2017.02.19


アルバート、1頭だけ切れ味が異なっていました。

ライアン・ムーアが施したのは鞍下のリズムを一定に保つことだったでしょう。3ハロンだけグッと上がるラップタイム。待機策に徹したからこそ鮮やかなラストにつながったと思われます。

公式レースラップです。
12.9-12.4-13.0-13.0-13.0-12.9-13.0-13.8-13.6-13.0-12.7-12.7-12.5-12.3-11.6-11.3-11.5

スタートからかなりプッシュした馬がいましたね。その後は13秒フラットの淡々としたラップですが2周目の1、2コーナーで溜めが効いたことが伺えます。サムソンズプライドが向こう正面で下がりましたが、ペースに影響は少なかったでしょうか(心房細動とのこと、大丈夫でしょうかね)。

逃げたキングルアウはデビュー戦以来の芝、前走中山ダート2400を勝っての重賞挑戦。頑張ったほうだと思いますが、この馬をペースメイカーにしてしまった後続かぁ。長距離戦が少なくジョッキーの経験値が少ないことが極端な展開をつくった向きもあるかもしれません。人馬ともかな、結構引っ張っている馬も多かったですものね。その中でうまく立ち回ったラブラドライトが2着したのは納得感がございます。

アルバートは言うことなしのシンプルな競馬。この上がり勝負をこなしたことで長距離重賞を連勝しましたから、このあと国内で狙うレースは決まりましたね。有馬記念の再戦となりますが、キタサンブラック、サトノダイヤモンドとどんな競馬をすることになるでしょう。個人的には、すべては鞍上次第と思っています。

気になったことひとつ。サイモントルナーレ藤田の、サムソンズプライドが下がってきたときの所作。気づくタイミング遅れたようにも見えますし、外に避ける挙動もロスが大きく、後ろ重心で拳も持ち上がってしまっていました。怖さか優しさか、そのいずれもか。周りに馬のいない、判断のシンプルなシチュエーションでしたので、動体視力も含めてちょっと厳しさを感じてしまった次第です。ジョッキーは怖さを覚えてからが勝負、なのかもしれませんが。期待しつつも、しばらく様子見のような気がしております。


京都牝馬Sはレッツゴードンキの復活でした。

レース前半は岩田が完全なジェットスキー状態。これはないかな、と思ってみていましたが、直線外に展開してからはグングン伸びましたね。往年の岡部の、持ったまま唸って加速していく、という姿に若干ダブりました。単にかかって喧嘩して力をロスしている状態ではないように見えています。

公式レースラップはこちら。
12.6-11.6-11.6-12.0-12.0-11.2-11.5

逃げて終始最内を進んだムーンエクスプレス以外は全部外。岩田も内へ入れる可能性を探っていなかったようですし、最後方から進めた武豊も直線は外々を選択。かなり内側の馬場状態が厳しいことが伺えます。シンザン記念の日が大きかったでしょうかね。

レッツゴードンキの馬体の充実。目立っていましたね。JBCスプリントへのチャレンジなど、陣営の試行錯誤にようやく結果が伴った格好。いい伸び脚でした。次走に向けての課題は前半の力のセーブでしょうか。スプリント戦で距離短縮なら問題ない、とは言いにくいように思っています。

なにより岩田の乗り方が変わってきたように映っています。以前はほぼ立ち上がって後ろ重心になりながら屈伸運動という動きでしたが、今日の追い方は上体を倒したまま前重心をキープして屈伸を抑え、股を締めることでアクセントをつけるような動き。この年齢とキャリアで、なお目に見える変化を施すのは素晴らしいチャレンジですね。

専門家ではないですし専門的に議論を完結させることが目的ではないですから個人的な心象になりますが、動きの連続性に馬の重心とのズレを少なくする方向に変わってきている、と思いました。たまたま?かどうか、今後のパフォーマンスで確認していこうと思っています。

アルビアーノ本命でしたが、直線に向く前にいろいろレースが終わっていたように見えました。馬体重の増加うんぬんではなく、スワンS以後のヒザの具合、でしょうか。馬場の悪いところをついたのは間違いありませんが、精神面にも問題が及ぶようなら引き際を視野にいれるタイミングなのかもしれません。

ひょっとして、馬場の悪いところを通したのはルメールなりの優しさと配慮かもしれませんね。敗因をそちらに逸らすことができますものね。決定的に傷をつけない、というのはファンからしてもとても有難い配慮だと感じますけどね。決してコメントからは聞けませんけどね。



最後に。

明日のフェブラリーS。ええ、本命が決まりません。アウォーディー、アポロケンタッキー、ラニ、グレンツェント。昨年のスピード決着があるのでしょうか、中距離のトップホースが軒並みフェブラリーをパス。その時の中距離チャンピオンが実力差で押し切ってきたのがフェブラリーSでしたが、そろそろ中央ダートにも距離別の目標レースを明確にする必要があるのかもしれませんね。

カフジテイクは、安田記念のショウナンマイティのような惜しい追い込みになるイメージ。では何が前々で押し切るのか。これが難しいですね。

ゴールドアリュールの訃報が伝わってきていますので、弔意が予想にバイアスを生んでしまうかもしれません。ヒヤシンスSも合わせて、応援モードになっちゃいそうですね。

金蹄Sの展開とラップを参考に、冷静に悩みたいと思います。
関連記事
Secret

TrackBackURL
→http://keibadecade.blog98.fc2.com/tb.php/971-5b9c0987