2017.04.08


キタサンブラック、完勝でした。

強かったですねー。4コーナーを待たずに進出を開始した時点でほぼ確信ができました。ステファノス川田がこちらも素晴らしい対策で追い上げましたが、これを振り切れるあたりに「ならでは」の強さを感じますね。

先行した3頭が揃って下位入線し、追い込みに賭けた上位人気勢が差し届かない展開。あの天皇賞春があり、あのジャパンカップがあっての戦略。体調も含めて、自身の安定感もよく表れたパフォーマンスだと思っています。強い。

公式レースラップです。
12.3-11.1-12.1-12.1-12.0-12.2-11.8-11.7-11.6-12.0

マルターズアポジーの逃げ。小倉大賞典は見栄えする逃げ切りでしたが、自身のラスト1ハロンは直前のラップから1秒失速する12.9。4コーナーまでのスピードで振り切ったないようでした。その前半1000mは57.6。1ハロン延びて2度登坂のあるコースに変わりますから、同等の突っ込んだハイペースはないだろうと読みました。

それ以外の先行馬、先行してプラスになる馬が見当たらなかったんですよね。結果的にステファノスとサトノクラウンがスタートから押してポジションを取りに行く形。馬の資質よりミルコと川田のキャラクターがでた展開と思っています。

ヤマカツエースは無理のない中団(これも池添らしさかと)、マカヒキとアンビシャスは待機策以上の良策はなかったでしょう。すべてはキタサンブラックの末脚にどう対抗するか。向こう正面にかけてできた隊列、縦の順序は、キタサンブラックと四つに組める馬が不在だったことを示しているでしょう。

…手前味噌というか都合よい解釈というか、武豊の「展開が読みやすい」というコメントはこのあたりを指しているのかなと。コメントの意図が自分は理解できているのかなと思っております。

ひとつ前の投稿でキタサンブラックを疑う空気にうにゃうにゃ物申しておりましたが、当日もなんで単勝が2.4倍ついているんだろうラッキー、とほくそ笑んでおりましたよw まぁ、確勝と絶対王者はどちらも響きがよいだけの言葉ですのでね、慎重かつ大胆に返し馬までいつものリズムで確認した次第です。

ひとつだけ。シャンティイの馬場、馬群のなかでひしめき合いながらの展開だと磐石とは言えないでしょう。鞍上込みで考えるなら最後まで先頭を走り切る戦略が美しいかな。

次走は天皇賞春。おそらく唯一まともに相対できるサトノダイヤモンドとのマッチアップですね。現役最強の2頭(と言い切りましょう)がどんなレースを見せるでしょう。まずは人馬とも無事に&良馬場で。


ステファノスは先述の通り、川田と陣営のナイス判断で2着。待機策ではよくて3着だったでしょう。パドックでも好調子が伝わってきました。速いラップが可能な馬場でしたので、サトノクラウンを下げて、鞍上込みでステファノスの評価を上げる判断。うまくいきました。

あとはG1タイトルだけなんですけどね。次走はクイーンエリザベス2世カップ。体調を見極める的コメントも出していますが、よい結果を期待しています。


ヤマカツエースは堅実なパフォーマンスで3着。パドックでもよく見えていましたが、スケール感という個人的な尺度で見劣ると判断していました。少なくともキタサンブラックに先着する展開はイメージできず、3連単の2、3着に。これも上手くいきましたね。

こちらも香港から招待状が届いたようですが、自重して札幌記念から天皇賞秋へ。昨年の金鯱賞から考えるとほぼ月1出走ですから、これは妥当な判断なのでしょう。ひと回りカラダが膨らんでくるようなら秋が楽しみになると思っています。


マカヒキは後方から脚を伸ばすも4着。このラップと位置取りでは厳しいですね。ルメールも直線に向いて最初の鞭のあたりでもう観念したのか、全力のアクションではなくなっていました。ゴール前はアンビシャスとの着差を測っていたようにも見えました。

京都記念の投稿でまとめて書きましたが、ダービー馬の距離適性が短めにシフトしてきているように感じています。向こう正面で接触があったでしょうか、一瞬口を割る場面がありましたが、それを除いても上がり最速がでてもおかしくない展開かと。マカヒキの切れ負け、とはあまり耳にしなくない響きですね。

