2016.10.24


サトノダイヤモンド、完勝でした。

4コーナー、外からプレッシャーをかけるディーマジェスティを背負いながら馬なりで早めの進出。外を回りながらのペースアップですし、これでディーマジェスティを振り切っていますから、ほぼ勝負が見えた瞬間だったと思っています。強かったー。ついにタイトルを手にしましたね。夏前から本命でしたのでw 溜飲が下がる思いでございます。

公式レースラップです。
13.0-11.3-11.0-12.4-12.2-12.7-13.6-13.2-12.3-12.7-12.2-12.0-11.6-11.5-11.6

ミライヘノツバサを交わしてサトノエトワールが敢然と先頭へ。3ハロン目が11.0ですから、外枠からダッシュを効かせたまま勢いそのままで1周目の下りに突っ込んだことになります。一転して、1コーナーを中心に13秒台のラップがふたつ。その後、2コーナーを抜けるあたりで手綱を詰めて肩ムチをいれるアクション。ミライヘノツバサを牽制して13.2-12.3という加速ラップを生みました。

道中、スロー過ぎる展開になった場合、捲りを狙う馬が出てきますので、これを牽制する狙いがあったのかなと。1番人気に不確定な要素を生まないような牽制。2コーナーでの気合い付けはよいタイミングでのサポートになっていたでしょう。登録を見たときからサトノダイヤモンドのラビットという理解をしていましたが、ジョッキー云々ではなく実質的に機能するのか疑問を持ったままでした。この池添の動きを見て自分なりには納得しています。これを事前に読めなければダメかもしれませんね。


ルメールはスタートを上手く決めたことで、じわーっと進めながら5、6番手でスタンド前にはいることができました。そしてコーナーを曲がりきる度に1列外へ、という横のコース取り。サトノエトワールの動きを問わず、先行馬のスタミナ切れに巻き込まれないよう立ち回った格好ですね。そうした意図をどの程度もっていたかはわかりませんが、単にセーフティだっただけでなく馬の力を信頼していないと出来ない進め方だったと思っています。

ペースダウンした1、2コーナーではさすがにルメールの拳が持ち上がり気味になっていましたが、ラップのアップダウンから見ればそれはそうですよね。それ以外の場面では折り合いに危ういところはあまりなかったように思っています。

そうですね、他馬が折り合いを欠いたり、ペースが少し緩んだところでポジションを上げたりと、ロスのある動きが見られたのはこの細かい緩急についていけなかった表れでしょう。3000mの3分割ではちょっと読み取りきれない厳しいふるい落としがこのラップにはあったと思っています。

直線は気持ちがよかったですねー。もちろん他馬の余力を見ながらですが、安心して力強い末脚を堪能できました。案の定といいますか、残り200を切ってからの耳の動きを見れば、あっという間に集中を緩めていることがわかります。ルメールに気合いをつけられて一回持ち直していますけどゴール板の待たずに「もういいでしょ」といわんばかりの緩め方。ルメールがラストまでびっしりアクションを続けたのはこのあたりでしょうね。前走もミッキーロケットが迫ってから再点火していましたし。この「らしさ」が、エアスピネルのように位置を取りにいかなかった理由であるかもしれません。

年内はあと1走、香港か有馬記念とのこと。もちろん有馬で見たいとは思いますが、香港の方が合うような気がしています。菊花賞を経た流れからするとヴァースがよいのかしら。細めに仕上げた馬体でもありましたし、引き続き無事に駒を進めてほしいと思っています。

あー、ひとつ。ディープインパクトは3000m以上で勝っていないという切り口は今週よく目にしましたが、まぁ、ざっくりいえば「押すなよー」みたいなものと理解しております。ざっくり言い過ぎかな。いやいや、不利なデータを覆せること自体、種牡馬ディープインパクトの凄さの証ですからね。あえて細かい屁理屈をこねるなら、菊花賞は2着2回、天皇賞春は2着1回、十分な実績を経た上での勝利ですので、特に驚くことではないと思っています。

2着は僅差でレインボーラインでした。終始ディーマジェスティの後ろで進めるシンプルな流れ。さすがに向こう正面では力んだ素振りを見せていましたが、3、4コーナーはディーマジェスティに誘導を受けるようにポジションを押し上げました。4コーナーでコーナリングフォースがなくなる瞬間に合わせるような外への誘導はきれいでしたね。2着争いに加わったのは福永のエスコートの賜物でしょうが、モーリスにせまった札幌記念はやはり力のあることを示していましたね。


