2017.04.02


まるまる1週間経ってしまいました、というのは昨年と同じ書き出しのようでして。

ようやくRacing Viewer の映像などをゆっくり確認しております。リアルタイムで観戦はしていましたが、改めてYouTube でArrogate の強さも堪能いたしました。いやー、目撃してしまいましたね。

レース後のインタビュー映像、M.Smith の「Appreciate」という単語の響きが印象的でした。丁寧な型を保った表現はベテランならではでしょうか。もうひとつ、B.Baffert 調教師との共通点として「incredible」という言葉を選んでいたことも印象的。まぁ、そりゃそうですよね。スタートでリアルにダメだと思ったでしょう。とんでもないものを観てしまいました。

2日前から天候が崩れたようで、当日は雨発表、トラックコンディションは一番悪いMUDDY (普通に訳すと泥とかぬかるみですね)。これまでにあまりない状態でのワールドカップデイになりました。

公式の結果はこちら。Emirates の結果ページにも遷移できます。
2017ドバイワールドカップデーの結果 JRA

ラップタイムはこちら。トラカスチャートですね。
Trakus Chart | Dubai Racing Club

リアルタイムのレポートはおなじみのJBIS-Search。お世話になりました。
2017 ドバイ ワールドカップデイ 現地取材レポート

レース映像はYouTubeでも。
MeydanRacing - YouTube

レース映像以外のインタビュー等はこちら。
JRA × JRAレーシングビュアー ドバイワールドカップデー特集2017


さて、気になったレースに絞って書いておこうと思います。


まずはUAE Derby から。エピカリス、惜しかったですねー。

積極策からのThunder Snowとの叩きあい。おそらくはルメールの鞭に驚いてのヨレでしょうが、そこから巻き返して交わすのですから、タフだなぁと。2頭が抜けていたレースでしたね。こういうレースで馬券が買えたら手堅くてよいんですけどね。

Thunder Snow のUAE 2000 Guineas は了解していましたが、2歳時のCriterium International も強い押し切り。この後はどこに向かうんでしょうね。Blood Horseの記事ではアメリカ3冠に追加登録したようですけど。

惜敗したエピカリスはいったん帰国してケンタッキーダービーをスルー、ベルモントSへ向かうプランがあるようです。ケンタッキーダービー今年は参加ゼロというタイトルをつけるニュース記事もありましたが、どちらかというとラニが例外的な存在であって、Road to Kentuckey Derby のポイントはあちらからの営業の一端、と考えるほうが現状に即しているかなと。なにやら、アメリカ遠征が定石と云わんばかりのニュアンスを感じたものですから。もちろんチャレンジが見られるに越したことはないですが、ラニの遠征は相当思い切ったものと認識していますのでね。

アディラートは大外からハナを狙ったのでしょう。かなりダッシュを効かせていましたが、やはり1コーナーまでの距離がないですね。途中から腰を落とし気味にして加減をしながらエピカリスの2番手に落ち着けました。あそこで無理に主張するのは先々にもつながらないでしょうからね。結果、直線を待たずに手応えを失っていましたが、条件が変われば着順も大きく異なってくるでしょう。どうやら次はユニコーンSのようですので、体調整ってほしいですね。

レースの詳報はこちら。ゴール前の連続写真はさすがの迫力です。
UAEダービー | 2017 ドバイ ワールドカップデイ 現地取材レポート | 日本馬の世界挑戦!現地レポート | お楽しみ | JBISインターネット情報サービス


Dubai Turf ではヴィブロスがやってくれました。

もうマジックマン・モレイラが凄い、のひと言。直線半ばで外に出してくるまで、どこをどう通ったのかさっぱりわかりませんでした。Prix Jacques le Marois を勝っている、Ribchester に重きを置いていた分、そちらに目を向けていたんですよね。リプレイでようやく4コーナー最内だったことが発覚。鞍下を唸らせながら外に持ち出していく判断とアクションの速さは、こちらが唸ってしまいますね。

Ribchester しかり、Prix du Jockey Club を2着しているZarak しかり、そこそこのメンバーが揃ったと思っていましたので、この馬場をこなしての勝利自体が驚きでした。ディープインパクトを主要国にアピールできたのではないでしょうか。

このあとは春を全休、秋にブリーダーズカップというプランが。どうやら同馬主のシュヴァルグランと一緒に、ということのよう。同厩ですからマカヒキもいったらよいのに、などと雑に思っているところです。小回りの芝のほうがよさそうですし、秋が楽しみになりました。

ヴィクトワールピサ、ジャスタウェイ、リアルスティール、ドゥラメンテもそうですね、中山記念をステップにドバイに向かうローテーションはだいぶ馴染んできましたね。大阪杯がG1になったことで、今後はプレップレースとしての存在価値がますます高まってきそう。中山記念から、メイダンか仁川か。大阪杯の立ち位置については後日改めてまとめたいかなー。年明けからふわふわ考えていることがありますので、時間の取れるGWあたりですかね。

あぁ、リアルスティール回避は残念のひと言。肺からではなかったようですが、鼻出血を受けての判断。軽度のうちに撤退を決めたのはお見事。適性がピンポイントな印象は変わらずですが、復帰を待ちたいと思います。


Dubai Sheema Classic はJack Hobbs が抜け出しました。

馬場を見て、Postponed とHighland Reel の評価を下げるなら、と本命視していました。が、ヴィブロスのリプレイを堪能してわいきゃいやっているうちに締め切りが過ぎているという…。取り損ねてしまいましたね。