これからどれだけ変われるかはわかりませんが、思う存分パンプアップして安田記念を押し切る…のは難しいかな。でも遅く走って、助走距離を取って、大きく強く加速する従来の得意技を見直すタイミングにはなるように思うのですが、どうでしょう。次走は宝塚記念とのことですが、安田記念を目指してくれないかなー。淡い期待と思いますが、動向には注目していきます。

いちおう前回の投稿はこちら。
more than a DECADE 京都記念


アンビシャスはこちらも得意な戦略で5着。中山記念同様、自分のパフォーマンスはやりきったという内容でした。

鞍上への揶揄も散見されていましたが、あれ以上の先行策はマイナスに働いたでしょう。昨年キタサンブラックを差し切った際は、少頭数でかつ、道中13秒台を計時するスローの3ハロン上がり勝負。それを見越した横山の判断が見事だったわけで、同様の条件が揃わなければどんなジョッキーでも同馬での先行策はただ無謀なプッシュに陥ってしまうでしょう。

もちろん先行ポジションは取りたいイメージをもっていたでしょうが、ミルコや川田とは異なる、コンマ何秒早めに「引く」判断をするタイプだという認識があります。よしあしではなく、ジャスタウェイを開花させたジョッキーの特性と受け取っていますよ。ワールドエースの時は行け!踏め!と思ってましたけどねw

こちらが次走を安田記念に定めました。それこそジャスタウェイじゃん、とわくわくしているところです。誰ですかショウナンマイティじゃね?とか言ってるひとはw


サトノクラウンは積極策からゴール前に失速しての6着。キタサンブラックにちゃんと勝負をしにいったという意味では評価できますが、速めの馬場も味方しなかったでしょうか。パドックではよく見えていましたけどね。

評価を下げたポイントはひとつ前の投稿でも触れた3、4コーナーでプッシュが要るメンタル。香港ヴァースと京都記念、どちらも勝ったレースですが、かたやモレイラが遊ばせずにインベタでロスを抑えた展開、こなた単独3番手で前をカットされる懸念がなく下りを利して加速できる状況。今回のコースと展開はそのどちらも望みにくいですからね。引き離しにかかるキタサンブラックとはなんとも対照的でした。

次走の報道はまだない様子。200mの差ですが、季節も加味すると宝塚記念のほうが面白いのではないかと思っています。ポイントは鞍上でしょうか。海外G1で鮮やかだったことがいいイメージに昇華しているのでしょうが、遊ばせないモレイラは合っているでしょうね。レース使った後の背腰の疲労が心配ではありますが。



最後に。

G1への昇格、初回はそれに見合った内容で終わったように思っています。立ち位置についてはあちこちで引き続き議論を重ねて欲しいところですが、無事に2000mのG1を増やすことには成功したと言えそう。

G1増設に抵抗を覚える向きもあるようですが、条件にバリエーションを持たせることが担保できていれば、増加させることには賛成という立場です。アメリカみたいに乱造する構造でも文化でもないでしょうしね。なにより、パート1国としてはG1増加は96年当時より難しくなっていますから、いったんG1化してしまうという戦略も必要なのだろうという推察もございます。

シーキングザパールやエルコンドルパサーがNHKマイルカップを、ファビラスラフインが秋華賞を、クロフネがジャパンカップダートを。施行初期にステータスを引き上げる名馬と出会うこともそのG1レースが名実ともに評価を得るポイントでしょう。

ノングレードだった第1回ドバイワールドカップを思い出しました。自分はギリギリ間に合っていませんが、シガーの招致に成功したことが今の隆盛につながっていますよね。2回目に向けた期待が高まっている96年の空気なら覚えております。ちょうどいまいまのアロゲートのような扱い、といえばだいたい合っているでしょうか。



…ゆっくり時間を取って、大阪杯やジャパンカップのあれこれを書き散らすのはやっぱりGWかなー。もう桜花賞ですものね。まずは馬場状態を見極めつつ、阪神牝馬Sのミッキークイーンで資金を調達する予定です。えぇあくまで予定ですねw


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