3着はエアスピネル。もうこれは武豊に尽きるでしょう。長距離の重賞が終わるたびに賞賛しているような気がしますが、スタートから確信犯的な先行策。神戸新聞杯の決め打ち後方待機策はまさにこのためですものね。

馬がレース前から気負いこまないよう、1走前にスタートもゆっくり、遅いペースで折り合いに専念して、ゆっくり走る経験を積ませる戦略。端的にいえば、セントウルのビッグアーサーや弥生賞や皐月賞のリオンディーズはこれの逆。そのため本番の戦略に難しさがでてしまったという理解をしております。治郎丸さん風にいうなら、武豊はこの菊花賞で「ジョーカーを切る」ことができるように予め組み立てていた、ということでしょう。

それでも1コーナーの緩んだ部分では特に大きく口を割っていました。前に馬を置かなくなったタイミングでもありましたので、これは致し方ないのかなと。このリスクを負って前にポジショニングしたのでしょうからね。

細かいところですが、3コーナーの少し前に池添が右を向いています。後続へのウインカーでしょうね。その後、内ラチ沿いに馬を寄せて失速に備えるセーフティな動きを見せました。豊はこれと入れ替わるように3コーナーに向けてひとつ外へのコース取り。意識して内ラチから離れたのもこれくらいでしょうか。徹底した先行策、インベタだったと思っています。


皐月賞馬ディーマジェスティは4着。敗因はなかなか端的には語り難いところですが、個人的にはスタートでポジションを取りにいけなかったこと、1、2コーナーの緩んだ場面で包まれて番手を下げてしまったこと、が大きかったかなと思っています。

1、2コーナーでミッキーロケットの後ろにいたことはよかったのですが外からレッドエルディストに蓋をされる形。皆手綱を引っ張るところですから、囲まれてポケットに収まったままいっしょに番手を下げるしかありませんでした。もちろんレッドエルディスト四位からすれば人気馬への健全な牽制ですし、悪意のある動きでもないと見て取れますので、蛯名がスポイルされた瞬間と表現するほうがよいと思います。

ここで離れてしまった距離を挽回しながら下りでサトノダイヤモンドに併せていったですから、なかなかのロングスパート。減速ラップでいっしょに緩んだことで、加速ラップでさらに加速して捲ることになったわけで、これだとポジショニングの有利不利が大きく出ても不思議はないと受け取っているところです。

何より、京都の下りで加速するのはサトノダイヤモンド>ディーマジェスティ、だと見立てていましたので、2周目の下りを溜める展開にならない限りはサトノ有利だろうと考えてもいました。

スタートから手応えがいまいちだったとの鞍上のコメント。初の関西輸送、初コースなどいろいろ要因は考えられそうですね。この一戦で評価を下げる必要はなさそうですし、次走のパフォーマンスが今後の試金石になるでしょうか。うーん、皐月賞やセントライト記念のパフォーマンスからすると中山かな。個人的にはジャパンカップだと面白いと思っています。


ウムブルフは大きく折り合いを欠いての12着。浜中は同馬の折り合い難を承知の上で、勝つためのポジションを求めたと理解しています。本人は2周目の向こう正面でかかったとコメントしていますが、1コーナー少し手前のマウントロブソン川田との接触も結構影響があったように見えました。ちょっと川田の確信犯的な動きがあったと思っています。

向こう正面では内からシュペルミエールの押し上げ、外からカフジプリンスの進出と、後ろからのプレッシャーかつ横のスペースが奪われる懸念がでてしまったのでしょう。これを回避するために外に展開したら前に馬が置けなくなってしまったように見えています。

前走の札幌日刊スポーツ杯は鞍上モレイラ。以前の投稿で書いていましたが、がっちり抑えられた結果か、口から血をだしての追走でした。出血という象徴的な出来事がなくても、モレイラの筋力が前走の折り合いを生んでいた可能性は想像できますのでね、日本人ジョッキーへの乗り替わりという時点で事前の懸念はぬぐえませんでした。今後も引き続きの課題になるでしょうね。



最後に。

菊花賞以外にもいろいろ触れておきたいレースがありましたね。土日とも府中に繰り出しておりましたので、そのことも含めて週中にまとめたいと思います。

ものすごく個人的なアレなのですが、だからこそのブログなのですが、サトノダイヤモンドを評価してきた自分の見立てが外れていなかったことに何より満足感がありまして。3冠すべて本命ですからね。疲労感は残っているのですが、当たった事実があると心地よくもあります。自分で自分を褒めているところでございますよ。よかったよかった。

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