2016.12.31


2016年、最後の投稿になります。

先ほどまで桐花賞の映像をみていました。ナムラタイタンがマイペースで逃げ切り、連覇を果たしています。レースの支配の仕方はアメリカンファラオのBCクラシックのようでしたね。実力差のある相手に貫禄の走りを示すそれ。情報の乏しい時代なら、それこそトウケイニセイのような伝説になっていたのかもしれないですね。

ようやく大晦日にスケジュールがひと段落しまして、Gallop年鑑をパラパラとめくる時間を得ることができています。

…というのが昨年の書き出しだったのですが、今年も全く同じ。キタサンブラックが表紙のそれをパラパラとめくりながら、ああそうだ桐花賞だ、と映像を眺めたり。脳内で競馬のイメージがふわふわ動いているのはとてもいい時間ですね。

Gallop年鑑のG1回顧録もだいぶ当事者による文章が定着して来ました。昨年まではプレイヤーと評論はかっちり分かれている方がよいと思うことが多かったのですが、たとえばレースを回顧して意味づけしていく作業は、2000年代前半までのようなマスコミ先導ではなく、プレイヤーやファンも含んで進んでいくことが健全なのだろうと思うようになっています。そう感じるのはSNSがコモディティ化していることと相関しているのでしょうね。

武豊TV、サラブレモバイルの「西塚助手のなんでも聞き出しまっせ」、netkeibaの「祐言実行」や「with 佑」、こうした当事者発信のコンテンツも面白く拝見しています。こういった当事者のコメントがSNSを通って当事者に還流して、双方がもうひとつ認識を煮詰めていく作業となっているのでしょう。とっくに当たり前な構図ですかね。

行き着く先は。プレイヤーがセオリーに対して常に適切にカラダを動かせるか、失敗が少ないか、というゲームになるのでしょうか。どちらかというと、ベストな戦略を当事者が最中に選択し続けることが相当難しい、という前提に立っていないと、観る側がながく楽しんでいくことが難しくなっていくように思っています。

SNSで議論を煮詰めるスピードの速さが、一部のマニア以外にはつまらない方向に触れる可能性もあるように思っていまして。バジェットだけ大きくてイメージの縮小再生産しかできない語りだと、ねぇ。当事者がのびのびやれるように応援する文化の醸成なら、SNS普及以前と変わらず大事でしょう。自分もどんな語りがよいのか、考えながら書いていこうかなと思っているところです。


2016年の印象深いレース、はい、ジャパンカップを挙げたいと思います。

キタサンブラックの強さと武豊のエスコートが圧倒的だったのは間違いないのですが、なんといいますか、武豊が牽引してきた日本競馬のトレンドが集約したレースだったような気がしていまして。

スーパークリークやメジロマックイーンで末脚のスタミナの引き出し、サンデーサイレンス以降の加速力勝負とスローペース症候群(なつかしいですね)で数々のレースを支配して、日本のレースのどこでラップを上げ下げするかを体得してきた、そして一番結果を残してきたジョッキーですからね。

そしてポストサンデーの時代(柔らかさと加速力だけでは勝ちきれない、くらいの意味合いですね)、種牡馬ディープインパクトの時代といってもいいのかな、これに対抗するため、前受けしコースのアンジュレーションに合わせてラップをコントロールすることで鞍下の総合力を結果につなげる、戦略としての逃げ。

トウケイヘイロー、コパノリッキー、エイシンヒカリ、ケイティブレイブ。それぞれ馬の特性に合わせて気持ちよく走らせるという命題はありつつも、前々でレースを支配する戦略はもともと武豊がもっていた選択肢のひとつでしょう。キタサンブラックのような馬と組むことで、この戦略がより隙のないものに昇華した、と思っています。特にディープの、差しを封じる新たなチャンピオンの姿の提示。

ディープインパクトの3冠成った菊花賞で「日本近代競馬の結晶」という実況の言葉がありましたが、このジャパンカップこそ、この表現にふさわしいのではないか、と思い至っております。ジャパンカップの役割もこれでひと区切り、という気もしております。

くしくもそれは、いまのトレンドを牽引するディープの全兄ブラックタイドという因果。そんなことを考えながらの有馬記念でしたので、ここ数年ではよりストーリー性のある楽しみ方になりましたね。ディープインパクトが差し届きましたから、余計に、ですね。


そうですね、サトノダイヤモンドを追いかけた1年でしたので、最高の締めくくりになったのは間違いなく。迷うことなく、ダービーと有馬記念はすばらしいレースとして挙げられます。来年への期待感をもちながら有馬記念を振り返れるのは、ほんとうに有難いですねぇ。

あーでも、ドゥラメンテ不在、という視点もありますよね。凱旋門賞、ジャパンカップ、有馬記念。ドゥラメンテがいたらきっと有力馬の戦略は大きく変わっていたことでしょう。やっぱり惜しい引退でしたね。

天皇賞秋のモーリスも堪能しました。フィジカルの強さを素直に信頼するには、ライアン・ムーアの存在は頼もしかったですね。


まだまだありますねー。メジャーエンブレムのクイーンC、マカヒキの弥生賞は美しかった。何か、ルメールへの賛辞ばかり並んでいるような気がしていますが、ラップタイムを感じながらアクションを変えていく力は素晴らしいですね。リーディングを取ってほしかったなぁ。

これしかないというジョッキーの戦略が見えるとやはり見応えがありました。ネオリアリズムの札幌記念、アンビシャスの大阪杯、アデイインザライフの新潟記念、ロゴタイプの安田記念、このあたりは馬券を離れてw 離しておかないとつらいですからねw 見応えがありました。鞍上が勝負にいくタイプばかりですものね。好みがでているのかな。

海外のG1も印象深く。BCクラシックでのアロウゲートとカリフォルニアドリームのマッチレース、凱旋門賞のファウンドも力強かった。愛チャンピオンSのアルマンゾルにも、マカヒキ贔屓していましたから、その分震撼していましたね。

香港国際競走を日本のG1と同じように楽しむのは新鮮でした。スケジュールに再考の余地はありますが、今後も楽しみにしていけますね。サトノクラウンの初G1はよかったの一言。ジョアン・モレイラも魅せてくれました。


いやー、やばいw この調子だと終わらないですw
締めましょうか。

競馬の仕組みについて小難しく考えたり、強い馬の圧倒的なパフォーマンスに圧倒されたり。好き勝手に思いを巡らせることができていますから、充実した1年といってよいのでしょうね。比較的馬券が当たっていたことも充実のうちでしょうw

この書き込みについては、いろいろな媒体での分析の精度がすごいことになっていますので、そちらを引用しつつ、印象的なところを中心に書いていこうかな。冗長にせずに書き残していくことを意識していきます。年が明けて齢40になるのですが、相変わらずの熱量で面白がってまいりたいですね。


今年も本ブログのご愛顧、ありがとうございました。

引き続き、好き勝手な言葉を連ねていくことと思いますが、ひとつポジティブな視点が見つかるようでしたら幸いでございます。自分のスタンスも面白いほうに向いているよう、心がけてまいりたいと思います。そうなんですよね、割と意識して臨んでいかないとポジティブさって続いていかないですからね。

来年もいい競馬していきましょう。よい年をお迎えください。

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