからね、注意して見ていきたいと思います。


人気を集めたモーリスは2着。距離延長がどうか、という注目のされ方でしたが、結果は微妙なものになりました。ここでいう距離延長にかかる課題は、2000のペースをゆっくり追走できるか、ということだと理解していましたが、1、2コーナーは結構力んで走っていたように見えています。前走よりははるかにマシでしたが、モレイラの上体も上下していましたからね。ここでスタミナをロスしたことは馬場状態と合わせて敗因といえそうです。

モレイラの1コーナーでの所作、何度も右後ろを振り返ってスーパームーンに「前にはいるよ」というサインを送っていました。このはっきりとしたウインカー、ダンツキャンサーの後ろにはいるためでしょうね。何とか壁を作って折り合いたかった。コーナリングの妙もあり、ある程度望んだタイミングでその壁は作れたように思っています。

3、4コーナーでは行きっぷりのいまいちなところを見せていました。緩い馬場でジリジリ脚をつかう展開はG1タイトルを獲ってからは初めてでしょうし、府中や京都のG1を想定するなら、馬場とフォームという切り口ではあまり悲観するところはないと思っています。軽めの馬場でこそ活かせる末脚とスタミナ、ということなのでしょう。

むしろ、道中しっかり抑えて最後に脚をのばす、というレースを一度できたことは大きかったのではないかと。やはり道中で折り合いを欠くレースの経験は、取り戻すためのひと手間を増やしてしまいますね。前半からネオリアリズムを追いかければ、今回だけの勝ちはあったかもしれません。着順をまとめつつ距離延長を展望できるようにバトンをつないだあたりに、鞍上モレイラの価値があったと思っています。

改めて、検疫厩舎での調整という難しいミッションに挑戦する必然性を思ってしまいますねー。取るべきリスクだったのかという。安田記念をパスしていれば、よりスムーズに距離延長へ挑むことができたかもしれません。たらればですけどね、反省のないオーナーシップであったのなら興ざめするばかりですのでね。いずれにしても、わくわくする次走の提案を待ちたいと思っています。


3着レインボーラインは想像以上のパフォーマンス。NHKマイルと同じようなリズムと無欲さで3着を取りました。ダービー後からもうひとつ成長があったように見えますね。軽い馬場で古馬相手にどうかはまだ未知数ですが、秋が楽しみになりました。やっぱり東京スポーツ杯で本命は早過ぎたみたいですねw

ヌーヴォレコルトは踏ん張った4着。馬場状態からすると最内枠はあまりプラスに働かなかったのでしょう。展開面でのスイートスポットと着順がうまく噛み合わないように見えていますが、陣営が積極的に牡馬にチャレンジしていることが大きいでしょうか。しっかり地力は示していると思っていますし、武豊から吉田隼人への乗り替わりもレースの前後で気になるところはありませんでした。ここでピークでは困ってしまいますものね。秋のBC遠征、うまくいってほしいと思っています。



最後に。

記事の投稿、1週空いてしまいました。途中まで書いたものがあるにはあるのですが、じっくり書く時間をとることに拘らず時間の使っていましたね。夏季休暇もありましたし、リラックス重視で過ごしておりました。そりゃあ競馬もインプットの比率があがりますね。といいつつ、ほぼ週一のペースを崩していることは気になってみたり。時系列は前後しますが、ここのところの雑感、ひとつ投稿しておこうと思っています。…まぁオリンピックと高校野球とシン・ゴジラだって素直にいえばいいんですけどねw

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