サウンズオブアースのチャレンジは悪くないと思っていましたが、天候に祟られてしまった格好。馬場が重くなければもっとやれたのではないでしょうか。参加1頭という事実からも、大阪杯の影響を一番受けたのはこのレースだったように思っています。


さて、Dubai World Cup。Arrogate の圧勝でした。

California Chrome の鞍ズレ圧勝から1年。冒頭でincredible という表現を引っ張ってきましたが、今年もすごいことになりました。スタートで挟まれて最後方に下がった馬が、徐々にポジションをあげて、3、4コーナーで捲り上げて、完璧に振る舞ったGun Runner をしっかり捉えて突き放しちゃいましたからね。レース直後に思い出したのはモーリスのラストラン、香港カップ。こちらも同様に最後方からでしたね。

鞍上M.Smith は馬上のインタビューで2度ほど迷うところがあったとコメント。中継の解説にあった通り、1コーナー近辺と3コーナーの入りだと思っています。特に3コーナー、砂を被るリスクを覚悟で、外を回さず内に突っ込みました。1頭分内を通ることに重きを置いたのでしょうが、砂を被る経験はそこまでなかったでしょう。どうしてどうして、ひるむところはなかったように見えています。そのままイン-アウトで先行勢を追撃していきました。

トラカスチャートが進化しているのかな、100mごとの各馬のラップが表示できるようです。ただラスト100mが急加速しているように見えるのはちょっと怪しいかな…。昨年同様、400mごとのラップを計算すると以下の通りでした。
26.61-23.06-23.90-24.76-23.29

ゴール直後は、なんといいますか、嘆息しかなかったですね。あれで勝つんだ、という。アウォーディー武豊の積極策も奏効していて本馬なりに高いパフォーマンスは出せたと見えているのですが、これを意に介さないといいますか。Arrogate 自身の異能さもありますが、馬の鍛え方が異なることも思わせる内容でした。

スポーツ報知の記事でしたが、B.Baffert 師がアメリカのダートレースで必要なこととして、まずスピードを挙げた上で「長距離を走るのとは違うスタミナ」「スタートからゴールまで持続できるスタミナ」とコメントしていまして。早めスパートから凌ぎ切ったSilver Charm しかり、トゥザヴィクトリーを置き去りにしたCaptain Steve しかり、最後にもうひと伸びできるスタミナを兼備したチャンピオンで2度このレースを制していますからね。ちょっと考えさせられるところではあります。

日本のレースはトップスピードの上限、そこまで到達するための加速力に秀でているとすれば、求められるスピードもスタミナも異なるのでしょう。エピカリスがケンタッキーダービーではなくベルモントSなのも、より日本のレースに親和性のある傾向を見いだした結果とも受け取れますしね。オールウェザーでないドバイワールドカップを勝つことは相当ハードルが高そうですね。

速報でよいのかな、Timeformのレーティングは141。Mill Reef と同じ値に評価されています。Racing Post では同馬主であるFrankel との比較記事も。さすがにこれはむりやりな感じもしましたが、ちょっとしたフィーバーになっているのかな。強い関心の表れとも、それを喚起できるだけの存在であるともいえそうですね。Travers Stakes からこちら、4戦で世界最高の評価を得るとは。先ほどサンタアニタでリラックスする写真がツイートされていましたが、次走はどこになるでしょうね。


初の馬券販売についてもちょこっと。

なかなか難しいところなのでしょうが、率直に、3つのG1以外も馬券買いたいですねぇw

目が行き届いていないこともあるでしょうが、馬券発売のあるなしで得られる情報量がだいぶ異なっていた印象がありまして。すべてのレース傾向を追いかける時間的な余裕がない分、レース展望的なコラム、記事をいくつか比較していたのですが、そうすると相対的に注目度の低いGodolphin Mile 、UAE Derby 、Al Quoz Sprint などは特に、自分で調べないといけない場面がままありまして。

当たり前だろ、という方もいらっしゃるでしょうが、まず勢力図を端的に捉えてしまうにはまとめられた記事が重宝するんですよね。効率的といえばよいでしょうか。馬券販売があれば各種メディアの取材も増えるでしょうから、対象レースは増えていったほうがよいのかな、と思っているところです。



最後に。

明けて日曜はG1大阪杯。サトノダイヤモンド、リアルスティールはいませんが、メンバーは揃いましたね。週中の情報と前日オッズを見る限り、キタサンブラックにどう対抗するかというあれこれが検討されているようです。

…そこまで疑わしいかな、と思っていまして。サトノクラウンは前走3、4コーナーで手応えが怪しくなる辺りに課題が見えますし、ミッキーロケットは最内枠で少しでも出負けした場合に懸念が残ります。先行勢が溜め過ぎることはないでしょうから、マカヒキが切れ味でなく息長く末脚を発揮して差し切れるかというと…。ステファノス、ヤマカツエースなども視野にいれつつ、いまのところはキタサンブラックかな、と考えているところです。

でも、パドック見てぐらぐらするんだろうなーw ちょっとしたことで着順が変わってしまいそうで、そこが予想の面白さにつながっているように思っています。ええ、週中から「わかんないですねー」などと職場の各位を煙にまいておりますしw

仁川の桜、今年は少し遅れているようですが、来週満開になればよいですものね。おそらくはウインズで観戦になる見込みですが、初めての景色をばっちり楽しみたいと思います。


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